秋晴の候の意味や読み方をご存知ですか?また、使える時期と使った例文・結びの挨拶のほか、同じ時期の季語も気になりますね。
そのため今回は、「秋晴の候の意味や読み方は?時期はいつ使えるか、例文や結び、同じ時期の季語や挨拶も」をご紹介します!
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もくじ
秋晴の候の読み方は?
出典:https://www.pakutaso.com/20181222347post-18950.html
秋晴の候は、「しゅうせいのこう」と読みます。
通常通り音読みで読めば間違えることはありませんが、
訓読みで「あきばれのこう」と読んでも間違いではありません。
なぜなら、たとえばの話「秋晴」をパソコンで「しゅうせい」と変換しようとしてもすぐにはその漢字が出てきませんし、何より多くの人には「しゅうせい」より「あきばれ」の方が馴染み深いからです。
このことから読み方はどちらでも構いませんが、正しい読み方は「しゅうせいのこう」だと覚えておきましょう。
秋晴の候の意味は?
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「秋晴の候」とは、「晴れ渡る秋の季節になりました」という意味です。
「秋晴」という言葉を辞書で調べてみると、「秋のよく澄んで晴れ渡っている空のようす」となっているので、当然ながら秋の季語に分類されます。
ですので、その秋晴れに気候や天候・季節などを表す言葉である「候」を付けることで、「秋晴れの気持ち良い季節を迎えました」という意味になります。
秋は高気圧と低気圧が交互にやってくることから天気が変わりやすく突然の雨に降られますが、その雨が目には見えない塵や埃を洗い流し、空気が澄み渡り綺麗に晴れ渡った秋の天気を容易にイメージできる良い言葉ですね。
同じ時期に使う言葉として「秋日和」という言葉がありますが、それに比べると秋晴は言葉の響きが強いという印象があります。
秋晴の候の時期はいつ?いつまで使える?
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秋晴の候が使える時期は、それほど厳密には決まっていませんが、大抵は9月7日~10月22日ぐらいまでとされており、使える期間が比較的長いことが特徴です。
その期間がしっかりと定められていない理由としては、1年を4つの季節に分け、さらにそれを6つの節に分けたものである「二十四節気」が毎年変動するためなんです。
ですので、目安としてこの時期に使うのがベストだと言えるでしょう。
ただ、やはりその意味が「晴れ渡る秋の季節になりました」という意味なだけに、もしもこの時期に雨が多かった場合は使うべき言葉では無いので、その際には「秋雨の候」や「仲秋(ちゅうしゅう)の候」などの言葉を使うようにしましょう。
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秋晴の候と一緒の時期の時候の挨拶
出典:https://pixabay.com/ja/photos/秋-葉-光線-自然-黄色-2444046/
秋晴の候と同じ時期の挨拶は、「初秋の候」、「早秋の候」、「爽秋の候」、「新秋の候」、「白露の候」、「仲秋の候」、「秋冷の候」、「清秋の候」、「紅葉の候」、「秋雨の候」、「新涼の候」、「秋涼の候」、「錦秋の候」、「朝寒の候」、「寒露の候」、「秋色の候」などがあります。
それぞれの言葉の読み方と意味を解説すると・・・
秋晴の候と同じ時期の挨拶
- 初秋の候
読みは「しょしゅうのこう」であり、「秋の始まりが感じられる頃」という意味になります。 - 早秋の候
読みは「そうしゅうのこう」であり、「秋の初め頃の時期」という意味になります。 - 爽秋の候
読みは上記のものと同じく「そうしゅうのこう」であり、
「空気が澄んでいて気持ちが良い秋」という意味になります。 - 新秋の候
読みは「しんしゅうのこう」であり、「秋の始まりの季節」という意味になります。 - 白露の候
読みは「はくろのこう」であり、
「夏の盛りが過ぎ、少しずつ空気が冷えてきて草木に白い露が出来る季節」という意味になります。 - 仲秋の候
読みは「ちゅうしゅうのこう」であり、「秋もだいぶ深まってきた時期」という意味になります。 - 秋冷の候
読みは「しゅうれいのこう」であり、「風が涼しくなり、秋めいてきた頃」という意味になります。 - 清秋の候
読みは「せいしゅうのこう」であり、「清々しい秋の気配が感じられる時期」という意味になります。 - 紅葉の候
読みは「こうようのこう」であり、「木々の葉が紅く色づき始める季節」という意味になります。 - 秋雨の候
読みは「しゅううのこう」であり、「秋の長雨が続く季節」という意味になります。 - 新涼の候
読みは「しんりょうのこう」であり、「夏も終わり、涼しくなってくる季節」という意味になります。 - 秋涼の候
読みは「しゅうりょうのこう」であり、「夏が終わり、涼しくなってきた季節」という意味になります。 - 錦秋の候
読みは「きんしゅうのこう」であり、「木々の葉が錦の織物のように色づく季節」という意味になります。 - 朝寒の候
読みは「ちょうかんのこう」であり、
「秋の深まりや終わりに朝の寒さを感じる季節」という意味になります。 - 寒露の候
読みは「かんろのこう」であり、「草木に降りる露も冷たくなってくる季節」という意味になります。 - 秋色の候
読みは「しゅうしょくのこう」であり、「秋らしい気配を感じる季節」という意味になります。
いかがですか?
