今年の夏からすだれを付け始めたんだけど、どうにも効果がある気がしない...
付け方が間違っているのかしら?
すだれは、正しく使うととても涼しく感じることができますよ!
効果的な付け方・使い方を解説していきますので、ご自身の付け方が合ってるか確認してみてください!
この記事でわかること
- すだれの正しい付け方・使い方
- すだれの効果
- 【屋内・屋外別】すだれの取り付け方
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もくじ
【すだれの効果的な付け方】正しい使い方で温度を下げよう!
日本の風物詩である"すだれ"ですが、
正しく活用することで涼しく感じることができます。
ただ、間違った方法で使っているとあまり効果は期待できません。
すだれの使い方としては、下記の3つが挙げられます。
- 窓の内側ではなく外側に吊るす
- 窓から少し離して吊るす
- すだれの上から水をかける
これらの付け方について、順番に解説していきます。
窓の内側ではなく外側に吊るす
すだれは窓の内側ではなく、外側に吊るすことによって、内側に吊るした時と比較すると、何と2倍以上の遮熱効果を発揮すると言われています。
すだれと聞いて「内側に吊るすものなのでは?」と思うかもしれませんが、内側に吊るしてしまうとガラス越しに直接陽が当たることになるので、すだれ自体が熱くなってしまい、その結果、部屋の温度が上昇してしまうんです。
本来、陽除けの為に吊るしているのに、効果的な使い方をしていなかったために、逆に部屋の温度を上げてしまっては、意味がありませんよね。
それにそんな使い方をされてしまっては、すだれにとってはある意味「拷問」ですし。
このことからしっかりと外側に吊るし、本来の陽除けの役割を存分に果たしてもらうのが良いと言えるでしょう。
なお、すだれの隙間から陽の光が漏れるのを避けるために、二重に吊るす人もいらっしゃるようですが、こうすると風の通りが悪くなってしまうので「極力陽射しに当たらずに涼しく過ごしたい」という気持ちがあるのであれば、やめておいた方が賢明です。
窓から少し離して吊るす
吊るす位置が窓に近いとすだれと窓が一緒に温まってしまうため、窓から少し離して吊るすのがベターです。
最低、5cm程度は離すようにしましょう!
これは夏の強烈な陽射しがすだれに当たるとその表面温度は38℃くらいになるんですが、それが窓に近い場合、38℃の熱が窓ガラスを伝って室内に入り込んでくるということになるためです。
これでは上記でも触れた内側/外側の件と同じく、すだれ本来の役割を果たしていませんよね。
このことを知らずに窓に密着させた状態で使っていると、そのうちすだれから「こんな使い方をされて・・・やってられるかっ!」という感じでストライキを起こされてしまうかも。(!?)
どんな物でもそうですが、やはり正しい使い方をしてこそその効果を発揮するので、しっかりと覚えておくことが大切です。
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すだれの上から水をかける
すだれの上から水をかけることで、水が蒸発する際に周囲の熱を吸収する「気化熱」によって外から入ってくる風の温度は2℃~3℃ほど下がるので効果的です。
冷風機を置いているかのように涼しい風が室内に入ってきますよ!
扇風機と氷や保冷剤を付けた効果は?冷風・冷たい風を出す方法!
暑い時期に、京都やお店の軒先などでよく見られる「打ち水」と同じ効果を得ることができるということです。
ただ、あまり頻繁に水をかけ過ぎるとその分、すだれが劣化するスピードが早くなってしまうほか、下手をするとカビやコケが生えてしまう可能性もあるので、くれぐれも「やり過ぎ(かけ過ぎ?)厳禁」ですよ。
夏の暑い盛りに陽除けのために活躍してくれる心強い味方ですので、感謝の気持ちを忘れずに、丁寧に扱うようにしましょう。
では次に、すだれの効果のほどについてです。
すだれを付けることによって得られる効果
- レースカーテンよりも風通しが良い
- 窓が熱くなるのを防いでくれる
- 目隠しになる
- 紫外線を和らげてくれる
順に解説していきます!
