生き物

クラゲの生態!動物なのか、脳も心臓もない?成長方法や寿命、ベニクラゲの不老不死も

クラゲの詳細の多くは謎に包まれていますが、その生態とはどんなものなのでしょうか?また、その寿命や「ベニクラゲ」の不老不死についても気になりますね☆
そのため今回は「クラゲの生態!動物なのか、脳も心臓もない?成長方法や寿命、ベニクラゲの不老不死も」をご紹介します!^^

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クラゲとは?

出典:http://qq2q.biz/XvJ2

そもそもクラゲとは、刺胞動物門という種類に属し、淡水や海水の中で浮遊生活をしている種類の呼称です。
また、その浮遊生活をしている姿がまるで水に浮かんだ月のようだということから、漢字では主に「水月」と書くんです。
由来が、どこかとてもロマンチックで素敵ですよね(?)。

なお、「刺胞動物」とは、「刺胞」と呼ばれる針・もしくは毒針を持つ生物を指していて、これらは地球上に生物が誕生し始めたころからすでに存在していたとされているんですよ。
言わば「人類の大先輩」という訳ですね。

りっちゃん
パイセンやで~~っ!

クラゲの生態は?

出典:http://urx.red/SCec

クラゲの体の特徴

多くのクラゲの身体的な特徴として、「体の95%が水でできており、ゼラチン質で透明」、
「全体的に傘のような外見」
ということが挙げられます。

そして、傘の内側には、時として人間にも猛威をふるうことで知られている触手があるんですが、この触手に付いている刺胞(しほう)と呼ばれる針・毒針を獲物に突き刺して捕食します。

ちなみに、その餌食となるのはプランクトンやオキアミ類のほか、軟体動物や甲殻類、原生動物、珪藻、他の動物の卵などとても幅広いうえに大食いであることから、何らかの原因で大量発生してしまうと、周りの生態系に大きな影響を与えてしまうんです。
まさに、「痩せの大食いタイプ」と言えますよね(?)。

なお、少し下品な話になりますが、
クラゲには肛門が無いため、食べた物を取り込んだ場所と同じところから排出するんです。

こう聞くと、人間からすれば、思わず「えっ、そんなの汚いじゃないか!」と思ってしまいますが、これはその体の構造上仕方のないことです。

触手には毒がある!?

前述したように、クラゲの触手には刺胞(しほう)と呼ばれる針があり、
中には毒針を持っている個体もいます。

その毒の強さは種類によってまちまちで、大抵はたとえ毒を持っていたとしても人体には大した影響が無いものがほとんどです。
しかし、毎年夏のお盆過ぎに増える傾向があると言われる「アンドンクラゲ」は例外です。

というのも、アンドンクラゲのそれは獲物となる小魚を仕留めるためのものなので、たとえ人間であっても刺されると、まるで電気が走ったような痛みを感じ、その箇所は赤く腫れあがるほどなんですよ。

このことから、アンドンクラゲは別名「電気クラゲ」と呼ばれ、海水浴客の間でも被害が出ているので、もし見つけても好奇心からむやみに触らないようにするなどの注意が必要です。

脳も心臓もない!

出典:http://urx.red/OzRv

何と驚くべきことに、クラゲには脳も心臓も無いんです。
その代わりに身体のあらゆるところに神経が張り巡らされている
ので、脳や心臓がないことを感じさせない動きをすることができるんです。

また、獲物を捕食する際は触手に触れた瞬間、「食べ物だ」と認識していると考えられています。
まさしく「直感で動く」という言葉がピッタリですね。

なお、クラゲには血管もありません。
その代わりに栄養や酸素を巡回させる役割を担っている「水管」というパイプを持っている
んです。

こう聞くと「パイプがあっても心臓が無いと循環できないんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、そこは心配ご無用。
泳ぐ時に例の「傘」を閉じたり開いたりすることで、身体全体に栄養を行き渡らせているんです。

さすが、何万年(それ以上かも)も前から地球に存在しているといわれる人類の大先輩。
水中で生きるための術をバッチリ身に付けているんですね。

クラゲの成長!数段階に変わる姿


出典:https://youtu.be/jdLrKIDhQDo

僕達・私たちが知っているクラゲの姿といえば、やはり水中をフワフワと泳ぎ漂っている姿が一般的ですが、実はクラゲはその成長と共に姿を変える生き物なんです。
まるで「ドラゴンボールZ」の人造人間・セルのようですね(?)。

