2月になると、立春を迎え、暦の上では春を迎えます。そんな2月の季語はどのようなものがあるのでしょうか?
そのため今回は、2月の季語は?時候の挨拶、花や俳句、手紙で使える書き出しと結びの例もご紹介します!^^
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もくじ
2月の季語は?
出典:http://ur0.work/NaZx
2月の季語
春の風邪・白魚・ワカサギ・サヨリ・野焼く・猫柳・片栗の花・梅・梅見・盆梅・紅梅
春菊・ほうれん草・ふきのとう・水菜・海苔・ウグイス・バレンタイン・土匂う・春の闇
うらら・春一番・レタス・遅日・きさらぎ・木の芽風・春飯・春立つ・受験・春を待つ
青木の実・猫の目草・侍春・あかぎれ・鬼やらい・年の豆・恋猫・豆撒き・冬の月
冬銀河・新海苔・節分・青写真・うすらひ・まんさく・魚氷・雪虫・春猿
季語は、季節を表現するために俳句の中に入れる言葉です。
2月の季語は、「立春」「雪解け」「余寒」など、
厳しい冬の寒さが和らいできたことを表す言葉や、
「ふきのとう」や「春菊」、「水菜」、「ほうれん草」など、
植物も多くみられます。
俳句に季語を入れることにより、
句を詠んだ時に季節感や光景を思い浮かべることができるようになります。
上手に季語を取り入れて、背景をイメージさせることができる句を詠みたいですね^^
2月の別称
二月の別称は、「如月」「梅月」「雪消月」「仲春」などがあります。
カレンダーには、「如月」と書いてあるものが多いですね。
「如月」は、「きさらぎ」と読みます。
「如月」とは、もともとは、「衣更着」という言葉から来ていて、
寒さが厳しいので、服を重ねて着る時期であるといった意味があります。
12月を表す「師走」などと比べると、「如月」はあまり知られていませんが、
知っているとプチ雑学になりますね^^
「梅月」「雪消月」などは、梅の花が咲くころ、雪が溶けてくるころということで、
地域によって違いはありますが、何となくイメージしやすいですね☆
2月の時候の挨拶は?
出典:http://ur0.work/NaZI
時候の挨拶とは?
2月の季語や季節をあらわす言葉に「~の候」「~の折」といった定型句を付けると、
手紙の時候の挨拶になります。
・拝啓 余寒の候 貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
「春寒の候」や「余寒の候」は、ビジネス文章や案内状、
目上の人に対するあらたまった手紙の書き出しに使えます。
このほかにも、「向春の候」や「早春の候」「梅」「雪解け」「ふきのとう」「きさらぎ」など、
2月の季語も、挨拶の中に取り入れることができます。
使える時期を外さないこと
時候の挨拶は、使える時期を外さないことが大切です。
せっかくかしこまった挨拶文を考えても、使える時期が間違っていると、台無しです。
- 「厳寒の候」は、「げんかんのこう」と読み、冬の厳しく寒い様子を表します。
立春である2月4日頃までに使われる挨拶です。 - 「立春の候」は、「りっしゅんのこう」と読み、春の始まりの時期を表します。
2月4日頃~2月18日頃まで使うことができます。 - 「余寒の候」は「よかんのこう」と読み、立春を迎えても未だ寒さが残っている時期を表す言葉です。
2月4日頃~2月いっぱい使うことができます。 - 「向春の候」は「こうしゅんのこう」と読み、春に向かう時期を表す言葉です。
2月4日頃~2月いっぱい使うことができます。 - 「早春の候」は「そうしゅんのこう」と読み、春の始まりの時期を表します。
2月4日頃~2月いっぱい、または3月中旬頃まで使うことができます。 - 「仲春の候」は「ちゅうしゅんのこう」と読み、陰暦2月の異称です。
2月いっぱい使うことができます。
2月に使える時候の挨拶には、以上のようなものがあります。
厳寒の候などは、1月に使うもの。春分の候は3月に使うものなので、
間違えないようにしたいですね^^
それぞれの時候の挨拶が使える時期は、「二十四節季」が目安とされています。
2月には、「立春」と「雨水」の2つの二十四節季がありますが、
多くは「立春」を区切りとして、2月4日~使うことができる挨拶が多くなっています。
2月3日までは、1月からの挨拶「厳冬の候」「厳寒の候」を引き続き使うのが良いですね^^
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二十四節季とは
二十四節季とは、1年を24つに区切って、それぞれの季節感を現した言葉です。
1年は12か月なので、1か月に二つの節季があります。
- 1月・・・「小寒」「大寒」
- 2月・・・「立春」「雨水」
- 3月・・・「啓蟄」「春分」
- 4月・・・「清明」「穀雨」
- 5月・・・「立夏」「小満」
- 6月・・・「芒種」「夏至」
- 7月・・・「小暑」「大暑」
- 8月・・・「立秋」「処暑」
- 9月・・・「白露」「秋分」
- 10月・・・「寒露」「霜降」
- 11月・・・「立冬」「小雪」
- 12月・・・「大雪」「冬至」
「立春」「春分」「冬至」など、カレンダーや天気予報などでよく聞くものもあれば、
「啓蟄」や「芒種」など、聞き慣れないものもありますね。
これらは旧暦が基準となっているので、今の季節感とは少しズレがあるものもありますが、
時候の挨拶は、二十四節季を基準として、いつからいつまで使うことができるものか、
決まっているものも多いので、直近の二十四節季を知っておくと、
その時期に出す手紙にふさわしい時候の挨拶を探しやすくなりますよ^^
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2月の季語の俳句は?
