ムクドリに巣を作られてしまったのだけど、どうやって撤去したら良いのかしら?
けど、鳥に巣を作られるって縁起が良いとも聞くし、このままそっとしておこうかしら。
近年では、いつの間にか立派な巣が家に作られていたなんてことがよくあるようです。
縁起が良いからと放置していて後悔している方も中にはいるようです。
この記事でわかること
- ムクドリの巣の撤去方法・予防方法
- 巣を作られるデメリット
- ムクドリに巣を作られるのは縁起が良いのか?
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もくじ
ムクドリの巣を撤去・駆除する方法
撤去する前の事前知識
「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」 により、許可なく野鳥のヒナや卵の捕獲・採取などを行うことは禁止されています。
つまり、卵を産まれてしまったら雛が巣立つまで巣の撤去をすることはできません。
巣を作られた段階であれば撤去して大丈夫ですが、卵がすでにあった場合は巣立ちが終わるまで見守ってあげましょう。
巣の中にヒナや卵がいなければ、撤去していただいて問題ありません。
そのため、巣立った後に巣を撤去してください。
撤去しないと、再びその巣で卵を産まれる可能性があります。
巣立ちまで待てない場合は、鳥獣の捕獲等許可申請を行った上で、ご自身で撤去するか、専門業者に依頼してください。
巣を撤去するタイミングは2つあります。
- ムクドリが巣を作り始めた時
- 巣が完成する前に撤去
- その後、上で紹介した鳥よけの道具で再度作られることを防ぐ
- ヒナが巣立った後
- ヒナは産まれて1ヶ月ほどで巣立つ
巣を撤去するために準備するもの
巣が作られた場所にもよりますが、おそらくあまり撤去しやすいようなところには巣を作らないのではないかと思います。
ムクドリも巣は極力目立たない場所に作りたいと思いますので...
- ゴミ拾い用のトング
- 肘まである手袋
- ゴミ袋
- ダニ用殺虫剤
巣を撤去する際の状況確認
まずは状況の確認をすることから始めると良いみたいです。
そもそもムクドリが巣を作っているかもと気づくきっかけがあると思いますが、そのきっかけである程度巣がどのような状態かを判断できるかもしれません。
雨戸の戸袋などからカサカサと音がする
この状態はおそらく、ムクドリが巣を作るために巣材を集めている最中かすでに卵を産んでいる状態ではないかと思います。
ムクドリは4月~5月ぐらいになると卵を産んでヒナを育てる為の場所を探すみたいです。
そして良さそうなポイントを見つけたら、そこに巣を作り卵を産むということです。
まだ卵を産んでいない段階なら多少かわいそうな気はしますが、あまり躊躇せずに撤去出来ると思います。
なんだか獣臭い
この状態はすでに巣は完成していて、ムクドリが卵を産む準備をしているか卵を産んだ後かもしれません。
そうなってくると、巣を撤去するにもかわいそうという感情が出てきてしまいそうです。
家の中にダニが発生してきた
これは末期状態のようです。ムクドリの巣でヒナが生まれると、親鳥が餌を運んで来たり、ヒナが糞をしたりします。
その糞や餌に吸い寄せられるようにダニがよってきて、その後大量に増えていくということです。
しかもダニの量は尋常じゃない量みたいで、とても放っておける状態ではなくなるほどの量だそうです。
まずは以上のことを確認してから撤去作業を開始することが良いかと思います。
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巣を撤去する方法
巣を作られた場所にもよりまずが、巣を撤去する方法は非常にシンプルです。
巣は基本的に枯草などで作られているそうなので、それらを回収するだけです。
とはいっても、撤去をした話を聞いてみると、回収した枯草の量がゴミ袋2~3袋ぐらいになったという話もありますので、それなりに大変そうです。
まずは、長めのトングを使って巣から枯草などの巣材を少しずつ引っ張り出していきます。
ヒナや卵が隠れていないかを慎重に確認しながら回収していきますが、ダニが大量発生しているときは、ダニが巣の周りに大量に放出されるようです。
この時に、巣の中に卵やヒナが居なければダニアースなどを使って巣材が全体的に濡れたようになるまで吹きかけます。
ダニが退治されるまではひたすらダニアースをかけると良いと思います。
もしくは、戸袋のように袋状になっている場所であれば、バルサンをたくことも効果的です。
撤去を開始してからいろいろと取り出す時には、まずダニを退治してからの方がよさそうです。
そうしないとトングを伝って、気づいたら手がダニまみれになることもあると思います。
ここで発生しているダニはトリサシダニ・スズメサシダニという種類が多いようですが、
これに刺されると、じんましんのように激しいかゆみに襲われたり、ひどい時はアレルギー症状を起こすこともあるようなので、巣の撤去というよりダニの退治メインの作業になりそうです。
そのため、肘くらいまである手袋をしながら作業をしたいですね。
ムクドリの巣を放置していると後悔するかもしれないこと4選
ダニが家の中にまで侵入してくる
上でも少し説明しましたが、ムクドリの巣にはダニがわきます。
もし、巣を作られてそっと見守っていた場合。
雛が巣立って巣だけの状態になったとしても、そのまま放置しているとダニがどんどん繁殖してしまいます。
そのため、雛が巣にいる間にもダニは増えていきますので、卵を産まれる前に巣は撤去しておきたいところですね。
騒音問題に悩む
