家の駐車場とか、屋根にもすごい雪が積もっちゃって塊もあるんだけど、早く溶かす方法はないかしら?
積もってしまうと、晴れたとしてもいつまでも残ってしまいますよね。
本記事で雪を早く溶かす方法をご紹介していきます!!
この記事でわかること
- 雪を早く溶かすアイテムとその使い方
- 水・お湯をかければ早く溶けるのか?
- 屋根の雪の溶かし方
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もくじ
【雪を溶かす方法】薬・粉・塩・シートの使い方を紹介!!
雪を溶かす方法1:除雪剤・融雪剤
雪を溶かす方法で、もっとも、手軽で、手っ取り早いのが、除雪剤をまくという方法でしょう。
簡単な方法はとはいえ、注意が必要なのが除雪剤には種類があるということです。
- 塩化ナトリウム
- 塩化マグネシウム
- 塩化カルシウム
除雪剤には、上記の3種類の成分から構成されているものがあり、それぞれ特性が異なるので目的によって使い分ける必要があります。
それぞれ解説していきます。
塩化ナトリウム
薬剤の効果の持続時間が長く、少ない量で多くの雪を溶かしてくれるという特徴があります。
また、供給量が安定していてコスパが良いのも嬉しい点です。
塩化マグネシウム
基本的には、塩化マグネシウムと同じです。
加えて、人体への影響が少ないのが特徴になります。
塩化マグネシウムは、化粧水にも使われている"にがり"の主成分のため、撒く際に体にあたっても心配ありません。
また、コンクリートにもやさしいのも嬉しい点ですね。
塩化カルシウム
3種類の中で、1番融雪効果は高いです。
水に溶けると発熱する性質があり、積雪に対して効果が高いのが特徴です。
極寒地ではよく使われているほどです。
ただ、効果が強くすぎるがゆえに、扱いには注意です。
濡れた手で触れてしまうと、手が火傷のような状態になってしまうことがあります。
また、金属が錆びてしまったり、植物が枯れてしまったりするような危険性もあるため、塩化カルシウムを使う際は注意してください。
重いので、雪が降る前に通販で買っておくことをオススメします。
除雪剤はホームセンターにも売っている
買って持って帰ってくるのは重いので、雪が降る前に通販で取り寄せておくのが良いですが、既に積もってしまってすぐにでも欲しいという方は、ホームセンターに除雪剤・融雪剤は売っています。
上記の3種類の違いがよくわからなければ、店員さんに聞くと良いでしょう。
大袋入りのものから500ml入りのものまで、量もいろいろと選べます。
豪雪地帯などでは、市町村の役場に相談すると、入手できる場合がありますので、購入する前に一度、相談してみてください。
除雪剤は、かつで粉末状のものを散布していましたが、今日では、主に1ミリ前後の大きさの顆粒のものや、液状のものを散布する場合が多いようです。
道路の路面状況によって異なりますが、散布量は、「1平方メートルあたり約30グラム(一握り)から100g程度」が適量とされています。
除雪剤を散布することで、数分~数十分で融雪が完了します。
除雪剤について、以前は食塩が多く使われていましたが、近年は、塩化カルシウムが主流です。
塩化カルシウムは、食塩と比較して、溶けるときに発生する熱が多いため、雪を溶かす効果が大きくなります。
また、凝固点降下によって溶けた雪の再凍結が起こりにくくなります。
雪を溶かす方法2:塩をまく
家庭でもできる方法のひとつが、雪に塩をまくという方法です。
なぜ、塩をまくのかというと、塩の成分が水に溶けて凝固点降下が起こり、融点が低下します。
これによって、融点が気温を下回れば雪は水へと変化するためです。
水が凍り始めるのは、温度は「0度」。
水に塩を入れると液体が、凍り始める温度が低くなります。
凍り始める温度が低くなることで、0度でも凍らなくなり、溶けていくのですね。
車に積もった雪や植物を育てている場所は、塩をかけるのは、避けた方がいいです。
除雪剤の主成分である塩化カルシウムは、雪や氷を融雪するメリットがある反面、鉄製品(ガードレールや基礎)、植物、コンクリート、通行する自動車などに悪い影響を与えると言われています。
