秋風が冷たくなる頃の、手紙の時候の挨拶に「秋冷の候」というのがあります。では、その読み方や意味は何でしょうか?また、使う時期も気になりますね☆
そのため今回は、秋冷の候の読み方や意味は?時期はいつ・いつまで使える、例文もご紹介します!^^
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もくじ
秋冷の候の読み方と意味は?
出典:https://photo-pot.com/?p=2486
「秋冷の候」は、「しゅうれいのこう」と読みます。
時候の挨拶は音読みの場合が多いので、そのまま読めば難しくないですね。
「秋冷の候」の意味は、「秋になって肌に感じられる冷ややかさ」「秋も深まり肌寒くなってきた時期」などになります。
「秋」と「冷」の文字通り、その意味はだいたい想像できますね。
秋も深まる頃、一年でいちばん過ごしやすく、日本列島が秋色に染まっていく時期です。
絶好の秋晴れの下で繰り広げられる、運動会やピクニック……。
高原では、早くも紅葉が見頃を迎え、絶好の行楽シーズンを迎えますね。
また、すすきの穂が白く輝き、秋の風情を奏でています。
稲刈りもそろそろ終わり、各地で収穫を感謝する秋祭りが真っ最中でもあります。
また、昼間の時間が短くなり、夜長には冷気を感じる日が増え、秋もいよいよ本番。
庭には美しい菊の花が咲き始め、畑の作物も実る秋です。
秋冷の時期の、季節が移り変わるようすが目に浮かぶようですね。
「候」は、「季節」とか「気候」「自然現象」といった意味になります。
「候」を「そうろう」と使うと、「〜でございます」という古文の丁寧語になります。昔の文章で、現代文の「です」の代わりに使っていた言葉で、時候の挨拶の「こう」とは意味が違ってきますので、間違えないでくださいね。
普段はラインやメールでやり取りして、手紙はあまり出さないという人もいると思います。
でも、手紙やはがきならではのよさがあります。
感じるままに、季節の移ろいを綴って、お礼などの気持ちを伝えてみましょう。
自筆の手紙やはがきが届くと、メールとは比べものにならないほど、心に残るものです。
手紙の最初に書き始める時候の挨拶は、いわば言葉の贈り物です。
丁寧な手紙には、決まり文句の「秋冷の候」など、時候の挨拶を入れます。
日本語には、四季を表わした美しい言葉があるので、ぜひ使ってみましょう。
秋冷の候の時期はいつ?いつまで使える?
出典:komekami.sakura.ne.jp/archives/1520/pc072001
「秋冷の候」は、9月の終わりごろから10月いっぱい使えます。
夏の暑さも遠のいて、ようやく一日中、快適に過ごせる頃です。
秋冷とは、秋の季語のひとつで、いつものような二十四節気の言葉ではありません。
ですから、いつからいつまでと期間が決まっているわけではありませんが、だいたい秋分(9月23日頃)から使いはじめるのがいいでしょう。
秋分の日といえば、「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざどおり、その頃になると夏から続いいた暑さも落ち着いてきます。
二十四節気でいうと、この時期の漢語調の挨拶に使われる言葉の、「寒露」とか「霜降」にあたります。
寒露は二十四節気のひとつで、現在の10月8日頃のことをいいます。
渡り鳥の雁が日本へ飛来し始め、色鮮やかに菊の花が咲き初めます。
霜降は寒露の次の二十四節気にあたり、10月23・24日頃のことです。
この時期は、朝晩は草木の霜も露になりそうなほど冷たいとされています。
「寒露」「霜降」「秋冷」といった季語は、こうした10月ごろの時期を表したものです。
「秋冷の候」以外にも、時候の挨拶には別の言い方もたくさんありますよ。
同じ時期なら、「秋涼の候」「秋晴れの候」「秋雨の候」「錦繍の候」「菊花の候」「朝寒の候」「寒露の候」、などに置き替えることもできます。
9月下旬〜10月上旬なら、「秋涼の候」「秋晴れの候」「秋雨の候」、初雁が北の方から飛来し始める10月上旬頃に使うのがいいと思います。
10月中旬頃なら、「錦繍の候」「菊花の候」が最適かもしれません。
木々が黄色に染まり、まさに錦繍という言葉がぴったりです。また、丹精込めた菊が大輪の花を咲かせる時期です。身近な風景の移ろいを手紙に加えると、親しみやすく楽しい便りになりますね。
10月下旬なら、「朝寒の候」「寒露の候」などが、秋の深まりを感じさせますね。
秋風が冷たく身にしみるようになってきた頃、相手の健康を気づかう言葉を続けるといいですね。
秋の初めは暑さに重点が置かれていた表現も、10月に入ると本格的な秋到来、落ち着いた感じを文面に入れるのがポイントです!
