季節の雑学

神棚の向き・方角は?位置・設置場所・高さ等の正しい方法を詳しく

昔神棚は、家庭や会社の繁栄と安全を祈り、精神的中心となる神聖な屋内に設けることが大事です。では、その神棚の向きや方角はどちらの方向にすればいいのでしょうか?また、位置・設置場所・高さも気になりますね!
そのため今回は、神棚の向き・方角は?位置・設置場所・高さ等の正しい方法を詳しくご紹介します!^^

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もくじ

神棚の向き・方角はどの方向がいい?

出典:https://syukatsulabo.jp/article/3368

神棚という神様を祀るモノは神聖なモノなので、どの向きでどこに置けば良いか悩むところです。
神棚は、気軽にお参りが出来る小さな神社のようなモノです。そのため、祀る場所や向きなどをよく考えてから決めましょう。
そこで、まずは神棚の向きと、祀る際の方角について説明します。

神棚の向き・方角は南向きか、東向き

出典:http://www.butudan.co.jp/index.php?kamidana

一般的に神棚を祀る際の方角は、神棚から見て南向き、もしくは東向きとされています。
そのため、部屋の北側もしくは西側から室内に向けて設置します。
必然的に、北もしくは西を向いて手を合わせ拝礼します。
方角にも大吉から凶まで様々な意味合いがあり、南向きや東向きは吉の方角とされ、逆に北向きや西向きは凶の方角と言われています。

神棚は何故、南向きか東向きにするの?

神棚を南や東に向けて祀るのですが、何故南や東に向けて祀るのか疑問を持つ方も多い事でしょう。
次に、何故南向きや東向きなのかという疑問にお答えします。

神棚を南向きにする理由

神棚を南向きに祀る理由は大きく分けて二つあります。
一つ目は、太陽が関係しています。
南向きは、太陽の光が神棚へ一番入ってくる方角となります。
太陽は、南を中心に東から西へ移動します。
このことから、正面を意味する方角が南となります。
太陽の光は明るさの象徴であり、万物が育つための大自然の要です。
そんな降り注ぐ自然の恵みとも言える太陽の光を存分に浴びてもらうため、神棚を南向きで祀ります。
二つ目は、神様の地位を表すことです。
昔から座る場所によって、立場や位の高さを表していました。
“天子は南面し、臣下は北面す”という言葉があるように、偉い人は南を向いて座ります。
もちろん、天皇様も南向きで座っています。
神様の分身となるお札を祀るための神棚だからこそ、敬意を表すために南の方角に向けるという意味があります。

神棚を東向きにする理由

東向き祀る理由ですが、東向きにも太陽が関係しています。
太陽は東から昇ります。
そのため、太陽の昇る方角に向けて神棚を祀ることで、1日の始まりを表し、さらにその日の勢いをつけるという理由があります。

実は、最も適した神棚の向き・方向がある?

一般的に神棚を祀る方角は南向き、もしくは東向きと紹介しましたが、厳密にいうと実は少し違うようです。
わかりやすく南向きや東向きとされていますが、大吉の方角に合わせると、東南の方角に向けて神棚を祀ることが最も良いとされています。
そして、次に良いとされている方角は東南東です。
結局の所、南と東の間に向けて神棚を祀るということになります。
神棚を祀る方角は東南ですが、神棚本体は部屋の北北西に据えることが最も良い場所になります。

神棚と仏壇は同じ向き

神棚と同じように手を合わせる場所と言えば仏壇ですが、仏壇も南や東を向ける事が望ましいとされています。
そのため、和室や仏間という部屋を設けている家庭にある仏壇を置くスペースは大抵民編みや東を向くように作られています。
宗教的な要因が大きく関わってきますが、お釈迦様は南向きに座って説法をしていたという逸話や、極楽浄土が西にあるので、ご本尊は西を背に東を向かせるという説があります。

