生き物

カラスの大群・大量発生する理由は?飛び回る動画や対策はあるか、鴉の生態も

毎日夕方ごろになるとカラスの大群が家の近くで飛んでいるんだけど、どうにかならないのかしら?

カラスが大量発生する地域は結構あるようです。

その理由・対策を説明していきます!

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「カラスの大群が!」カラスが集まる理由とは??

出典:http://urx3.nu/ewuf

カラスは群れで行動する生き物だから

カラスは、群れで行動する習性があります

特に夕方の時間帯にカラスの大群を見ることが多いのではないでしょうか?

夕方の空を自由自在に飛び回ったり、電線の上からこちらを見下ろしたりするシーンを幾度となく見たことがありますよね。

なぜこのように集団で行動するのかというと、それにも理由があります。

カラスはなぜ集団行動するのか??

  • 食べ物を見つけやすくするため
  • 敵を発見しやすくするため
  • つがいとなるパートナーをみつけやすいため

午前中は、お気に入りの餌スポットへそれぞれ飛び立つため、大群を見ることは少ないと思います。

ただ、大群になりづらい時期もあります!!

それは、カラスの繁殖期である3月から7月です。

カラスの夫婦は、一緒に子育てに専念する特性を持っています。

そのため、それぞれの縄張りからあまり離れず、繁殖の時期は集団での行動が少なくなる傾向にあります。

カラスの大群による移動は、比較的繁殖の時期以外に多く見られる行動のため、年中毎日見ることがないのはこれが理由です。

集団でねぐらを作っているから

秋から冬になるとそれぞれの群れが集まりだし、ひとつのねぐらを共有しはじめます。

その多くが住宅地から少し離れた一定規模の雑木林や竹林などが多いです。

多くは数百羽から数千羽のグループで、大規模なものになると10,000羽を超えるといわれています。

また、勘違いされやすいのは、巣と寝ぐらは別物ということです。

これはカラスに限らず言えることです。

巣は、あくまで子育てをする場所であって、子が巣立つともうそこには基本的に戻ってきません。

就塒前集合(しゅうじぜんしゅうごう)をするため

けどなぜ夕方ごろにあんなに大量発生するのかしら?

確かに、それぞれ寝ぐらに戻るだけならあんなに大群で電線や建物の上にいる必要はないですよね。

ではなぜ一度夕方に大群で集まるかというと、ねぐらの安全確認をするためと言われています。

そのために、ねぐら(塒)に戻る前に一旦集まる、就塒前集合(しゅうじぜんしゅうごう)というものをします。

大群でねぐらの安全確認をするなんて、カラスは賢い生き物ですね!

とにもかくにも、ただ遊んでいる・人に迷惑をかけるためにやってる訳ではありません!

寝ぐらに近づく動物がいると、このように追いかけられることもあるんですね。

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カラスを大量発生させないためにできることは??

出典:unsplash

カラスが大量発生すると、フンの問題や、ゴミや農作物を荒らされたりするなどの被害が多く見受けられるほか、カラスに攻撃されて負傷するといったことも徐々に増えてきています。

地域だけでなく、社会全体の問題になっているというニュースを時折目にしますよね。

カラスが集まってこないようにするためには、いったいどのような対策を取ればいいのでしょうか?

カラスをこちらから刺激しない

基本的にカラスは、比較的おとなしく、頭の良い鳥といわれています。

なので、カラスの気に触ることをしなければ襲われることは基本ありません。

なので、下記の点を守りましょう。

カラスに対しての対応

  • どんな時でもカラスの巣には近寄らない
  • こちらから攻撃しない
  • カラスの前では、光物を見せびらかさない

これらの点を順に解説していきます。

カラスの巣には近づかない!

カラスの巣が見える位置にいる場合、それだけで襲いかかってくる可能性があります。

カラスは、繁殖時期に巣を作ります。

私たちが普段何気なく通っている歩道橋や階段にカラスが巣を作っていることもあります。

そうなると、カラスにとっては巣を脅かす天敵に見えているのです。

カラスが人間のことを「巣を脅かす敵」だと認識してしまったときは、襲われてしまうおそれがあります。

特に、繁殖期は神経をとがらせているため、より攻撃的になりやすいようです。

こちらから攻撃しない!

カラスは記憶が良い鳥です。

そのため、過去に自分を攻撃した人を約5年は忘れないといわれています。

カラスに敵と認識されるような行動をとったことがある場合、その人はカラスから攻撃をされるおそれがあります。

カラス同士でも「この人間には前に攻撃された」と伝達することもあるため、カラスに何回か襲われたことがある場合は自分の行動を見返すことも大切です。

カラスの前で光物を見せびらかさない

カラスは光物を集めることをご存知の方も多いのではないでしょうか?

