朝カラスが異常なほど鳴いているんだけど、地震の予兆とかかしら?
カラスが集まってカァーカァー鳴いていると、何か不吉な予感がしますよね。
果たして、カラスや他の動物は地震の予兆を察知できるのでしょうか?
早速解説していきます!
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もくじ
「カラスが異常に鳴いている」地震との関連性はあるのか?
地震の前兆としてカラスが騒ぐのには科学的根拠はない
カラスが不自然なくらい大群で鳴いていると、不吉な予感がするイメージがありますが、科学的には根拠はありません。
≫カラスの大群・大量発生する理由
確かに、カラスというと、その外見からどことなく不吉なことを連想してしまいがちです。
そんなカラスが鳴き、しかも、大群で鳴き騒いでいるところを目撃したら、このあと不吉なこと…地震などが起きるのでは…と考えてしまいます。
しかし、一般的にカラスが鳴くのは、他の鳥と同じように、 仲間同士でコミュニケーションを取るためなので、地震を予知して鳴いているという訳ではないんです。
ただ、動物の感覚の部分を科学が全て解き明かしている訳ではありません。
現に、大きな地震がくる前にカラスが異常なほど鳴いている実例がたくさんあるのです。
科学的な根拠はないが、実例はある
上記の動画は、2011/3/11の東日本大震災前日のカラスの様子です。
尋常ではないほど鳴いてますよね。
カラスが地震前に不自然な行動をするのは、これ以外にも例がたくさんあります。
例えば、地震がくる前に、震源とは逆方向へ移動していく姿が見られています。
1923/09/01に発生した関東大震災の際は、横浜から横須賀方面へ。
1995年に発生した阪神淡路大震災の際にも、震源とは逆方向に移動していったという実例があります。
1923年(大正12年)9月1日に「関東大震災」が発生した時
時間的に近い実例では、以下のようなものがあります。
カラスがいつもと違って、一つの建物に密集して止まっている。
— のり@行くぞACL!!今年こそルヴァンカップ🏆 (@norinori011) September 10, 2018
何かの知らせかよ。#北海道地震 pic.twitter.com/8QnxdYZQyp
2018年9月6日、北海道を襲った地震。
停電などもあり、甚大な被害をもたらした地震として記憶に新しいです。
その数日前、旭川で今までにはないくらいのカラスが電線に止まってたというものです。
他には、具体的な場所はわかりませんが、 2018年6月18日の朝、家の周りに普段はいないカラスの騒ぐような鳴き声で目覚め、おかしいなと思っていた矢先…大阪で地震発生というものです。
2016/04/14に発生した熊本地震。
この地震が発生直前にカラスの大群が飛び始めた映像もあります。
このことから「地震の前兆」という説を一概には否定できないというのが現実なんです。
では、そもそもなぜこの説が人々の間で囁かれるようになったんでしょうか。
その最たる原因は、やはりカラスの外見にあると言って良いでしょう。
全身が真っ黒ですし、日本で「黒」といえばお葬式の際に着る喪服の色でもあります。
そこから「カラスが大群で飛ぶのは、地震を含め、何か不吉なことが起こる前兆だ」と、言われるようになったんでしょうね。
その他の原因としては、より一般的なものとなりますが、地震の前の地殻破壊により電磁波が発生し、それを感じ取り、通常のその動物にみられる行動ではない異常行動を起こしたというものもあります。
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カラスが地震などの危険を予知した時に見せるとされる行動
カラスが危険を察知した際にする行動は鳴くだけではありません。
他にもさまざまな行動を見せます。
カラスが危険察知した際の行動
- 大群で移動する
- 普段しないような異常な行動をしている
- 見かけることがなくなった
- 深夜に鳴き声をあげている
- 異常な感じで鳴いている
- 普段ほとんどいない場所に集まっていた
- ごみなどを漁って食べる姿が鬼気迫っていた
など、普段とは違う様子・行動が見られることがあります。