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秋冷の候の例文と結び 例文と結び
出典:http:///01.gatag.net/12475-free-photo/
「秋冷の候」の意味や使う時期はわかりましたね。手紙やハガキの作成など、何から書き始めればいいのでしょうか?
手紙の基本の頭語、時候の挨拶、結びの言葉などを実際に使ってみましょう。
「秋冷の候」を使った例文をご紹介します!
あらたまった相手へ
・謹啓 秋冷の候 貴社におかれては益々ご清祥のことお慶び申し上げます。
・拝啓 秋冷の候 秋風が冷たく感じるようになってきた今日この頃です。
・拝啓 秋冷の候 秋も深まり、お健やかにお過ごしのことと思います。
親しい相手へ
・絶好の行楽日和が続いていますが、どこかお出かけになりましたか。
・秋の夜長に、庭先で鈴虫が音楽を奏でています。
・秋の日はつるべ落としといいますが、それを実感する日々です。
「拝啓」より、「謹啓」のほうがより敬った言い方です。
手紙の最初の一言は、好印象を与えられます。受け取った人も季節感を感じられてうれしいですね!
・さて
・このたび
・つきましは
・すでにご存知かと思いますが
・ほかでもありませんが
書き出しの挨拶が終わると、次の本文へ移る際に使われる言い回しを「起語」といいます。
必ず入れなければいけないものではありませんが、本文の初めに入れると流れがスムーズになります!
あらたまった相手へ
・秋冷が日増しに加わって参ります。ご自愛のほどお願い申し上げます。敬具
・ 実りの秋、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。
・爽やかな好季節、存分にご満喫ください。 かしこ
親しい相手へ
・実りの秋です。旬の食材で腕をふるいますので、ぜひお越しください。
・灯火親しむ秋、夜ふかしが過ぎないよう気をつけてください。
・また、お会いできるのを楽しみにしています。
「拝啓」で始めたら「謹言」「敬白」で終わる、がセットになっています。女性は「かしこ」や、友達なら「では、また。」などフランクな言葉でもいいですね。
季節の変わり目のこの時期は、相手の健康や体調を気づかう言葉を忘れずに入れましょう!
ただし、ビジネス文章では時候の挨拶を省いたり、季節に関係なく「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。
手紙の書き方は面倒くさいと思うかも知れませんが、用件をスムーズに伝えるためのマニュアルと考えれば納得できるのではないでしょうか☆
秋冷の候と一緒に使える季語
衣替え、秋の野、秋晴れ、重陽、寒露、霜降、稲刈り、体育の日、運動会、秋の暮、つるべ落とし、新米、新酒、豊年、柿、菊人形、肌寒、朝寒、秋祭り、秋深し、行く秋、落花生、松茸、きのこ、萩、栗、どんぐり、胡桃、銀杏、露霜、橙、柚子
秋の夜長に、大切な人に宛てて、季語を取り入れた手紙を書いてみましょう。落ち着いた風情を思い浮かべながら言葉で綴ると、相手との絆が深まりますよ!
秋の季語については別記事にまとめているので、ご覧ください☆
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ドライで甘味が増しており、柔らかで肉厚な食感も楽しめます!
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「秋冷の候」は、「しゅうれいのこう」と読みます。意味は、「秋も深まり肌寒くなってきた時期」でした。行楽日和のこの時期は、手紙の話題も豊富ですね。時候の挨拶を使って、ぜひ手紙を書いてみましょう☆
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