特に、鉄筋の橋梁などで、融雪剤がコンクリートの割れ目などから浸透し、鉄骨を錆により腐食、劣化させ、強度減少が発生して安全性が保てなくなるということも言われています。
植物に関しては、生化学的性質が食塩に類似しているため、塩化カルシウムの塩害により、海岸部のように草木がはえなくしまったり、枯れてしまう。という現象も確認されています。
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雪を溶かす方法4:土や炭をまく
色のある土や炭のくだいたものを雪にまく方法も有効です。
反射率を抑えて、早く融かすことができます。
また、土や炭をまく場所について、雪が溶けた後、問題にならない場所であることをあらかじめ、確認してからまきましょう。
雪を溶かす方法4:黒いポリ袋をかぶせる
積もった雪に日光が当たっているのに、なかなか溶けていかないことがありますよね。
理由は、雪が白く、太陽光を反射してしまい、熱が溜まりにくいためです。
そのため、黒いポリ袋をはさみで切って、雪の塊の上に載せておくと熱を吸収して溶けやすくなります。
黒がなくても、色付きのビニールシートやブルーシートを使用することでも、太陽の熱を吸収して、早く溶かすこともできます。
屋根の雪を溶かす方法【自分で取り付けor業者に依頼】
融雪ヒーターを自分でつける
屋根に積もった雪を、屋根に登って落とす作業は危険なため、雪が積もると分かった時点で対策をすることが重要です。
上の動画の融雪ヒーターを使えば、屋根に登って雪下ろしをすることなく、雪を溶かすことができます。
取り付け方は簡単で、取り付け具が付属してあるので、それを屋根にジグザグでつけるだけです。
事前にこれを取り付けるだけで、簡単に雪を溶かすことができるので、ぜひ雪が積もる地域にお住まいの方は特にやっておいた方が良いでしょう。
詳しくは、動画をご覧ください。
屋根の融雪設備を業者に依頼する
リフォームという形で、屋根にヒーターを取り付けてくれる業者もたくさんあります。
電熱や温水を利用して、自然に積もった雪を溶かしてくれる設備をつけてくれるので、東北・北海道にお住まいの方にはとても人気です。
自分で取り付けは大変ですし、屋根の面積・勾配などによっても適切な取り付け方は異なります。
毎年の雪被害に困るよりはしっかり業者さんにやってもらうのも良いでしょう。
屋根の積雪対策【3選】~雪国在住の方必見!~
屋根の雪を溶かす設備の有無に関わらず、屋根から落ちてくる雪は大変危険です。
ここでは溶かす方法ではなく、屋根から雪の塊が滑り落ちてくるのを防ぐ方法を紹介します。
雪止め金具を使う
こちらは業者さんに依頼せずとも簡単に自分で取り付けることができます。
金具には下記の3種類があります。
- 扇型
- 羽根つき
- アングル
一番のおすすめはアングルタイプです。
こちらが1番落雪を防ぐことができます。
また、サビを防ぐため錆びにくい金具を選ぶことが重要です。
雪止めネット
上の雪止め金具を併用する方も非常に多いです。
ですが、こちらは知識がない個人が設置するのは厳しいです。
太陽光パネルなどを敷いている家庭は、屋根に雪止め金具を取り付けても、パネルの上を滑って雪が落ちていってしまいます。
そのため、太陽光パネルを導入している家庭には非常にオススメです。
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無落雪屋根にリフォームする
無落雪屋根とは、雪が落ちにくい特殊な構造をしており、
落雪を防ぎ、自然に溶かす工夫が施された屋根のことです。
イラストではなく写真だと下記のような感じです。
屋根の真ん中あたりに穴が空いており、下に流してくれます。
リフォームすることになるのでかなり資金が必要になりますが、雪国にお住まいの方はやってみるのも良いでしょう。
落雪により、車のボンネットが思いっきり凹んで修理が必要になったというケースもあります。
こういった思わぬ出費を防ぐためにも屋根のリフォームに投資するのもありですね。
雪を早く溶かすためのアイディア動画
