生き物

雀の巣は縁起が良い?巣の作り方や場所、対策・防止・撤去する方法も

ベランダに雀の巣ができてしまったのだけど、これって撤去して良いのかしら?
それとも、縁起が良さそうだし、残しておいてもいいかな?

ベランダで鳥の鳴き声がすると思ったら、いつの間に巣を作られていることはよくあるようですね!

縁起の関係もありますが、鳥の巣を撤去するには注意が必要なこともありますので、本記事で詳しく説明していきます!

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雀の巣は縁起が良い?悪い?

出典:http://blog.livedoor.jp/bar_milestone/archives/52144213.html

雀の巣が家にできるのは縁起が良い!

雀の巣が家にできるのは、縁起が良いと言われています。

どのように縁起が良いかは多岐にわたります。

雀の巣がもたらすと言われているもの

  • 家運長久・子孫繁栄
    • 産卵→成長→巣立ち、翌年も同じところでこれを繰り返すため
  • 家内円満
    • 子育てが終わるまで、夫婦で世話をすることが所以
  • 生み出す力
    • 卵を産むことから、生み出す力の象徴とされている
  • 商売繁盛
    • 巣作りで、家などの出入りをたくさんすることから、お客さんも出入りも多くなると考えられている
  • 食べ物に困らない
    • 雀は大人になっても穀物を食べる
    • その雀が来るということは、食糧に困らないということ

古くから中国で雀は「瑞鳥」と呼ばれ、吉兆をもたらすとされてきました。

奈良時代には、まれにしか生まれない白雀は珍鳥で、聖武天皇や桓武天皇に献上されたという記録も残されています。

「瑞」は、吉祥・めでたいと意味を表し、献上された年には元号を改めるということまであったそうです。

雀は厄を「ついばむ」とも言われており、上であげた縁起の他にも、厄除け・寿徳・福徳・財徳の象徴ともされています。

おとぎ話の「舌切り雀」をご存じの方も多いと思います。

このお話でも、雀に優しく接してあげるとお礼が返ってきます

このことから考えると、雀の子育てをそっと見守っていてあげれば、巣立ちのときにお礼があるかもしれませんね!

雀は縁起物や家紋にも使われている

冬になったら毛を膨らませた雀を「ふくら雀」と言いますが、羽毛をの間に空気をためて丸くなった姿からそう呼ばれます。

ふくら雀=福良雀は、豊かさを表す縁起物として着物の帯結びにも用いられています。

また、雀と竹が添えられると子孫繁栄につながるとされ、掛け軸や絵画などでも好まれます。

雀と竹を図案にした家紋も古くからあり、「ふくら雀」「飛び雀」「仙台笹」など、どれも意匠を凝らした「雀紋」となっています。

また、日光東照宮の左甚五郎の彫刻「眠り猫」には、雀が2羽裏側に彫られています。

猫と雀が仲良く過ごす、なんとも穏やかな光景がほほえましいですね。

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雀が巣を作る場所や季節は?

出典:unsplash

巣を作る場所

雀が巣を作る場所は、屋根瓦の下や雨といと屋根のすき間など、人目に触れにくいところです。

また、空き家や換気扇のカバーの中や煙突、プレハブの鉄骨など、こんなところまで?と思うようなところでも入り込んでしまいます。

雀の体長は14〜15cmですが、直径3〜4センチほどの穴があれば擦り抜けて巣を作り、雀は天敵を寄せ付けない安全対策もバッチリです!

また、人が庭先に作った巣箱なども利用しますが、この中にわざわざ稲ワラを運んび込むという念の入れようです。

電話線の分配ボックスや電柱のトランスの下、信号機の接合部など、驚くようなところでも雀にとっては、快適な巣に早変わりしてしまいます。

でも、これは停電の原因になったりするので、見つけたら電力会社に連絡しましょう。

ツバメの巣は軒下などでよく見かけますが、雀の巣ってあまり見たことがないですよね。

雀は人に対して警戒心が強く、目につきにくいところを好みます。

でも、実際は人間が住み始めた集落には雀は居つき、集落が無人になると雀も見られなくなります。

つまり、人間の作った作物や人工物の恩恵を受けながら共生しているというわけです。

この他にも、樹木の枝の茂みに巣を作ったり、ツバメなどの古巣を再利用したり、他のツバメが造巣中のものを奪ったりと、体は小さいのにやることは大胆ですね。

これは、蛇や動物などの天敵が来ないとわかったら巣を作る習性があるからといわれています。

↑ツバメの巣にある卵を落としてまで、巣を占領しようとする雀もいるようですね。

巣を作る季節

雀が巣を作るのは、暖かくなる春から秋の繁殖期3月〜8月にかけて行われます。

9月以降〜2月頃まで、寒くなって雛を育てるのに適さない時期は巣作りはしません。

巣の材料は稲などの繊維状のものを使うので、それをくわえて飛ぶ姿を見たら、巣作りの最中と考えられます。

日本には「里の雀」と「山の雀」の2種類の雀がいます。

私たちがよく見かける「里の雀」は人里で暮らしていて、「山の雀」は旅鳥で冬は温かい南日本や東南アジア、夏は涼しい北日本へと渡ります。

集団で繁殖する習性があって、20つがい以上いないと繁殖しないそうです。

人家のあるところに集団で生息して、大きな鳥や動物などの天敵から身を守るためと言われています。

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雀の巣の作り方は?毎年再利用されるの?

