「秋麗の候」という言葉。秋という文字が含まれているため、秋の季節に使われる時候の挨拶だということはイメージできますが、具体的な意味や読み方、使う時期、そして、いつまで使えるかご存知でしょうか。 スポンサーリンク
そのため今回は、「秋麗の候の意味や読み方は?時期はいつ使えるか、例文や結び、同じ時期の季語や挨拶も」をご紹介します!^^
もくじ
秋麗の候の読み方は?
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「秋麗の候」の読み方ですが、「しゅうれいのこう」と読みます。「候」を「そうろう」とも読めますが、時候の季節における読み方は、「こう」と読みます。また、「秋麗の候」は「あきうららのこう」と読んでも間違いではありません。「麗(あきうらら)」という言葉、日本の風情が詰まっている感じがして、個人的にはとても素敵な響きだと思います。
ビジネスシーンでは、文書での挨拶として活用されることが多いので、読むこと自体は少ないかもしれません。それでも日本人の心得として、読み方も意識して覚えておきたいところですね。
秋麗の候の意味は?
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「秋麗の候」とは、「秋晴れの陽気が心地よい季節になりましたが・・」という意味になります。
秋の季節、天気が晴れているときは、暑くもなく寒くもないちょうど良い気温で、とても心地良いですよね。彩り鮮やかな紅葉と少し涼しい秋の陽気で、外に出て散歩をしたくなります。秋麗とはそういう心地よい陽気を表しています。
ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
「秋麗」には、『晴れ晴れとした気候で心地いい秋の日』『陽気がよくてのどかな秋の季節』という意味が込められています。文字からも想像できるとおり、麗(うらら)かでのどかな秋の日に使われることが分かりますね。また、「~候」には、「~という季節になっていますが」といった意味が含まれており、文書や手紙などで、「~候」という言葉を添えるだけで、時候の挨拶として活用できます。
このような時候の挨拶を付け加えることで、『こういう季節ですが、お変わりないですか?季節を楽しみながら、体調に気を付けてください』という、様々な季節を迎えても変わらぬ相手の健康を気遣うものへと様変わりするので、文書や手紙を書く際は、必ず付け加えることを覚えておきましょう。
秋麗の候の時期はいつ?いつまで使える?
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「秋麗の候」を使用する時期についてですが、10月に使うのがベストです。10月中(10月1日~31日)はいつでも使える時候の挨拶です。
一般的に、秋というと9月~11月頃までをイメージしますが、9月はまだ猛暑が残っており、秋の晴れ晴れとしたのどかな気候とは言い難く、また、11月を過ぎると、すでに秋の陽気な心地よい気候というには寒さが際立ち、むしろ冬の季語を使った時候の挨拶が適しているといえます。近年は、年々暖冬の傾向があり、11月でも心地よい晴れ晴れとしたのどかな気候の日もありますが、11月8日頃は「立冬」、つまり、暦上で「冬の始まりの日」を表しているため、「秋麗」の時候の挨拶ではなく、冬の時候の挨拶を使うようにしましょう。
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秋麗の候と一緒の時期の時候の挨拶
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時候の挨拶は、ひとつだけではなく、10月の「秋麗の候」と同じ時期に使える時候の挨拶は他にもあります。いくつか挙げてみました。
秋麗の候と同時期に使える時候の挨拶
- 秋晴(しゅうせい)の候
- 秋雨(しゅうう)の候
- 秋涼(しゅうりょう)の候
- 秋冷(しゅうれい)の候
- 爽秋(そうしゅう)の候
- 菊花(きくか)の候
