時折道端で一人ポツンとしていることがあるスズメの雛ですが、保護してはダメなの?何か危険があるのでしょうか。
また保護する際の方法や、野生へ戻す時の注意点も気になりますよね!

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スズメの雛は保護したらダメ?危険?

出典:https://pixabay.com/ja/photos/すずめ-動物-赤ちゃん-鳥-18215/

スズメの雛が道端に一人(一匹?)でポツンとしている時というのは、巣立ちの練習中ですので、決して保護してはいけません。

確かにそのことを知らず、状況だけを見た人間からすると「まだ赤ちゃんなのに一人でかわいそう・・・」と思ってしまい保護してしまいますが、それはあくまでも人間の都合であり、親鳥からすればそれは「誘拐」以外の何物でもないんです。
仮に、これを人間の親の立場で考えてみてると、「私の大事な子供が~!!!」とパニックになってしまうのは火を見るより明らかですよね。

なお、近くに親鳥の姿が見えなくても、雛と親鳥はお互いに鳴き声でコミュニケーションをとっていることから何も心配は要りません。
です
ので、こういった状態のスズメの雛を見つけたら「あっ、巣立ちの練習中なんだな。頑張れよ!」というような温かい目で見守ってあげて下さい。

とは言っても、どう見ても明らかに保護が必要かもしれないという場合がありますよね。
たとえば・・・

☆保護が必要かもしれないという場合
  • 親鳥が迎えに来る様子が無い
  • 猫やカラスなどの外敵に襲われる危険性がある
  • ケガをしている

    というような場合です。
    このような場合は、どうすれば良いんでしょうか。

    順に解説すると・・・

    親鳥が迎えに来る様子が無い

    親鳥が迎えに来る様子が無いという場合、確かにかわいそうに思えるケースですが、だからと言って人間が雛を育てるということは不可能に近いと言えます。

    なぜなら、スズメに限らず雛は食欲が旺盛なので「育てる」というのであれば、およそ10分に1回の頻度で給餌(餌やり)が必要となります。
    つまり、このペースでスズメの雛が巣立つまでの約2週間の間に行う給餌の回数は、何と4200回になります。

    正直、回数だけ見てしまうと、気が遠くなるような数字ですよね…。
    親鳥の偉大さを感じますね。

    また、人が餌を与えることに慣れてしまったスズメの雛はそれに甘えてしまい、いつまでも巣立っていこうとしないというデメリットもあるので、スズメの生態系を壊さないためにも、その気持ちは心の中にしまっておいて下さい。

    猫やカラスなどの外敵に襲われる危険性がある

    出典:https://www.irasutoya.com/2015/03/blog-post_594.html

    猫やカラスなどの外的に襲われる危険性がある場合も実は保護する必要はなく、あえて何かするとするならば、カップ麺などの底の深い容器に入れ、紐などで外敵が近づきにくい木の枝先などに吊るしてあげれば良いです。
    なお、容器に入れてあげた場合、その場所が雨に当たりそうなら、その容器の底に水抜きのための穴を開けてあげましょう。

    また、車など交通量の多い場所で雛を発見した場合は、近くの草むらなどに移動させて、悲しい事態にならないよう危険から回避させてあげてください。
    危険回避のため少し雛の場所を移動させても、親鳥は雛の鳴き声で気付くことができるので、心配は要りません。
    だとしても、あまり遠くに移動させないでくださいね。

    ケガをしている

    スズメの雛がケガをしている場合、基本的には保護しないでください。

    スズメには自然治癒力があり、ある程度のケガであれば自分で治すことができるからです。
    また、保護しようとして捕まえた瞬間に、驚いて最悪の事態が起こる可能があります

    ですので、ケガしているからと安易に考え保護すると、自然で生きることができなくなったり、最悪の事態が起こったりする可能性があるので、ケガをしていても基本的には保護しないでください。

    ですが、そうは言っても、命に関わる大ケガや自然治癒できないケガの場合は別で、保護する必要性があります。

     

    では次に、ケガをしている状態のスズメの雛を保護する方法について書いていきます。

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    スズメの雛を保護する方法!