光るアクセサリーなどを身に着けていると、太陽が反射してカラスの目にも止まりやすくなります。

カラスが巣に光物を持ち帰ろうと襲ってくるおそれがあるので、
カラスが近くにいる場合は光るものは極力隠すようにしましょう。

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地域のゴミ捨てのマナーは守る

ゴミ捨てでできるカラス対策

  • 中身が見えづらいゴミ袋を使用する
  • 全てのゴミ袋を覆うようにネットをかける
  • ゴミ出し曜日を守る・ゴミ捨て場のゴミをそのままにしない

中身が見えづらいゴミ袋を使用する

白の中が透けて見えるゴミ袋を使用している方が多いかとは思いますが、下記のような黄色のゴミ袋だとカラスに漁られづらいです。

カラスは学習能力の高さと優れた色彩感覚により、ゴミの中身を判別できるといわれています。

嗅覚は、ほ乳類に比べると発達していません。

そのため、ゴミ袋の中に何が入っているかわからなければ、カラスのゴミ漁り被害に遭うことも少なくなります。

つまり、そういった地域にはカラスも寝ぐらなどは作りづらくなります。

↑こちらの商品の口コミにも、カラス対策で購入してよかったという口コミがありました。

全てのゴミ袋を覆うようにネットをかける

同じゴミ捨て場を共有する地域の方で、誰か1人でもネットの外にゴミを置く・はみ出しててゴミを置いていたりすると、そのゴミをカラスは狙ってきます。

また、学習能力が高いため再びそこに狙いをつけてやってきます。

そのためしっかり全てのゴミ袋がネットにかかるようにしましょう。

↑このネットであれば、カラス対策は万全です。

  • カラスの苦手成分であるカプサイシン入りのゴミネット
  • カラスの視力では見えにくい黄色のネットで、カラスを寄せ付けない

ゴミ捨て曜日を守る

曜日を守らず捨てられてゴミは、その場に放置されることになります。

可燃ゴミが曜日を間違って放置されていると、生ごみなどが入っていたりして悪臭が出ます。

カラス以外にも、ネズミなどの動物に漁られてしまうことも出てくるでしょう。

そうして荒れたゴミ捨て場に、カラスは目をつけて餌を求めてやってきてしまいます。

そのためしっかり地域のゴミ捨てルールは遵守しましょう!

カラスの生態・縁起

出典:unsplash

カラスを気高く神秘的に感じる一方で、妙に響き渡る鳴き声、黒々しく大きな翼をバサバサする姿が不気味で怖いといった声も少なくありません。

気味悪がられるカラスですが、普段はおとなしく、頭のよい生き物です。

一説によると、カラスは、神々と人をつなぐ重要なメッセンジャーなど神の使いとして崇められる存在で、今でもそのように考えられている地域は存在します。

カラスの生態を簡単にまとめてみました。

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カラスの分類

分類とそれぞれの特徴

  • ススメ目カラス科
    • スズメの仲間。日本国内における主な種類
  • ハシブトガラス
    • 鳴き声は、「アーアー」「カーカー」が基本ですが、様々な声を出すことが出来る。
  • ハシボソガラス
    • 鳴き声は、「ガーガー」「ガアァガアァ」と濁った声を出す。
  • ミヤマガラス
    • 主食は、昆虫や種子のほか、果実がメインですが、残飯や動物の死骸なども口にするなど雑食性。

繁殖時期

3月~7月に樹上や高電線の鉄塔などに木の枝や針金などで巣を作り、1回で3~5個の卵を産むことが多いです。

その他

カラスの生態

  • 高い学習能力と優れた色彩感覚を持つ。
  • 噛む力がとても強く、カラスによっては、口の力が50~60kgほどにもなる。
  • 他のカラスと一緒に巣へ帰ったり、ねぐらを共にするなど仲間意識が強い。
  • お互いに寒さや外敵から身を守る習性がある。
  • 仲間と声で会話する。

カラスは縁起が悪いのか??

カラスは黒い色から、縁起が悪いと思いがちです。

ですが、過去の歴史から考えてみると、どうやらそうでもないようです。

このことに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
≫縁起が悪い鳥と思われがちのカラス!実は兆しの良い鳥の仲間だった?

カラスの大群が・大量発生する動画

時折、カラスの大群に関するニュースや動画を目にします。
それほど地域社会に与えている影響は大きいことがよく分かりますね。

動画1:旭川市 カラスの大群と共存の道

旭川の市役所庁舎に止まった数え切れないほどのカラスの大群。

住民や観光客からイメージが良くないと言われ、対策を講じる取り組みや共存の在り方について紹介した動画です。

カラスが集まることによって生じたフンの問題、ゴミ荒らし問題。

カラスに森に帰ってもらうためには、まずは人間にゴミのマナーを守ってもらうことが大切だと改めて実感させられます。

人間社会と野生動物の社会がきちんと住み分けされて、お互いに干渉し合わず、あつれきが生じない世の中にするためには、どうしていくべきかを考えさせられる動画です。

動画2:恐ろしい、数十万のカラスの大群が電線に

数万羽というカラスの大群が、空を自由に飛び回ったり、道路沿いの電線に止まっている様子を紹介した動画です。

空が無数の黒い影で覆われるほどの多さに衝撃を受けるとともに、すき間が見当たらないくらいカラスで電線が埋め尽くされている様子に不気味さを覚えます。

実際にこの光景を目の当たりにすると、怖くて道路を歩けそうにないです。

無数のカラスに覆われるのは、次は私たちの街かもしれません。

動画3:空を覆うカラスの大群に住民困惑

新潟市内で撮影された、数千羽にのぼるカラスの大群が空を飛び交っている様子を紹介した動画です。

撮影者によると、カラスの大群が何回か押し寄せ、1時間ほど居座っていたとのこと。

撮影された9月頃は、カラスの子供が巣立ち始める時期で、とにかく皆で集まって一緒に行動するという傾向が強いため、このような大量のカラスが見られやすくなるそうです。

カラスが多い日本では、ひとつの原風景として捉えられますが、ここまで大量にカラスが飛んでると、上空が気になって仕方がありませんね。。

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まとめ+関連記事

カラスに関する問題は、地域によってはとても深刻です。

大群を減らしていくために、まずは自分から、そして、地道に根気強く、日ごろの生活に気を付けていきましょう!

ゴミ捨て場が荒れている地域にはカラスが大量発生しやすいです。

そのため、まずできるところから実践していきましょう。

カラスに関する記事はこちら:

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