「秋晴の候」は使える期間が長いため、その他の時候の挨拶にしても、夏の終わりから秋の深まり、さらには朝の寒さを感じるまでと、まるで季節の移り変わりが目に見えるかのような言葉が多いことが特徴です。
では次に、そんな秋晴の候と一緒に使える季語をご紹介していきます。
秋晴の候と一緒に使える季語一覧
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秋晴の候と一緒に使える季語は、以下のようなものがあります。
秋晴の候と一緒に使える季語一覧
・葉月
・仲秋
・秋意(しゅうい)
・八朔(はっさく)
・震災忌
・風の盆
・二百十日(にひゃくとおか)
・秋の朝
・秋の昼
・秋夕焼
・秋の夜
・初月
・二日月(ふつかづき)
・三日月
・夕月夜(ゆうづきよ)
・夜長
・秋の燈
・燈火親し(とうかいたし)
・夜学(やがく)
・夜業
・夜なべ
・夜食
・白露
・台風
・野分(のわき)
・秋出水
・世阿弥忌
・守武忌
・西鶴忌
・花野
・秋草
・秋の七草
・薄(すすき)
・撫子
・桔梗
・女郎花(おみなえし)
・男郎花(おとこえし)
・藤袴
・葛
・葛の花
・萩
・藍の花
・露
・虫
・松虫
・鈴虫
・蟋蟀(こおろぎ)
・馬追(うまおい)
・地虫鳴く(じむしなく)
・蓑虫(みのむし)
・蟷螂(かまきり)
・芋虫
・秋繭(あきまゆ)
・敬老の日
・秋場所
・月
・待宵(まつよい)
・名月
・月見
・良夜(りょうや)
・無月(むげつ)
・雨月
・初潮
・秋の潮
・枝豆
・芋
・衣被(きぬかずき)
・芋茎(ずいき)
・芋嵐
・十六夜(いざよい)
・立待月(たちまちつきづき)
・居待月(いまちづき)
・宵闇
・鬼城忌
・牧水忌
・子規忌
・かな女忌
・霧
・蜻蛉(とんぼ)
・秋の蝶
・秋の蝿
・秋の蚊
・秋の水
・秋彼岸
・秋分の日
・鰯雲
・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
・太刀魚
・秋刀魚
・鮭
・草の花
・紫苑(しおん)
・秋桜(コスモス)
・冷やか
・水澄む
・十月
・長月
・晩秋
・秋の日
・秋の空
・秋の雲
・秋の雨
・秋の声
・秋晴(あきばれ)
・秋麗(あきうらら)
・秋風
・柿
・梨
・いちじく
・蜜柑(みかん)
・葡萄(ぶどう)
・菊
・茸
・松茸
・新米
・新酒
・濁酒(どぶろく)
・渡り鳥
・百舌鳥(もず)
・紫式部
・数珠玉
・秋寒(あきさむ)
・大豆
・落花生
・団栗(どんぐり)
・栗
・銀杏
・棗(なつめ)
・冬仕度
・茨の実(いばらのみ)
・南天の実
・柚子
・柚餅子
・紅葉
・紅葉狩
・草紅葉
・秋深し
・黄落(こうらく)
・残菊(さんぎく)
・行く秋
・秋惜しむ
・暮の秋
・稲
・露霜(つゆじも)
・稲架(はざ)
・朱欒(ざぼん)
・蔦(つた)
・蔦紅葉
・柿紅葉
・鹿
・猪
・蕎麦
・木通(あけび)
・小鳥
・鶫(つぐみ)
・山雀(やまがら)
・稲雀(いなすずめ)
・鶺鴒(せきれい)
・鵯(ひよどり)
・椋鳥(むくどり)
・鶉(うずら)
・啄木鳥(きつつき)
・案山子(かかし)
・鳴子(なるこ)
・烏瓜(からすうり)
・野菊
・牛祭
・桃
・肌寒(はだざむ)
・朝寒(あさざむ)
・夜寒(よさむ)
・葦(あし)
・荻(おぎ)
・栗飯
・秋時雨(あきしぐれ)
・初茸(はつたけ)
・生姜市(しょうがいち)
・二十三夜(にじゅうさんや)
・雁(かり)
・鶏頭(けいとう)
・秋鯖
・鰍(かじか)
・蘭
・露草(つゆくさ)
・糸瓜(へちま)
・秋茄子
・玉蜀黍(とうもろこし)
・胡麻(ごま)
・金木犀(きんもくせい)
いかがですか。
繰り返しになりますが、秋晴の候は使える期間が長いだけに、かなりの数があることが判りますよね。
また、本記事のテーマである秋晴や三日月・夜長など、まさに「秋真っ只中」を思わせる言葉が多いことも、注目すべき点と言えるでしょう。
秋晴の候を使った例文(書き出し・結び)
出典:https://www.pakutaso.com/20111032277post-703.html