風通しが良いので涼しく感じる
そもそもすだれはその構造上、わずかな隙間があることから、レースカーテンよりも圧倒的に風通しが良いんです。
レースカーテンも風は通しますが、すだれのようにわずかな隙間が無いので、すだれとは比較になりません。
たとえば、夏の暑い盛りに、空気の入れ換えをしようと窓を開けた時に風がほとんど入って来ないのと、さわやかな風がそよそよと入ってくるのとでは、言わずもがな気分的に全く違いますもんね。
ですので、もし今現在あなたが「ウチのレースカーテンは本当に少ししか風を通さないから、換気の為に窓を開けるのが嫌でしょうがないよ」と思っているのであれば、ぜひ今年の夏に「すだれデビュー」することをオススメしますよ。
暑さの中にも涼しさがある、快適な夏を過ごして下さい。
窓が熱くなるのを防いでくれる
夏は日差しによって、窓がとても厚くなってしまいます。
窓が熱くなると、その熱が部屋にまで入り込み室温が上がってしまいます。
すだれを窓の外側に付けると、窓の温度が高くなりづらくなるため、部屋の温度も上がりにくくなります。
すだれを使い、窓を開けて過ごす方法もオススメですが、近年は40℃近くまで気温が上がるため、さすがにエアコン無しだと厳しいときもあるでしょう。
エアコンも付ける際も、すだれの有無によって設定温度が断然違ってきます。
[クーラー/エアコン/冷房はいつからつける?]節約方法・最適な温度も
去年まではエアコンを26℃でつけていたのが、すだれを付けた今年は28℃でも十分過ごすことができたという方もいます。
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目隠しになる
冒頭でも記述しましたが、すだれは陽除け以外に目隠しとしても使われています。
つまり外側に吊るしておくと、中から外は見えるものの、外から中は見えないんですよ。
これは「外の景色を眺めるのが好き」という人にとっては嬉しいポイントですよね。
はっきり言って今のこのご時世はいつどんな事件が起こるかわからないので、この機能があることで言うなれば女性(もちろん男性も)のプライバシー保護にも一役買ってくれるという訳です。
こういうふうに書くと「ついいろんな意味で開放的な気分になってしまう」という人もいらっしゃるでしょうが、やはり物事には「限度」というものがあります。
くれぐれも度を超えないように注意して下さいね。
紫外線を和らげてくれる
ここまで繰り返し書いているように、すだれは本来日除けとして利用するものなので、当然ながら紫外線を和らげてくれる効果もあります。
特に、女性にとっては紫外線に当たることでできると言われているシミやシワは、言わずもがな大敵ですので、上記で触れたプライバシー保護と同じく嬉しい機能ですよね。
そういう意味では、すだれは若い時だけではなく年齢を重ねても美しくありたいと願う女性はもちろん、「肌が弱くて日焼けしやすい」という男性にとっても、大いに役立つアイテムだと言えるでしょう。
【すだれの取り付け方】なるべく簡単に!
一口に付け方と言っても、屋外と室内でそれぞれ様々な方法があります。
- 屋外
- すだれハンガーを使う
- マグネットフックを使う
- ダブルクリップと結束バンドを使う
- 室内
- 屋内
- カーテンレールを利用する
- すだれ用フックを使う
- ロールスクリーン状のすだれを使う
屋外・屋内で付け方は変わるので、それぞれ解説していきます!
【屋外】すだれの取り付け方
屋外にすだれを取り付ける場合の取り付け方を、順に解説すると・・・
すだれハンガーを使う
屋外にすだれを吊るす際に、最も定番なのはこの方法でしょう。
サッシに取り付けるだけなので設置も簡単ですし、こうすることにより窓とすだれの間に絶妙な隙間ができることから、既述したようにすだれの表面温度が下がり、本来の役割をしっかりと果たしてくれるのでオススメですよ。
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マグネットフックを使う
この方法が使えるのは、すだれを付ける場所が磁石が付く素材の場合のみなんですが、言うなれば引っ掛けるだけなので、上記でご紹介した「すだれハンガー」と同じく設置がとても簡単です。
なお、このフックはくるくると回るようになっており、マグネットを付ける部分がまっすぐでも大丈夫なうえに跡も残らないので「手軽に取り付けられて、壁を汚したくない」という方にはもってこいの方法ですよ。
ダブルクリップと結束バンドを使う
ダブルクリップを挟める場所がある場合は、ダブルクリップと結束バンドを使う方法があります。
やり方としては、まずすだれに結束バンドを付けます。
次に、もうひとつの結束バンドでダブルクリップの持ち手になる所と、さきほどのすだれに付けた結束バンドに通して止めます。
すると、ダブルクリップとすだれが結束バンドで繋がれ、設置したいところにダブルクリップで取り付けることができるようになります。
これまでご紹介した方法同様、とても簡単なんですよ。
またこのほかにも、本来はサッシの下の方に取り付ける「揺れ止めフック」を使って、すだれを固定して取り付けるという方法や、下の動画のようなクリップを伸ばしてS字フックを作って取り付けるなどの方法もあります。
