リスのしっぽも取れたり切れたりすることがあるようです!
それはどういったときになるのでしょうか?また、切れたしっぽは生えてくるのでしょうか?
そのため今回は、『リスのしっぽは取れる・切れる?尻尾はまた生えてくるか、使い方も』をご紹介します!
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もくじ
リスのしっぽは取れるの?!
出典:http://リス.xyz/archives/138
取れるのはどんな時?
リスにとって生命の危機を感じたり、緊急事態が起こったときにしっぽを取る行動をします。
例えば、野生のリスだと天敵に襲われてしっぽを掴まれたときにしっぽを取る行動をします。
また、飼育しているリスの場合だと、
- ケージの扉にしっぽが挟まる
- ゲージの外で遊ばせていた時に障害物に引っかかる
- 人がリスを捕まえる時にしっぽを掴んでしまう
など、このような場面でも簡単に取れてしまいます。
特に長いしっぽを持つリスのしっぽは、切れやすい構造になっています。
飼育下では生命の危機を感じることはほとんどないかもしれませんが、本能的にしっぽを犠牲にしてでも命を守る行動ができるような構造になっているのでしょう。
簡単に取れるものなの?
リスがゲージから逃げようとした時など、捕まえようとして、慌ててリスのしっぽを掴んだりすると、しっぽは簡単に取れてしまいます。
しっぽはちぎれるように取れたり、皮の部分だけが取れてしっぽの骨や筋肉だけ残る場合のパターンがあります。
しっぽが取れるパターンはそれぞれありますが、危機を感じたときにリスはトカゲなどと同じように自分の身を守るためにしっぽを犠牲にするので、簡単に取れるようになっています。
取れやすい理由は?
トカゲなどと違いリスは哺乳類なのですが、リスのしっぽは構造上、取れやすくなっています。
というのも、リスのしっぽは皮膚と筋肉の間にある皮下組織がそれほど多くないため、取れやすいのです。
取れるのはどこから?
しっぽが取れる場合は根元から取れるとは限らず、途中から取れたり、もしくは皮膚の部分だけがむけたりします。
時には 骨と肉だけ残して ズルっと皮がむけてしまう事もあります。
ちなみに、皮膚がむけることを「テールスリップ」といわれています。
リスのしっぽが切れると…?
出典:http://sci.tea-nifty.com/blog/2015/10/zip-2a55.html
生命の危険は?
しっぽが切れただけでは、生命の危険までおよぶことはありません。
先端が少し切れたくらいなら、出血はすぐに止まりますからね。
ただ、気にしないといけないのは、しっぽが切れた傷口から雑菌が入らないように気をつけてあげることが大切です。
というのも、細菌などによる感染の危険性があるからです。
特に皮膚だけがむけてしまった場合です。
こうなると、しっぽは骨と筋肉だけになってしまいますが、この状態は雑菌が入りやすいので、最悪、切断してしまった方が安全な場合もあります。
ただ傷の具合によってもどんな対応がベストなのか、自分自身では判断が難しいので、飼育している場合にはお医者さんに相談するのが良いでしょう。
あと、まれに繊細なリスだと、しっぽが切れたことによるショックで死んでしまうこともあるようなので、しっぽが取れないように注意することが大切ですね。
考えられる問題は?
バランスが取りにくくなります。
リスはしっぽでバランス感覚を保っていて、木から木へ飛び移るときなどに、しっぽが切れているとバランスが上手くとれないために、ジャンプがしにくくなります。
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取れたしっぽはまた生えてくる?
出典:http://リス.xyz/archives/138
トカゲみたいに再生できる?
取れてしまったしっぽはトカゲのように生えてくることはありません。
リスのしっぽにはトカゲのように再生能力は無く、一度切れるとそのままです。
しっぽが取れた時の対処法は?
