スズメは、普段どんなものを食べているのか知っていますか?また、好物や与えてはいけない食べ物も気になりますよね。
そのため今回は、「スズメの食べ物は?好きな物や食べてはいけないもの、飼育と野生の違いも」をご紹介します!^^
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もくじ
スズメの食べ物は?好物は?
出典:http://ur0.biz/Q7Z3
- 生米
- ピーナツ
- 小松菜やチンゲン菜などの青菜
- 植物の種子・木の実
- 虫
- パン・菓子類
スズメは基本的に雑食性であることから、食べ物については幅広いことが特徴です。
特に、繁殖期となる春から夏頃にかけては、それがより顕著に現れます。
生米
これはもう「鉄板と言っても過言ではない」というほど、
ほとんど全てのスズメが好んで食べます。
ただ、ヒナ鳥に関しては生米はまだ硬く感じるのか、
口の中で「噛んで出して」を繰り返すなど、食べるのに一苦労する場合もあるようです。
成鳥であれば、ほぼ例外なく好んで食べるもののひとつです。
ピーナツ
生米に続いて人気の食べ物が、私たち人間の間でも人気がある(?)ピーナツです。
特に、無塩ピーナツは生米よりも柔らかいため、好んで食べるヒナ鳥も多いんですよ。
また、成鳥でも「生米よりピーナツ派」がいるほか、
子育て中の親鳥がヒナ鳥に対し、生米より食べやすいこちらを与えることもあるとか…。
そういう意味では、
まさに人気を2分しているという表現がピッタリ当てはまる食べ物と言えるでしょう。
小松菜・チンゲン菜などの青菜
これらの青菜は、ビタミンやカルシウムが豊富なので、
ペットとして飼う場合には率先して与えてあげたい食べ物です。
なお、茹でる際に塩茹でにしてしまうと、
スズメからすると塩分が強過ぎるので、茹でる際は必ずお湯だけで茹でるようにして下さい。
植物の種子・木の実
出典:http://ur0.biz/Q8rD
主にイネ科の植物の種子や木の実を好んで食べることから、
スズメは農家を営んでいる方々から害鳥扱いされているんですが、
繁殖期には農作物に寄生する様々な虫を食べてくれるので、
ある意味では「ギブ&テイク」の関係なんですよ。
ちなみに、スズメには歯が無く噛み砕くことができないため、砂肝(砂嚢=さのう)という、
鳥類・爬虫類・ミミズ・魚類などが持つ消化器系の器官を使って、
植物の種子や木の実をすり潰すんです。
言うなれば、スズメのこの器官が、
植物の種子や木の実を食べるに当たって大きな役割を果たしていることは言うまでもありません。
虫(青虫・蚊・蛾など)
前述したように、スズメは春と夏に繁殖期を迎えるんですが、
この時期は自身のヒナに少しでも栄養のあるものを食べさせようと、
他の時期以上に青虫・蚊・蛾といった虫を捕らえる割合が増えます。
言わば「肉食系野鳥」になる訳ですね(?)
また、普段のスズメは主にイネ科を中心とした植物の種子を食べることから、
農家を営む方々からすればある意味「害鳥」なんですが、この時期のスズメは、
農作物に付く様々な害虫を根こそぎ食べて駆除してくれるという嬉しい働きをしてくれるので、
この時期だけは、一転して「ヒーロー扱い」(?)されるんですよ。
スズメからしてみれば、嬉しいのか悲しいのかよく判らないでしょうが、
これもある意味「生態系の維持」には欠かせないことなのでしょう。
パン・菓子類
これに関しては、言うまでもなくパンや菓子類は人間の食べ物ですので、
本来であれば、スズメなどの鳥類が食べれるものではありません。
しかし、都会に生息しているスズメはこれらのくずを頻繁に口にしているのが現状です。
こういったところが、スズメの「雑食性」という性質をより強く実証している訳ですね。
でも、スズメにとって本来は身体に良いものでは無いので、
餌付けしたり、ペットとして飼ったりしている場合でも極力与えない方が良いでしょう。
では次に、そういった人間の食べ物も含めて、
スズメに対して与えてはいけない食べ物についてご紹介していきます。
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スズメに与えてはいけない物は?
