季節の雑学

【たんぽぽの綿毛】時期や季節は?成長過程・飛ぶ距離・見つかる場所や種類等も

たんぽぽの花をよく見かける季節になってきたわねぇ。

いろんなところで見かけるけど、たんぽぽの綿毛はどれくらい飛ぶのかしら?

春になると、たくさんたんぽぽを見かけますよね!

たくさん見かけるのは、綿毛に秘密があります。

本記事ではたんぽぽについて、豆知識も含めて色々ご紹介していきます!

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たんぽぽの綿毛ができる時期や季節はいつ頃?

出典:ぱくたそ

たんぽぽが綿毛になるのは、花がしぼんでから約1ヶ月後です。

たんぽぽの花は春頃(3月~5月)に咲くので、たんぽぽの綿毛は4月~6月頃にかけて出来るということになります。

花が咲いて種が作られるのと並行して、綿毛もじょじょにできあがります。

綿毛になったあとは時期がくると風で飛ばされるようになります。勢いよく遠くへと飛ばされて、広範囲へ定着します。

最近では夏から秋にかけてもたんぽぽを見かけることがあります。

これはもともと日本にはいなかった、「外来種」「交雑種」と呼ばれるたんぽぽです。

「外来種」「交雑種」については、後ほど詳しくご紹介します。

綿毛は何本くらいついてるの?

たんぽぽには在来種と外来種がありますが、在来種では60~120個程度、外来種では200個程度の冠毛がついています。

外来種の方が冠毛の数が多いんですね。

また、外来種の冠毛の場合、在来種よりも軽いので遠くまで飛ぶことが出来ます。

反対に在来種は外来種よりも冠毛が重いため、遠くまで飛ぶことが出来ません。

当然、遠くまで飛ぶことができる種の方が、生息範囲を広げることができて数が増えていきます。

こういった特徴が、日本で外来種が広まった原因として挙げられています。

【たんぽぽの綿毛】成長過程はどんな感じ?


出典:https://www.youtube.com/watch?v=UQ_QqtXoyQw

たんぽぽが花開き、一旦花を閉じて綿毛になるまでの様子が早送りでまとめられています。

動画では2分足らずで紹介されていますが、
たんぽぽは、花が咲いてからしぼむまでが約1週間、花がしぼんでから綿毛ができるまでが約1ヶ月かかるので、1ヶ月と1週間くらいを2分にまとめた動画になっています。

たんぽぽが育ち、綿毛となって飛んでいくまでの過程まとめると下記のようになります。

たんぽぽの成長過程

  • 風に運ばれたたんぽぽの綿毛が地面に着地し、芽が生える
  • 地面に根を張り、たんぽぽの特徴的な、三角形の葉が成長する
  • つぼみができ、黄色いたんぽぽの花が咲く
  • 花がしぼみ、種を作り始める
  • 種ができたら、徐々に綿毛が広がってくる
  • 綿毛が飛んでいき、新たな場所で花を咲かせる

この繰り返しで、たんぽぽは増えていくんですね!

【たんぽぽの綿毛】飛ぶ距離・遠くまで飛ぶのに適した構造について

出典:unsplash

たんぽぽの綿毛が飛ぶ距離はどれくらい?

