10月は暑くもなく寒くもなく、とても過ごしやすい時期ですよね♪そんな10月の季語にはどんなものがあるのでしょうか?また、この時期の俳句や時候の挨拶なども気になりますよね☆
そのため今回は、『10月の季語一覧まとめ!俳句やこの時期の時候の挨拶、使い方や例文も』をご紹介します!^^
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10月の季語と俳句
出典:https://bit.ly/310nqdp
10月の季語を使った俳句をご紹介します^^
10月の季語を使った俳句の一例
【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)
【例句】あおぞらの きれい過たる 夜寒哉
【作者】小林一茶(こばやし いっさ)
【補足】夜寒とは、秋の終わりの頃に強くなる夜の寒さのことをいいます。
【例句】秋雨や 紫苑(しおん)傾く 水の上
【作者】原 石鼎(はら せきてい)
【補足】紫苑(しおん)とはキク科の多年草で、「しおに」と呼ばれることもあります。
また、紫苑には「十五夜草(じゅうごやそう)」という別名もあります。
【例句】無花果を 流れの上に 熟せしむ
【作者】山口誓子(やまぐち せいし)
【例句】熟れそめて 細枝(しもと)のしなふ 柘榴かな
【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)
【例句】柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
【作者】正岡子規(まさおか しき)
【例句】玄関の 衝立(ついたて)隔て 秋日和
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
【例句】松茸の 香も人に よりてこそ
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
【例句】秋深き 隣は何を する人ぞ
【作者】松尾芭蕉(まつおばしょう)
【例句】月天心 貧しき町を 通りけり
【作者】与謝蕪村(よさぶそん)
【補足】月天心(つきてんしん)とは、月が真上から地上を照らしている様子を表します。
【例句】おりとりて はらりとおもき すすきかな
【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)
【例句】秋の雲 ちぎれちぎれて なくなりぬ
【作者】内藤鳴雪(ないとう めいせつ)
【例句】赤とんぼ 筑波に雲も なかりけり
【作者】正岡子規(まさおか しき)
【例句】日のくれと 子供が言いて 秋の暮
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
【例句】白露も こぼさぬ萩の うねり哉(かな)
【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)
【例句】秋風や 模様のちがふ 皿二つ
【作者】原 石鼎(はら せきてい)
【例句】曼珠沙華 あれば必ず 鞭うたれ
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
【例句】いわし雲 おおいなる瀬を さかのぼる
【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)
【例句】澄む時は あくまで澄んで 秋の空
【作者】正岡子規(まさおか しき)
10月は9月のような残暑もなくなり、本格的な秋の訪れを感じる月でもあります。
秋の爽やかさを感じられる句が多くありますね^^
その他の季語一覧
出典:https://bit.ly/2IgU01Z
その他の10月の季語一覧
・草虱(くさじらみ)
・新酒
・角切り
・猪
・今年酒
・死人花
・稲架(はさ)
・釣瓶落し(つるべおとし)
・菊
・鹿
・牛膝(いのこずち)
・そぞろ寒
・月光
・朝寒
・やや寒
・つづれさせ
・柚子味噌
・菜虫(なむし)
・萩刈
・秋時雨(あきしぐれ)
・金木犀(きんもくせい)
・冬瓜(とうがん)
・オリーブの実
・キノコ
・ハロウィン
・菊人形
・冷まじ
・秋惜しむ
・柚
・霧(きり)
・栃の実
・十夜
・草雲雀(くさひばり)
・ぎんなん
・桃吹く
・放屁虫(へひりむし)
・秋の波
・晩秋
・珊瑚樹(さんごじゅ)
・新米
・木の実
・菌
・色変えぬ松
・稲舟(いなぶね)
・かぼす
・松ぼっくり
・酢橘(すだち)
・爽やか
・まるめろ
・串柿(くしがき)
・どんぐり
・冬支度
・ひょんの実
・連雀(れんじゃく)
・色鳥
・秋蒔き
・一位の実
・藁塚(わらづか)
・山の色
・椋の実
・鵙(もず)
・菩提樹の実(るどらくしゃ)
・櫟の実(くぬぎのみ)
・仲秋
・はたはた
・樫の実
・胡麻
・轡虫(くつわむし)
・尾花蛸(おばなだこ)
・棗の実(なつめのみ)
・生姜
・体育の日
・蜉蝣(かげろう)
・富有柿(ふゆうがき)
・合歓の実(ねむのみ)
・色なき風
・水木の実
・御所柿(ごしょがき)
・信濃柿
・藤の実
・占地(しめじ)
・松手入
・朱鷺(とき)
・紫式部の実
・秋収め
・十三夜
・陸稲(りくとう)
・あかのまま
・山法師の実
・醂し柿(さわしがき)
・秋黴雨(あきついり)
・芋の露(いものつゆ)
・椿の実
・初時雨(はつしぐれ)
・落鰻(おちうなぎ)
・杉の実
・甘柿
・竹の実
・残る虫
・秋の晴
・十六夜
・いざよひ
・豆柿
・蝦蔓(えびづる)
・椎の実(しいのみ)
・甘干
・鼠花火
・皀莢(さいかち)
・数珠玉(じゅずだま)
・雀蛤となる(すずめはまぐりとなる)
・鵙日和(もずびより)
・山萩
・竜胆(りんどう)
・馬肥ゆ
・梔子の実(くちなしのみ)
・長月
・百舌鳥(もず)
・灯火親し
・木瓜の実(ぼけのみ)
・秋湿り
・夷講(えびすこう)
・鵙の贄(もずのにえ)
・威し銃(おどしじゅう)
・宵の秋
・木守柿
・楠の実
・秋の土
・秋の末
・いなつるび
・榧の実(かやのみ)
・秋半ば
・橙
・われから
・名残の茶
・鳥威(とりおどし)
・稲妻
・朴の実(ほおのみ)
・子芋
・林檎
・草の絮(くさのわた)
・美術展
・紅葉鮒(もみじぶな)
・晩稲
実りの秋、収穫の秋というだけあって、10月の季語には果物や木の実などが多くありますね^^
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10月の時候の挨拶
出典:https://bit.ly/2IdmlpW
10月の季語や俳句について紹介しましたが、10月の時候の挨拶にはどんなものがあるのでしょうか?