その証拠に、プラヌラと呼ばれる卵から産まれたばかりの赤ちゃんクラゲは、
ミジンコなどの「微生物」のような姿をしている
んですよ。

ですが、このプラヌラ…
さすがは身体の95%が水分なだけあり、何と自力で泳ぎながら海底の地面等に付着し、
そこでイソギンチャクにそっくりな「ポリプ」と呼ばれる姿に変身するんです

そして、しばらくすると次第に、体にくびれが出現し次の段階の「ストロビラ」に変化するんですが、何とこのくびれのひとつひとつが僕達・私たちが知っているクラゲそのものの姿なんです。

こうして何段階もの変身を経てあの姿に変わっていくことを考えれば、どこか感慨深いものがありますよね。

クラゲはプランクトン?

クラゲはその種類を問わず、全てプランクトンに属します。

こう聞いて…「えっ、プランクトンってそれこそミジンコとかの小さい物のことを言うんじゃないの?」と思った方もいらっしゃると思います。
そもそもプランクトンとは、水の動きのままに生活する水生動物のことを指すので、
身体の大きさは関係ないんです。

事実、クラゲも沈みそうになった時に浮き上がってくる程度の力はありますが、
普段は皆さんご存知の通り水中をゆらゆらと漂っていますからね。
このことから、クラゲは立派な(?)プランクトンの一種と言えます。

では、次にクラゲの寿命について、その種類別に解説していきます。

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クラゲの寿命はどれぐらい?

出典:http://urx.red/Y1JE

そもそもクラゲの寿命というのは、種類によって多少の差はあるものの、自然界であっても半年~2年ほどであり、アクアリウムなどの環境だとさらに短くなってしまうと言われています

このことから自宅でペットとして飼育したとしても、悲しいことに…比較的早くに「お別れ」をしなければならなくなるのが実情です。

りっちゃん
クラゲさん…(´;ω;`)ブワッ

クラゲの種類で比較的なじみ深いのは、以下の10種類です。

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クラゲの種類一覧

  • オキクラゲ
  • タコクラゲ
  • オワンクラゲ
  • ハナガサクラゲ
  • ミズクラゲ
  • アマクサクラゲ
  • アンドンクラゲ
  • カギノテクラゲ
  • カツオノエボシ
  • ハブクラゲ

順に、その寿命と共に解説していくと・・・

オキクラゲ

一般的な寿命は半年から1年ほどで、台湾から函館にかけての黒潮流域に多く生息。
身体の表面にたくさんの刺胞の突起があり、その毒性が強いのが特徴です。

また、6月~8月の台風や風が強い時に集団で押し寄せてくることがあり、
海水浴を楽しんでいる人が被害を受けるケースもあるので、注意が必要です。

タコクラゲ

寿命はオキクラゲと同じく半年から1年で、別名「ハチマンクラゲ」とも呼ばれています。
関東地方から南の地域に生息し、夏から秋にかけて多く発生することが特徴です。
また、傘の大きさは10cm程度が一般的ですが、個体によっては20cm程度のものもいます。

なお、ペットとして飼育するのであれば、クラゲ用の専用水槽を購入し、熱帯魚用のヒーターで23度~25度に保つことを心掛けることが大切なほか、強い光と餌の両方を与え、水質の変化にも十分に気を付ける必要があります。