ビジネス文書の場合、一般的には、以下のように書きます。
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
____〇〇様
株式会社〇〇
〇〇
(タイトル)
拝啓
秋晴の候、貴社におかれましてはなお一層のご活躍のことと存じます。
平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
(・・・本文・・・)
夏の疲れが出やすい頃ですので、体調を崩されないよう、くれぐれもご自愛ください。
なにかございましたらいつでもご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
敬具
ビジネス文書の場合、原則として取引先の方などに向けて書くことになるので、
まずは会社の繁栄を気遣う文章などから始めます。
そして、本題となる部分を書き、用件を伝えます。
最後に、季節の変化から来る体調変化を気遣うなどの文章を書き締めくくります。
いかがですか?
このような形がビジネス文書の基本構成となります。
では次に、書き出しと結びの挨拶の例文をそれぞれご紹介します。
書き出しの挨拶
- 拝啓 秋晴の候、貴殿ますますご活躍のこととお喜び申し上げます
- 謹啓 秋晴の候、〇〇様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
- 拝啓 秋晴の候、貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます
- 拝啓 秋晴の候、皆様にはいっそうご活躍のこととお慶び申し上げます
- 拝啓 秋晴の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます
などが挙げられます。
書き出しの挨拶は、拝啓・謹啓のような頭語を使い、時候の挨拶を行い、
その次に、相手の会社の繁栄を喜ぶ挨拶をします。
この頭語・時候の挨拶・相手の会社の繁栄を喜ぶ挨拶の3点が、書き出しの挨拶の重要なポイントとなります。
それに加え、日頃の感謝を伝える挨拶を入れるとよりビジネス文書の完成度が高くなります。
結びの挨拶
秋晴の候を使った結びの例文
- 秋気肌に染む時節、風邪など召されませぬようご自愛ください
- 秋雨の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます
- 秋の風景が見事な昨今、どうぞお健やかにお過ごしください
- 秋の長雨にお体を冷やさぬよう、お気をつけください
- 心落ち着く好季節、秋の夜長を有意義にお過ごしください
などがあります。
結びの挨拶のポイントは、最後に頭語に対応した敬具や拝具といった結語を入れることです。
結びの挨拶のところでは、相手の体を気遣う文章以外にも、「まずは略儀ながら書面にてご案内申し上げます。」といった用件をまとめ締めくくる文章、今後も親しいお付き合いを願う文章、連絡をお願いする文章などにすることも可能です。
こういった手紙を書く機会は学生の頃よりも社会人になってからの方が多いので、社会人のビジネスマナーのひとつとしてしっかりと覚えておくようにしましょう。 スポンサーリンク
この時期の旬のおいしい食べ物も紹介☆
栃木県・喜連川産の「炭火焼き鮎」。
喜連川の湧き水で育っているので、その味は言わずもがな超一級品。
とても甘くて濃厚な味と肉厚さがウリの「トルコ産いちじく」です。
プチプチ食感と共にお楽しみ下さい。
安納芋をしのぐ甘さと言われている「紅はるか」です。
訳ありですが、その美味しさと甘さは折り紙付き!
まとめ+関連記事
毎年若干変動するものの9月7日~10月22日までと比較的長い期間使用できる秋晴の候。
正しく使いながら、季節の移り変わりを楽しみましょう☆
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