出典:pixabay

巣の作り方

雀の巣作りから巣立ちまでは、大体50日くらいかかります。

巣作りの期間は10 日くらい、産卵に5日、卵を温め雛が孵って24日くらい独り立ちできるようになります。

巣立ち後も、しっかり自立するまで10日ほどは親が見守っています。

そして、野生の雀の寿命はおおよそ1年、長い雀では2〜3年くらいといわれています。

巣の材料

  • わら
  • 細長い草
  • 枯れ草
  • 細い木の枝

また、都会に生息している雀は、巣作りも都会暮らしに順応してきています。

昔は、わらぶき屋根や瓦屋根の隙間や雨戸の戸袋などによく巣を作っていました。

しかし、最近はこういった住宅が減少してきています。

そこで雀も巣を作る場所を変え、道路標識の支柱となっている鉄パイプの中や、駅やビルなどの構造物のちょっとした隙間を利用し始めているようです。

↑最近はこんなところにも巣を作るんですね!

巣を再利用することもある

雀の雛鳥が巣立ったあと、しばらくするとまた親鳥を見かけることがあります。

おそらく同じ雀が戻っているか、別の雀が使うこともあるようです。

ましてや、ツバメの巣をスズメが乗っ取るといったこともあります。

雀の繁殖は年1回ではなく年2回のこともあり、雛を育てるために巣が再利用されるというわけです。

雀の巣を手作りする方法

  • 運気をあげたい
  • 子供の自由研究のテーマにしたい

などの理由で、雀の巣を自分で作りたい方もいるかもしれないので、作り方をご紹介します!

1番手っ取り早いのは、巣箱を使う方法です。

巣箱で巣を作るコツ

  • 木でできた箱
    • ペンキを塗ったりと、装飾はしないようにする
  • 雀が出入りするほどの穴を開ける
    • 天敵のカラスなどが入れないような大きさ
  • 外から透けて見えないように暗い作り
  • 穴から入って下向きに入れるように
  • グラグラせず、安定させる
  • 目立たない場所

下記のものであれば、上記の項目を全て満たしており、簡単に取り付けられます!!

雀の巣を対策・防止・撤去する方法

出典:pixabay

巣を作られる前にできる対策

巣を作らせないための対策

  • 鳥の嫌いな匂いのスプレーをまく
  • 手すりにワイヤーを取り付ける
  • CDなどの反射するものを吊るす
  • 小まめに掃除
    • 糞・木の枝が落ちていたら、巣を作られる前兆かもしれません。
    • アルコール除菌などもしておくとさらに良い
  • 死角をなるべく作らない
    • 狭くて見つかりづらいところが無ければ、そこに巣は作りません

また、寄ってきたらその都度追い払うことで、雀に覚えさせることができます!

※防鳥ネットの種類によっては鳥が引っ掛かる恐れがあります。
ご使用の際は目の粗いものにするなど工夫してください。

雀よけ対策で有効な道具

鳥よけスプレー

おすすめポイント

  • 鳥が近寄って来なくなる!
    • 常時使用すると、不快感を学習し近寄らなくなる
  • 特殊な強力ノズルにより、薬剤が遠くまで届く
  • 安全性の高い香料を使用しているので安心

ハトッパー

おすすめポイント

  • 鳥が止まれない特殊糸を使用!
  • 鳥を傷つけない
    • 針などを使うと、ベランダで鳥が傷ついてしまっていることもあるそうです
  • 取り付け・取り外しが簡単
    • 洗濯物を干したい時は、アームを下げるだけ!

鳥道具 首振りふくろう

おすすめポイント

  • 全方向カバー!
    • 首が360度回転し、上下にも傾く。
  • 本物っぽく、鳥が寄ってきづらい
    • 風など軽い力が加わるとリアルに首を振る。
    • 目玉は本物そっくりな鋭い眼光です。
  • 設定も簡単!
    • 底部のフタを開けて石や砂を入れ設置するだけです

家に巣を作られても、撤去は少し待って!

雀が巣を作ってしまった場合は、巣立ちが終わるまで見守ってあげましょう

すでに卵やヒナがいる場合、巣を撤去することは法令により禁止されています。
(卵やヒナを取り除くことは採取・捕獲にあたります)

巣の中にヒナや卵がいなければ、撤去していただいて問題ありません。

そのため、巣立った後に巣を撤去してください。

撤去しないと、再びその巣で卵を産まれる可能性があります。

巣立ちまで待てない場合は、鳥獣の捕獲等許可申請を行った上で、ご自身で撤去するか、専門業者に依頼してください。

許可なく野鳥のヒナや卵の捕獲・採取などを行うことは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」により禁止されています。

巣を撤去するタイミングは2つあります。

撤去するタイミング

  • スズメが巣を作り始めた時
    • 巣が完成する前に撤去
    • その後、上で紹介した鳥よけの道具で再度作られることを防ぐ
  • ヒナが巣立った後
    • ヒナは産まれて1ヶ月ほどで巣立つ

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まとめ+関連記事

雀は縁起が良い動物とは言え、家のベランダなどに巣を作られてしまうと迷惑ですよね。

もし家に巣を作られたくない場合は、作られる前に対策をしましょう。

卵を産まれてしまうと、巣立つまでは巣の撤去はしてはいけないことになっています。

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