出典:http://ur0.biz/Q8dc
- アボカド
- チョコレート
- コーヒーなどのカフェイン
- 牛乳などの乳製品
- 炊いた米
- 人間の食べ物
- 果物の種や生の大豆
アボカド
アボカドは、「ペルシン」という殺菌作用を持つ有機性化合物を含んでおり、
これによって中毒症状を起こす可能性があるため、与えてはいけません。
また、ペットとして室内で飼っている場合、
かごから出して放し飼いする際も、誤って口にしないよう注意が必要です。
代表的な症状としては、
嘔吐や下痢のほか、心筋細胞を損傷させる働きがあることから、
浮腫や肺水腫、呼吸困難、元気消失、昏睡など…
一歩間違えば命に関わる症状に見舞われる場合もあるので、十分に気を付けましょう。
チョコレート
チョコレートにおいては、含有されているテオブロミンという成分と、
カフェインが循環器や中枢神経に様々な弊害をもたらすことから、
スズメだけではなく全ての鳥類、また、犬や猫にとっても有害な食べ物です。
口にしてから数時間程度で中毒症状が現れます。
その症例としては…
循環器系・中枢神経系・胃腸系などで様々な症状があります。
なお、場合によってはこれらの症状を経て…
最悪の事態が起こる…ということも十分にありえます。
コーヒーなどのカフェイン
これもスズメだけではなく全ての鳥類に当てはまることですが、
コーヒーをはじめとした数多くのカフェイン入りの飲食物も、
チョコレートと同じく様々な中毒症状を引き起こしてしまいます。
実例として、
テーブルに置いていたアイスコーヒーや、インテリアとして飾っていたコーヒー豆を、
飼っていたインコが誤って口にしてしまい、中毒症状を起こしたという…
痛ましいケースもありました…。
コーヒー豆を置いたりしないようにしましょう。
牛乳などの乳製品
出典:http://ur0.biz/Q8s3
ちょっと意外に思うかもしれませんが、
鳥は全般的に「乳糖」と呼ばれる哺乳動物の乳が含む糖分を分解する酵素を持っていないため、
牛乳などの乳製品は、与えない方が無難です。
なぜ「無難」という書き方をしたのかと言えば、これには「例外」が存在するからです。
養鶏場を営んでいる方の中に、その名も「納豆ヨーグルト」なるものを、
自身が飼育しているニワトリ達にエサとして与えている方がいらっしゃいます。
その方法で飼育されたニワトリは、ニワトリとしては長寿と言われる8歳もしくは9歳まで、
元気に生きていたという全国的に有名な例があります。
この実例を見れば、
「鳥類に乳製品を与えるのは良くない」とは、一概には言いきれないことが判りますよね。
このことから、乳製品であっても鳥類の種類によってOKなものとNGなものがあり、
乳製品全般において「与え過ぎは良くない」ということを心に留めておくと良いでしょう。
炊いた米
これを読んだ人の中には、
「えっ?何で生米は良いのに、炊いた米はダメなの?」と思った方もいらっしゃることでしょう。
ですが、炊いた米は生米とは違い、中に含まれているデンプンなどが発酵することで、
スズメをはじめとした鳥類の食道の一部で、餌を貯める働きを担っている「そのう」という器官が炎症を起こしてしまう「そのう炎」を引き起こす可能性があるんです。
ですので、できれば与えない方が良いですが、
ペットとして室内飼いをしている子がどうしても欲しがってしょうがないという場合は、
1粒だけにしておきましょう。
ただし、たとえ一粒であっても、
スズメをはじめとした鳥類の身体の大きさからすれば多すぎるぐらいの量です。
人間の食べ物
これに関してはもう言うまでもありませんが、
人間の食べ物は当然ながら人間用に味付けされており、塩分・糖分・油分が高いものが多いので、
たとえどんなに可愛らしい仕草や声でおねだりされても絶対に与えてはいけません。
確かにあまりにも欲しがって、そばから離れないといった過剰な「おねだり攻撃」をされると、
「少しぐらいなら・・・」とついあげたくなってしまう気持ちも判らなくは無いですが、
もしそうすることによって愛鳥が病気に…最悪の事態になってしまった時の精神的なショックは、
計り知れません…。
たとえどれだけおねだりされても絶対に与えないようにしましょう!