たんぽぽの綿毛は、風速10メートルの風で10キロの距離を飛ぶことができるといわれています。

しかし雨の日などの条件が悪い時は、真下に落ちてしまうものも多くあります。

条件が良ければ10キロ以上遠くに飛んでいくものもありますが、たんぽぽの綿毛が飛ぶ距離に関して詳しく調べた研究は見当たりません。

動物のように目印となるものをつけることもできないので、正確に距離を測るのは困難です。

完全に無風の状態でさえなければ、わずに風が吹いていれば簡単に綿毛は飛んでいきます。

木の葉が動く程度の風速が0.5メートルほどもあれば簡単に風に乗り、ずっと空中を漂っていられます。

風速1mと言われても、どれくらいか想像しづらいと思うので例を挙げます。

風速1mの風が吹いているとき

  • 街中のティッシュごみやビニール袋も飛ばずにとどまる
  • 煙はややたなびく程度でまっすぐ上にのぼり
  • 海面・湖面もわずかにさざ波が立つ程度

これが、風速1mの時の現象です。

そのため、風速0.5mでも風があれば飛んでいられるというたんぽぽの綿毛は、かなり遠くまで飛べるということが分かりますね。

これは、遠くに飛ぶために適したたんぽぽの綿毛の構造が関係しています。

構造・特徴

たんぽぽの綿毛は、風に乗り遠くまで飛ぶのに適した構造をしています。

たんぽぽの綿毛は、上の方の白いふわふわした部分と、下の方に種のようなものがついていますよね。

上の方の白い部分を「冠毛」といい、下の方についている種のように見えるものを、痩果(そうか)といいます。

痩果の部分はタネのように見えますが、痩果は果実にあたる部分で、痩果の中に種が入っています。

ただ、果実と言っても果肉がほとんど入っていないので、痩果自体がタネのような形をしています。

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たんぽぽの豆知識

出典:ぱくたそ

たんぽぽが見つかる場所は?

道端など、身近な場所でよく見かけるたんぽぽですが、たんぽぽは、日当たりがよく湿り気の少ない場所で見つけることができます。

アスファルトなど、いかにも乾いていそうなところでも、よく見かけますよね。

あとから詳しく説明しますが、たんぽぽには「在来種」と「外来種」、それらが合わさった「交雑種」があります。

街中の道端に咲いているたんぽぽは、ほとんどが「外来種」か「交雑種」となっています。

たんぽぽの花言葉と由来は?

たんぽぽには、花言葉がいくつかあります。

たんぽぽの花言葉

  • 真心の愛
  • 愛の信託
  • 神のお告げ
  • 思わせぶり
  • 別離

たんぽぽの花言葉は占いに関する言葉が多いですね!

中でも、「愛の信託」は、昔ヨーロッパでたんぽぽ綿毛を使って恋占いをしたことが由来となっています。

同じように「神のお告げ」も恋占いが由来となっています。

「思わせぶり」というのは、恋占いでどんな結果になるか分からない、ドキドキとした気持ちを表しています。

「別離」というのは、たんぽぽの綿毛が飛ぶ様子が由来となっています。

別離というのはネガティブな意味だけでなく、ポジティブな意味で使われることもあります

卒業など、新しい道に進む人にもぴったりの花言葉です^^

バラやカーネーションなどと違い、なかなか人に贈るイメージの少ないたんぽぽですが、

「真心の愛」という花言葉もあるので、大切な人へのプレゼントにも最適ですね^^

春生まれの人にメッセージを添えてプレゼントするのもいいかもしれません。

たんぽぽは強い植物

たんぽぽといえば、道路の端っこに咲いている控えめな植物というイメージですが、実は根を数十センチも張る、とても強い植物なんです。

たんぽぽがアスファルトの割れ目から生えてきていたり、人に踏まれてしまうような場所でも、力強く花を咲かせているところを見たことがある方もいるのではないでしょうか?

下記の写真のように、コンクリートの間から、立派に葉と花を咲かせています。

たんぽぽは、車でふみつけられても、草刈り機で刈り取られてしまっても、根が生き残っている限り、再び花を咲かせることができるとても強い植物なのです。

たんぽぽはの長い根には栄養分がたくさん蓄えられており、水の入った容器に根だけを入れても、葉が生えてきて成長することができた。

という実験もあるくらいです。

これだけ強い植物なだけに、注意しないといけないこともあります。

それは、人に向かって綿毛を飛ばしてはダメということです。

小さい頃は綿毛に息を吹きかけてよく飛ばしていました経験ありませんか??

実は、あのたんぽぽの綿毛は耳に入ったりすると、中で発芽することもあるそうです。

なので、お子さんなどとたんぽぽで遊ぶ際は、人に向かって吹かないことを教えてあげた方が良さそうですね!