カラスは基本夜は寝ています。
それなのに夜カァーカァー鳴いていたら、何か危険が迫っていることを知らせているのかもしれません。
ちなみに、カラスの鳴く回数によって、伝えたい意味は異なると言われています。
【回数別】カラスの鳴く意味
- 1回:挨拶
- 2回:空腹・注意喚起・強調
- 3回:安全・満足・位置表示
- 4回:警戒・危険・威嚇
- 5回:警戒・退避命令
- 6回:敵がいる
- 7回:リーダーが発する合図
- 8回:集合・集団行動の合図
その他の動物の地震の前兆
こちらの動画では、地震前に起こったさまざまな動物の行動・現象について解説されています。
下記でご紹介する動物は全て、地震が起こる前に発生する「電磁波」を感知する能力を持っており、それによってこれらの「異常行動」を起こすと言われています。
ひょっとすると「あ、そう言えばあの時ウチの〇〇(犬・猫の名前)もこんな行動をしてたな…」ということもあるかもしれませんので、あなたの愛犬・愛猫の行動を思い返しながら読み進めてみて下さいね。
犬
犬が危険を察知した時に見せる行動
- 急に吠え始める
- せわしなく動き回るなど、落ち着きがなくなる
- 一心不乱に穴を掘ったり、逃げるような行動をする
- 興奮して飼い主に噛みつくなど、言うことを聞かない
- 餌を食べない
- 下痢や嘔吐など、体調を崩す
- 外に出たがる
具体的には、これらのような行動をとります。
順番に解説していきます。
急に吠え始める
こういうふうに書くと、「犬は元々吠える動物じゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当然ながら犬は、何も理由なく吠えることはまずありません。
嬉しさ・怒り・恐怖といった喜怒哀楽を表すために吠えるんです。
そう考えればこの「急に吠え始める」という行動は、明らかにやがて来るであろう地震を予知し、それに対して不安や恐怖を感じ警戒して吠えている、またはそうすることで飼い主に対して危険を知らせていると考えられます。
せわしなく動き回る・落ち着きがなくなる
など、地震が来ることを予知し、どうしたら良いのかとそわそわしている状態と考えられます。
我々人間でも、もし地震を前もって予知できたとしたら、当然ながら「防災グッズを出さなきゃ!」「倒れたら危ない物を片づけておこう」など、やはり動きがいつもより素早くなったり、せわしなく動きますよね。
犬は人間のように言葉を発することができないだけに、そういった行動をとることによって、「吠える」という行為と同じく、飼い主に対して何かしらの「注意喚起」をしていると言えるでしょう。
一心不乱に穴を掘ったり、逃げるような行動をとる
一般的に犬が穴を掘るのは、外で生活していた頃の名残りから自らの寝る場所を確保するため、または何かしらのストレスを感じているためと言われますが、
この場合は明らかに後者のケースであり、地震を予知しているためにとる行動のひとつです。
そういう意味では、地震襲来の予兆として感じる電磁波によるストレスを少しでも軽減させるための行動と考えることもできます。
興奮して飼い主に噛みつくなど、言うことを聞かない
これは、あなたの愛犬が普段からあなたにとてもよく懐いていればいるほど、ショックな出来事と言っても過言ではないですよね。
ですが、この時の犬の精神状態は言うまでもなく混乱していることから、善悪を判断する余裕がなく、たとえ大好きなあなたに対しても容赦なく噛みついてしまうんです。
もちろん犬からすればそうしたくてしている訳ではないので、もしも噛みつかれてしまったり、どうしてもあなたの言葉を聞かない場合はむやみに怒らず、犬が落ち着くまで、背中などをポンポンと軽く叩く、あるいは、撫でながら「大丈夫だよ」など、優しい言葉をかけてあげるようにしましょう。
餌を食べない
可愛がっている愛犬が急にこのような状態になってしまうと、飼い主としては「どうしたんだろう、どこか具合でも悪いのかな?」と心配になってしまいます。
ですが、これも穴掘り行動と同じく、地震の前兆として引き起こされる電磁波によるストレスと考えられます。
確かに、人間であっても、何かしらの悩み事や心配事などのストレスを感じると、食欲に影響が出ることがありますもんね。
