季節の雑学

仲秋の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びも

秋の気配が色濃くなってきて、この頃の手紙の挨拶に「仲秋の候」というのがあります。こちらの意味や読み方は何でしょうか?また、使える時期も気になりますね。
そのため今回は、仲秋の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びもご紹介します!^^

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仲秋の候の読み方と意味は?

出典:http://gahag.net/000146-tsukimi-moon/

「仲秋の候は、「ちゅうしゅうのこう」と読みます。

「仲秋の候」の意味は、「秋の真ん中ごろの季節」「秋もだいぶ深まってきたころ」などになります。
仲秋といえば、まず思い浮かぶのは、「中秋の名月」ではないでしょうか。

このふたつの「仲秋」と「中秋」とは字は似ていますが、少し違いがあります!
「仲秋」は旧暦で8月をさす言葉で、二十四節気の「初秋・仲秋・晩秋」の真ん中ごろのことです。
「中秋」はずばり旧暦8月15日のことで、この日の十五夜の月を「中秋の名月」と呼びます。
晴れ渡った夜は、窓から眺めてもうっとりするほど、一年でいちばん満月が美しいとされています。

「仲秋」も「中秋」も同じ読み方なので、漢字も同じだとと思っていた人…、意味に違いがあることをわかっていたたけたでしょうか。

「候」は、「季節」とか「気候」「自然現象」といった意味になります。

「候」を「そうろう」と使うと、「〜でございます」という古文の丁寧語になります。
昔の文章で、現代文の「です」の代わりに使っていた言葉で、時候の挨拶の「こう」とは意味が違ってきますので、間違えないでくださいね。

季節ごとに手紙で挨拶を交わしてきた、日本語の美しさに改めて驚きを感じますね。
折々の手紙には、自然の変化や行事などにふれたこうした季節感を盛り込みましょう。
いつの時代でも、心のこもった手書きの手紙は、相手にとって何よりの贈り物になるはずです!

仲秋の候の時期はいつ?いつまで使える?

出典;http://gahag.net/011245-persimmon-sunset/

「仲秋の候」を使う時期は、だいたい9月10日〜10月10日頃まで、約1ヶ月ほどになります。
仲秋とは、旧暦の8月15日頃に使っていた表現で、現在では上記の時期にあたります。

もとになっているのは、旧暦の二十四節気の白露(9月8日頃)から、寒露(10月8日頃)の間です。

「白露」は、秋も涼しくなり、露ができ始める時期のことをさします。
秋が足早に訪れ、朝夕が冷え込み始め、草木に朝露が付いていることがありますね。
そういう情景のことを「白露」と呼びます。

「寒露」とは、露が冷たく感じられる時期のことをさします。
寒露の時期は、旧暦では8月下旬から9月上旬にあたりますが、
現在では、10月7、8日になります。
その頃は、確かに日も短くなり足早に秋の訪れを感じますね。

また仲秋は、秋を3つに分けた「初秋・仲秋・晩秋」のうち、旧暦の7月・8月・9月の真ん中の時の意味になります。
なので、現在では、9月上旬から10月上旬あたりまで、時候の挨拶に使うのが適していると思います。

「仲秋の候」のほか、同じ時季に使える挨拶として「秋涼の候」「秋麗の候」「晩秋の候」「秋晴れの候」「秋冷の候」などがあります。
「秋涼の候」は、秋も涼しくなった頃で、朝夕は心地よい涼風が吹き過ごしやすい時期です。
「秋麗の候」「秋晴れの候」は、天高く晴れ渡り、何をするにも気持ちがいい頃をさします。
「秋冷の候」「晩秋の候」は、冷たい露が降り、木々の葉も落ち始め、晩秋の憂いを感じます。

秋もいよいよ本番なので、お月見や運動会、味覚の秋などもいっぱいありますね。
折々の手紙には、こうした時候の挨拶に続けて、
手紙を出す相手の方を思い浮かべながら、秋ならではの情景をつづりましょう。

もし、10月10日過ぎて使う場合は「寒露の候」なら10月22日頃まで、
その次の時期にふさわしいのは「霜降の候」で、
10月22日の霜降から11月7日の立冬まで使えますよ。
深まりゆく秋に合わせて、言葉を変えていきましょう!

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仲秋の候の例文と結び 例文と結び

出典:http:///01.gatag.net/12475-free-photo/

「仲秋の候」の意味や使う時期はわかりましたね。手紙やハガキの作成など、何から書き始めればいいのでしょうか?
手紙の基本の頭語、時候の挨拶、結びの言葉などを実際に使ってみましょう。

「仲秋の候」を使った例文をご紹介します!

【書き出し】
あらたまった相手へ
・拝啓 仲秋の候 貴社ますますご清祥のことお慶び申し上げます。

・拝啓 仲秋の候 天高く、秋の気配がいっそう濃くなってきました。
・拝啓 仲秋の候 涼やかな秋風の下、お健やかにお過ごしでしょうか。
親しい相手へ
・雲ひとつなく、何をするにも心地よい季節となりました。
・街路樹も色づき始め、秋の深まりを感じています。
 秋風が心にしみて、感傷的な気分になる今日この頃です。
「拝啓」より、「謹啓」のほうがより敬った言い方です。
【結び】
あらたまった相手へ
・秋冷が日増しに加わってきます。ご自愛のほどお願い申し上げます。敬白
・豊穣の秋、御社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。     謹啓
・季節の変わり目です。ご自愛のうえお元気にてお過しくださいませ。
親しい相手へ
・野山はすっかり秋の装いですね。移りゆく季節を楽しみましょう。
・灯火親しむ秋ですが、夜更かしが過ぎないよう気をつけてください。
・味覚の秋です。近いうちに、一緒にお食事でもいかがですか。

「拝啓」で始めたら「謹言」「敬白」で終わる、がセットになっています。女性は「かしこ」や、友達なら「では、また。」などフランクな言葉でもいいですね。

日ごとに秋が深まるこの時期は、相手の健康や体調を気づかう言葉を忘れず入れましょう!
ただし、ビジネス文章では時候の挨拶を省いたり、季節に関係なく「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。

手紙の最初の一言は、好印象を与えられます。受け取った人も季節感を感じられてうれしいですね^^

仲秋の候と一緒に使える季語

9月中旬〜下旬の季語
花野、新涼、秋祭り、天高し、野分、萩、満月、名月、カシオペア、秋の空、露、曼珠沙華、豊年、芋、肌寒、秋寒、虫、風の色、すすき、弓張月、落ちアユ、初鴨……など
10月上旬の季語
衣替え、秋の風、新酒、いわし雲、彼岸花、つるべ落とし、栗ご飯、柿む、秋時雨、林檎、露、金木犀、柘榴、銀杏……など

季語を手紙の中に一文入れてみましょう!花や生きもの、季節の風物などをそのまま表現すると、ありふれた光景もいきいきしてきますよ♪

秋の季語については別記事↓↓にまとめているので、ご覧ください☆



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ドライにすることで、甘味が増すんです♪

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「仲秋の候」は「ちゅうしゅうのこう」と読みます。最も秋らしい十五夜の頃に使える、手紙の挨拶でしたね!
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