毎年、お盆の時期になると「迎え火」や「送り火」をする風習がありますが、やり方や準備の仕方がわからないことはありませんか?
そのため今回は、迎え火のやり方!送り火のやり方やお盆の日にち・必要な物・場所もご紹介します!^^
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もくじ
お盆の準備は何をする?
出典:https://en-park.net/books/8078
東京都では7月に、地方などでは8月にお盆を迎えるなど、地域によってお盆を迎える時期が違います。
それは、お盆には「新のお盆」と「旧のお盆」があるからです。
ちなみに今年の旧のお盆(月遅れのお盆)は8月13日〜16日頃、新のお盆は7月13日〜16日頃となり、
一般的に「お盆休み」と呼ばれているのは、「旧のお盆」である8月13日〜16日頃をさします。
お盆の準備は、
迎え火をする前の12日か13日の午前中に準備をしてからお墓参りを済ませます。
- 仏壇の前に盆棚(精霊棚)を置きます。
- ほおずきを飾ります。
精霊が迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくると言われていることから、
ほおずきを提灯に見立てて盆棚に飾ります。また、作物が満足に実らなかった時代には
色の鮮やかな赤いほおずきをお供えすることで、お供え物の不足を補う意味があったと言われています。 - 盆棚に先祖代々の位牌を移し、季節の花や野菜、果物、白玉団子など、故人の好物をお供えします。
- なすの牛、きゅうりの馬をお供えします。
これは、なすときゅうりにオガラをさして牛馬に見立てます。精霊があの世から帰ってくるとき、
この世から帰っていくときの乗り物なのです。きゅうりの馬は、ご先祖さまの霊があの世から早く家に帰って来てもらうための乗り物で、
なすの牛はあの世に帰るときにゆっくり帰ってもらうための乗り物だと言われています。 - 水の子をお供えします。
なすやきゅうりを、さいの目に切って洗ったお米を混ぜ、清水を満たした器にいれます。
これは、あの世で飢えに苦しみ渇いたのどを少しでも通りやすくなるようにと祈りをこめたものです。 - 盆提灯を飾ります。
盆提灯は宗派による違いはないので、お好みの盆提灯を選んでも大丈夫です。
また、盆提灯には御所提灯などの吊るすタイプと、大内行灯や回転行灯などの置くタイプの2種類があります。
お盆の迎え火はどうやるの?
出典:https://1-butsudan.com/column/迎え火と送り火のやり方とタイミング/
それでは、お盆の準備ができたところで
次は迎え火についてご紹介します。
ご先祖さまの霊をお迎えするのが「迎え火」です。
やり方は?
はじめに、盆提灯の火を灯します。
家の門口や玄関で、素焼きの焙烙(ほうろく)にオガラを折って積み重ねて火をつけて燃やします。
オガラを燃やすと煙が出て、その煙に乗ってご先祖さまの霊が家に帰ってくると言われています。
また、家に帰ってくるご先祖さまの霊が迷わないように、
目印として火を焚くという意味も込められているようです。
ちなみに焙烙(ほうろく)は仏壇店で、オガラはスーパーや花屋で購入できます。
オガラには、昔から麻に清浄な植物として知られており、
悪いものを祓って清めるという意味があるので使われています。
日にちは?
お盆の迎え火は、旧のお盆では8月13日、新のお盆では7月13日に行ないます。
地域によって日にちは違い、おもに東京や一部では新のお盆である7月13日に
迎え火を行なうことが多いようです。
時間帯は、基本的には夕方とされていますが、
厳密にいつ頃というものはなく、暗くなる前に行なうのがよいと思います。
とは言っても、地域やご家庭によっても風習があると思いますので、
無理に変えたりせずに昔ながらのやり方が一番かと思います。
必要なモノは?
次に、迎え火を行なうにあたり必要なものをご紹介します。
- オガラ(麻柄)、または松明
オガラや松明は、迎え火をつけるために使います。特にどちらが良いということはありませんが、
オガラを使う地域が多いようです。
オガラや松明は、お盆が近づくとスーパーやホームセンター、花屋などで買うことができます。 - 焙烙(ほうろく)
焙烙(ほうろく)は、オガラの載せて燃やす素焼きの器のことをいいます。
焙烙がない場合は耐熱の平皿を代用することもあります。
オガラや焙烙はネットでも買うことができます☆
近所に売っていないからと準備を怠ったりせず、きちんと順をしてお盆を迎えましょう。
場所は?