短い命であるからこそ、心を込めて丁寧に世話をすることが求められるという訳ですね。

オワンクラゲ


出典:https://youtu.be/RrDj5JCGbyY

クラゲの中では比較的寿命が長く、個体差はあるものの…1年半くらいと言われています。
確かにクラゲの中では長寿ですよね。

名前の由来は、その見た目通り「お椀を逆さに被っているように見える」ことから付けられており、日本各地の沿岸で見ることができます。

また、特徴的なその傘の大きさは約20cmあり、
「刺胞動物門」に属する網の1つ「ヒドロ虫網」の中で最大と言われています。

なお、同・他種のクラゲや小魚などを丸呑みして捕食する習性があるため、
飼育するのであれば単独飼育が望ましい
と言えるでしょう。

ハナガサクラゲ

この種の寿命は比較的短く、半年~1年ほどと言われています。
一般的な大きさは5cm~10cmと言われていますが、大きい物であれば20cmになる個体も。

また、その名前通り、まるで花笠を被っているかのような美しい外見が特徴で、
春から初夏にかけて本州中部から九州沿岸にかけて見ることができます。

ですが、その美しい外見とは裏腹に触手には、
うっかり触れてしまった小魚の動きを一瞬で止めてしまうほどの猛毒がある
んですよ。

さらに、この毒は人間に対しても強力な効果を発揮し、死亡例こそ無いものの、中には刺された際の激痛で意識が昏倒してしまった人もいるなど、ひとつ扱いを間違えれば危険極まりない「裏の顔」を持っているんです。

このことから、自宅で飼育するのであれば、エビや小魚などの餌を与える際にはピンセットで挟んで与え、決して直接触らないように気を付けることが大切です。

ミズクラゲ

おそらく私達が水族館等で最も多く目にしているミズクラゲの寿命は、半年~1年と言われ、大変短いです。
大人であれば傘の直径は15cm~20cmで、個体によってはそれ以上のものも存在しますが、
個体に関係なく飼育しやすいことが特徴です。

日本を含め世界中の海に生息しているため、まれに大量発生すると漁に使う網を破損させたり、発電所の取水口に詰まって発電を止めてしまったりという害を与えることがあります。
その可愛さに似合わず「いたずらっ子」なクラゲなんですね(?)。

刺胞には毒を持っていますが、その毒性はとても弱いので、人間からすれば刺されても部位によっては軽い痛みを覚える程度で、ほとんど影響はありません。

ですが、アレルギーや敏感肌の人が被害に遭うとかゆみや弱い痛みを感じることがあるので、決して素手では触らないようにしましょう。

アマクサクラゲ

の種の寿命は1年~1年半ほどとされています。
傘の形は扁平で、直径は6cm~10cm、列をなして放射状に飛ぶことが特徴です。

国内では、主に太平洋側であれば神奈川県の相模湾より南、日本海側であれば富山湾より南に生息していて、夏になると九州…中でも熊本県の天草地方で頻繁に見られることから、この名が付けられたと言われています。

また、その毒性は非常に強く、刺されると強い痛みを感じるほか、場合によっては刺された部位に線状の痕が残る場合もあることから「夏の海での厄介者」として海水浴客からは特に毛嫌いされているんですよ。

しかし、飼育については比較的簡単なうえ、見た目も優雅で美しいことから人気がある種類でもあります。
ですので、興味がある方はぜひ飼育してみてください。

アンドンクラゲ


出典:https://youtu.be/r1ht6c2Yp5U

アンドンクラゲの寿命は推定で約半年と、非常に短いものとなっています。

名前の通り、体長3~3.5cmほどの行燈(あんどん)のような立方型の傘と、強い遊泳力を持っていることが特徴です。

本来は熱帯性なんですが、6月~9月の発生時期になると、黒潮に乗って北海道付近まで北上することから、その時期、特にお盆の時期と重なる8月には、日本各地の海に生息していると考えて良いでしょう。

ちなみに、よく「夏の海でクラゲに刺された」ということを聞きますが、その多くはこのアンドンクラゲが犯人ではないかと考えられます。

というのも、アンドンクラゲの毒は上でご紹介したアマクサクラゲと同様に非常に強く、刺されるとビリビリとしたとても強い痛みを感じるだけでなく、患部がミミズ腫れのように赤くなるといった症状が現れることから「電気クラゲ」と呼ばれているんですよ。

さらに、アンドンクラゲは群れで行動する習性があるため、海水浴場であまりにもその数が多い時には遊泳禁止にする場合もあるんです。
ただでさえ毒性が強いのに、その集団に襲われてはたまったものではありませんよね。

もしアンドンクラゲに刺されてしまった場合は、すぐに患部を水で洗い流し、近くにライフセーバーがいる場合はすぐに事態を報告→病院へ行くという措置を取りましょう。

カギノテクラゲ

カギノテクラゲの寿命もまた短く、正確な数字は判りませんが、おそらく半年から1年ほどではないでしょうか。

7月~8月にかけて北海道~東北の海岸で頻繁に見られ、傘の直径は15mm。
またその縁には16~80本の細い触手が並んでいることが特徴で、触手が鉤(かぎ)の手のように折れ曲がっていることから、その名が付けられたと言われています。

