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縁起が悪い鳥と思われがちのカラス!実は兆しの良い鳥の仲間だった?

カラスの鳴き声で目が覚めた、という経験はありませんか?

カラスは、煩わしい・縁起が悪い鳥という印象を持たれることが多いでしょう。

果たして真相は縁起が良い・悪い、どちらなのでしょうか?

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縁起が悪い鳥と思われがちのカラスは、実は逆だった

出典:pixabay

結論からお伝えすると、カラスは縁起が良い鳥といわれています。 以下では、その理由や由来について説明します。

カラスは縁起の良い鳥と言われている理由

まず初めに、日本神話について触れておくべきでしょう。

古事記によると、カムヤマトイワレビコ(後の神武天皇)が九州から出発して、東へ自身の勢力を拡大するために侵攻した、とされています。

その際に、神からの遣わされたのが、ヤタガラです。 ヤタガラスは東への旅の案内役としての役割を果たし、その後の初代天皇、神武天皇の即位に貢献しました。

また勝利を掴む・ゴールへの導きがあるように、という願いによってシンボルになったのが、サッカー日本代表チームのエンブレムのヤタガラスです。

もちろん、以上の日本神話が由来となっています。

このように、いにしえの日本においては親しみを持たれたであろうカラスですが、海外でも縁起の良い鳥として、祭られているようです。

中国神話においては、三足烏(さんそくう)が有名です。

三足烏は文字通り3つの足を持つカラスのことで、中国だけでなく東アジア各地の遺跡からも、絵画が見つかっています。

太陽の黒点は三足烏を表している、とされ、太陽に棲むカラスとして太陽の遣いのイメージが定着しました。

ケルト神話(ヨーロッパの神話)においては、カラスは破壊や戦争、権力や勝利の象徴として祭られています。

これは、戦争の女神モリグーがカラスに変身して戦場に現れることに由来します。

以上で紹介した神話以外では、ギリシア神話や北欧神話においてもカラスについての寓話や伝説が扱われています。

このように、カラスは世界中で神の化身や神の遣いという「縁起の良い鳥」として認知され、祭られているのです。

カラスに悪いイメージがある理由

一方で、「カラスが死期を知らせる」「ずる賢い」「魔女の使い」という縁起の悪いイメージが現代では主流になっています。

古代では神聖視されてきたカラスが、なぜこのような正反対の評価を受けているのでしょうか。

まずは、その容姿が一因と言えるでしょう。

真っ黒のイメージは、悪のイメージと直結してしまいますね。

黒猫が他の模様の猫とは打って変わって、「縁起が悪い」「魔女の使い」という評価を受けるように、黒のもたらす悪のイメージは強力なものです。

黒といえば、ブラックリスト、容疑者は黒、黒い噂…などがあるでしょうか。

カラスの評価の悪さは、このイメージに引きずられていると言えます。

また、

  • ゴミを荒らされる
  • 不快なフンの処理
  • 子供が威嚇される、襲われる
  • 鳴き声がうるさい

という実害からも、人間に害をなす生物として悪いイメージが付いた理由でしょう。  

その他には、「カラスが死期を知らせる」「カラスが地震を予知する」と言われるように、カラスには第六感とも感じられる、不思議な能力を持っています。

また「ずる賢い」と表現したように、高い知能を有した鳥であることも事実です。

人間は理解できないものに対して「不気味」「恐ろしい」「嫌い」という感情を持つ生物ですから、このカラスの生態が悪印象に結び付いたと考えられます。

ここまでは、カラスが縁起の良い鳥と言われる理由と、反対に悪いイメージを持たれる理由について解説しました。

以下では、実際には縁起が良いとされるカラスが、どのような幸運をもたらすのか、そのスピリチュアルな様態についてお伝えします。

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鳥が家の敷地に入ってくるのは幸運の兆し

出典:photoAC

カラスが屋根に止まっていたり、敷地内に入っていたりすると、不気味・不吉と感じてしまうでしょう。

しかし、実際には幸運の兆しとして、喜ぶべきことなのです。

基本的に、鳥は「運を取り(鳥)込む」として、縁起が良い生き物とされています。

ですから、敷地内にカラスが入っていた場合にも、暗い気持ちになる必要はありません。

また、カラスは収穫をもたらすとされています。

収穫とは、古くは畑を耕していた一般家庭の恵みを指しますが、現代においては、「実り」と捉えても良いでしょう。

たとえば、努力や辛抱の結果、合格や就職、転職などの「実り」を得ることができます。

このようにカラスは目標や夢の実現の手助けをしてくれる、といわれています。

カラスに関しては他にも、家の周辺を飛び回ったり敷地内に入ったりするのは、その家の住人の死期が迫っていることを表している、という話がありますね。

これには「カラスが生者を連れていく」という誤解がありますが、「カラスが天からの指示で死者を迎えにきた」という捉え方が正しいようです。

この捉え方をすると、「カラスは天の遣い」という伝説も、あながち間違いではないのかもしれません。

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縁起が良いとされている鳥7選

