久々に浴衣を着るんだけど、襟ってどっちが前だったか分からなくなっちゃった...
そもそも右前って「自分から見て?」「相手から見て?」どっち?
確かに、浴衣を着る機会は少ないので、どっちだったか忘れてしまいますよね。
本記事で画像付きで解説していくので、正しく着用してくださいね!
この記事でわかること
- 浴衣は右前、左前どっちに着るのか
- 着崩れしにくい浴衣の着方
- なぜ左前はNGなのか
- 浴衣を着るときの下着・他にあると良いアイテム
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もくじ
【浴衣は右前に着る!】どっちが前か分からなくなったら、「y」に見えるかチェック!
浴衣は男女共通で、右前に着るのが正しい着方です。
右前の右とは、
- 相手から見て右なのか
- 自分から見て右なのか
分からない方もいるかもしれません。
答えは相手から見て右の襟が前にくるようにすることです。
ただ、もっと覚えやすい考え方としては、「y」に見えているかどうかです。
ちょうど画像を上げてくれていた方がいたので参考にどうぞ。
どっちが前?右ってどっち?のように考えているとこんがらがってくるかもしれないので、「y」に見えるかどうかで考えると、簡単に覚えられるはずです。
浴衣の左前がダメな理由
和服を左前に着るのは非常に縁起の悪いことだと言われています。これは死者に着物を着せるときには左前にすることから来ています。
そのため、左前は「死人前」とも言われています。
では、どうして死者は左前にするのでしょうか。それは「逆さごと」という習慣に基づきます。
「逆さごと」は死者に関すること、葬儀に関することは通常とは逆にすることです。
例えば、死者の枕元に屏風を逆さに立てかける「逆さ屏風」、死者の体を清める際に水にお湯を注いで温度を調節した水を使う「逆さ水」、死者に着物をかぶせる際に上下逆にしてかぶせる「逆さ着物」などが挙げられます。
浴衣の左前・右前の『前』の意味は?
『前』の意味を正しく理解していれば、着る時に間違うこともありません。『前』は時間的な前、すなわち「先」という意味です。
「右前」というのは「右側の身ごろを先に合わせ、その後から左側の身ごろを上に重ねていく」という意味になるのです。
つまり、自分の肌に触れるのが右側の身ごろで、左側の身ごろが外側にあることになります。
それでも自分の着方が正しいのか不安な人は、右手を懐に入れられるかを試してみて下さい。入れば合っています。
あるいは、他人から見て、襟元が小文字のyの字になっているかを判断基準として下さい。
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浴衣の着方・着付けの方法【男女別】
1人でできる浴衣の着付け【女性編】
着物を一人で着るのは非常に難しいですし、身内で着せられる人がいないことも多いでしょう。
ですが、浴衣はそれほど難しくはありません。
慣れれば十分一人でも着付けられるのです。
まずは動画で流れを確認してみましょう。
資生堂の動画が非常に分かりやすいので、まずはこちらを見てみましょう☆
着崩れしにくい浴衣の着付け方
さらに詳しく説明している動画があります↓↓↓
以上をまとめると、浴衣の着方の流れは次のようになります。
- 肌着をつける
- 着くずれ防止のタオルを装着する
- 中心を合わせ、裾の長さを決める
- 幅を決める
- 腰紐を藤結びで結ぶ
- 身八つ口から手を入れておはしょりを整える
- 「胸の骨」を隠すように衿を整える
- 胸の下で紐を藤結びで結び、しわを伸ばす
- 帯を結ぶ
一度でマスターするのは難しいので、実際に着る前に何回か練習をしておいた方がいいでしょう。
どうしても自分では着られないという人は、誰か着付けてくれる人を見つけるか、美容院などに頼む必要があります。当日慌てないように、早めに準備しておきましょう。
1人でできる浴衣の着付け【男性編】
男性の浴衣の着付けは帯を結ぶだけ!と思っている方も多いですが、意外に奥が深いです。
雑に着付けした方と、しっかり着付けをした方では、美しさが段違いです。
着付け次第で周りの男性より素敵に見えるかもしれないのでしっかりマスターしましょう!!
