飼ってるザリガニがぐったりしてるんだけど、これから脱皮するってことなのかしら?
その可能性は高いですね!
元気がなくて心配かもしれませんが、そっとしておきましょう。
その間に脱皮についての知識をしっかり身につけてください!
この記事でわかること
- ザリガニが脱皮をする理由
- 脱皮の前・最中・後に気をつけること
- 脱皮を失敗させないためにできること
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もくじ
ザリガニはなぜ脱皮をするのか?
ザリガニが脱皮をするのは、下記の2つの理由があります。
脱皮をする理由
- 大きくなる身体に合わなくなる殻を捨てるため
- 再生のため
大きくなる身体に合わなくなる殻を捨てるため
ザリガニの殻はとても固いです。
そのため、体が大きくなってくると殻を捨てるために脱皮をしなくてはなりません。
固い殻を脱ぐ作業のため、脱皮前~脱皮の最中~脱皮直後は無防備な状態になります。
このときには敵にも襲われやすいため、成長のためのとはいえ命懸けの作業になります。
敵がいない飼育下でも、脱皮に失敗して死んでしまうこともあるのため、飼っている方は知識を持っていた方が良いでしょう。
再生のため
脱皮には身体を大きくする役割ということ以外に、脱皮をすることで体をリセットしているといわれることもあります。
脱皮の失敗でハサミがない状態やヒゲがない状態になったザリガニも、その後何度か脱皮を繰り返していく間に、元の姿に戻って行くことがよくあります。
脱皮には再生の意味もあり、軽い傷なら完治し、足やハサミは徐々に再生していきます。
また、繁殖や冬眠に合わせて見た目を変化させているともいわれています。
それぞれのタイミングや時期に必要な体を作るためにも脱皮は行われているんですね。
【ザリガニの脱皮】3つの前兆がある
ザリガニが脱皮するときの前兆ってあるんです。
しかも、私たちが見てもはっきりわかるくらいの違いなので、きっと気づくはずです。
さっそく、その違いを3つあげていきましょう!
エサを食べなくなる
脱皮をする直前ではなく、だいたい脱皮する3日ほど前からエサを急に食べなくなってきます。
というのも、ザリガニは脱皮に向けての準備に取り掛かっていて、自分の殻に含まれているカルシウムを体内に取り込んで蓄えることをしているため、食欲がなくなっているのです。
では、ザリガニは取り込んだカルシウムをどう使ってるのかと言うと、脱皮のあとの新しい殻に戻して固くて丈夫な殻を作るのに使っています。
ザリガニの身体って、カルシウムの出し入れ自由なすごいシステムになっているんですね^^
「カルシウム再利用システム」ともいわれたりしています^^;
脱皮の前に、殻に含まれるカルシウムを身体に取り込むことは、栄養という側面以外で見てみると、カルシウムを抜かれた殻はふにゃふにゃに柔らかくなるため、脱皮をしやすくするためにも役立っているのです。
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体の色が変化する
エサを食べなくなってきた日の翌日くらいから、体の色が黒っぽく変化していきます。
これは、体内にカルシウムを取り込んでいることが影響しています。
横たわる・動かなくなる・ぐったりする
脱皮する日が近づいてくると、新しい殻が見えるようになってきて、ほとんど動かなくなって、脱皮が始まります。
脱皮が始まるとあとは、無事に脱皮が終わるのを見守るだけです。
決して、触ったりしないで下さいね。
ストレスがかかるのが良くありませんから。
ザリガニの脱皮にかかる時間・頻度
脱皮にかかる時間
ザリガニの脱皮は、主に日中、昼ごろが多いといわれています。
脱皮自体は、背中が盛り上がったかなと思ったら、一瞬にしてつるんと殻を脱いでしまいますので比較的短時間で終わります。
およそ、ザリガニの脱皮の時間は数秒から数分で、ザリガニのサイズが大きくなってくると時間はかかってくる印象です。
ただ、もし脱皮に30分以上かかっているようなら、何らかの原因で脱皮に失敗している可能性があります。
でも、脱皮するのを助けようと人の手を使って、無理に脱皮させたりすると、さらに失敗する可能性が高くなるため、注意して下さい。
私たちは、ザリガニのためにも、脱皮が終わるまで頑張っているのを見守ることに徹して下さい。
ザリガニの脱皮の頻度は?
