山が色付き始めると、いよいよ秋本番という感じですね。この時期には「錦秋の候」という時候の挨拶が使えますが、読み方や意味、使える時期についても知っておきたいですよね。
そのため今回は、錦秋の候の読み方や意味は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びもご紹介します!^^
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もくじ
錦秋の候の読み方と意味は?
出典:https://www.pakutaso.com/20171107320post-14056.html
「錦秋の候」は、「きんしゅうのこう」と読みます。
「錦」も「候」も音読みですね。
〇〇の候というのは、二十四節季の言葉が入ることが多いのですが、
錦秋は、二十四節季にはありません。
錦秋の候は、紅葉が錦のように色付く美しい秋という意味の、
錦秋からきています。
候とは、季節や気象の状況を表すときに使われる言葉です。
気候、天候といった言葉にも「候」の字が使われていますね。
紅葉で代表的な木といえば、モミジとイチョウですよね。
モミジは11月中旬から下旬が見頃であるのに対し、
イチョウは、11月下旬から12月上旬が見頃となっています。
イチョウのほうが少し遅いんですね。
モミジやイチョウの他にも、ブナ、ケヤキ、カキ、
つつじ、ニシキギなど、様々な木が色づきます。
様々な木々が色づいている景色は、まさに錦秋という表現がぴったりです。
そんな時期に送る手紙には、錦秋の候という挨拶からはじめると、
うまく季節感を出すことができます。
錦秋の候の時期はいつ?いつまで使える?
出典:https://www.pakutaso.com/20171116320post-14060.html
「錦秋の候」は10月~11月上旬に使うことができる挨拶です。
先ほども説明したように、錦秋は紅葉が錦のように色付いている美しい秋という意味なので、
「錦秋の候」というのは、紅葉シーズンに使うことができる時候の挨拶ということを覚えておきましょう。
また、11月上旬に、二十四節気の19番目の節気である「立冬」があり、暦の上では冬を迎えますが、
11月まだは紅葉シーズンで、実際の季節感と比べると少しズレがありますよね。
どちらかというと、11月中旬~下旬の方が、「錦秋」という言葉があてはまるように感じます。
これは、旧暦がベースになっていることから起きる季節感のズレです。
「錦秋の候」というのは、立冬を迎えたら絶対に使ってはいけない、というものではないので、
実際の季節感に合わせて使っても問題ありません。
旧暦の二十四節気で見てみると、
「寒露(10月8日頃)~立冬(11月7日頃)」の時期に使うのが最適です。
より厳密に言葉を選びたいという方は、10月8日~11月7日の間に使うようにしましょう。
「錦秋の候」のほか、同じ時期に使える季語として、
「仲秋の候」「紅葉の候」「霜降の候」などもあります。
また、二十四節季を基準にした「寒露の候」「立冬の候」なども使うことができます。
「仲秋の候」は、「ちゅうしゅうのこう」と読み、秋のなかばを表す言葉です。
9月上旬~10月上旬まで使うことが出来ます。
「紅葉の候」は、「こうようのこう」と読み、紅葉の季節を表します。
10月いっぱい使うことが出来ます。
「霜降の候」は、「そうこうのこう」と読み、霜が降りるほど寒くなってきた季節を表します。
10月下旬から11月上旬まで使うことができます。
「寒露の候」は、「かんろのこう」と読み、草木に露がたまるほど寒くなってきた季節を表します。
10月上旬に使うのが適しています。
「立冬の候」は、「りっとうのこう」と読み、冬の始まりの時期を表す言葉です。
11月7日~11月21日ごろまで使うことができます。
まだ紅葉の季節ではないのに、錦秋の候を使うのに抵抗があるという方は、
同じ時期に使える他の言葉の中から、適切なものを選ぶと良いでしょう。
地域によって同じ時期でも、少し木々が色づき始めていたり、
まだまだ青々と生い茂っていたりという違いがあると思います。
時期に適した言葉の範囲内で、自分の住んでいる地域の季節感を、
うまく表すことができる言葉を選ぶことをおすすめします。
手紙を出す時期や季節感に合わせて、これらの言葉を上手に使うことができると良いですね^^
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錦秋の候の例文と結び
出典:http:///01.gatag.net/12475-free-photo/
「錦秋の候」の意味や使う時期が分かりました。
手紙やハガキでは、どうやって書き始めればいいのでしょうか?
