季節の雑学 生き物

蜘蛛は脱皮する?抜け殻は縁起が良い?足の数は8本で取れても生える!

家に蜘蛛の抜け殻みたいなものを発見したのだけど、蜘蛛って脱皮する虫だったかしら?

家で大きい蜘蛛の抜け殻を見つけたりするとびっくりしますよね。

本記事では、

  • 蜘蛛の脱皮
  • 蜘蛛が苦手な方の対処法

についてご紹介していきます!

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蜘蛛(クモ)は脱皮をする動物!どれくらいを繰り返すの?

出典:unsplash

蜘蛛は成長するために脱皮を繰り返す

蜘蛛はあまり脱皮をするイメージがないかもしれませんが、脱皮を繰り返すことで徐々に体が大きくなっていきます。

骨を持たない蜘蛛は、体全体が外骨格と呼ばれる殻で覆われているため、体が大きくなると外骨格が窮屈になり、脱皮をするというわけです。

細い足をしていても、体全体が外骨格で覆われているので、抜け殻には足の形もしっかりと残っています。

割と見かける機会の多いセミの抜け殻と違い、蜘蛛の抜け殻(脱皮)というのはあまり見かける機会がないので、どういうものかイメージできない方も多いと思います。

そこで、蜘蛛の脱皮の様子を動画でご紹介します。

こちらは、女郎蜘蛛(ジョロウグモ)が脱皮をしている様子です。

外骨格からゆっくりと出てくるのが分かりますね!

抜け殻が丸まっていることもあって、最後にシュッと出てくると、とても大きくなったように感じますね・・・!

また、下記の動画のTweetはタランチュラの脱皮シーンのようです!

蜘蛛が脱皮をするのは幼体の時期だけ

蜘蛛は、成体になるまで脱皮を繰り返し、生活の中で見かける機会の多いジョロウグモの場合では、雄は7回、雌は8回脱皮をします

蜘蛛が脱皮をするのは幼体の時期だけなんですね。

成長するために脱皮をするので、成体になると脱皮をしなくなります。

ただ、例外もあり、タランチュラのように、成体になっても脱皮を繰り返す種類も存在します。

蜘蛛の脱皮・抜け殻は縁起がいい?

出典:ぱくたそ

ヘビの抜け殻は金運アップの縁起物として知られていますよね。

蜘蛛の脱皮(抜け殻)の場合は、ヘビと違い縁起物にはなっていませんが、蜘蛛自体が縁起の良い生き物であるといわれています。
≫夜の蜘蛛は殺すべき?夜は縁起が悪い理由や朝との違い、そもそも逃がすべき?

蜘蛛はその姿形から、不気味なイメージも強いので、縁起の良い生き物とされているのは意外ですよね。

縁起の良い生き物と言われている蜘蛛ですが、特に朝に出る蜘蛛は「朝蜘蛛」と呼ばれ、「福を運んでくる」「待ち人が来る前触れ」などと言われています。

また、蜘蛛は害虫を食べてくれるため、「家の守り神」とも言われています。

海外でも、蜘蛛は「神の使い」「幸運のシンボル」として、お守りなどに用いられています。

魔除けのお守りとされているアメリカインディアンのオジブワ族に伝わる装飾品、「ドリームキャッチャー」も蜘蛛の巣の形をしていますよね。

蜘蛛の足の数は8本!失ってもまた生えてくる!?

出典:unsplash

蜘蛛は昆虫(こんちゅう)とよく間違えられがちですが、昆虫ではありません。

その証拠に、昆虫の足は6本です。

ところが、蜘蛛の足の数は8本あります。

また、この足はもし失ってとしても、脱皮を2~3回繰り返すことで、失った脚を再生することができます

例えば、脚を1本失い、7本になってしまっても、脱皮をして出てくると8本になっているというわけです。

抜け殻は7本脚なのに、8本の脚で出てくるというのはとても興味深いですよね。

また、再生した脚は他の脚よりも短くなっています

再生するといっても完全に元通りになるというわけではないんですね。

蜘蛛を見かけたら、脚の長さを観察してみるのも面白いかもしれません。

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日本で見ることのできる蜘蛛の種類

世界では約35000種類、日本には約1200種類の蜘蛛が生息しています。

家の中に出る小さなものから、山林などで見かける大きなものまで、様々な種類の蜘蛛がいますが、日本だけで1200種類もいるというのは驚きですよね。

ただ、日本に生息する1200種類の蜘蛛の中でも、私たちが普段見かける蜘蛛は、ほんの数種類に限られています。

代表的なものでは、アシダカグモ、ハエトリグモ、ジョロウグモなどの種類があります。

これらの蜘蛛は、普段生活する中で見かけることのできる、人間にとって身近な存在でもあります。

ここでは、この3種類の蜘蛛について紹介していきます。

アシダカグモ

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アシダカグモは外来種で、福島県以南の本州、四国、九州の人家に棲息する大型の蜘蛛として知られています。

体長は雄で10~25mm、雌で20~30mmで、足を入れるとCD1枚程の大きさにもなります。

https://twitter.com/KuromaruHikaru/status/1533064655975088128?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1533064655975088128%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fpublish.twitter.com%2F%3Fquery%3Dhttps3A2F2Ftwitter.com2FKuromaruHikaru2Fstatus2F1533064655975088128widget%3DTweet

