時候の挨拶で使われる「春寒の候」!その意味や読み方は何でしょうか?また、使える時期がいつからいつまでかも気になりますよね☆
そのため今回は、春寒の候の意味や読み方は?時期はいつ・いつまで使える、例文や結びもご紹介します!^^
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もくじ
春寒の候の読み方と意味は?
出典:http://urx.red/N91P
「春寒の候」は「しゅんかんのこう」と読みます。
「春」も「寒」も音読みですが、あまり聞きなれない言葉ですよね。
「春寒」という言葉自体は、「はるさむ」と読むこともありますが、
「〇〇の候」といった時候の挨拶では、基本的には音読みで読みましょう。
「春寒」というのは、「立春を過ぎた後、再び寒さがぶり返す」という意味なので、
「春寒の候」は「暦では春になりましたがまだまだ寒い時期ですね」というような意味になります。
冬から春への季節の変わり目には、「三寒四温」といった言葉も使われるように、
暖かい日と寒い日が交互にやってきます。
春寒とは、そういった時期を表す言葉です^^
春寒の候の時期はいつ?いつまで使える?
出典:http://urx.red/N91S
「春寒の候」は2月4日頃~3月4日頃まで使うことができる挨拶です。
二十四節気では2月4日頃が「立春(りっしゅん)」となっており、
立春を迎えると暦の上では春となります。
実際に身体で感じる春とは少しズレがありますが、
二十四節気に基づいて考えるなら「立春」から「啓蟄(けいちつ)」までを春として、
「春寒の候」を使うのは間違いではありません^^
二十四節気は、旧暦が基準となっているので、2月4日といえばまだまだ本格的に寒い時期です。
「春寒の候」は「暦では春になりましたがまだまだ寒い時期ですね」という意味の言葉なので、
今の暦でも比較的使いやすい挨拶です。
「春寒の候」の他にも同じ時期に使える時候の挨拶として、
「立春の候」「余寒の候」「向春の候」「早春の候」
「残寒の候」などもあります。
- 「立春の候」は「りっしゅんのこう」と読み、春の始まりの時期を表します。
2月4日頃~2月18日頃まで使うことができます。 - 「余寒の候」は「よかんのこう」と読み、立春を迎えても未だ寒さが残っている時期を表す言葉です。
2月4日頃~2月いっぱい使うことができます。 - 「残寒の候」は「ざんかんのこう」と読み、立春を迎えても未だ寒さが残っている時期を表す言葉です。
2月4日頃~3月5日頃まで使うことが出来ます。 - 「向春の候」は「こうしゅんのこう」と読み、春に向かう時期を表す言葉です。
2月4日頃~2月いっぱい使うことができます。 - 「早春の候」は「そうしゅんのこう」と読み、春の始まりの時期を表します。
2月4日頃~2月いっぱい、または3月中旬頃まで使うことができます。
同じ時期に使える言葉が色々とあって迷ってしまいますね。
「春寒の候」「余寒の候」は、暦の上では春になっているが、
まだ寒さが残っているという意味ですが、「春寒の候」の方が、
「余寒の候」よりは春らしさを感じてくる時期に使う挨拶です。
「立春の候」「向春の候」「仲春の候」の方が、まだ寒さが残るといった、
気温をあまり気にせず使うことができるので、迷ったらこちらの方がオススメです^^
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春寒の候の例文と結び
出典:http://qq4q.biz/LIir
「春寒の候」の意味や使う時期が分かりました。
手紙やハガキでは、どうやって書き始めればいいのでしょうか?
寒冷の候を上手に使った手紙の書き出しや、結びの例文をご紹介します^^
あらたまった相手へ
・拝啓 春寒の候 貴社におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 皆様ますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 皆様にはお変りなくお過ごしでしょうか。
親しい相手へ
・梅のつぼみがふくらむ季節となってまいりました。お元気でいらっしゃいますか。
・春の陽気が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
・春の気配が感じられるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
・春まだ浅い毎日ですが、皆様おかわりございませんでしょうか。
「拝啓」より「謹啓」のほうがより敬った言い方となります。
あらたまった相手へ
・寒さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
・春寒の折、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
・今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
親しい相手へ
・まだまだ寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
・暦の上では春となりました。健康にはどうぞお気を付けください。
・梅の薫る季節です。皆様お元気でお過ごしください。
・春の訪れを待ちわびつつ、皆様のご多幸をお祈りしています。
「拝啓」で始めたら「謹言」「敬白」で終わる、がセットになっています。
女性は「かしこ」や、友達なら「では、また。」などフランクな言葉でもいいですね。
ただしビジネス文章では時候の挨拶を省いたり、
季節に関係なく「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。
かしこまった相手に出す手紙の場合、「ご発展」「ご健勝」「ご清栄」
「ご盛栄」「ご清祥」「ご隆昌」といった表現を使うのですが、
「ご健勝」「ご清祥」は個人に使うもの、
「ご発展」「ご清栄」「ご盛栄」「ご隆昌」は、企業・団体に使うものなので、注意が必要です。
親しい相手に出す手紙であれば、拝啓 春寒の候~で書き始めるのは、
少々かしこまりすぎている印象があるので、
暦の上では春を迎えてもまだまだ寒さが続いていることや、くだけた言葉にして、
「お元気ですか。」「いかがお過ごしでしょうか」と繋げるとよいですね^^
また、女性が書く場合、「春寒の候」ではなく、「春寒のみぎり」としても良いです。
春寒の候を挨拶に使う時期は、暦の上では春でもまだまだ寒さの残る時期ですよね。
「拝啓 春寒の候」のあとに続く言葉に困ったら、「お元気でお過ごしでしょうか」
など、体調を気遣う言葉を続けることをおすすめします^^
また、結びの挨拶でも、冬から春へと移り変わる時期なので、
「体調を崩さぬよう」「ご自愛ください」など、
気遣いの言葉で締めると、思いやりを感じる良い手紙となりますよ^^
春寒の候と一緒に使える季語
出典:http://urx.red/N924
「春寒の候」と一緒に使える季語をご紹介します^^
立春・雪解け・残雪・薄氷・春時雨・白魚・若鷺・余寒・猫柳・ヒナギク・ほうれん草
水菜・海苔・梅・梅咲く・紅梅・黄梅・ウグイス・バレンタイン・草餅・受験…など
桃の節句・雛・春の雪・春の山・山笑ふ・春めく・菱餅・桔梗の芽・たんぽぽ・春蘭
ミモザの花・水温む・春田・春雨・木の芽・田楽・水流し…など
春寒の候と同じ時期に使える季語は、冬の終わりから春の始まりを感じさせる言葉が多くなっています。
春寒の候は2月4日頃~3月4日頃に使う挨拶なので、
同じ時期を表す季語をさりげなく手紙の中に入れると、季節感のある良い文章になりますよ^^
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春寒の候は、しゅんかんのこうと読み、立春を迎えても寒さが残る時期に使える言葉です。季節感のある上手な手紙を書く参考にしてくださいね^^
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