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【竜・龍・ドラゴンの違い】全て一緒ではない!特徴で違いを判断しよう!

竜と龍って、どっちも「りゅう」って読むと思うけど、一緒の意味でいいのかしら?

英語にしたらどちらもドラゴンになるのよね?

確かに、同じ読みの漢字なので違いがなさそうに思えますよね!

本記事で竜・龍・ドラゴンの違いについて、

比較表なども用いて解説していきますので、参考にしてみてください!

この記事でわかること

  • 竜と龍の違い
  • 竜とドラゴンの違い(簡単比較表あり)
  • 竜(龍)・ドラゴンの特徴などに関しての詳細

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【竜と龍の違い】旧字体or新字体

「竜」とは、常用漢字の「龍」を省略・つまり簡単にしたものであり、意味そのものに違いはありません。

このことから、どちらを使っても問題ないと言われています。

現在、日本では「龍」が旧字体、そして「竜」が新字体と定められています。

またどちらも架空の生き物です。

実は…新字体とされている「竜」の方が古い歴史を持つ文字なんです。

どういうことかというと…

日本での「竜」の漢字は、中国が甲骨(こうこつ)文字を使っていた殷(いん)の時代から存在したとされており、それを難しくアレンジし直したのが「龍」だったのです。

ですが、中国に目を向けると、中国では「龍」の漢字の方が最初に作られ、それを省略した形として「竜」が当てられました。

そして、その中国の省略形の「竜」がそのまま日本に伝わったことで、日本では「竜」が常用漢字となったのです。

このように「りゅう」という読み方の漢字には、日中の間で様々な歴史があることが判りますよね。

竜と龍の違いについてまとめ

  • どちらも架空の生き物だが、同じ生き物を意味している
  • 「竜」が新字体
  • 「龍」が旧字体

竜と龍は漢字が異なるだけで、意味する生き物は同じということがお分かりいただけたかと思います。

次に、ドラゴンはこの2つと違うのか解説して行きます。

【竜(龍)とドラゴンの違い】"どこの国で生まれたのか"がポイント!

※本記事ではここから、竜と龍は同一のものとして扱い、「竜」と表記していきます。

竜と龍をどちらを英語にしても、「ドラゴン」と訳されます。

ですが、竜とドラゴンの生態・特徴・見た目などは異なります。

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どこの国で生まれたのか

単語が生まれた国

  • 「竜」:中国
  • 「ドラゴン」:西洋

前述しましたが、竜は架空の存在であり、ドラゴンもまた同じくです。

竜を生み出した中国がどういった存在にしたか、

ドラゴンを生み出した西洋諸国がどういった存在にしたかで、

それぞれの生き物の違いがあります。

竜とドラゴンの簡単比較表

竜(龍)ドラゴン
生物としての扱い霊獣爬虫類
翼の有無
角の有無2本有
身体トカゲのように細長い尻尾が長い恐竜のよう
魚類の鱗爬虫類の鱗
火を吹くか吹かない吹く

このように、中国・西洋諸国がどんな生き物として生み出したかで違いがあります。

見た目が似ていますが、このように細かくみていくと外見だけでも見分けがつきますね。

では、ここから竜とドラゴンについて、双方詳しく解説して行きます。

竜の特徴について(東洋)

東洋、つまり中国が作り出した「龍」はどうなのかというと・・・

東洋における伝説上の生き物で、計9つの動物に似た身体的特徴を持つ

こちらの龍は、東アジアを意味する東洋においての「伝説上の生き物」であり、
計9つの動物に似た身体的特徴を持っているとされています。

順に紹介すると…

  • 角は鹿
  • 頭はラクダ
  • 眼は鬼あるいはウサギ
  • 体は大蛇
  • 腹は蜃
  • 背中の鱗は鯉
  • 爪は鷹
  • 掌は虎
  • 耳は牛