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手紙で使える俳句
2月の季節感が出ている、手紙に使える俳句をご紹介します^^
- 【針供養】いつしかに失せ行く針の供養かな/松本たかし
- 【ウグイス】鶯の日に光りつゝ枝うつり/原石鼎
- 【ウグイス】鶯や薬を秤(はか)るものしづか/平畑静塔
- 【猫柳】折りかけし枝もありけり猫柳/鈴木花蓑
- 【初午】初午や古き幟(のぼり)ももののかず/高橋淡路女
- 【二月】花の咲く木は閙(さわ)がしき二月かな/各務支考
- 【ふきのとう】ほろ苦き恋の味なり蕗の薹(ふきのとう)/杉田久女
有名な俳句
2月の季語が使われている代表的な俳句をご紹介します^^
- 【梅】梅のさく門は茶屋なりよきやすみ/正岡子規
- 【初午】初午や物種うりに日のあたる/与謝蕪村
- 【絵踏】足袋(たび)はかぬ天草をとめ絵踏かな/青木月斗
- 【冴返る】三日月はそるぞ寒はさえがえる/小林一茶
- 【梅】梅が香に追ひもどさるる寒さかな /松尾芭蕉
- 【紅梅】好日や紅梅の紅失すばかり/竹下しづの女
- 【白梅】白梅に魂入りし月夜哉/正岡子規
2月の手紙の書き出しの文例
出典:http://ur0.work/NaZJ
2月の手紙の書き出しの、代表的な文例をご紹介します^^
・拝啓 春寒の候 貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 皆様ますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 皆様にはお変りなくお過ごしでしょうか。
親しい相手へ
・立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日々が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
・春とは名ばかりで、毎日冷え込みが厳しいですね。お元気でお過ごしでしょうか。
・ウグイスの鳴き声が聞こえる季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
・まだまだ寒さ厳しいですが、梅の花がほころびはじめてまいりました。
あらたまった相手用は?
ビジネスや目上の人に手紙を書くときは、どういった表現を使えばよいのでしょうか、迷いますよね。
「頭語」「時候の挨拶」「結び挨拶」を上手に選んで、目上の人への手紙にふさわしい内容に仕上げましょう。
2,.時候の挨拶「~の候」などを書きます。
3.相手を気づかう言葉「いかがお過ごしですか」などを入れます。
4.「さて」「このたびは」「さっそくですが」などの起語から入り、本文~を書きます。起語は、ここから用件ですと知らせる言葉で、これを入れると流れがスムーズになります。
5.相手の活躍や健康を祈る結びの挨拶を書きます。最後に「敬具」「かしこ」などの結語を添えます。
6.日付、自分の名前、宛名を書きます。(自分の名前は便箋の下のほうに、宛名は便箋の高い位置に書きます。)
季節の変わり目の時期には、相手の健康や体調を気づかう言葉を忘れずに入れましょう!
手紙の書き方は面倒くさいと思うかもしれませんが、用件をスムーズに伝えるためのマニュアルと考えれば納得できるのではないでしょうか☆
ビジネスや目上の人への手紙など、あらたまった相手に向けて書くときは、
これらのルールを守れば、失礼のない文章に仕上がりますよ^^
2月の手紙の結びの文例
出典:http://qq4q.biz/LIir
2月の手紙にふさわしい、結びの文例をご紹介します。
・寒さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
・春寒の折、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
・今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
・まだまだ寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
・暦の上では春となりました。健康にはどうぞお気を付けください。
・梅の薫る季節です。皆様お元気でお過ごしください。
・春の訪れを待ちわびつつ、皆様のご多幸をお祈りしています。
2月の手紙の結びの文例は、少しずつ春が待ち遠しいといったことや、
まだまだ寒いので、体調を崩さないように、相手を気遣うような内容を入れたいですね。
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2月の旬のおすすめもご紹介☆
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2月の季語は、春の訪れや寒さの名残を感じられるものでした。手紙では、季節の変化を気遣い、体調をねぎらう言葉を入れると良いですね☆
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