そういった状態の時に食事を勧められても、食べたいとは思わないはずです。
もちろん、それは犬からしても全く同じですので、こういう状態になったときは決して無理に食べさせようとせず、しばらく様子を見てみると良いでしょう。
下痢や嘔吐など、体調を崩す
犬は当然ながら言葉を発することができないため、ある意味その神経は人間よりもはるかに繊細だと言えます。
そこから考えると、「体調を崩す」というのは、最も判りやすい外見の変化と言えるでしょう。
上でも書いたように、犬は地震が起こる前に微量ながら発生する電磁波を感知する能力を持っているので、この電磁波の影響により下痢や嘔吐などの体調不良が起こると考えられます。
外に出たがる
この行動にはいくつかの説があるんですが、最も有力なのは、「電磁波を感知したことで地震が起こることを察知した犬が、飼い主を避難させるため、外に連れ出そうとしたのではないか」というものです。
言われてみれば、「犬は飼い主に対して最も忠実」とされている動物ですので、この説が最も有力とされているのも頷けますよね。
なお実例として、
「飼い犬が夜にベッドで寝ていた飼い主のパジャマを口で咥えてベッドから降ろした。
そして、そのまま家の外へ引っ張り出すと、その瞬間に地震が発生!
飼い主は犬のおかげで助かった」
というものもあるんですよ。
まるで犬が普段から飼い主に対して持っている感謝の気持ちを象徴するかのような、
心温まるエピソードですよね。
では続いて猫のケースを見てみましょう。
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猫
猫の場合も、外に出たがる・そわそわと落ち着かない・飼い主に対して攻撃的になるなど、犬とよく似た行動をとると言われています。
また、前述した1995年(平成7年)に発生した「阪神・淡路大震災」の際には、それまで飼っていた猫がどこかに行っていなくなってしまったものの、震災から1週間後に何事もなかったかのように帰ってきたというケースがあるんですよ。
なお先ほどから繰り返しているように、犬や猫は、地震が起こる前に発生する微量の電磁波を感じ取って地震を予知し、様々な異常行動をとる訳ですが、その感度は犬より猫の方が高いと言われています。
一般的に、犬と比べて「気まぐれで自由奔放な動物」と言われている猫ですが、日頃から耳やひげをピクピクと動かし、常に周りや外の様子をうかがっているだけに、いざという時の危機察知能力は犬以上にずば抜けているということでしょう。
では、海や川、または家庭で飼われている魚類はどうなんでしょうか。
魚
魚も地震が起こる際に震源地から大移動したり、ナマズやドジョウが急に暴れだすといった異常行動があります。
なお、これも実例ですが、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災の前に、震源区域に近い明石海峡においてマダイがほとんど獲れず不漁だったのに対し、
淡路島の南部に仕掛けていた定置網には、
なんと・・・
例年の30倍となる約7トンもの水揚げが記録されたんです。
この背景には、仮説として… 「震源地から避難したマダイたちが、淡路島南部へ移動したのでは」と言うものがあるんですが、これが事実だと考えると、やはりマダイをはじめとした魚類にも電磁波を感知する能力が備わっているということが判りますよね。
イルカやクジラ
イルカやクジラに関しては、これまでご紹介した動物よりも電磁波を感じとる機能が敏感なのか、地震が起きる前には高確率で座礁することがあります。
事実、先ほどから実例として挙げている阪神・淡路大震災の際には、地震発生1か月ほど前に、神奈川県の相模湾に20頭ものマッコウクジラが打ち上げられたんです。
はっきり言って尋常ではないですよね。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災の1週間前の3月4日には、茨城県鹿嶋市の下津海岸において、「カズハゴンドウ」という種類のイルカが52頭も打ち上げられるという悲惨な事態が発生したことを考えると、やはりクジラやイルカは他の動物に比べて電磁波を感じる機能が敏感と考えて間違いないでしょう。