仏壇と神棚の向き・方角は、向かい合わせに注意

しかし、神棚と同じようなイメージを持つ仏壇を同じ部屋に置く家庭は多いかも知れませんが、神棚と仏壇は全くの別物なので、同じ部屋に置き場所を設ける際は注意が必要です。
まずは、部屋のスペース的な問題があるかも知れませんが、神棚と仏壇を向かい合わせで置くのはNGです。
向かい合わせは、“対立祀り”と言われ、縁起の悪い置き方となります。
そもそも、同じ方角に向きを合わせるので向かい合わせにはなりませんが、もしも向かい合わせで置いてしまうと、必然的にどちらかへお尻を向けてしまうので、双方に対して失礼な態度となってしまいます。
神棚と仏壇を同じ部屋置くことには問題ありませんが、出来れば離れた場所に設ける事をオススメします。
スペースや間取りの関係上難しい場合は、中心軸をずらして互い違いのように祀ることで真上にならないとされ、祀ることが出来ます。
ずらしてあるとは言え、上下で神様と仏様を祀られていると、どちらに手を合わせているのかわからなくなってしまいます。
そこで、神棚は立った姿勢で手を合わせ、仏壇は一度座り正座で姿勢を正してから手を合わせると明確な区別になるので是非参考にしてください。

神社も南か東を向いている

神棚を祀る方角は南や東がベストと紹介しましたが、神棚にお供えするお札をいただく神社も同じように南や東を向いていることが多くあります。
尚、方角が同じ理由は神棚を祀る理由と同じです。
神社と同じ方角に合わせる神棚は、自宅に祀ることが出来る簡易神社のような存在なので、大切に扱いましょう。

神棚の向きと場所を間違えないように注意

向きや方角はわかったけど、実際どこに祀れば良いのか迷ってしまいます。
神様を祀る神棚だからこそ、色々と気になりますね。
次に、向きや場所に関する注意点を紹介します。

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神棚の位置・設置場所は?

出典:http://blog.livedoor.jp/yorozu_co_jp/archives/52007578.html

神棚は神様に向かって拝礼するので、部屋の中でも高い位置に祀ることが基本となります。
低い位置で神様を見下ろすことは見下すことになってしまうので、目線よりも上に祀ります。
そして神棚を祀る場所自体は、南や東に向けるので北か西に向けて祀りますが、家屋の構造もあり様々な問題はありますが、出来れば平屋を除いて家屋の最上階に祀ることが望ましい場所です。
最上階というのは難しいと思いますので、どこか静かな部屋に祀るのが一般的です。
部屋の中でも、出入り口から見て奥側が上座、出入り口付近が下座となり、位の高い神様を祀るので、もちろん上座に祀ります。
上座に祀ることで、尊敬や敬意を表すことを意味します。
上座の南向きに設け、拝礼しやすい場所に設けることがベストです。

神棚の向きと位置・設置場所を間違えると縁起が悪い

神棚の向きや場所を間違えると縁起が悪き、家庭内を不安定にする起因となってしまうと言われているので注意しましょう。
ここで押さえて起きたい点は、向きと場所です。
ざっくりと上座の南向きがベストという説明をしましたが、違う向きや場所となった際の意味合いも知っておいて損はないでしょう。
まずは、方角を北向きにした場合です。
北向きは神様に背を向けることを意味します。
さらに、北の方角はあの世とこの世を繋げる方角され、北側にいる神様の元へ亡くなった魂が流れて行く方角です。
そのため、先祖などの霊が神様の元へ帰る方向を向くことは縁起が悪いと言われています。
特に、北東は鬼門と呼び鬼が入ってくる方角になります。
ちなみに、反対側に位置する南西は裏鬼門と呼び、この二つは不浄の場所とされ、とても縁起の悪い方角となっています。
もし、この方角に神棚を祀ると神様が怒って祟られてしまうという説があります。
方角だけでなく、祀る場所として、下座に位置する出入り口付近は人通りが激しく、神様が落ち着かないうるさい場所となってしまうので、神様に対して失礼な場所となります。

