蛇って強そうな動物だけど、天敵はいるのかしら?
三すくみの中ではなめくじに弱いにって聞いたことがあるけど、なめくじに負けることなんてあるのかしら?
歩いていて蛇を見つけてしまったら怖いですよね!
毒を持つ蛇もいたりと、一見強そうな動物ですが、意外にも天敵は多いのです!
スポンサーリンク
もくじ
蛇の天敵は?ナメクジ以外にも蛇に勝てる動物はいる!
蛇と聞くと、天敵がいない攻撃的で怖い生き物だと思えますが、実は、天敵が多いとされています。
少し意外ですよね。
あの鋭い目と長い舌、にょろにょろと不気味な動きで、こっちに向かってくると、人間であれ動物であれ、怯んで逃げてしまいそう。
しかし、蛇にとっての天敵を前にすると、
蛇の方が負けてしまう、逃げてしまうことも多いんだとか。
どういった生き物が、蛇の天敵なのでしょうか。
蛇の天敵(一部)
- 人間
- ナメクジ
- ※蛇の毒は効かず、むしろ、身体の粘液で蛇をとかしてしまう。
- ヘビ
- ※キングコブラはニシキヘビを飲み込むほど。大型ヘビは小型ヘビを食らうことが多い。
- タランチュラなどの猛毒系のクモ
- サソリ
- タカ、ワシ、トンビなどの鳥類
- ジャガー
- ミツアナグマ
- ネコ
- ネズミ
- ヒアリ
- ※主に卵を狙う
- イタチ
- マングース
- 肉食魚類
- カエル
- カメ
- ワニ
蛇の天敵動物との対戦動画
先ほども紹介したとおり、蛇には天敵が多いのです。
猛毒を持つことから攻撃的で狂暴なイメージがありますが、実は、警戒心がとても強く、臆病な性格をしており、天敵の気配を感じると、その機敏に動き回れる体を生かして素早く逃げます。
少し意外な感じがしますね。
さて、蛇の天敵に関する動画をいくつか集めてみました。
スポンサーリンク
ネコ 対 ヘビ
蛇vs猫の動画がまとめられています。
どのシーンでも、基本猫が勝っていましたね。
大きい強そうな猫には負けてしまうのはわかりますが、
比較的小さい子猫にも負けていて意外ですね。
アナコンダ 対 ジャガー
ジャガーが黒いアナコンダと戦った末に勝つ様子を紹介した動画です。
全長では、自分よりも大きいアナコンダに果敢に立ち向かっているジャガー。
アナコンダのしっぽに何度も噛みつきますが、川か沼らしきところに、アナコンダは潜り込みます。
それでも水の中までアナコンダを追いかけて、攻撃しようとするジャガー。
有利に動ける水の中で、反撃を試みるアナコンダですが、ジャガーはひょいひょいと攻撃をすり抜け、何度も噛みつく姿が撮影されています。
最後は、アナコンダも力尽きたのか、ぐったり。
大型の蛇でも、ネコ科の生き物にかなわないんですね。
ミツアナグマ 対 コブラ
小さめのコブラと言えど、体長では長さのあるコブラと、見た目は可愛いミツアナグマの戦いを撮影した動画です。
ミツアナグマが攻撃を施し、それに負けじと立ち向かうコブラ。
ミツアナグマが一瞬のスキを見つけて、一気にコブラの頭に食いかかり、あっという間にかみ切っています。
コブラを食している際、ミツアナグマの長くて鋭い爪が映ります。
この爪に攻撃されると、一溜りもないかも。
カマキリ 対 ヘビ
こちらの動画は、カマキリとさまざまな動物の戦いの動画です。
※蛇との戦いのシーンから再生されるようにしてあります。
カマキリと蛇だと、蛇の方が優勢かと思いきや、そうではなく、むしろカマキリは凶暴で強い生き物だと痛感させられる動画です。
カマキリは、蛇なんかに負けてたまるかといった風に、身体を大きく見せ、鋭い前足を使って蛇からの攻撃を防ぎます。
蛇もカマキリを単なる虫だとは思っていないようで、身体全体を使って、カマキリに巻き付いていきます。
そこまで巻き付かれたら勝つ見込みなしと思えても、侮ることなかれ。カマキリの前足は予想以上に鋭く力強い。
ヘビ 対イーグル(ワシ)
本動画は、複数のヘビ対イーグル(ワシ)の戦いを紹介しています。
遠くから狙いを定めたワシが、蛇に一直線。鋭い足の爪とくちばしで、一気に蛇の息の根を止めにかかろうとしています。