その触手が持つ毒は他種と同じくとても強力で、刺されると神経毒によりその箇所だけでなく全身が痛むほか、重症の場合だと呼吸困難を引き起こす場合もあるんですよ。

なお、このカギノテクラゲは主に海藻に付着していることが多いので、海に入った時にはうかつに海藻に触れないようにすることが大切です。

また、ペットとして飼育する際には、既述したように海では本来海藻に付着していることが多いので、水槽には必ず藻を入れてあげることが必須となります。

カツオノエボシ

カツオノエボシの寿命もやはり短く、半年程度だと言われています。

ちなみに、カツオノエボシは厳密にはクラゲではなく、「クダクラゲ」の一種と言われている「ヒドロムシ」が集まって形作られているんですよ。
見た目はいかにもクラゲですので、おそらくこう言われないと判らないですよね。

傘(浮き袋)の直径は直径は約10cm、青くて透明のビニール袋のような外見をしており、3月~8月の間、主に本州の太平洋側で見られます。

なお、この浮き袋から伸びている触手は何と平均で10m、長いものであれば50mもあり、そこから発せられる毒は非常に強力で、まるで電気に撃たれたような衝撃が走ることが特徴。

下手をすれば人間を死に至らしめてしまうほどであることから、上でご紹介したアンドンクラゲと同じく「電気クラゲ」の一種として知られているんですよ。

この予防策としてはラッシュガードやスポーツタイツなどでガードするなどがありますが、最善策はカツオノエボシが海に浮いているのを見たら、近くを漂っている触手の餌食にならないようすぐに海を出ることです。

ハブクラゲ

一部では「史上最強のクラゲ」として知られているこのハブクラゲの寿命は、約5ヵ月ととても短いです。
傘の直径は約10~12cmで、全体的に青色がかった半透明色が特徴。

また、そこから伸びている触手から発せられる毒はこれまでご紹介したどの種類よりも強く、名前の由来となっているヘビのハブと比べ数倍の強さだと言われています。

刺されると焼けつくような激しい痛みと共に、患部がミミズ腫れや水泡になって細胞が破壊されてしまったり、最悪の場合ショック症状を起こし、呼吸困難や心肺停止で命を落としてしまうことも・・・。

対策としては、そもそもハブクラゲは5月~10月にかけて、沖縄や奄美大島といった温暖な海域に現れるので、その時期に現地で泳ぐのであれば、カツオノエボシに対しての対策と同じく、ラッシュガードや、スポーツタイツを着て泳ぐことです。

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不老不死の『ベニクラゲ』!人間の研究にも使われている?


出典:https://youtu.be/OhmlBLyNvpI

ここまで一貫して「クラゲの寿命は最大でも2年ほどと非常に短い」ということを書いてきましたが、唯一「ベニクラゲ」だけは例外であり、その寿命は何と永遠!

つまり、「不老不死」と言われていて、「どこかに人間の寿命をも延ばすカギがあるのでは?」という観点から、多くの研究家から注目を浴びているんです。

そもそもクラゲは「ポリプ」という子供の姿から、次第に誰もが知っているあの姿へと成長。
水中を浮遊しながら生き、前述したように身体の95%が水分であることから、寿命が来ると水に溶けて死んでしまうんです。

ですが、ベニクラゲは命の危機を感じるとその形を団子状に変化させ、その後数日間で新たにポリプに変わり、さらにその後2~3カ月で元の姿へと戻るんです
まさに「不老不死」そのものですよね。

なお、このメカニズムに関してはまだ解明されていないんですが、
実は人間とクラゲがもつ遺伝子の構造はそう変わらないことから、現在、世界各国でベニクラゲの遺伝子構造・細胞に、人間の寿命を延ばすカギがあるのではないかと研究が進められているんです。

もしこれが解明され、医療機関での治療に導入されるようなことがあれば、言うまでもなく人々のこれまでの「寿命」に関する概念が根底から覆されることは間違いないので、そう考えれば、とても興味深いですね。

1日でも早く正式に解明されることを願うばかりです。

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まとめ+関連記事

その神秘的な外見とは裏腹に強い毒素を持っていたり、不老不死の遺伝子が注目されていたりと、様々な顔を持つクラゲ。
あなたもペットにいかがですか?

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