手紙の基本の頭語、時候の挨拶、結びの言葉などをいくつかご紹介します。
あらたまった相手へ
・拝啓 錦秋の候 貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 錦秋の候 皆様ますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 錦秋の候 秋の気配も濃くなってまいりました。
・拝啓 錦秋の候 皆様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。
親しい相手へ
・紅葉の季節がやってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・秋風を感じる時期になりました。お元気ですか。
・日に日に寒くなってまいりましたが、皆様お変わりありませんか。
・木々も錦のように色づき、すっかり秋となりましたね。
「拝啓」より「謹啓」のほうがより敬った言い方となります。
あらたまった相手へ
・秋深くなってまいりました。くれぐれも体調を崩されませぬようご自愛ください。
・豊穣の秋でございます。御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
・皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・日毎に寒くなってまいります。風邪などひかれませんよう、ご自愛ください。
親しい相手へ
・寒くなってまいりましたので、どうぞお体にはお気を付けください。
・朝晩は冷え込む季節となりました。体調を崩されぬよう、お気を付けください。
・実りの秋、ますますのご活躍を期待しております。
・食欲の秋、食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
「拝啓」で始めたら「謹言」「敬白」で終わる、がセットになっています。
女性は「かしこ」や、友達なら「では、また。」などフランクな言葉でもいいですね。
ただしビジネス文章では時候の挨拶を省いたり、
季節に関係なく「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。
かしこまった相手に出す手紙の場合、「ご発展」「ご健勝」「ご清栄」
「ご盛栄」「ご清祥」「ご隆昌」といった表現を使うのですが、
「ご健勝」「ご清祥」は個人に使うもの、
「ご発展」「ご清栄」「ご盛栄」「ご隆昌」は、企業・団体に使うものなので、注意が必要です。
親しい相手出す手紙であれば、拝啓 錦秋の候~で書き始めるのは、
少々かしこまりすぎている印象があるので、秋が深まってきたことや、
寒くなってきたことを、くだけた言葉にして、「お元気ですか。」「いかがお過ごしでしょうか」
と繋げるとよいですね。
日に日に気温が低くなっていく10月から11月上旬に送る手紙には、
寒さで体調を崩さないよう、相手の体調を気づかう言葉を入れると、
相手にも思いやりが伝わります。
手紙のはじまりの挨拶に気配りがあると、相手の印象も良くなりますよ。
錦秋の候と一緒に使える季語
出典:https://www.irasutoya.com/2012/09/blog-post_4.html
「錦秋の候」と一緒に使える季語をご紹介します。
衣替え、錦繍、寒露、霜降、秋の風、新酒、彼岸花、つるべ落とし、栗ご飯、柿、秋時雨、リンゴ、金木犀、銀杏、秋色、赤とんぼ、胡麻、栃の実、十五夜、秋桜、紅葉狩り…など
月、舞茸、木の実、秋土用、柿、菊人形、柚、秋の暮、朝霧、秋深し、秋惜しむ、どんぐり、里芋、紅葉、海霧、秋さぶ、秋灯、山粧う…など
10月は秋真っ盛りですが、11月上旬は秋の終わりや寒さを感じさせるものも多くありますね。さりげなく文章の中に季語を使うと、季節感のあふれた文章になって良いですよ^^
10月の季語に関しては別記事で詳しくご紹介しています☆
■10月の季語は?俳句や時候の挨拶、手紙の書き出し・結びの文例も!
■11月の季語は?俳句や時候の挨拶、手紙の書き出し・結びの文例も
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錦秋の候の旬の食べ物のおすすめはこちら☆
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トルコ産のドライいちじくです。
いちじくには、食物繊維、カルシウム、鉄分が豊富に含まれています。
千葉・茨城産 訳あり ”さつまいも” 約5kg
千葉・茨城県産の高糖度系品種のさつまいも、紅あずき、紅こがね、紅はるか、べにまさりです。
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錦秋の候は、10月から11月上旬にかけて使うことができる言葉です。木々が色付くこの時期にピッタリの言葉ですね。ぜひ、手紙に使ってみましょう^^
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