スズメ
スズメの場合は、電磁波によって地震が起こることを察知すると、いっせいにその場から飛び立ちいなくなる・普段鳴かないような声で鳴く・電線に大群で止まる・地震が来る数日前から大群で飛ぶなどの行動が挙げられます。
これはあくまでも憶測ですが、これまでご紹介してきた動物よりも明らかに体が小さいので、いざという時には仲間と共に行動し、お互いの身を守り合っているんではないでしょうか。
では、そういった地震が起きる前の気象現象にはどのような前兆があるのかというと・・・
気象現象の地震の予兆
地鳴り
地震とはそもそも地盤が大きくずれ、それが元に戻る際に発生するので、一般的に地震の前には「ゴォー」という音の地鳴りがすると言われています。
また一説には、大地震の前触れとして発生する「前震(ぜんしん)」を地鳴りと感じるのでは、というものもあります。
1854年の伊賀地震では3日前から地鳴りが続いたとされています。
ただし、どういうメカニズムで地震発生前に地鳴りがあるかのかはわかっていません。
専門家の見解では、「地震予知と地鳴りの関係はいまだ科学的に解明されておらず、地震の前兆として考えるのは現時点で早計」という意見もあります。
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地震雲
地震の前後に観測されると言われる、まっすぐに伸びた形状の雲のことです。
なお「地震雲」と言われる雲としては「巻雲」、「高積雲」、「層積雲」、「飛行機雲」などがあります。
そう。
一般的に飛行機が通り過ぎた後に見られるという印象が強い飛行機雲ですが、実は「地震雲」のひとつだったんですよ。
ですが、、地球の地面の中で起こる現象である地震と、上空の大気で発生する雲には、一般的には全く別の現象であると考えられます。
ただ、専門家は、現時点では地震が雲に影響するかが未解明であること、一般的に地震雲とされる雲は気象学から説明できることから、雲は地震の前兆と現時点ではいえないとしています。
いずれも気象学で説明できるものです。
そのため、珍しい雲が出現したとしても、地震雲と騒ぎたてたり、地震が起こってしまうのではないかという過度な心配はしなくて良いです。
雷・プラズマ
この現象は古くから「地震発光現象」と呼ばれ、一時期は「UFOでは?」と言われていました。
ですが正しくは、地震の揺れによって力が加わった岩に「電荷」が加わり、さらにそこで岩石内の電荷が解放されると、それらが結合することでプラズマのような状態となり、地表ではじけ空中放電を起こす…と判ったんです。
古くからの謎が解明されたとはいえ、空中放電を起こして発光とは、やはり恐ろしいですよね。
巨大な台風のあと
この説があるのは、いくつかの実例があるからです。
まず、2003年に奄美大島沖を襲った大型台風「台風14号」が通り過ぎた後、9月14日にマグニチュード6.0の地震が発生。
また、その翌年の2004年には、台風第18号が北海道の西沖を襲ったんですが、その後12月14日に留萌支庁南部でM6.1の地震が起きたんです。
このことからやはりこれらは何かしらの因果関係があると考えられますが、どちらも自然現象なので、どちらも十分に気を付けたいですね。
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倒れてくる可能性がある家具には、極力この突っ張り棒で固定しましょう。
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【まとめ】カラスが地震の前に鳴く科学的根拠はないが、前例がある
カラス・他の動物が地震前に起こす行動、地震前の前兆についてご紹介してきました。
基本、科学的に証明されている訳ではありません。
ですが、地震・動物の感覚をどちらも科学が全て解き明かしている訳ではないので、一概に動物の行動は地震と一切関係ないとも言い切れないでしょう。
カラスが異常に鳴き出したり、飼っているペットの様子がおかしかったら、防災意識を高めていきましょう!!
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