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カラスの他にも、縁起が良いとされる鳥が多くいます。

身近な鳥から、動物園で見るような珍しい鳥まで様々です。

以下では縁起の良い7種類の鳥と、その由来について説明します。

スズメ

身近な鳥と言って、まず挙げられるのがスズメでしょう。

厚い羽根、丸まるとした体を持つスズメは「ふくら雀」として、幸運や繁栄の象徴とされています。

また「舌切り雀」の昔ばなしにおいても、優しいおじいさんに宝物を与える役割で、スズメが登場しました。

このように、昔からスズメと富・繁栄は関連深い要素であると考えられます。

スズメは民家の軒先に巣を作ることが多いため、スズメが居着くことがあります。

近所にスズメが現れるだけでなく、家の軒先に巣がある場合、その家にとって大変縁起が良いと言えるのです。

ハト

ハトは街中や駅、公園でよく見られますね。

ハトは平和の象徴として知られているほか、夫婦円満の縁起があるとされています。

平和の象徴とは旧約聖書に由来します。

大洪水から逃れるためのノアの箱舟の話は有名ですが、この話にハトが登場することはあまり知られてはいません。

聖書ではハトが箱舟から飛び立ち、陸地を見つけ、水が引いていることを他の生物に知らせた、というエピソードがあります。

これによって、ハトが平和をもたらしたシンボルになったのです。

また番になると一生添い遂げる生態から、夫婦円満の象徴とされています。

結婚式でハト10羽を空に放つ演出をするカップルもいますが、これはハトの生態から夫婦円満を祈願し、永久(とわ=10羽)を願うことをかけたものです。

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ニワトリ

私たちの食に関連するニワトリですが、神聖な鳥とされている場合もあります。

神社の境内でニワトリを見かけたことはありませんか?

有名な神社では、伊勢神宮や熱田神宮、石上神宮、谷保天満宮が挙げられるでしょう。

神社で飼われているニワトリは「神使」(しんし)という神の遣いとされています。

必ず見ることができるわけではないので、境内で遭遇することができた場合は「縁起が良い」というわけです。

また、朝一番に鳴くことから、時計のない時代には大切にされた鳥なのです。

新年のイメージにもニワトリが想起されますが、朝一番のみならず新年一番の太陽を連れてくる「明けの鳥」としても縁起が良いとされています。

ツバメ

ツバメが軒先に巣を作ると、商売繁盛の兆しとされています。

これは、ツバメの特徴的な巣作りと関係しているのです。

ツバメが自然界ではなく、民家やお店に巣を作るのはなぜでしょう。

それは、カラスや蛇などの天敵から身を守るためです。

自然界には天敵が山ほど存在し、カラスより大きな鳥では、ワシやタカなども挙げられます。

このため、安全に子育てをするためには人間と共存することがベストな選択だったのです。

さらに、天敵から身を隠すには、より人で賑わった家やお店が選ばれます。

「商売繁盛しているお店にツバメは巣をつくる」これが転じて、「ツバメの巣=商売繁盛の兆し」という認識になったのです。

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ハクチョウ

ハクチョウは白く美しい姿や、二羽が向かい合うとハートマークになることから、恋愛運に関連する縁起の良い鳥です。

また、ハクチョウは夫婦や家族の絆が強く、どちらかが死ぬまで番として共に生きるという習性からも、恋愛運だけでなく、家族運にも良いようです。

さらに、湖に浮かぶ白鳥の姿だけでなく、空を羽ばたく白鳥を見ることができた場合には、なにか吉兆があると考えられます。

新しいことにチャレンジしてみると良いでしょう。

ツル

「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、ツルは鳥類の中でも長寿として知られています。

また、千羽鶴はお見舞いや平和祈願に送られたり、神社に奉納されたりしますね。

このように、ツルは健康や長寿、平和の縁起がある鳥、ということができます。

また、ツルのよく通る鳴き声から「天に通じる声」として知られています。

この習性から、多くの人の発言を抑える権力者の一言という意味の「鶴の一声」のことわざが生まれました。

ワシ

空高く飛ぶ様子から、ワシを見ると運気アップにつながるとされ、目標やチャレンジに対して、努力が報われること期待できます。

また古代では(現代でも少数の地域では行われています)、鳥葬において役割を果たしました。

鳥葬とは、亡骸を鳥類、主にハゲワシに与えて、遺体を処理させる方法で、チベット仏教やゾロアスター教にて行われています。

鳥葬によって遺体が空に運ばれることで、死のけがれを祓い、魂は天に返ることができる、とされています。

このため、鳥葬を行う地域では、ワシは神聖な鳥として扱われているようです。  

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まとめ+関連記事

この記事をまとめると

  • カラスは世界の神話に登場する、縁起の良い鳥だった
  • 悪いイメージは容姿・ゴミ荒らし等の公害・高い知能が原因
  • 縁起が良いとされる鳥は、数多く存在する

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