上旬
- 秋晴の候
- 仲秋の候
- 秋色の候
中旬
- 紅葉の候
- 秋麗の候
- 寒露の候
下旬
- 初霜の候
- 霜降の候
- 錦秋の候
上旬、中旬、下旬と、それぞれの時期に適した時候の挨拶がありますが、紅葉の時期は地域によって少しずつズレるため「紅葉の候」を使う場合は相手の地域に合わせて使うようにすると良いですね☆
ここでは、「改まった相手」「親しい相手」への時候の挨拶についてそれぞれご紹介します^^
改まった相手に対しての挨拶の例文
- 爽秋の候
- 仲秋の折
- 秋冷のみぎり
- 秋色深みゆくこの頃
- 菊薫る季節となりました
「~の候」「~の折」という言葉を使うと、よりかしこまった挨拶となります。
「~のみぎり」というのは、「~の候」「~の折」と同じ意味で使われますが、「~のみぎり」は一般的に女性が使う言葉となっています。
では次に、親しい相手に対しての例文をご紹介します☆
親しい相手に対しての挨拶の例文
- 秋の長雨が続いています
- 衣替えの季節となりました
- 爽やかな秋晴れが続いています
- 灯火親しむ秋の夜長
- 木々が色づき始めました
親しい相手に対してはあまりかしこまりすぎず、季節感を感じられる言葉を入れて「お元気ですか。」「いかがお過ごしでしょうか。」と繋げると良いですね^^
ビジネスでの挨拶ではないので、堅くなり過ぎず、やわらかい表現を心掛けると良い挨拶になりますよ☆
10月の季語の使い方
出典:https://bit.ly/2Z2z9pR
10月の季語の使い方
- 秋晴れ
秋晴れというのは雲の少ない清々しい天候のことをいいます。
秋晴れは秋の天候のことですが、季語としては主に10月に使われる事が多い言葉です。
秋晴れの類義語としては、秋澄む、秋探しなどがあります。 - 秋雨
秋雨というのは秋に降る長雨のことで、「秋霖(しゅうりん)」や「すすき雨」とも呼ばれます。
時期としては8月下旬頃~10月頃になります。
梅雨前線と同じように秋雨前線というものがあるので、秋雨を使う時には相手の地域を考慮して使うと良いですね。 - 馬肥ゆる
馬肥ゆるというのは、秋になり馬が肥えたくましくなる様をいいます。
時候の挨拶としては「天高く馬肥ゆる秋」という言葉が使われることが多くあります。
これは、「空が澄み渡り過ごしやすくなる秋には、馬も食欲が出てたくましく育つ」という意味になります。 - 晩秋
晩秋というのは、秋の終わり頃をさす言葉です。
陰暦9月の異名となっていますが、一年を24等分した二十四節気では「寒露(10月8日頃)~立冬の前日(11月7日頃)」までが「晩秋」にあたります。
秋の区分としては、初秋が「立秋(8月8日頃)~白露の前日(9月7日頃)」、仲秋が「白露(9月8日頃)~寒露の前日(10月7日頃)」となっています。
晩秋は10月に使える季語ではありますが、実際の季節感とは少しズレている印象になることもあるので、季節感に合わせて使うようにすると良いですね。 - 秋祭り
秋祭りとは、秋の収穫を神に感謝するお祭りで、秋になると多くの地域で行われる行事です。
秋は実りの季節なので、秋に収穫したものを神様にお供えし、感謝を捧げます。
秋祭りが多く行われるのは10月なので、10月の季語となっています。 - 衣替え
衣替えの時期は1年で2回あり、学生の制服、企業の制服などの衣替えは、多くの地域で6月1日と10月1日に一斉に行われます。
北海道では、6月15日と9月15日に行われることが多くなっています。
また、暖かい地域では5月1日と11月1日に行われることもあるので、相手の地域に合わせて季語を使うと良いですね。 - 灯火親しむ
灯火親しむとは、「涼しい秋の夜長は灯火の下での読書に適している」という意味になります。
秋分(9月23日頃)を過ぎた頃~11月頃までは日の出から日の入りまでの時間が一年で一番短くなります。
つまり、夜の時間が一番長くなるということですね。
「秋の夜長」というのは、二十四節気に合わせると「立秋(8月7日)~冬至の前日(12月21日頃)」までに使われる言葉です。
「灯火親しむ」という季語が使えるのもこの期間になりますが、実際の季節感に合わせ、10月~11月に使うことをおすすめします。
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秋は四季の中でも風物詩が多く、季語も多く存在します。手紙を書く時は、10月の季語をうまく取り入れて季節感のあるものにしたいですね☆
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