といった具合です。

事実、書物などに龍が描かれる際には、
この「三停九似説(さんていくじせつ)」に基づいて描かれる
んですよ。

このように書くと、外見だけで言えば西洋の竜(ドラゴン)と変わらないような気もしますが、
冒頭部分でも書いたように、西洋の竜(ドラゴン)が「悪」のイメージなのに対し、
東洋の龍は「善」のそれなんです。

両雄のイメージがこうも真逆だと、人間の心理として「なぜなんだろう?」と気になりますよね。
その理由とは・・・

聖なる生き物とされ、人間にも友好的

ずばりこのタイトル通りなんですが…
西洋の竜が「悪の象徴」と言われ、人間を含めあらゆる生き物から恐れられているのに対して、
東洋の龍は、「聖なる生き物」と呼ばれ、中国において龍は神獣および霊獣と崇められており、
古くは皇帝のシンボルとして扱われていたんです。

確かにそれほど崇められていれば、皇帝も自らの威厳を誇示するために、
喜んでシンボルとしたことでしょうね。

また非常に頭が良く、普段は人間に対しても友好的と言われているんですが、
あごの下にある1枚だけ逆さになった鱗の部分である「逆鱗(げきりん)」に触れると、
途端に理性を失うほど怒り狂い、人を殺してしまうという恐ろしさも持ち併せています。

ちなみに、この逸話から普段は温厚で、滅多に怒らない人をついうっかり怒らせてしまうことを指す「逆鱗に触れる」という言葉が誕生したと言われています。
そういう意味では、たとえ「聖なる生き物」・「神獣・霊獣」であっても、決して怒らせてはいけないということですね。

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水の生き物と言われている

西洋の竜(ドラゴン)が「空の生き物」であるのに対し、
東洋の龍は水に棲んでおり、あごの下に玉(宝珠)持っている龍は、
海や湖など水の中に居るケースが多いことから「水の生き物」と言われています。
[龍神様が写った写真は見て良い?]神様が写った写真は見てはいけない?

ですが、もし僕達人間が海に潜っている時に海底で実際に龍に遭遇したら、
間違いなく大パニックを起こし、場合によってはそのまま失神してしまうことでしょうね。

頭の中では「聖なる生き物」あるいは「神獣」と判っていても、
正直絶対に遭遇したくありませんから…。

ドラゴンの特徴について(西洋)

西洋における伝説上の生き物で、外見はトカゲやヘビに似ている

竜は西洋・つまりヨーロッパにおいて聖書や神話などに登場する伝説上の生き物で、
その外見はトカゲやヘビなどの爬虫類に似ており、「ドラゴン」とも呼ばれています。

もちろん実在している訳では無いのであくまでも憶測でしかありませんが、漫画のキャラクターで例えば「ドラゴンボールZ」に登場する「ハイヤードラゴン」のような感じなのでしょうか。

もしそうであればどことなく可愛らしさがあるような気もしますが、やはり「伝説上の生き物」だけに、そんな可愛らしいものではなく、恐ろしいこと極まりない存在であることは間違いないです。

悪の象徴と言われている

その特徴的な外見からなのかどうかは判りませんが「悪の象徴」とされており、
聖書においても「悪魔」やそれの英訳である「サタン」と呼ばれているんです。

こう聞いただけで「ドラゴンボールZ」の「ハイヤードラゴン」とは、
まるっきり違うということが判りますよね。
少し可愛い物に例え過ぎました・・・反省。

それはともかく、テレビゲームソフトのRPG(ロールプレイングゲーム)などにおいては、
「人々から恐れられる凶暴な肉食獣」、「世の中を脅かす悪の権化(ごんげ)」など、
「悪」のイメージで描かれる場合が多いことを考えれば、
やはりそれも聖書や神話に登場する竜をイメージしていると見て間違いないでしょう。