- 錦秋(きんしゅう)の候
- 仲秋(ちゅうしゅう)の候ー10月8日頃(寒露)まで使える
- 秋分(しゅうぶん)の候ー10月8日頃(寒露)まで使える
- 黄葉(こうよう)の候ー10月8日頃(寒露)まで使える
- 清秋(せいしゅう)の候ー10月8日頃から11月8日頃(立冬)まで
- 紅葉(こうよう)の候ー10月8日頃から11月8日頃(立冬)まで
- 寒露(かんろ)の候ー10月8日頃から11月8日頃(立冬)まで
10月だけでも、たくさんの時候の挨拶があるんですよ。興味深いですよね。
また、「秋麗の候」については10月いっぱい使えることを紹介しましたが、ほかにも、10月中ならいつでも使える時候の挨拶もあれば、上旬に適した挨拶や上旬以降に適した挨拶もあります。加えて、その日の天候に適した挨拶も。うまく使い分けながら、お相手に手紙や文書を出してみましょう。
秋麗の候と一緒に使える季語一覧
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秋麗の候と一緒に使える季語一覧
・鰯雲 ・萩 ・秋夕焼 ・牛膝
・そぞろ寒 ・秋の声 ・蜂の子 ・狭霧
・鹿火屋 ・草虱 ・曼珠沙華 ・芒
・稲架 ・露寒 ・柿 ・月光
・豇豆 ・角切 ・彼岸花 ・露霜
・水霜 ・鹿 ・冬待つ ・やや寒
・菜虫 ・蚊帳吊草 ・猪 ・菊
・蒲の穂絮 ・秋の日 ・朝寒 ・つづれさせ
・籾 ・萩刈 ・死人花 ・幽霊花
・釣瓶落し ・柚子味噌 ・根釣 ・狐花
・草の実 ・葛 ・万年青の実 ・鵯
・葛の花 ・苦瓜 ・牛蒡 ・秋時雨
・捨子花 ・秋海棠 ・断腸花 ・薮からし
・柿 ・みせばや ・栗飯 ・律の風
・破蓮 ・身に入む ・破芭蕉 ・きぬかつぎ
・たまのお ・秋の空 ・秋の宿 ・寒露
・敗蓮 ・椋鳥 ・金風 ・林檎
・露 ・美術展 ・椎の実 ・甘干
・鼠花火 ・柘榴 ・金木犀 ・草の絮
・身に沁む ・体育の日 ・彼岸花 ・生姜
・秋の雪 ・尾花蛸 ・棗の実 ・銀木犀
・銀杏 ・棉(綿) ・秋雨 ・林檎
・放屁虫 ・晩稲 ・紅葉鮒 ・十月
・木犀 ・ぎんなん ・桃吹く ・木守柿
・ゆく秋 ・栃の実 ・十夜 ・草雲雀
・初時雨 ・ばった ・すすき ・鯖雲
・秋色 ・樫の実 ・胡麻 ・新米
・今年米 ・はたはた ・稲妻 ・仲秋
・菩提樹の実 ・落し水 ・十月桜 ・竜田姫
・稲光 ・朴の実 ・子芋 ・灯火親し
・秋鯖 ・鳥威 ・青蜜柑 ・われから
・名残の茶 ・いなつるび ・榧の実 ・秋半ば
・橙 ・後の月 ・十六夜 ・鳴子
・秋の宵 ・宵の秋 ・楠の実 ・秋の土
・秋の末 ・十三夜 ・赤のまま ・月
・威し銃 ・鵙の贄 ・竜胆 ・木瓜の実
・秋湿り ・夷講 ・秋の暮 ・色無き風
・長月 ・百舌鳥 ・馬肥ゆ ・梔子の実
・山萩 ・数珠玉 ・雀蛤となる ・鵙日和
・相撲草 ・秋の晴 ・いざよひ ・豆柿
・残る虫 ・松手入 ・鶫 ・鵙
・柿簾 ・秋霖 ・杉の実 ・甘柿
・竹の実 ・牛膝 ・芋の露 ・椿の実
・穭 ・枯露柿 ・落鰻 ・山法師の実
・暮の秋 ・楝の実 ・秋収め ・陸稲
・醂し柿 ・秋黴雨 ・種採 ・木の実
・栗 ・藤の実 ・朱鷺 ・紫式部の実
・色なき風 ・水木の実 ・御所柿 ・信濃柿
・霧 ・どんぐり ・新松子 ・薯蕷
・秋の沼 ・くさびら ・合歓の実 ・富有柿
・蜉蝣 ・秋の海 ・暮秋 ・紅葉
・椋の実 ・次郎柿 ・山の色 ・藁塚
・秋暮る ・めはじき ・秋蒔き ・色鳥
・ひょんの実 ・柚 ・冬支度 ・連雀
・金柑 ・串柿 ・茸 ・晩秋
・松ぼくり ・酢橘 ・かぼす ・稲舟
・色変えぬ松 ・菌 ・秋の浜 ・松茸
・珊瑚樹 ・冬近し ・冬瓜 ・きのこ
・秋の波 ・ハロウィン ・梅擬 ・秋惜しむ
・冷まじ ・オリーブの実 ・菊人形 ・濁酒
・馬肥ゆる ・茸 ・初茸 ・椎茸
・いなご ・案山子 ・渡り鳥 ・うずら
・懸巣 ・椋鳥 ・ほおじろ ・めじろ
・やまがら ・啄木鳥 ・桃 ・ざくろ
・梨 ・無花果 ・葡萄 ・秋祭
・野菊 ・紅葉狩り
上記の一覧は、「秋麗の候」と一緒に使える季語を表しています。たくさんありますね!