【室内】すだれの取り付け方
次に、屋内にすだれを取り付ける場合の取り付け方を、順に解説すると・・・
カーテンレールを利用する
ある意味最もポピュラーでオーソドックスな方法と言えますが、カーテンレールにアジャスターフックを引っ掛けて、それにすだれをかけるだけなので、とても簡単なのがその理由です。
また、取り付ける位置にもよりますが、カーテンレールに沿ってスライドさせることもできるので、たとえば「ちょっと外の景色が見たいな」という時などにはすこぶる便利なんですよ。
このことから「家の中にいても涼しいばかりではなく、たまには夏の暑さを感じたい」という、ちょっと欲張り(?)な方にはうってつけの付け方と言えます。
すだれ用フックを使う
カーテンレールの端っこからすだれ用フックを差し込み、ネジで止めて付けるというやり方です。
なお、このすだれ用フックには「サッシに挟み込むタイプ」、「接着式タイプ」、上でご紹介した「マグネットタイプ」、「ライターの熱で貼付けるタイプ」など様々な種類があります。
楽天市場やアマゾンといったインターネット通販はもちろん、ホームセンターなどでも購入できますので、あまり難しく考えず気軽に購入してみて下さい。
ロールスクリーン状のすだれを使う
直接的には「付け方」と関係ありませんが、室内に付けるのであればポスターやタペストリーのようなロールスクリーン状のしっかりしたものを使うという手もあります。
いたって普通に巻き上げて使うだけというシンプルなものであり、小さいお子さんでも手さえ届けば開け閉めが簡単ですので、自分で開け閉めの練習をするにはもってこいでしょう。
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簾(すだれ)とは?昔はどういった使い方だったの?
冒頭でも書いたように、すだれとは、陽除け・虫除け・目隠しなどに使用されるものです。
基本的な使い方としては、窓の外側、あるいは、内側に吊るして使用します。
現在すだれを使用している人が昔より少なくなっていますが、10代や20代の若い世代の人達も、夏や昔の「古き良き日本」をテーマにしたテレビドラマや映画などで1度は目にしたことがあるんではないでしょうか。
すだれの素材は主に細く割った竹であることから、軽くて丈夫なことが持ち味です。
また、よくよしずと間違えられることがありますが、よしずが「立てかけて」使用するのに対し、すだれは「吊るして」使用します。
そして素材においても、すだれは「竹」、よしずは「葦(あし)」という違いがあります。
例えるなら、「長州力」さんと「長州小力」さんぐらいの違いでしょうか(あれっ、違う?)。
それはともかくとして、特に京都など歴史や伝統を重んじ、昔ながらの日本家屋が多い地域においては、現在も「夏の風物詩」として使用されていることも特徴のひとつです。
そう考えれば、すだれは日本ならではの「避暑アイテム」のひとつと言えるでしょう。
すだれの歴史
すだれについての歴史は非常に古く、日本で言えば奈良時代に中国、あるいは朝鮮半島から伝わったのではと言われています。
事実、奈良時代の次の平安時代には、京都の宮廷で室内の陽除けや仕切りとして使われていたようですから。
また当時の日本において、すだれの原料である竹は九州地方にしか生えていなかったことから大変貴重なものとされていたほか、竹は「神の依代(よりしろ)」つまり「神が宿る」と言われると同時に、呪力も持っていると言われていました。
「呪力を持っている」と聞くとどことなく不吉な気持ちになってしまいますが、それだけに当時の日本において竹は畏敬の念を持たれる神聖な物だったということが判りますよね。
ちなみに、そんな貴重かつ神聖な竹で作られたすだれは、明治時代に入るまで一般庶民による使用は禁じられていたんですが、いくら時代が違っても夏が暑いのは当然ながら今も昔も一緒ですので、当時の一般庶民は竹ではなく葦(よし)や蒲(がま)を使った「簀(す)」と呼ばれるすだれを使い、暑さをしのいでいたと言われています。
現代の住宅はマンションが多いことから、すだれを吊るす家は昔に比べると減少したかも知れませんが、「それほど歴史があるものを使っているのか」と考えれば、どことなく感慨深い気持ちになりますよね。
そう考えれば、先述したように歴史や伝統を重んじる街である京都において、平安時代から使われていたのも頷ける気がします。
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【まとめ】すだれは正しく付けることで体感温度を下げられる!
部屋の温度を下げる・涼しく感じるためのすだれの正しい付け方などについて解説しました。
ご自身の使い方が間違っていた方もいるのではないでしょうか?
とりあえず付けておけば涼しくなるわけではないので、効果の出るよう正しくすだれを活用しましょう!
すだれを有効活用し、今年の夏も乗り切ってくださいね!
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