巣を見つけても、すでに卵を産まれてしまっていたり、雛がもういた場合。
雛の高い鳴き声が辺りに響くことになります。
自分の家にはもちろん、1,2件隣の家にまで声が届くので、思っているよりうるさいです。
非常階段など吹き抜けになっている場所の近くでは、鳴き声が反響されかなり響くことになってしまいます。
衛生面の問題
巣の下、周りには糞であったり、泥・藁などが散らかることになります。
これが厄介で、放置すると悪臭の元になってしまいます。
下に受け皿を置くのは必須になりますし、真下だけをカバーしても意外に広範囲に落とされるので掃除も必要になることが多いです。
また鳥そのものにダニや寄生虫を飼っていることがあり、玄関近くに巣を作られてしまうと家屋に浸入される恐れもあります。
害獣問題
雛を狙って他の動物が寄ってくることがあります。
ヘビやカラスがやってくることが多く、確率は低いですが人への被害も起こりうるので、極力巣を作られる前に対策をするのがオススメです。
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ムクドリの巣を作られない方法
ムクドリの巣は頑張って撤去をすることが可能ですが、そもそも巣が作られなければダニと格闘する必要もなくなるので、巣を作られない方法は何が良いか調べてみました。
- 鳥の嫌いな匂いのスプレーをまく
- 手すりにワイヤーを取り付ける
- CDなどの反射するものを吊るす
- 小まめに掃除
- 糞・木の枝が落ちていたら、巣を作られる前兆かもしれません。
- アルコール除菌などもしておくとさらに良い
- 死角をなるべく作らない
- 狭くて見つかりづらいところが無ければ、そこに巣は作りません
鳥の嫌いな匂いのするスプレーをまく
薬剤が遠くまで届くので、はしごなどをかけないと手が届かないような屋根裏などにも窓から吹きかけることができるかもしれません。
しっかり吹きかけなくても、隙間への入口付近に匂いがつけばOKです。
雨戸の戸袋などのムクドリが入りやすい所をふさぐ
一軒家には雨戸がある家が多いと思いますが、意外と雨戸を閉めっぱなしの部屋もあるのではないでしょうか?
そうなると、その雨戸の戸袋はムクドリにとって最高の巣になります。
なので、ムクドリが巣を作り始める前に戸袋の入り口をふさぐということが必要です。
それと同時に、ムクドリが巣を作り始める4月~5月頃には雨戸を頻繁に開けることが効果的だと思います。
あとは、家によっては屋根裏に入れる家も多いので、ちょっと大変ですが屋根裏に入れそうな場所をすべて網などでふさぐ必要があります。
この時に、中途半端にふさぐ程度ではムクドリは賢いみたいなのでふさいだものをずらして巣を作ることもあるそうです。
多少大変でも、雨戸の戸袋でしたら駆除も出来そうですが、屋根裏となると家によっては自分では駆除出来ない場所も出てきますので、そうなるとお金もかかりますので、早めの対策をおすすめします。
- 雨戸(戸袋)
- エアコン用の壁穴
- 天井裏
- 換気扇
- 屋根・建物の継ぎ目
下記の方の写真のように、「こんな隙間にも?」というところにも巣を作るようですね。
ムクドリの巣は縁起が良いのか??
ムクドリなど、鳥が家に巣を作るのは縁起が良いと言われています。
上記の動画のように、ムクドリは産まれてから数週間で巣立ちます。
そのため、縁起が良い証として成長を見守るのもありですね!
縁起について、詳しくお話ししていきます。
風水的に見ても縁起がよい
中国に古くから伝わる「風水」の考え方では、「風と水の巡り」が重要視されます。
風通しが悪くジメジメしていてカビっぽい場所や、水はけが悪くてよどんだ水がいつまでも抜けない場所には「悪い気」が集まっていると考えられているのです。
ムクドリが巣を作るのは、風通しがよくて気持ちのよいところばかりです。
決してジメジメとした場所に巣を作らないことから、巣がある場所は「風水的にもよいとされる場所」と言われています。
また、不思議なことにムクドリは悪い鬼が入ってくる「鬼門」には巣を作らないとも言われています。
自然の摂理と風水は一心同体。
野生の勘によって選ばれた家が「風水的にもよい家」と言われるのはどうやら間違いではなさそうです。
衰退する家には巣を作らないと言われている
≫ツバメの巣は縁起が良い?風水や玄関にあると金運・幸運が舞い込む?
鳥は衰退する予兆のある家には巣を作らない、という言い伝えもあります。
駅やお店など、ツバメは人の往来の多い場所に好んで巣を作る鳥なので、人があまり近寄らない閑散とした場所には近寄りません。
そのため、「家族が帰ってこない」とか「だれも遊びに来ない」という寂しげな雰囲気の家には巣を作ろうとしないのです。
ツバメに巣を作ってもらいたいなら、お友達を頻繁に家に招く、笑い声が聞こえるような家族を作る、という逆の考え方をすることができそうですね。
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【まとめ】ムクドリの巣は撤去せずにいると、ダニが大量発生するかも
ムクドリの巣の撤去方法・放置することのデメリットなどについて解説してきました。
可愛いて縁起が良いとされているムクドリですが、巣を作られてそのまま放置しているとダニが発生したりと困ったことにもなります。
また、撤去しようにも卵・雛がいる状態では法律により撤去はできません。
そのため、卵を産まれる前に巣を見つけた段階で、迅速に撤去することをオススメします。
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