「秋麗」という字でも表現されているとおり、秋祭や紅葉、十六夜、仲秋、すすきなど、秋らしい季語が多く含まれていますね。ぜひ、参考にしてみてください。
秋麗の候の候を使った例文(書き出し・結び)
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これまでは、「秋麗の候」の読み方や意味、使うのにベストな時期や季語一覧などを紹介してきました。自然を大事にし、風情を重んじる日本ならでは言葉選びだなと思います。
自然、言葉、いずれも大事にしていきたいものですね!
ここからは、「秋麗の候」を活用した例文をいくつか挙げていきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
書き出しの挨拶
時候の挨拶を含めた書き出しの例
- 秋麗の候、〇〇様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 秋麗の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 秋麗の候、金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。貴社におかれましては、ますます活気溢れていらっしゃることと拝察いたしております。
- 秋麗の候、色彩豊かな紅葉の美しさに心弾む季節となりましたが、皆さま、お変わりなくご活躍のことと存じます
上記の文章を見ると、少し堅苦しい感じもあるかもしれません。ですが、フォーマルなビジネス文書や手紙における時候の挨拶は、必要最低限のマナーです。この時候の挨拶を含めた書き出し文は必ず添えておきましょう。
また、フォーマルなビジネス文書や手紙には、時候の挨拶の前に、「拝啓」という言葉をいれることも忘れないでくださいね。こちらは、「拝=おじぎ」、「啓=申し上げます」という意味を含んでおり、「拝啓=誠に恐れながら申し上げますが・・」というような、相手への敬意を表する言葉です。特に、目上の方やご年配の方に送る際は、必ず付け加えましょう。
結びの挨拶
結びの挨拶の例
- 秋冷の折、風邪など召されませぬようご自愛ください。
- 秋雨の折、皆々様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
- 紅葉の美しい爽やかな季節となりました。健康には十分留意し、秋の夜長を楽しみましょう。
- 朝晩が日毎に冷え込んできました。体調を崩されませんよう、温かくしてお休みください。
- 秋冷が加わります折、体調を崩されないよう、くれぐれもご自愛ください。
時候の挨拶のほか、結びの言葉も大切です。「秋麗の候」を使えるタイミングは、10月中です。この時期は、厳しい暑さは落ち着き、肌寒さを感じたり、朝晩と日中の気温差が激しくなってくる時期といえます。フォーマルな文書や手紙を書く際の季節や気温も念頭におきながら、相手の状況や心情、健康を気遣う内容で締めくくることを意識すると素晴らしいですね。
なお、【書き出しの挨拶】で「拝啓」について紹介しましたが、この「拝啓」で始めた場合、「敬具」や「謹啓」、「敬白」という言葉で締めるのが一般的です。女性が書き手の場合は、「かしこ」と書く場合もあります。これらの締めの言葉は、最後にくるので覚えておきましょう。
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この時期の旬のおすすめはこちら↓↓↓
炭火焼き鮎10尾☆
100%自家生産の新鮮な鮎。注文を受けてから、一尾一尾丁寧に焼き上げています。家庭では味わえない炭火焼をご堪能あれ。
ドライいちじく☆
大粒で柔らかい、自然な甘みで食べやすい、いちじく。無添加で砂糖も使用していません。この大きさなのに、リーズナブルなところも人気です。
紅はるか☆
大注目の高糖度新品種のさつまいも。ホクホクしっとりで、上品だけど、しっかり甘い。安納芋を超える甘さともいわれるスーパールーキーのさつまいもです。
まとめ+関連記事
「晴れ晴れとした気候で心地いい秋の日」という意味合いを含む「秋麗の候」。10月の秋を感じる季節に使える時候の挨拶です。夏の暑い時期から、冬の寒い時期にいくまでの心地よい時期に、目上の方や上司、知人に相手の健康を願う手紙を、時候の挨拶を添えて、送ってみてはいかがでしょうか。きっと喜ばれますよ^^
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- 仲秋の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びも
- 秋冷の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びも
- 紅葉の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びも
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