迎え火は、一般的には家の門口、または玄関先で焚きます。
まず、13日の夕方に家の軒先か盆棚に吊るした盆提灯に火を灯したあと、迎え火を焚きます。
迎え火がすべて燃え尽きるように焚きます。
このとき、焙烙の上でオガラを焚く際に合掌してご先祖さまの霊を迎えます。
お盆の送り火はどうやるの?
出典:https://www.irasutoya.com/2017/11/blog-post_171.html
続いて送り火のやり方をご紹介します。
送り火とは、お盆の最後の日に、今までもてなしていたご先祖さまの霊を送るために燃やす火のことをいいます。
ご先祖さまの霊魂の去来の道しるべとも言われており、
本来は火の力によって危険な悪霊を追い払うという絶縁を意味している火だとも言われています。
やり方は?
送り火は、迎え火を行なった同じ場所で、同じように火を焚いてご先祖さまの霊を見送ります。
このとき、オガラと一緒に、お供えしたなすで作った馬や牛などの乗り物も燃やし、
送り火の煙に乗ってご先祖さまがお墓に帰っていくとされています。
日にちは?
送り火の日にちは、
旧のお盆では8月16日、新のお盆では7月16日となります。
16日に送り火をするのであれば、7月15日と8月15日はお盆の中日となり、
もしも15日に送り火をするのであれば、7月15日と8月15日はともにお盆の送り日となります。
送り火の日程は、地域の風習や各家庭によって変わることがあります。
必要なモノは?
送り火はに必要なものは、迎え火のときとまったく同じなので
特別、気合いをいれて準備することはありません。
麻柄(オガラ)または松明と、焙烙(ほうろく)があればじゅうぶんです。
もしも、迎え火にすべて燃やしてしまった場合は、
スーパーや花屋で買うことができます。
また、近所にお店がない場合はネットでも購入できます☆
大きさもぴったりなので迎え火、送り火をする際にオススメです。
場所は?
こちらも迎え火をしたときと同じで、
家の門口、または玄関先で焚くのが一般的です。
時間帯も夕方に行なう場合が多いようですが、
ご先祖さまの魂と長く過ごしたい人もいるようで
その場合は夜の暗くなった時間帯に送り火を焚くこともあるようです。
どちらにしても、
みんなの気持ちが清々しくなってご先祖さまの霊を見送ることができれば問題ないでしょう。
何をお供えする?
出典:https://www.irasutoya.com/2013/12/blog-post_3527.html
地域やご家庭によって少しお供えするものが違うようですが、
ご先祖さまをお迎えして供養するという基本的な作法に変わりはありません。
本来、仏壇に灯す明かりやお線香、お花や砂糖菓子(御供菓子)といった故人が好きな食べ物、
清浄な水などのお供えものは一般的に「五供(ごく)」と呼ばれ、
あの世から帰ってくるご先祖さまの御霊を迎えてもてなすというものです。
また、定番なのはきゅうりで作った馬やなすで作った牛をお供えします。
それぞれ「霊が早くお家に帰れるように」(きゅうりの馬)、
「霊がゆっくり天国に戻れますように」(なすの馬)といった思いが込められています。
マンションの場合はどうすればいいの?
出典:https://www.pakutaso.com/20170840242post-13003.html
近年ではマンションやアパートで暮らす人が増えていますが、
このような場合はどうすればいいのでしょうか?
マンションなどでは火が焚けないため、代わりに盆提灯を飾ります。
盆提灯は迎え火と同じように、ご先祖さまの霊が迷わず帰ってこられるように
家までの目印となりますので、送り火でなくても盆提灯で問題ありません。
迎え日に行う場合は、まず玄関先で盆提灯を灯して手に持ちます。
そのあと、一礼をしてから黙祷し、ご先祖さまの霊をお迎えする気持ちでまた一礼して盆提灯の明かりを消します。
送り火に行なう場合は、玄関先で盆提灯を灯して手に持ちます。
ご先祖さまの霊をお見送りする気持ちで一礼して黙祷し、そのあと盆提灯の明かりを消します。
マンションやアパートの場合はこちらがオススメ。
手提げタイプの盆提灯なので持ちやすく、電子ローソクを使えば安全に迎え火・送り火ができます。
まとめ
いろいろと細かい作法があって難しいと感じる人もいるかもしれませんが、大事なのはご先祖さま(家族)に感謝し、歓迎してあげることです。今の自分があるのはご先祖さまのお陰だと常に感謝の気持ちを忘れずに、お盆を迎えましょう。
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