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【鯉の寿命】水槽飼育では何年生きる?池にいる鯉の年齢の調べ方も解説!

鯉の寿命ってどのくらいなのかしら?

池で見る鯉ってすごい大きいけど何年くらい生きているのかしら?

鯉は長生きする魚です!

池にいる鯉と、水槽で飼う鯉で寿命も異なるので、それぞれ詳しく解説していきます!

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【鯉の寿命】水槽飼育と池育ち、それぞれ何年生きるか

出典:unsplash

まず、池・水槽飼育問わず、
平均的な鯉の寿命は30年程度。長寿な鯉で、70年ほど生きると言われています。

水槽飼育の鯉の寿命

水槽飼育の場合、
池で育つ鯉より寿命が短くなると傾向があります。

そのため、平均寿命である30年より短くなることが多いです。

なぜ池の鯉より水槽飼育の鯉の方が短命かというと、ストレスが溜まりやすいためです。

ストレスの原因

  • 広々と泳ぎ回るのが難しくなる
  • 人から鑑賞される

品種によもよりますが、40~50cmくらいまで大きくなる鯉もいます。

こんな大きい魚を水槽で飼うとなると、かなり大きい水槽が必要になります。

ストレスを減らそうと広々と泳げるようにするためには、水族館並みの水槽を用意しないといけません。

家庭に置ける最大限の大きさの水槽を用意しても、鯉としては自由に泳げる環境には程遠いため、それがストレスになり寿命が短くなってしまいます。

また、もう1つのストレスが人から鑑賞されることです。

池にいる鯉は、人に見られるとしても水面からだけです。

水槽飼育の場合、水面からだけでなくガラス越しで横からも見られることになります。

人に見られることが増え、そのストレスが溜まって寿命は短くなる傾向にあります。

しかし、ガラス越しで横から見ることができると言うことは、小さな異変を早めに見つけやすいと言うことです。

そのため、鯉が病気になってしまった際の兆候を早い段階で察知し、早期に対策ができるメリットもあります

鯉に関しての情報も増えてきたり、専門家さんなどもいらっしゃるので、近年では水槽飼育の鯉の寿命も伸びつつあります。

元々長生きする潜在能力はあるわけですから、水槽飼育でもストレスをいかに減らしてあげるかで長生きさせることもできるはずです。

池・野生の鯉の寿命

生息する池などにもよりますが、30年以上生きる鯉が多いです。

池の鯉は、水槽飼育と比べてストレスフリーで生きていけるため、寿命は比較的長いです。

池の鯉が長生きするかどうかは、水質が大きく関わってきます。

公園のあまりキレイとは言えない池では、鯉の寿命も短くなる傾向にあります。

人間によるゴミのポイ捨てなどの影響も大きいです。

一方、川から水を引いていて、良い水質の池にいる鯉は長生きする傾向が高いです。

鯉の最大寿命は200年?

ウロコの年輪で推定された鯉の世界最長寿命として、226年生きた個体が記録に残っています。

この226年生きた鯉は「花子」と呼ばれ、岐阜県東白川村、越原家の庭にある池で飼われていました。

花子は体長73センチ、体重6.75キロの錦鯉で、1977年の7月まで生きていました。

先述したように、鯉の年齢を調べる歴史は300年前からありましたが、花子の年齢を調べることは長年の間ありませんでした。

そして1964年に、名古屋女子大学の広正義教授によって初めて年輪調査が実施されました。

年輪調査の結果・・・なんと!花子は1751年に生まれた個体だということが分かりました。

1751年と言うと、江戸時代の宝暦元年です。
時代劇の世界ですね・・・!

花子が亡くなったのが1977年なので、226年生きたということになります。

2世紀以上生きていたわけですから、当然のことながら飼い主も変わります。

花子は、越原家で7世代にも渡り飼われ続けました。

そんな花子の寿命は海外にも伝わり、「ギネスブック」にも登録されています。

一般的な鯉の平均寿命をはるかに超えていることから、花子の寿命の信憑性について疑問視する声もありますが、7世代にも渡って飼われていたわけですから、226年生きていたという記録を信じたいですね。

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鯉の年齢を調べる方法

出典:pixabay

鯉の年齢は、「ウロコ・耳石・背骨・ひれすじ」を見ることで推定することが出来ます。

要は、木の年輪で樹齢を把握するのと同じことですね。

木の年輪のように、ウロコやひれすじ等に出ている年輪を数えることで鯉の年齢が分かるとされています。

魚類の耳石には毎日非常に細い線の輪(日輪と言います)が1本ずつ刻まれ、樹木の年輪と似た輪紋(リング状の模様)が形成されます。

一般的に魚類は水温が低いと成長が遅くなるため、冬の時期にはより際立つ輪紋が刻まれます。

輪紋を数えることで年齢を推測することができます。

と言われても、どうやって調べるのかイメージが湧かないわ・・・

そんな方は、下記の動画をご覧ください!!

鯉を飼おうと思っているなら要注意!!