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下着は浴衣専用のものを着るのが間違いない
まず初めに、「浴衣を着るときは下着は着けない」と誤解されている方がいるのでこれを訂正しておきます。
浴衣は元々寝巻きとして使われており、その用途であれば下着は要りませんが、外で着る場合には必要です。
また、今では浴衣専用の下着も売っています。
ワンピース型の浴衣専用下着
普通の下着との違いは、襟ぐりが広いため、浴衣から下着が見えないことです。
また、上の商品はワンピース型の下着になっていて、わざわざショーツを用意する必要はありません。
浴衣などの和装ブラジャー
胸を平らで鳩胸に調整するためのポケットなどがあり、そこにガーゼなどを詰めることで、浴衣が着やすくなります。
そのため、専用のブラを使用することで衿元の崩れを軽減することができ、浴衣でお祭りなどにいく際も安心して楽しむことができます。
浴衣専用の下着を持っていない方は
もし、めったに着ない浴衣のために専用の下着を買うのは嫌だというのであれば、ブラジャーはスポーツブラやブラトップのようなワイヤーが入っていないものを選びましょう。そして、その上に手持ちのスリップを重ねて着れば、代用品として通用します。
どうしてスリップを着ける必要があるのかというと、浴衣はかなり透けやすい生地で作られているからです。
せっかくおしゃれな浴衣をきれいに着付けても、下着が透けていては台無しですし、盗撮の被害に遭う可能性もあります。
特に白地の浴衣は注意が必要です。スリップがないのであれば、キャミソールとペチコートの組み合わせでも構わないので、ブラジャーとショーツの上にもう一枚着用するようにしましょう。
ショーツも和装用の専用のものが売られています☆
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浴衣の右前はいつの時代から?
和服の正しい着方が右前になったのは、奈良時代に遡ります。
それまではどちらが正しいという明確なルールはなかったのですが、それではいけないということで719(養老3)年に「衣服令(えぶくりょう)」という法律で右前が正しい着方であると明文化されることになりました。
右前が正しい着方とされたのは、中国の唐のルールに従ったからです。
当時の日本にとって中国は最先端の文化をもたらしてくれる憧れの地でした。命がけで唐に渡った遣唐使がいたことからも、それは分かるでしょう。
ですから、唐のルールに従うというのは決して珍しいことではなかったのです。
右前を正式な着方としたのは、日本人の多くが右利きであったことにも関連しています。
右前にしておけば、利き手である右手を懐に入れられますよね。
当時はちょっとしたものを懐にしまっておく習慣がありました。いちいち左手で出すのは面倒ですし、右前が都合よかったのです。
浴衣を着る時の履物や髪型や持ち物は?
浴衣を着る際には、足元は下駄を履くのが基本です。
ですが、下駄は歩きにくく、また靴擦れしやすいという欠点もあります。
完璧な見た目にこだわるのでしたら下駄を履くべきですが、歩きやすさを優先するならサンダルでも構いません。
浴衣に合うような、和柄のサンダルも売られているので、浴衣の柄に合わせて選ぶことができます。
≫和服に合うのは靴は何か男女別で紹介!!
浴衣を着た際には、やはり髪型もトータルで考えて決めたいものです。
せっかく浴衣をきれいに着ているのに、髪の毛は下ろしたままで暑苦しくだらしないようではいけません。
だからといって、特別な髪型にするのは難しい、髪を結うテクニックがないという人は、単なるポニーテールでも、ツインテールでも、いつも通りの髪型にして、和っぽいアクセサリーを追加するだけでも十分です。
和柄のリボンやヘアピンを追加するだけで、いつもとは違う、浴衣に合う髪型になります。
浴衣を着たときのカバンは、カゴバッグが一番人気です。
大きさも様々なものが売られており、気に入ったものを見つけやすくなっています。
カゴバッグ以外にも信玄袋やがま口バッグなどが浴衣に合うバッグとして人気です。タイやインドネシアのオリエンタルな工芸品バッグも、意外に浴衣に合うのでおすすめです。
浴衣を着るときにあると嬉しいアイテム
着物クリップ
1人で着付けをする際に、押さえておいてほしいポイントを摘んでおくのが主な用途です。
ですが、外出先でのお手洗いの際に落ちてきてしまう裾部分を挟んでおけるので、1つ持っていくととても便利です。
浴衣に合うカゴバッグ
浴衣を買った際に、一緒に巾着もついてくるパターンもあるかと思います。
しかし、巾着だと小さすぎたり、ポケットがなくて小物がどこかにいってしまったりと使い勝手が悪いこともあるでしょう。
その際に代用できるのが、和服にも合うカゴバッグです。
カラーは12種類もあるので、あなたが持っている浴衣に合ったものを選ぶことができます!
扇子
夏祭りは、飲食店の屋台からの熱や、人混みでの熱気で汗ばむこともあるでしょう。
そういった際には、扇子があると便利です。
うちわだと持ち歩くのにかさばりますが、扇子だと全然荷物にならないので、夏のお祭りの時などには必須アイテムです。
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【まとめ】浴衣は右前に着るのが正解だった!左前はマナー違反!
浴衣は右前か、左前かについて解説しました。
答えは右前ですが、これ以外にも浴衣の着付けにはポイントがあります。
しっかり着付けしないと外で動いているうちにどんどんズレてきてしまって、直すのが大変になってしまうこともあります。
本記事の動画などを参考にしっかり浴衣を着て、着崩れを気にせず楽しくお祭りなどを楽しみましょう!!
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