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日本に咲いているたんぽぽには、在来種と外来種がある

日本には、在来たんぽぽと外来たんぽぽの二種類があります。

主な在来たんぽぽの種類と分布は下記のようになります。

在来たんぽぽの分布

  • エゾタンポポ・・・北海道、東北地方
  • カントウタンポポ・・・関東地方
  • シナノタンポポ・・・長野県、山梨県
  • トウカイタンポポ・・・中部地方
  • カンサイタンポポ・・・西日本
  • シロバナタンポポ・・・西日本

上記のようになっており、この他にも二十種類以上が存在しています。

続いて、外来たんぽぽでよく見られるのは下記の2種類です。

外来たんぽぽ

  • セイヨウタンポポ
  • アカミタンポポ

などがあり、どちらも日本全土で見られます。

在来たんぽぽの多くは、3月下旬から花を咲かせ、5月下旬には花や葉は枯れてしまうので、夏以降はほとんどが外来種のセイヨウタンポポやアカミタンポポとなっています。

また、在来種と外来種の交雑も起こっており、近年では日本で見られるたんぽぽのおよそ8割が外来種か交雑された種であるといわれています。

外来種の方が繁殖力が強い

明治時代に日本に入ってきた外来種のたんぽぽですが、在来種のものよりも繁殖力が強く、急速に勢力を拡大しています

在来種のたんぽぽは、花を咲かせ、虫などによって他の株の花粉を受粉する必要があります。

これを、他家受粉といいます。

一方、外来種のたんぽぽは、虫などの力を借りることなく、受粉しなくても種を作ることができる能力を持っています。
これを、アポミクシスといいます。

当然、自力で種を作ることができる外来種のたんぽぽの方が繁殖力が強く、短期間に増えた原因となっています。

アスファルトにポツンと咲いているたんぽぽは、そのほとんどが外来種か、交雑種です。

あまりに外来種、交雑種が増えてしまっているので、外来種のたんぽぽは、「日本の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。

綺麗な花を咲かせるたんぽぽですが、侵略的外来種と言われると、なんだかちょっぴり怖いですね。

在来種と外来種の見分け方

在来種と外来種の見分け方は、花の下にある「総苞(そうほう)」と呼ばれる部分を見ることで見分けることができます。

総苞というのは、たんぽぽの茎と花の間にある、花の土台になるような部分です。
この総苞が、上を向いていれば、それは在来種です。
総苞が下を向いて広がっていれば、それは在来種です。

また、在来種の方が花びらの数が少なく、外来種の方が花びらが多いという傾向もあります。

道端でたんぽぽを見かけたら、花の下を見てみて、在来種なのか、外来種なのかを見分けてみましょう。

ただ、最近は在来種と外来種の混ざった「交雑種」が増えてきており、両方の特徴を併せ持ったたんぽぽも多くあります。

この総苞が、上を向いていれば、それは在来種です。
総苞が下を向いて広がっていれば、それは在来種です。

こういったものは、交雑種になります。

今日本で咲いているたんぽぽの8割は交雑種といわれているので、在来種、外来種の特徴がはっきり出ているたんぽぽを見つけることができるのは、逆に珍しいことかもしれません!

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たんぽぽを自分で育てる方向けのセット!

たんぽぽは育てるのが簡単なので、ガーデニングにもオススメです!!

上のツイートをしている方は、放置されているプランターに勝手に根付いたようですね。

植物園などに行って道具を揃えるのも良いですが、
土・プランターなどを用意するとかなり重いです!

なので、まとめて通販で揃えた方が楽チンです!!

たんぽぽの種子

一度種子を購入すれば、その後は綿毛を利用すればOKです!!

培養土・肥料

たんぽぽはとても強い植物なので、肥料は不要かもしれませんが、
「絶対元気に育てたい!!」という方は肥料もあった方が良いです。

プランター

こちらであれば、ベランダ・庭などが一気に華やかになりますね!

まとめ+関連記事

たんぽぽの綿毛は飛ぶのに適した構造をしているので、
いろんなところで見かけますね!

ただ、そのたんぽぽの多くが外来種だというのには少し驚きです。

ただ、その繁殖力の強さゆえに、自分で育てるのは簡単なので、ベランダ・庭に何か花を咲かせたい人にはピッタリの植物ですね!!

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