季節の雑学

爽秋の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びも

朝夕は秋の気配が感じられる頃です。この時期の時候のあいさつに「爽秋の候」というのがあります。では、爽秋の読み方はわかりますか?その意味も知りたいですね。そのため今回は、爽秋の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びもご紹介します!^^

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爽秋の候の読み方と意味は?

出典:http//:gahag.net/001381-tsukimi-moon/

「爽秋の候」は、「そうしゅうのこう」と読みます。今まで使う機会がなかったという人は、読み方が急に出てこないものですが、「爽快(そうかい)」の爽といえば思い出せたのではないでしょうか。

「爽秋の候」の意味は、「特に空気が澄んでいて気持ちが良い秋」「さわやかで心地よい秋」などとなります。
爽秋は、ようやく暑さが影をひそめ、過ごしやすくなったといえる時期のことですね。ほどよく涼しい秋風の心地よいイメージが伝わってくる言葉です。そして、空の高いところに「いわし雲」が見えて、季節が移り変わることを印象づけてくれます。小さな雲が集まったようすが「いわしの群れ」のように見えるのでいわし雲、別名「うろこ雲」ともいわれます。

また、実りの秋の梨や柿などの果物、秋茄子やさつまいもなどの野菜、海では底引き網が解禁になり、旬の食材が出回る「食欲の秋」も楽しみですね。この他、「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」…と、秋は時候のあいさつの話題がつきることがありませんね。

「候(こう)」には、「季節」とか「気候」「自然現象」といった意味があります。
「候」を(そうろう)と読むと、「〜でございます」という古文の丁寧語になります。これは昔の文章で、現代文の「です」の表現になり、時候のあいさつの「候(こう)」とは意味が違ってきますので、間違えないでくださいね。

ていねいな手紙の書き出しには「爽秋の候」などの時候のあいさつを入れます。季節にぴったりはまる言葉があるので、それを使いこなせるようになると何故か文章がうまくなったような気さえします。ですから、手紙を出す機会があれば、ぜひ使って見てくださいね!

爽秋の候の時期はいつ?いつまで使える?

出典:www.civillink.net/sozai/kakudai/sozai1852.html

「爽秋の候」を使う時期は、9月初め〜9月いっぱいになります。

爽秋は、旧暦二十四節気の「白露」から「立冬」の前の11月10日頃が「初冬」になるので、それまではこの秋のついた「爽秋」を使ってもいいという文献もあります。でも、その頃になるとさわやかを通り越して肌寒くなるので、もう少し別の言葉を選んだほうがいいのではないでしょうか。例えば「秋晴れの候」「錦秋の候」のように時期に適した言葉があるので、そちらを使ったほうがしっくりあてはまりますね。

ですから、白露の時期の9 月8日頃〜9月いっぱい使うのが最も適していると思います。

初秋・仲秋・晩秋の3秋のなかの仲秋とは

・白露9月8日頃〜秋分の前日9月23日頃
・秋分9月23日頃〜寒露の前日10月7日頃

白露は、秋が深まり、草花に朝露がつき始める頃という意味です。少しずつ寒く寂しくなって、本格的な秋の到来です。秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に日が短くなります。寒露は、草に降りた露が白く光る頃のことをさします。

「仲秋」は旧暦の8月15日のことで、十五夜の月を「中秋の名月」と呼びます。中国から伝わった風習ですが、平安時代には月見団子や収穫物を供え、すすきを飾って月を愛でる風雅な宴が催されました。一方、庶民の間では「芋名月」といって、初物の里芋を供えて豊作を感謝するお祭りがあり、お月見はその名残です。

「爽秋の候」に代わる別の言い方として、「初秋の候」「新秋の候」「清涼の候」「清秋の候」なども使えます。「初秋の候」は、秋の訪れを感じる頃に使う言葉ですね。「新秋の候」「清涼の候」「清秋の候」も、9月に入って、心地よい涼や清々しさをあらわしています。

日増しに、日本列島が秋色に染まっていく時期です。運動会や紅葉狩りなど絶好の行楽シーズンとなるので、あいさつの題材はいろいろありますね。こうした景色の移り変わりを、美しい言葉に綴って伝えられるのが手紙のいいところです。

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爽秋の候の例文と結び

出典:http://01.gatag.net/12475-free-photo/

「初秋の候」の意味や使う時期はわかりましたね。手紙やハガキの作成など、何から書き始めればいいのでしょうか?
手紙の基本の頭語、時候の挨拶、結びの言葉などを実際に使ってみましょう。

「初秋の候」を使った例文をご紹介します!

【書き出し】
あらたまった相手へ
・拝啓 爽秋の候 貴社ますますご清栄のことと存じます。
・拝啓 爽秋の候 朝夕はめっきり秋めいてまいりました。
・拝啓 爽秋の候 秋らしい晴天が続いております。
親しい相手へ
・秋風が心地よく、爽やかな秋晴れのの季節がやってきました。
・豊かな実りの季節を迎えておりますが、いかがお過ごしですか。
・日毎に、秋の気配がいっそう濃くなってまいりました。
【結び】
あらたまった相手へ
・実りの秋、皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
・季節の変わり目、お風邪など召しませんようご自愛ください。
・朝晩はずいぶん冷え込むようになりました。お体には十分ご留意ください。
親しい相手へ
・お互いに、さわやかな秋、食欲の秋を満喫しましょう。
・夏の疲れが出る頃てす。体調には十分お気をつけください。
・秋の夜長、じっくりと読書を楽しみましょう。

「拝啓」で始めたら「謹啓」「敬白」で終わる、がセットになっています。女性は「かしこ」や、友達なら「では、また。」などフランクな言葉でもいいですね。
夏から秋への季節の変わり目のこの時期は、相手の健康や体調を気づかう言葉を忘れず入れましょう!
時候のあいさつの定型句のあとの文章は、身近な出来事や自分が感じたことを盛り込むと、相手との親近感が増します。
ただし、ビジネス文章では時候の挨拶を省いたり、季節に関係なく「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。

爽秋の候と一緒に使える季語

9月の季語
野分、初月、長き夜、新涼、秋祭り、秋の夜、かまきり、露、夜長、葡萄、天高し、秋雲、銀河、虫の声、秋の峰、秋草、新月、敬老の日、秋日和、雨月、萩、女郎花、秋茄子、虫の声、松虫草、宵待、芋、初雁、花野、葛、秋日傘、秋分、秋うらら、鳳仙花、曼珠沙華、稲穂、豊作、肌寒、月光、弓張月、秋の声、芒、いわし雲、刈安……など。

季語を手紙の中に取り入れてみましょう!花や生きもの、季節の風物など見て、その思いをそのまま表せば、ありふれた光景もいきいきとしてきますね。

この時期の季語については、別記事でも詳しくご紹介しています☆↓↓↓



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爽秋の候の時期のおすすめはこちら↓↓↓

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「爽秋の候」は、「そうしゅうのこう」と読みます。意味は、「さわやかで心地よい秋」でした。時候のあいさつや季語を入れながら、秋の夜長に、ぜひ手紙をしたためてくださいね!
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