果物の種や生の大豆
リンゴやミカンといったフルーツ類を食べることはありますが、
その種は、体内でうまく消化できないため与えてはいけません。
また、枝豆などの生の大豆も、同様の理由から与えない方が良いでしょう。
誤って与えてしまうと、消化器系の機能に異常をきたし、
やはり最悪の事態になりかねないので軽視は厳禁ですよ。
では次に、野生のスズメが食べているものについてご紹介していきます。
スズメの野生の食べ物は?
出典:http://ur0.biz/Q8j1
- スズメノカタビラ
- カタバミ
- タネツケバナ
- カラスノエンドウ
- ヤマグワの実
- ハエや蚊など羽のある虫
- バッタ
スズメノカタビラ
名前に「スズメ」と付いていることから、よく食べられているのかは判りませんが(?)
世界中に広く生育している生草で、
秋に芽吹き、スズメの繁殖期である春から夏にかけて花を咲かせるため、
スズメにとってはまさに「格好のエサ」であり、その実を好んで食べることで知られています。
ちなみに、「カタビラ」とは、裏地のない単衣(ひとえ)の着物を意味しています。
「スズメが着物の襟から顔を出している」というイメージから名付けられたのかもしれませんね。
カタバミ
熱帯から温帯にかけて広く生育しており、庭や畑の雑草としてお馴染みの生草です。
春から秋にかけて花を咲かせ、種子を付けて増殖していくほか、
種子を自力で散布することでも知られています。
タネツケバナ
アブラナ科に属するタネツケバナは、
稲刈りが終わった水田や路傍などに多く生育する1年を通して見ることができる生草です。
なお、主に春に花を咲かせることが特徴ですが、中には秋に花を咲かせるものも存在するほか、
別名「和風クレソン」と呼ばれ、スズメだけでなく人間も美味しく食べることができます。
カラスノエンドウ
出典:http://ur0.biz/Q8xU
別名「ヤハズエンドウ」とも呼ばれ、本州より南の地域各地に生育している生草です。
主に路端や堤防・荒れ地などに生育しており、秋に芽生えて冬を越し、
4月から6月にかけて赤紅色の実を付けることで知られています。
実は、この実には毒があるんですが、
「ニワトリの餌として草も実も全て与えた」、
「保護したスズメに与えた」というという実例もあるので、
ごく少量であれば何も問題ないと言えるでしょう。
ヤマグワの実
日本全国に広く分布し、かつてカイコのエサとして畑などにも植えられていたことがありました。
4月頃に緑色の花を付けるほか、果実は7月頃に赤色から黒紫色に変化するので、
この時期の実を食べている野鳥たちの糞は紫色になります。
スズメに関して言えば、すべての個体がこの実を食べるという訳ではなく、
好みが分かれるというのも面白いところです。
ハエや蚊など羽のある虫
スズメは春と夏に繁殖期を迎えるんですが、
実は繁殖期以外でもハエや蚊といった羽のある虫を好んで食べる傾向があります。
しかし、家でペットとしてスズメを飼っている場合、
スズメのためにハエや蚊を飼育するとなるとやはり衛生的に良くないので、
その場合は上でご紹介したようなエサを与えるようにしましょう。
バッタ
個体にもよりますが、中にはバッタを好んで食べるスズメもいます。
ですが、成虫の中にはアゴの力が強い上に、足の部分が硬いものもいるので、
ヤマグワの実と同じく、個体によって好みが分かれる…言わば「珍味」なのでしょうね。
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これを見れば、ますますスズメが好きになること間違いなしですよ!
オーストラリア発のリアルぬいぐるみブランド「HANSA」(ハンサ)が製作を手掛けた、
スズメのぬいぐるみです。
子供のおもちゃとしてもお部屋のインテリアとしても、抜群の存在感を放っている一品です。
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雑食性として知られているスズメですが、様々な好物やNGな物があるんですね。ぜひこれを覚えておき、スズメを飼育する際の参考にして下さい。
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