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鋭い牙と爪を持ち、口や鼻から炎または毒息を吐く

外見の迫力もさることながら、それに加えて竜は鋭い牙と爪を持ち、
口や鼻から炎もしくは毒息を吐くと言われています。

さすがテレビゲームのRPGで「凶暴な肉食獣」、
「世の中を脅かす悪の権化」として描かれることが多いのも頷けますね。
もし実在していたら、地球上で最強の生物として君臨していることは間違いありません…。

それどころか、ひょっとするとあまりにも強過ぎて捕食する獲物がいなくなり、
最終的には絶滅してしまうかも・・・。
そう考えると、あまりに強過ぎるのも考え物ですよね。

蛇の尾・魚の鱗・鳥の翼があり、空を飛べる

さらに竜は全てではないものの、大抵は蛇のような尾・魚の鱗・そしてとても立派な翼を持っていて、空を飛ぶことができると言われ、空を飛べるものは「翼竜(よくりゅう)」と呼ばれています。

実在している訳では無くあくまでも伝説上および想像上の生き物ですので、その大部分は人間が考えた“設定”に基づいている訳ですが、もしこんな生き物が実際に存在していたら、飛行機や船を操縦することができないのはもちろん、とどのつまり竜以外の生物はこの世に存在できないことになりますね。

やはり「地球上で最強の生物」であることは間違いないと言えるでしょう。

空の生き物と言われている

既述したように、全てではないものの多くの竜は、
立派な翼を持っており空を飛べることから「空の生き物」と言われています。
おそらく普段は自慢の(?)翼で縦横無尽に大空を飛び回り、
自らの餌となる獲物を物色あるいは捕食したりしていたのでしょう。

もちろん、狙われた獲物からすればたまったものではありませんが・・・。

ただ上記でも触れたように、あくまでも人間の想像が作り上げた生き物ですので、
「もしこうだったらカッコイイな」という思いが反映されたということも考えられますね。

このように、西洋においての聖書や神話では悪の象徴やサタンと呼ばれ、
人間をはじめとしたありとあらゆる生物から恐れられる存在なのが「竜」というわけです。

竜とドラゴンの違いをキャラクターに例えて覚える!

「竜」に分類されるキャラクターは、「ゴジラ」シリーズの「ゴジラ」や「キングギドラ」、
そしてRPG系テレビゲーム「ドラゴンクエスト」に登場する「ドラゴン系モンスター」などが挙げられます。

これらに共通していることは、やはり総じて設定が「悪」であり、
その特徴も前述の通り巨大な爪や牙を持ち、口や鼻から炎もしくは毒息を吐くというものです。

ですが、これらのキャラクターは悪ではあるものの、様々なアニメ作品における善のキャラクターに勝るとも劣らないすさまじい人気を誇っているので、そう考えれば人間はやはりどこかで「悪くて強いダークヒーロー」に憧れを持っている、という証拠と言えるでしょう。

ドラゴン

対して、「龍」はというと「ドラゴンボールZ」の「神龍(シェンロン)や「ポルンガ」などが挙げられます。

なお、「竜」とは違い「善」の設定なんですが、
外見だけではとてもそうは思えないところが面白いですよね。

ですが、どちらも宇宙もしくはナメック星のドラゴンボールを7つ集め呪文を唱えれば、「どんな願いでも3つ」叶えてくれ、死者までも生き返らせてくれるので、やはり「善」以外の何物でもありません。

そう考えれば、「人間も龍も外見だけで判断はできない」、
または「してはいけない」という良い例と言えるんではないでしょうか。

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【まとめ】竜と龍は同じ生き物・竜とドラゴンは違う生き物

竜・龍・ドラゴンの違いについて解説しました。

竜と龍は漢字が違うだけで、意味する生き物は同じでしたね。

ドラゴンとの違いは、それぞれ生み出した国がどういった生き物としたかで変わってきます。

この3つの違いを知っていると周りの方に、「これはドラゴンじゃなくて竜だよ!」と自慢できるかもしれませんね!

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