    出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1238372?title=すずめのヒナ

    ケガをしている状態のスズメの雛を保護する方法は、保護する前に各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談して指示を仰ぐ必要があります。

    雛がケガしているのだから、相談せずに保護して回復まで世話してあげても良いじゃんと思うかもしれません。
    しかし、スズメは野鳥で、野鳥を捕まえたり飼育したりすることは、法律で禁止されているんです。
    ですので、違法保護ではなく、やむを得ず保護して飼育していますとするために、相談・許可が必要になるんです。
    気を付けてくださいね。

    なお、野鳥の救護や保護飼育に取り組んでいる施設に連れて行けば対応してくれる場合もありますが、これらの施設もボランティアで運営されている場合が多いので、いつでも適切な対応をしてもらえる訳ではないということも、しっかりと覚えておきましょう。

    スズメの雛を保護した後は?

    出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/378541?title=すずめ

    ケガをしていて飛べず、自力で餌も取れないスズメの雛を保護した場合、大切なのが野生に返すことを意識した餌やりと、環境作りです。

    順に、ご紹介します。

    野生に返すことを意識した餌やり

    スズメの雛を保護するにあたって覚えておかなければならないことは、「ずっとペットとして飼育するのではなく、いつか野生に返す」ということで、雛に与える餌もそれを意識したものでなくてはなりません。

    では、野生に返すことを意識した餌には、どういったものがあるのかというと・・・

    スズメの雛に与えるべき餌
    • すり餌
    • ミルワーム

    などが挙げられます。

    順に解説すると・・・

    すり餌

    スズメに与えるすり餌は、粒子の荒いすり餌です。

    そもそも、すり餌とは、植物性の上餌(米糠、玄米、大豆、麦粉等)と動物性の下餌(フナ粉)を混ぜ合わせたもので微粉末のすり餌と粒子の粗いすり餌があります。

    スズメに与える餌として、一般的なのが粒子の粗い方になります。

    また、粒子の荒いすり餌は普段、親鳥が雛に対して与えている小さな昆虫や、イネ科の植物の種子に食感が似ているので、ケガをしているけど、食欲はあるみたいだという場合は様子を見るという意味でも、まず、このすり餌を与えてみると良いでしょう。

    ミルワーム

    スズメの雛は、普段、生きている虫やイネ科の植物の種子を食べているので、生きたミルワームが餌にピッタリです。

    ミルワームは生きている状態のものや、乾燥したミルワームの2種類のミルワームが通常、販売されています。

    ですので、スズメの雛が回復後、野生に帰ることを考えると、言わずもがな…普段から生きた状態の昆虫を食べているので、生きている状態のミルワームを餌としてあげるのが望ましいです。

    それに、生きて動いている姿が雛の食欲を刺激することにもなりますしね。

    ただ、「俺/私は虫が苦手だから、動いているなんて気持ち悪い」という人は、スズメの雛のことを考えると生きているミルワームが望ましいですが、無理をせず自身に合わせて乾燥したミルワームを選ぶようにして下さいね。

    環境作り

    出典:https://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_10.html

    人間にも案資して過ごすことができる環境が必要なように、保護したスズメにも安心して過ごせる家を作ってあげるなど、いわゆる「環境作り」が必要となります。

    とは言っても、がっちり巣箱を用意するといったものではなく、ティッシュの箱やダンボール箱を使って雛も安心できる巣を作ることができますので、ぜひ簡易巣箱を作ってあげましょう。

    簡易巣箱の作り方としては、箱の中に要らなくなった布や服などを入れる、もしくは、ティッシュや新聞紙などをちぎって入れるだけでOKです。

    これで巣箱は用意できました。
    次に大切なことは、「温度管理」です。

    というのも、スズメの雛の体温は40°と人間であれば高熱並みなんですが、万が一巣から落ちて親と完全にはぐれてしまっているような状態だと身体の熱をどんどん奪われ最悪の可能性があるので、手のひらに乗せた時に冷たいと感じるようであれば、すぐに温めてあげる必要があります。

    ちなみに、雛にとっての適切な温度は29~30°と…これまたかなり高めなんですが、この温度でなければ熱を保つことができませんので、しっかりと温度調節してあげて下さいね。

    そして、その際に使う物は、ペットのためのサーモスタット(自動温度調整器)や保温器(ヒーター)です。

    中でもサーモスタットは、必要であればヒーターを点けたり消したりといった作業を自動で行ってくれるので、「俺/私は仕事が忙しいから、一日中側にいるっていうことはちょっと・・・」という人にはピッタリですよ。

    せっかく保護した雛がたとえわずかな時間でも快適に過ごせるように、しっかりとケアしてあげましょう。

     