ワシの大きな羽に巻き付くなど、蛇も抵抗を示すものの、時すでに遅しといったところでしょうか。
ワシに食いつかれ、動きがどんどん鈍くなる蛇。
あっという間に飲み込まれている姿が映し出されています。ワシがあの大きなぎょろっとした目で空を仰ぎながら、蛇を飲み込む姿は、なんとも言えない異様な光景です。
次のワシ対ヘビの戦いは、ワシ対コブラ。
あの大きな羽をばさっと広げ、コブラに対して圧倒的な威圧感を出しています。
コブラも、その威圧感を前に成す術がないといった感じで、少し後ずさりしている様子。
互いに睨み合い、出方をうかがう姿が少しの間映し出されますが、あっという間に、ワシの器用に動かす足とくちばしにノックアウトされる蛇。
ワシを敵に回したくないと思うシーンでした。
最後に印象に残ったのは、海の中で泳いでいる蛇が、上空から狙いを定めたワシに捕まるシーン。
いっぱいに広げた足の爪で、蛇はがっちり掴まれちゃっています。
あんなに離れているうえに、水の中で見えにくいというのに、蛇を捕まえることができるワシの目と足の凄さに、驚きと怖さを覚えるほど。蛇も体を返して、ワシの羽や体に巻き付くことができないほどの、ワシの足の威力と飛び方の力強さを物語っているような動画です。
スポンサーリンク
三すくみで蛇がナメクジに弱いとされるのはなぜ?その由来は?
そもそも、「三すくみ」とはどう意味なのでしょうか。
それは、三つの物がそれぞれ得意なものと苦手なものを一つずつ持ち、それらが一堂に会した結果、三つとも身動きが取れずお見合い状態のことを指す言葉です。
中国の周の時代の書物『関尹子』に、「螂蛆食蛇、蛇食蛙、蛙食螂蛆、互相食也」、つまりは、「螂蛆(ムカデ)は蛇を食べ、蛇は蛙を食べ、蛙は螂蛆(ムカデ)を食べる」を意味する故事があり、日本の「三すくみ」の語源になったと言われています。
中国で、時代とともに、螂蛆(ムカデ)から蚰蜒(ゲジ)に入れ替わりますが、日本に伝わった際に、その蚰蜒(ゲジ)が蜒蚰に、つまりは、ナメクジに見間違いが生じたとされており、日本では、「三すくみ」を「蛙、ナメクジ、蛇」として例えられることが一般的となりました。
その日本で伝えられている「三すくみ」、「蛙はナメクジを食べ、ナメクジは蛇を身体の粘液で溶かし、蛇は蛙を丸飲みする」と言い伝えが由来で、蛇がナメクジに弱いとされているのですが、実は、これは単なる迷信に過ぎず、蛇はナメクジの身体の粘液で溶けることはありません。
逆に蛇が勝てる動物はいるのか
蛇には天敵が多く、自然界においては、どちらかというと弱い生き物として認識されています。
蛇の方が強い、蛇が確実に勝つといえる生き物は草食動物や小型の動物しかいません。
蛇が捕食する動物
- ネズミ
- 小鳥
- トカゲ
- カエル
- その他小さい虫など
蛇の天敵に関する動画でいくつか紹介しましたが、最初はほぼ一進一退の攻防戦を繰り広げているものの、結局は、蛇が負ける、結局逃げてしまうことって多いんです。
一方で、人間のなかでは「蛇は怖い生き物」と認識されてることが多く、人間が蛇を見ると逃げてしまうことが多かったりします。
そういった意味では、蛇の方が人間より強いと言えるかもしれません。
ですが、世界でも、日本(特に沖縄)でも、蛇への注意喚起、対処法などが普及・啓発されているため、死亡事故や咬傷事件は少なくなっているようです。
蛇が人間を危険な状態にさらす可能性は昔に比べると断然低くなっており、その点も鑑みると、やはり、蛇は天敵だらけと言えそうです。
もちろん、毒があるかないかや、大型になると話は違っていますが、蛇も生きていくのは大変だったりでするということですね。
スポンサーリンク
【蛇の生態】実は臆病は動物だった
道で蛇を見かけたら怖いですよね。
蛇も臆病な動物なので、蛇も怖がっているのです。
そのため、人や天敵と遭遇すると、逃げたり威嚇行動をとります。
ここで相手が去れば蛇が襲いかかってくることは基本的にありません。
もし威嚇で相手が去らなかった場合は、最終手段で噛みついてくるのです。