網を張ることはなく、ゴキブリやハエ、小型のネズミなどを食べてくれる益虫としても知られていますが、そのインパクトは凄まじいものがありますよね。

ゴキブリ退治要因として、
見かけてもそのまま放っておく方も多いようです。

とにかく大きいので、強い毒を持っていそうなイメージがありますが、意外にも人間に影響がある程の毒は持っていません。

また、その見た目に反し臆病な為、無理やり掴んだりしない限り人間に近付くことも、咬みつくこともありません。

遭遇した際は、ドンドンと壁を叩くだけでもサッと逃げてしまいます。

このように、人間にとって害のないアシダカグモですが、如何せん巨大なので、蜘蛛が苦手な方にとっては発狂ものの種類といえます。

ハエトリグモ

ハエトリグモは全長1センチ程の小型の蜘蛛で、体の大きさの割にクリっとした大きな目が特徴です。

虫・蜘蛛嫌いな方には気持ち悪く見えるかもしれないですが、クリッとした目がかわいいという方も多くいます。

その名前の通り、ハエなどの小さな虫を捕食します。

そのため、わずらわしいハエ対策として家で見かけてもそっとしておく方も多いです。

https://twitter.com/gintouhibiki/status/1533747297166966784?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1533747297166966784%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fpublish.twitter.com%2F%3Fquery%3Dhttps3A2F2Ftwitter.com2Fgintouhibiki2Fstatus2F1533747297166966784widget%3DTweet

ハエトリグモの種類は非常に多く、日本では100種類以上生息しています。

森林や人家など、様々な場所で見られますが、
人家でよく目にするのは、アダンソンハエトリ、チャスジハエトリ、シラヒゲハエトリなどの種類になります。

たまにペットにされる方もいるそうです。

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ジョロウグモ

ジョロウグモはアシダカグモやハエトリグモとは違い、造網性の蜘蛛で、本州、四国、九州と南西諸島(沖縄本島北部)に生息しています。

体長は雄が6~13mm、雌が17~30mmで、大型の種類に分類されます。

大きい蜘蛛なので、見かけたらつい驚いてしまいますよね。

造網性の蜘蛛なので、網を張り、昆虫などを捕食するのですが、ジョロウグモの網は非常に大きいのが特徴で、直径1メートル程の網を張ることもあります。

自然の中で網を張る分には良いですが、人の通り道やベランダなどに網を張られてしまうと困りますね。

蜘蛛に巣を作らせない方法・作れてしまった後の駆除方法

出典:ぱくたそ

家のハエ・ゴキブリを退治してくれる蜘蛛ですが、見た目が苦手な方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、まず蜘蛛を家に入れない・巣を作らせないために対策をしましょう。

もしもう家で数匹蜘蛛を見かけたのであれば、正しく駆除・退治しましょう。

家に入れない・巣を作らせない方法

蜘蛛対策の例

  • 網戸の隙間や穴を埋める
  • 蜘蛛が嫌いなハッカ油で寄せ付けない
  • 蜘蛛の餌となる害虫を駆除する
  • 蜘蛛除けのスプレーをまく

蜘蛛を家に入れない・巣を作らせない方法は、上記のものが挙げられます。

隙間を極力無くしたとしても、蜘蛛はほんの僅かな隙間さえあれば入ってくることができます。

そのため、頑張って隙間を埋めても家の中で見かけることもあるかもしれません。

そういった際は、家の中をピカピカにして小さな虫もいない状態にすれば、蜘蛛もエサがなくて出ていきます。

ただベランダなどに巣を作られてしまうと困りますよね。

巣は雨や風に弱いため、軒下などに作られやすいです。

かつ、獲物の虫が集まりやすい場所に作られます。

そのため、ハッカ油・スプレーをまく場合はこういった場所を重点的に対策すると良いです。

駆除・退治方法

蜘蛛を駆除する際は、不快害虫に効くエアゾール系の殺虫剤が効果的です。

卵のうはエアゾールが効かないのでつぶします。

蜘蛛の巣は見つけ次第ホウキなどで取り除きましょう。

ホウキに排水口用ネットなどを巻いておくと、ホウキを汚すことなく巣を除去できます。

蜘蛛が留守の時に巣を駆除しても、再び同じ場所に巣を作る習性があるため、巣があった場所にスプレーをまいておくと良いでしょう。

蜘蛛の生態

出典:unsplash

先に説明したように、蜘蛛は「造網性」と「徘徊性」の2種類に分けられ、家の中に出る蜘蛛のほとんどが「徘徊性」の蜘蛛なので巣を張ることはありません。

ほとんどの蜘蛛が肉食性で、昆虫、節足動物、軟体動物、小型の脊椎動物などを捕食します。

蜘蛛といえば「糸」を連想しますよね。

造網性の蜘蛛はもちろんですが、巣を張らない徘徊性の蜘蛛でも、糸を出すことができます

蜘蛛は「しおり糸」と呼ばれる糸を引きながら歩き、落下しそうになってもぶら下がり、元の場所に戻ることができます。

糸は体内では液状になっていますが、体外に出すときに空気と応力によって繊維状の糸となります。

造網性の蜘蛛は糸の粘液を利用して、獲物を捕食します。

巣には縦糸と横糸があり、横糸には粘液が付いていますが、縦糸には粘液が付いていません。

蜘蛛が自分の作った巣に引っ付いてしまうことがないのは、縦糸の上を歩いているからなんです^^

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【まとめ】蜘蛛は脱皮を繰り返して大きくなる!

蜘蛛の脱皮・生態・対策などについてご紹介しました。

家に大きい蜘蛛が出てくるとびっくりするかもしれませんが、家に出る蜘蛛は無害な種類がほとんどです。

ハエ・ゴキブリなどを退治してくれるため、逆に大きく育てる方もいるほどです。

ですが、無理に成長を見守る必要もないので、苦手は方はさっさと駆除してしまいましょう!

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