自分自身で判断せずに、かかりつけの獣医さんに診てもらうのがいいですね。
というのも、しっぽが取れてしまった場合は傷口が化膿する場合があるからです。
リスを飼育するときはあらかじめ近くの動物病院で、リスの診察が可能な病院かどうかをしっかり確認しておくと安心ですね。
もし病院が少し離れてるところにしかなかった場合には、尚更すぐに行けるようチェックしておくことが重要です。
また傷を治すのには栄養も大事ですから、エサにも気をつけてあげた方がいいですね。
いろんな種類の種子が入っていて、栄養バランスはもちろん、種子の皮をむく運動や遊びにもなりますね。
飼う時の注意点は?
リスを飼う際は、以下の点に注意してくださいね。
- 力加減の制御が効きにくい小さい子供がいる場合はしっぽを触らないように気をつける
- ケージ内にとがったものや、しっぽが引っかかってしまうものがないようにする
- リスが入ってしまうような狭い隙間はふさいでおく
- リスを踏んだりドアなどに挟んだりすることのないように、常にリスの居場所を把握する
- 多頭飼いの場合、リス同士がけんかすることもあるので、その場合はゲージを分ける
- 多頭飼いの場合、リス同士のしっぽが絡まることで、しっぽが取れてしまうこともあるので、その場合はゲージを分ける
- 捕まえる際は、しっぽを掴まないように気を付ける
さらにリスは、ストレスを感じることにより自分で自分のしっぽをかじる行為をすることもあるので、そのような様子が見られたら、環境の改善をするなどのストレスケアをしてあげることも大切です。
環境改善の1つとして、トイレの砂を交換するのもアリかもしれません。
消臭効果もアップし、リスがかじったとしても安心な砂になっています。
水洗トイレに流すことも出来て、片付けも簡単です^^
リスのしっぽの使い道
出典:https://zooing.honpo21.net/archives/365
飛び降り時のパラシュート
少し高いところから飛び降りる時や、木から木へと飛び移る時に、リスはしっぽの毛を大きく広げることで空気抵抗を受けやすくなり、落下速度を遅くすることができるパラシュートの役割をしています。
ちなみにしっぽの毛は胴体の毛の約3倍の長さがあって、普段は細いように見えても、いざという時はフサフサのシッポに変身します^^
体温の維持
リスが眠るときには、必ず自分のしっぽをお腹に巻くような恰好で抱き枕のように抱いて、体温が奪われないようにしてうつぶせで寝ます。
冬眠するときも、しっぽを抱いて丸まって冬眠します。
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雨や雪から身を守る
出典:https://matome.naver.jp/odai/2139625888066173701
人間でも外にいるときに雨や雪が降ってきたら、傘を差して体が濡れるのを防ぐのと同じように、リスも雨や雪が降ってきた時は自分のしっぽを傘の代わりに使って、雨や雪をしのぐことがあります。
普段はふさふさのしっぽを平べったく形を変えて、傘にしています。
暑さしのぎのパラソル
逆に暑いときには、しっぽを日傘のように使って直射日光が直接体に当たらないようにしています。
40度を超える暑さであっても、リスはしっぽを使って体感温度を35度くらいに下げることができます。
警戒時の威嚇(モビング・スタンピング)
リスはしっぽを振ることにより体を大きく見せることで敵を威嚇したり、後ろ足を踏み慣らす音や振動を相手に与えつつ、一緒にしっぽを振る行動で威嚇しています。
ちなみに、しっぽを振ることにより体を大きく見せ、敵を威嚇することをモビングと言い、後ろ足を踏み慣らしてしっぽをふることで威嚇する事をスタンピングと言います。
ただリスがしっぽを振るのは警戒や威嚇する時ばかりでなく、おやつを見せて喜んでいる時などにも見られることがあります。
まとめ+関連記事
あの尻尾を見ていると「ふわふわしてて気持ちいいんだろうなぁ・・・」と、ついつい触ってみたくなってしまいますが、実はリスの尻尾を触るのはNGですからね!
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