そのため、できれば戦わずに済ませたいのが蛇の基本的なスタンスです。
そして、もし噛まれたとしても、蛇の牙は注射針よりも細いため痛みもあまり感じません。
では、そんな臆病な蛇の生態を見ていきましょう。
種類によって食性が異なる
蛇が食べるものとして、まず思いつくのはカエルという方も多いと思います。
もちろんカエルを餌にしている蛇はいますが、
それはヤマカガシやシマヘビなど一部の種類です。
また、カエル以外にも魚、ドジョウなども餌としています。
そのほか多くの蛇は、鳥やネズミなどを餌としています。
また、木登りが得意なアオダイショウなどは木にとまった鳥を襲うことが多いです。
一方、マムシなど地上型の蛇はネズミなどを獲って食べることが多いです。
変温動物
変温動物ということは、自分で体温調整ができないため、外の温度によって体温が変わります。
そのため、冬は体温が低下し、活動するために必要なエネルギーが少なくなってしまいます。
蛇が冬に冬眠するのはこれが理由です。
逆に、熱帯地域に生息している蛇は暑さをしのぐために、夏眠をすることがあります。
蛇は、自分の体に適した気温の地域に移動し、体温の調整を図りながら行動しています。
感覚器官
感覚器官
- 視覚
- 蛇の目にはまぶたがなく、ウロコが変化した透明な眼鏡板というものに覆われてる。
そのため、蛇は常に目を開けた状態のように見える。 - 視力はあまり良くない
- 蛇の目にはまぶたがなく、ウロコが変化した透明な眼鏡板というものに覆われてる。
- 聴覚
- 見える部分に耳はない。
- 蛇には内耳と呼ばれる内部器官が存在
- 耳ではなく皮膚に当たる空気の振動を感じ取りとる。
皮膚にあたった空気の振動が筋肉や骨を通じ、内耳まで届いて音と認識する。
- 皮膚感覚
- 空気の振動が内耳に届くことで音と認識する。
- 蛇は耳のかわりに皮膚の感覚が発達している。
そのため、人やねずみの歩く振動を肌で感じることができる。
- 嗅覚
- 舌・鼻で空気中の匂いや味を舌でとらえ、口の中の上部にあるヤコブソン器官といわれる器官に送る
- 視界が狭く、耳が退化した蛇は、そのかわりに鋭い嗅覚がある
毒蛇かどうかの見分け方
代表的な2種類の毒蛇
- ヤマガエシ
- ニホンマムシ
ヤマカガシ
このヤマカガシは、本州や四国、九州、屋久島などに広く生息しています。
特徴や判別ポイント
- 体長60cm~120cm
- 体全体にうっすら赤っぽい色あり
- 首まわりに黄色い色あり
- ウロコにつやがない
- 全身に黒い斑点
- 判別ポイントは、ウロコのつや・全身の黒い斑点・体全体にうっすら赤っぽい色があるか
ニホンマムシ
マムシは毒があるということを知っている方も多いと思います。
ですが、「この蛇がマムシだ!」と判断がつく方は少ないのではないでしょうか?
特徴や判別ポイント
- 体はかなり小さめ
- 色は茶色系の色で統一されている
- 点のような黒い模様が全身にあり
- 猫のような鋭い目つきをしている
- 判別ポイントは、猫のような目つき・点のような模様が全身にある・体の色は茶色系の色で統一されている
こちらからちょっかい出さない限りは蛇の方から噛み付いてくることはあまりありません。
しかし、蛇は周りの景色に同化していて気づかず触れそうな距離まで近づいてしまう可能性もあります。
こういった際に蛇は襲われると思い、反撃として噛み付いてきます。
なので毒蛇に噛まれないように、草むら・藪には極力入らないようにしましょう。
スポンサーリンク
【まとめ】蛇は天敵が多く、比較的弱い動物として位置付けられている
蛇は意外なことに弱い動物ということが分かりましたね。
道で蛇を見かけると怖くてつい避けてしまいます。
逆に蛇の方も臆病な動物なので、できれば無駄な争いは避けようと逃げてくれます。
毒を持っているかどうか判断するのは難しいので、そもそも近づかないのがベストです。
しかし、こちらからちょっかい出そうとすると噛み付いてくることもあるので、見かけてもそっとしておきましょう。
【蛇の関連記事はこちら】