動画1:”雪を早く融かす方法・融かすコツ
その家では、除雪のために、ストールラップと、平らな形のスコップ(平スコ)と先の尖ったスコップ(ケンスコ)を常備しているそうです。
画像の中では、雪がかなりの高さで積もっています。
除雪している方が言われるのには、”基本的に雪は放っておいても融けるので、そのままにしておいてもよいが、早く融かすことを目的にするのであれば”
という前提で、ふたつのことをアドバイスしています。
ひとつは、雪の塊にスコップで穴をあけていくことです。
穴をあけることで、温かい空気に触れる表面積が増え、早く溶けていく。そうです。
二つ目は、雪をスコップで、広い場所へまき散らすことを薦めています。
他のアドバイスとしては、急な除雪作業では、腰を痛めたりするので、無理しないこと。
雪の日には、足元に気をつけること。
屋根など、上から雪が落ちてくることに気をつけるよう言っていました。
その後の動画も雪が積もった際の除雪の方法がいろいろと紹介されています。
地面の氷を楽に早く引きはがす方法として、アイスバーンになって、固くなってしまった塊の一面をツルハシで引きはがして、割っていく様子も撮られています。
大変な作業ですが、手際よく、つぎつぎに氷をくだいていく様子がすごいです。
見てみてください。
雪が多い地域で使われている除雪機もいろいろと紹介されています。
- 軽量(31kg)の車輪のついた灯油式除雪装置
- 散水スプリンクラー
- パネル式雪降ろし装置
- 電動コードレスラッセル除雪装置
いろんな除雪装置があるんですね。
動画2”スチーム洗浄機で雪を一気に溶かす”
動画では、スチーム洗浄機が登場します。
ちょうど、掃除機の吸い込み口のようなかたちになっている部分に6カ所の蒸気の吹き出し口があり、そこから、蒸気が噴き出るタイプの洗浄機です。
その洗浄機を、一面雪に積もった地面の上から、蒸気を吹き付けています。
雪が融けていく様子は、この動画からは、わかりにくいのですが、蒸気洗浄機を除雪につかってみようという考え方は、おもしろいですよね。
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水やお湯をかけて雪を溶かすのはNG!
水・お湯で雪を溶かそうとするのはオススメできません。
水・お湯をかけると、一部分溶けたように感じるかもしれませんが、アイスバーンを作ることになってしまいます。
アイスバーンができると、歩行者の転倒や、車のスリップにつながる可能性に繋がります。
お湯や水を使うのは、雪かきのNG行為として覚えておいてください。
ただ、雪が少量の時・壁沿いにだけある雪の塊を溶かすだけなら、お湯をかけるのは良いでしょう。
NGなのは、人の歩く・車の通る広範囲にお湯をかけることです。
詳しくは、下記の記事で説明しています。
雪かきでお湯で溶かす・まくのはだめ?正しい使い方や他のNGな行為、コツや道具も!
雪対策グッズのオススメを紹介!
凍結防止剤
雪が降る前に対策するなら、凍結防止剤を撒きましょう!
こちらは、マイナス60℃まで凍らない極寒地対応の凍結防止剤です!!
スノーブラシ
車についた雪をどかすアイテムです!
除雪剤などを車の上にある雪にかけると、車のボディまで錆びたり傷んでしまうことがあります。
そのため、車についた雪はこのようなブラシで落としましょう!
雪かきスコップ
古典的なアイテムですが、家の前の動線を作ったりする際は、これが1番早いです。
重さは、635gです。
軽いので、女性の方にも扱いやすいスコップです!
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【まとめ】雪を溶かすアイディアは様々だが、使い方には注意が必要
雪を溶かす方法について、いろんなアイテムを紹介しつつ説明してきました。
一般的に使われることが多い除雪剤・融雪剤ですが、雪以外のものに被害が出ることがあるため扱いには注意が必要です。
自分の庭などならまだしも、私有地ではところに被害を出してしまっては大変です。
正しい知識を持って、雪対策をしていきましょう!!