ザリガニの脱皮はどのような周期で行われるのかというと、脱皮のタイミングの多くは冬眠前、冬眠後に行うようです。
子どものザリガニは1年に何回も脱皮を行い、脱皮することで身体を大きくしていき、大人へと成長させていきます。
その代わり大人になると、だんだん脱皮の回数も少なくなってきて1年に2回ほどになります。
脱皮前後のザリガニの飼育の方法・注意点
脱皮前後はザリガニに触れないほうがいい
脱皮する時は、身体を守る殻が柔らかくなっているため、ザリガニにとって守備力が非常に低い状態となっています。
脱皮直後のザリガニにも触れないほうがいいでしょう。
というのも、脱皮直後はまだ殻が固まっていなくて、フニャフニャな状態だからです。
そんな脱皮直後の状態の時に触れてしまうと、ザリガニにストレスを与えてしまうでしょうし、内臓に直接大きな負担をかけてしまうことになるので注意が必要です。
脱皮直前のザリガニに触れてしまったことが原因で、様々な脱皮障害というものが起こることもあります。
ちなみに、脱皮障害というのは、脱皮がうまくいかず、ザリガニの体に変形が起こったり、最悪の場合、そのまま亡くなってしまうなどの障害のことです。
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脱皮の前兆が見られたら、他の生物は別の水槽に移す
脱皮の前兆が見られたら、隔離してあげて安全に脱皮できるよう気をつかってあげるのが好ましいです。
もし他のザリガニ・他の生物を一緒の水槽で飼っている場合、脱皮中のザリガニを残して他の生物を他の水槽に移しましょう。
ザリガニ同士なら一緒に水槽で良いかなと一緒に水槽にしてはいけません。
なぜなら、ザリガニは共食いをする生き物だからです。
ザリガニは集団行動はせず、基本単独で行動します。
テリトリーに他のザリガニが入ってきたら追い出そうとしたり、最悪食おうとします。
そのため、脱皮最中のザリガニと一緒にするのは特にNGです。
また、隔離の際は、脱皮中のザリガニを移すのはNGです。
なぜなら、極力触れない方が良いのと、いきなり知らない環境に移動させられてストレスがかかるからです。
隔離してあげることは必要なのですが、細心の注意をして行うことが大切です。
脱皮後の殻は食べさせる
脱皮を終えた殻は、ザリガニ自身が食べて栄養にするので殻を食べさせるために残しておいてあげてください。
しかし脱皮直後は食欲がなく、すぐに食べない可能性もあります。
2,3日してから食べ始める個体もいるようなので、1週間くらいは殻は取っておくようにしましょう。
ただ、抜け殻に含まれているカルシウムは脱皮前に自分の身体に取り込んでいるので、食べたところであまり影響はないんじゃないかなとも思ってしまいます。(^^;)
実際、この自分の殻を食べるという行動の理由は不明なのですが、脱皮後の殻にカルシウム以外の栄養素が含まれているので、殻を食べてるんじゃないかと考えられています。
【ザリガニの脱皮】失敗するとどうなる?原因と対策
脱皮に30分以上かかる場合には、脱皮の失敗が考えられます。
失敗すると確実に死んでしまう訳ではありませんが、体液が失われれば最悪の場合、死んでしまうこともあります。
死ぬまでいかなくても、形がおかしくなってしまったり、内臓をうまく収納できなかったパターンもあります。
脱皮失敗の原因
- カルシウム・ミネラル不足
- 脱皮前における体力の衰弱
- ストレス
脱皮を失敗させないための対策
失敗の原因を踏まえると、下記のような対策をとるのが有効となります。
栄養充分の餌をあたえる
脱皮前にカルシウムを体内に取り込むことを考えても、カルシウムは非常に重要です。
ですので、カルシウムを多く含む市販のザリガニのエサで充分なので、与えてあげてください。
ザリガニ用として売られているエサは栄養たっぷりなのでそこまで気にしなくて大丈夫です。
サキイカ、パンなどばかり与えてのは栄養不足になるのでやめましょう。
日頃から栄養をしっかり与えて、元気な状態で脱皮に入るのが1番です。
環境を整えよう
酸素も充分に与えてあげてください。
脱皮の前後はいつも以上にあげても大丈夫です。
エアポンプを設置したり、水草を入れて酸素供給をしてあげてください。
砂利はあったほうがいいと言われますが、あってもなくてもどちらでも大丈夫です。
砂利を敷くと、ザリガニを弱らせやすい雑菌も湧きやすくなるため、高頻度で掃除が必要になります。
そのため、水槽の掃除をしっかりできるのであれば敷いてあげるも環境を整える1つの手です。
飼育してるザリガニは色んな手を施すことで、簡単に死なないようには出来ますが、外の小川や池などに棲んでいるザリガニは常に外敵から身を守ることを考えながら、自分だけで生きていかないといけないので、すごいなぁと思いますし、強いですよね^ ^
前兆が見られたら隔離させる
脱皮中のザリガニは動かず、ジッとしているので、脱皮していない他のザリガニが一緒にいると、共食いが起こってしまう場合があります。
脱皮する前兆が見られたら、他の生き物すぐに別の水槽に隔離しましょう。
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青ザリガニ
公園などにいるザリガニは基本赤いアメリカザリガニだと思います。
青いザリガニは珍しくて可愛いですね!
縄張り意識が強い種なので、単独での飼育が推奨されています!
栄養たっぷりの餌
沈下性のためザリガニが餌をつかまえやすく、食べやすい形状になっています。
脱皮を成功させるには日頃から健康な状態でいることです。
そのため、普段からしっかり栄養たっぷりの餌をあげましょう!
エアーポンプ
普通のエアーポンプは「ブーーン」と常に音が聞こえます。
可愛いザリガニのためとは言え、寝ている時にその音がずっとなっていると気になると思います。
そのため、上の消音タイプのエアーポンプがオススメです。
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【まとめ】脱皮をしているザリガニはそっと見守ろう
ザリガニの脱皮についてご紹介しました。
脱皮前は横たわっていたり、ぐったりしていたりして心配になる気持ちもわかりますが、そっとしておいてあげましょう。
また、日頃からしっかり栄養をたっぷりの餌を与えてあげるのも脱皮成功の秘訣です。
日頃のお世話はしっかり、脱皮が始まったらそっとしてあげましょう!
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