出典:unsplash

鯉を飼う際の注意点

  • 長生き、かつ大きくなる
  • 育てる環境を整えるのが難しい
  • 病気にかかることも

長生きする

前述したように、鯉は30年ほど生きます。

長生きな鯉だと、もっと10,20年も生きることもあります。

悲しい話ですが、飼い主の年齢によっては、先に飼い主が亡くなってしまうということも考えられます。

何かあったときのために、鯉のお世話をしてくれる人を予め見つけておくことも大切です。

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育てる環境を用意するのが難しい

水槽で育てる場合

40,50cmほどまで成長する鯉。

長生きする鯉の場合、育てる環境にもよりますが60~100cmになる鯉もいます。

水槽で飼おうと思うと、かなり大きい水槽を用意しないといけません

複数飼いたいと思っているのなら、さらに大きな水槽が必要です。

もう1点注意が必要なので、病気です。

広々とした池であれば問題ことが多いのですが、水槽の場合、1匹が病気にかかってしまうと他の恋も全員病気にかかってしまうことがあります。

そのため、病気を早期発見できるようにしないといけません。

池で育てる場合

自宅に庭に池があり、そこで育てようと思っている場合。

水槽より広々していてストレスなく泳げる池ですが、危険もあります。

それは、他の動物に狙われることです。

水槽で飼うより寿命が長いと言っても、他の動物に襲われてしまっては意味がありません。

サギなどの大きい鳥に、庭の鯉を食べられてしまったと言うケースは多いようです。

そのため、池の上にネットを張るなどの対策も必要になります。

もう1点注意したいのが、池の水質です。

その池の水はどこから引っ張ってきている水なのかで、鯉の寿命に大きく影響します。

鯉はあまりキレイではない池でも適応できる強い魚ですが、当然良い水質の池で育った鯉の方が長生きします。

それに、どこかキレイな池から自宅の庭に引っ越ししてきた際に、いきなり水質の変化に耐えられないこともあります。

そのため、鯉を買う際にお店の方・専門家に確認してみた方が良いでしょう。

鯉の生態

出典:unsplash

鯉は、コイ目コイ科に分類される魚で、池や湖、流れの緩やかな川などに生息する淡水魚です。

見た目はフナにも似ていますが、フナとは異なり、口元に2本のヒゲがあるのが特徴です。

また体長は約60センチ~1メートルと、フナよりも大きく成長します。

食性は雑食で、水草、貝類、昆虫、小魚などの他、パンやお菓子など、食べられそうなものは何でも食べます。

口に歯はなく、喉にある咽頭歯と呼ばれる歯で硬いものを砕き飲み込みます。

鯉には胃がないため、咽頭歯を使い消化しやすくしているんですね。

繁殖期は4月~6月で、浅瀬の水草に産卵、放精を行い、卵は数日で孵化します。

稚魚は浅瀬で過ごしますが、成長すると深場で過ごすようになります。

また、鯉は低酸素環境に対する高い耐性を持っており、水質の悪い環境にも対応することが出来ます。

逆に、錦鯉を水質の良い小川に放流したところ、大量に餓死してしまった、という例も報告されている程です。

いくら低酸素環境に対する耐性があるといっても、こうした事例はとても興味深いですよね。

全国に広く生息する鯉ですが、近年では、鯉による生態系の破壊が問題にもなっています。

例えば錦鯉などは観賞用に品種改良された種類なのですが、「大きくなりすぎて飼えなくなってしまった」など、様々な理由で自然に放流してしまうことで他の種類の鯉との交雑が起こり、固有種が絶滅してしまう等の問題が発生してしまいます。

鯉の中でも錦鯉は長生きする種類なので、途中で「飼えなくなってしまった」「大きくなりすぎてしまった」など、予期せぬ出来事が起こるかもしれませんが、そんな時は必ず、飼育できる環境があり、面倒を見てくれる飼い主を探すようにしましょう。

「鯉がいる池や川だから大丈夫だろう」という安易な考えで自然に放流してはいけません!

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鯉を飼う際のオススメセット

錦恋MIX 10匹 (Sサイズ)

ポイント・注意点

  • 約10~13cm前後の鯉が届く!
  • 色や模様が豊富
    • 赤、白、黒、黄、茶、紺、緑、金、銀など、様々な色彩
  • 届いた際の準備が必要
    • 受け入れる前に少なくとも一日は水を汲み置きしてカルキ抜き等を施し、エアレーションなどで水を落ち着かせて下さい
    • 到着した生体を直ぐに水槽に入れる様な事はせずに、ビニール袋に入れたまま水槽に一時間程浮かべ両方の水温を合わせてから放してください

自動餌やり機

ポイント・注意点

  • 餌のやり忘れを防止!
    • 旅行などで家を外しても、自動で餌をあげられる
  • 様々な形状の餌に対応
    • フレーク・スティープ・粒・ペレット

水中エアーフィルター

ポイント・注意点

  • 様々な種類の水槽の水質改善ができる
  • 高性能のバイオスポンジフィルター
    • お手入れは、スポンジを軽く絞るだけでOK!!

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【まとめ】鯉の寿命は長いので、飼おうと思うなら注意!!

鯉は長生きする魚で、30年程度生き、長生きする鯉だとさらに10,20年生きます。

寿命が長い魚だけに、飼おうと思うのであれば、自分が鯉の寿命までお世話できるかをしっかり考えてから飼わないといけません。

また、飼うのが水槽・池かでも寿命・成長・飼い方もかなり変わります。

そのため、よく調べてから素敵な鯉を家に招くようにしてください!

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