    では次は、スズメの保護に関して非常に参考になる動画をご紹介します。

    出典:https://youtu.be/nAPWfKnDIZ8

    ちなみに、この動画は餌やりなどを含め、ケガをしたスズメの雛の保護から巣立ちまでの流れを解説したものです。

    テロップ付きで、経過ごとに詳しく解説してくれていますので、「拾ってきたんだけど、どうしたら良いか判らない」という人はぜひ参考にして下さいね。

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    自分で野生へ戻すときの注意点

    出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1575414?title=飛びはじめたスズメの子ども

    保護して我が子のように大切に育て元気になった雛は、辛いですがその気持ちをグッと堪えて野生へ送り出す必要があり、その時の注意点はというと・・・

    放鳥する際の注意点
    • 天気が良い日の早朝に放す
    • 餌をたっぷりと与えておく
    • 無理強いは禁物
    • 足環(あしわ)は付けない

    などが挙げられます。

    順に解説すると・・・

    天気が良い日の早朝に放す

    出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/222846?title=青空

    放す時間が早ければ早いほど餌場やその日の寝る場所を見つけるための時間がたっぷりとあり、安全にそこを確保できるようにするため、天気が良い日の早朝に放してあげましょう。

    人間でも旅行などで急にその場所で止まる必要が生じると、その日どこでご飯を食べるか・どこに泊まるかということをしっかりと決める時間があった方が、気持ちに余裕ができますもんね。
    もちろんそれは雛も同じなのです。

    また、台風や梅雨・長雨が続いている時などは、これらを探すのにかなりの時間がかかってしまい、雛(成鳥でも)の身体に負担をかけてしまうことになるので、放すなら天気が良い日にしておきましょう。

    餌をたっぷりと食べさせておく

    これまで人間の手で育てられてきた雛が、自力で餌を探し始めるまでにはかなりの時間を必要とするので、途中で空腹状態になってしまうのを防ぐためにも、餌をたっぷりと与えておくことが必要あります。

    これによって「食べ過ぎて体が重くて飛べない」という状態になることは、ほとんどありませんので、安心してたくさん与えてあげて下さいね。

    ちなみに、自宅の近所で放すのであれば、念のため慣れているカゴの中やいつも餌を食べている餌入れの中に餌を入れて外に出しておくと良いですよ。
    この場合、戻ってくる可能性もありますが、根気よく放鳥を続けることで、自分の意志で巣立ってくれますよ。

    無理強いは禁物

    無理に飛ばせるのではなく、窓や鳥かごを開けて自分から飛び立つのを待つようにするのが望ましく、「雛(成鳥でも)の気持ちに負担をかけない」という意味で、とても大切なことだと言えます。

    人間であっても、両親のどちらかからある日突然、何の前触れもなく「お前、この家を出ていけ!」という感じでいきなり実家を追い出されそうになったら、「えっ、ちょっとちょっと!急に何なんだよ!」とパニックになってしまいますよね。

    もちろん、それは雛も全く同じですので、心の準備がしっかりとできるまで焦らず待ってあげて下さい。

    また、もしも放す時期が寒くて餌が無くなる時期と重なり、「それが原因でなかなか飛び立たない」という言う場合も決して焦ることなく、翌年の春を待つようにしましょう。

    とにもかくにも、決して焦らず雛の日頃の行動をしっかり観察しながら、ベストな時期に放野してあげることが大切です。

    足環は付けない

    放鳥する際に、よく「あの子はウチの子」ということが一目で判るようにという意味で、足環(あしわ)を付ける方がいますが、これは鳥の側からすれば邪魔以外の何物でもなく、逆に事故の原因のひとつにもなる可能性があるので、足環は付けるべきではありません。

    事実、放野の際に足環をつけられた鳥の中には、木の枝に着地した際に足環が絡まってしまい、逃げようともがいて骨折してしまったり、足環による擦り傷のせいで傷口が化膿し、その結果足を失くしてしまったという事例もあるんですよ。

    これまで我が子同然に育ててきた愛鳥が心配なのは判りますが、その子達がこれから先、自然界で元気に暮らしていけるようにするためにも足環は付けないであげて下さいね。

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    違法保護になってしまうことから、本来保護してはいけないスズメの雛。
    しかし、やむを得ない場合は環境作りを行い、しっかりと責任を持ちましょう。

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