神棚は清らかで静かな位置・設置場所に祀る

神棚を祀る場所で一番気をつける点は、清らかで静かな場所かどうかということです。
基本的には清浄されていればどこに祀っても問題はありません。
実際、向きよりもどこに祀るかという事が重要になります。
清浄ではない場所として、階段の下はもちろん下座に位置する人の通りがある出入り口付近は避けましょう。
さらに、風呂や便所、台所といった水廻りは不浄な場所とされ、神棚を祀るには適さない場所になります。
神棚の上階が便所や玄関になる場合も避けましょう。
構造上2階が寝室や子供部屋といった生活の中でもプライベートな空間となっていることが多くあります。
そのため、1階が神棚を祀る場所となることが殆どです。
アパートやマンションで上の構造がわからない場合は、部屋を一つの建物と見立てて祀りましょう。
一般的にも1階に祀ることが多いので、可能な限り上階の構造も考慮し祀る場所を考えましょう。
最近では、様々な技術の進歩によって台所は汚れやすい場所とは言えなくなりましたが、水廻りの中でも、普段から人の出入りが激しい場所なので避けた方が良いでしょう。
神棚を祀る場所は清浄な場所として、常に清潔に保ちましょう。

《神棚を祀る場所として適した場所》

・清浄な場所(清らかで静かな場所)
・“上”とされる部屋
・客間などのお客を通せるような部屋
・明るく家族全員が親しみやすい場所
※祀る場所に困った時は、適さない悪い条件の場所を排除していく消去法もオススメ

 

神棚を祀る場所として適さない場所》

・普段からホコリがまってしまいお札が汚れてしまう可能性がある場所
・人の出入りが激しく寝室などプライベートな空間になっている部屋
・客を通すことの出来ない部屋
・上(二階)や下を人が良く通る場所
・油汚れなど普段から汚れやすい台所
・便所や風呂場などの水廻りに関する場所は清浄とはされない
・押し入れやクローゼットの上は適さない
・2階が廊下になっている部屋
・人の通りが多く静かな場所とは言えない場所
・隣接する居室同士を繋げているような部屋

神棚を祀る位置・設置場所に欠かせない家相との関係

家相とは、家に関する正しい方角を示すモノで、神棚を祀る場合を決める際には欠かせないキーワードです。
方角を示す先に意味を持たせる大吉から凶までの区分分けは家相によって決められています。
先ほど紹介した“対立祀り”と言われる向かい合わせが凶になるということも、家相的な考え方によるモノです。
鬼門という方角も家相によって表されています。
家相的に、神棚を祀る方角として適さない鬼門ですが、正確には東北東で、裏鬼門は西南西となっています。
この家相によると、神棚を北北西に据え南南東に向けて祀りる方角が大吉の方角となり最も良いようで、次に良いとされるが東南東に神棚を祀る方角です。

神棚の向きや方角、位置・場所だけでなく、お手入れも大事

神棚は、一方的にお願いをして御利益を求めるモノではありません。
神棚を祀り拝礼することで、そこに集まる人々やお参りする人の心の変換をもたらすきっかけとなり、良い環境へと促してくれる道しるべのような存在です。
なので、神棚の向きや方角、位置・場所だけでなく、祀る部屋そのモノもしっかりと清潔に保っておくことが大事です。
いつも清潔に保つことで部屋が清められ、部屋自体がある種のパワースポットにもなります。
毎日何気なく過ごしている生活リズムの中へ神棚への拝礼を取り入れることで、心を落ち着かせ今日も一日頑張ろうという気持ちにさせてくれることでしょう。
神棚を祀ったら、まずは汚れないよう努め、部屋の掃除で心も清らかにして神様に感謝を表しましょう。

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神棚の向き・方角が、南向き・東向きが難しいときは?

南向きや東向きはわかっても、実際に祀る場所を検討した場合どうしても難しいという時もあります。
そこで、神棚を祀る方角として本当に北や西はダメなの?という疑問にお答えします。

神棚の向き・方角は北や西はダメ?

結果から言ってしまえば、北や西でも問題はないようです。
家相と同じように家の構造など様々な場所で用いられる風水によると、“背山面水”という背中側に山があり、面前に開けたスペースがある事を言い、とても縁起の良いとされていますが、この場合殆どが北側に位置する山に拝礼する向きになっています。
実際歴史ある神社の中には、由緒や立地条件によって南や東を向かせて建設する事が出来ず北向きや西向きなど、他の方角に鎮座されているお宮も多くあります。
あくまでも南や東を向けることは迷信であり、家具や家の作りなど様々な事情がある中で、南や東に向けて神棚を祀ることが出来ない場合は、無理に方角を合わせる必要はありません。
南西を向けることが最適な方位と言われている場合もあり、一般的に南向きや東向きという方角が吉とされているだけで、北や西がダメなわけではないようです。
北と西を迷った時、どちらかといえば北向きの方が適さないようですが、心配や気になる人は神棚に祀るお札をいただくとき、神社で神棚を祀る場所や方角などを相談してみてはいかがでしょうか。

神棚の上に文字を貼る

様々な状況の中、方角や位置が中々決められないという方に、オススメの方法があります。
神棚の宮形の上に、雲・天・空などと墨書きして貼ることで、ここが一番上ですよという事を表す祀り方です。
適した方角や位置に祀ることが出来ない場合でも、静かな部屋の高い場所に祀る事が重要です。
文字は、出来れば神社で書いてもらうのがベストですが、プリンターや手書きでも全く問題ありません。
ただし、紙を貼るときは、神様(神棚)から見て逆にならないように注意してください。
最近では、“雲板”という雲字を象った板を張られているモノもあります。
飾りが施された板はインテリアとしても、印象が変わるのではないでしょうか。

神棚は祀る高さも重要?

神棚は神様をイメージしているので、やはり高い所に祀るモノです。
本来、神棚は見上げるくらいの高さに祀りますが、どの程度の高さにすれば良いのかということを最後に紹介します。

神棚は手を伸ばして届く程度の高さに祀る

神棚は最も清浄であり、明るく高い場所に祀ります。
しかも、お供えモノやお参りをしやすい場所が望ましいです。
だからといって、高ければ良いというモノでもなく、人が手を伸ばして届くくらいの高さが丁度良い位置です。
高すぎると、毎日のお供え物が取り替えにくくなってしまう他、毎日のお参りやお掃除も大変になってしまいます。
神様に拝礼する清浄な場所へ人が集まるとホコリも溜まりやすくなります。
常に神棚をキレイに清浄な状態を保つため、お掃除しやすい高さに祀り、こまめに掃除出来る程度にしておきましょう。
これも日課になれば、生活の一部となり、心を清めるきっかけにも繋がります。
ちなみに、低すぎると神棚を見下す位置になってしまうので、神様に失礼な対応となってしまいます。

神棚を高所に祀る注意点

一般的には部屋の上部に吊ったりしますが、壁に釘が効かない場合は棚などの状況もあります。
その場合は、家具の上に台を置いて祀りましょう。
神棚を祀る高さ配慮して、お手入れ方法も含めてしっかりと考えてから場所を決めましょう。

神棚を祀る理由

神棚は、古来より心のよりどころとして伝わってきました。
そんな神棚は、屋内に設ける清められた空間の中で大自然を神聖視し、目に見えない神様に祈りを捧げる場所です。
毎日神様に祈りを捧げることで、毎日の生活の中に自然のリズムを取り込み家内安全などの平穏無事を祈ります。
先ほど紹介した神棚と仏壇ですが、その物自体よりも神札と位牌を一緒に置いてはいけない事が原因となっています。
仏と神は別次元の存在で、位も違います。
さらに、霊界や新界にいる神様に対して、仏様は霊界から天国へと進む立場にあります。
一緒に祀ってしまうと、家の中が精神不安定な状態になってしまうと言われています。
いつも健やかに暮らせるよう、毎日神様に感謝の気持ちを込めて拝礼し祈りましょう。

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まとめ+関連記事

神棚は一番身近なパワースポットです。神聖な神社で頂くありがたいお札を自宅に祀るので、霊験あらたかに御利益もありそうですね。
しかし、ただ祀るだけではなく汚れないように部屋の掃除を心がけ、清潔に保っておくことも重要です。最近では洋室の居間に設ける家庭も増えてきましたが、是非ご自宅にもいかがですか?
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