誰からも愛されている「イルカ」。水族館ではイルカのショーに並んで見たり、海に行けば一緒に泳いでみたりと、絶大な人気を誇っていますよね。そんなイルカですが、寿命や生態って意外と知らない人が多いかもしれません。 スポンサーリンク
そのため今回は、「イルカの寿命は?水族館と野生との違い、種類ごとの違い、クジラの寿命は?」をご紹介します^^
もくじ
イルカの寿命はどれぐらい?種類ごとにも
出典:http://ur0.biz/0WpX
イルカの寿命は、様々な噂が囁かれていますが、実際のところ調査が難しく、正確なデータはほとんどありません。
一説では、アメリカで行われた、野生バンドウイルカの長期追跡調査の研究データによると、年齢構成は0〜50才で、
死亡時の平均年齢は7.5才と推測されています。
水族館でも時折、イルカの年齢が書かれていたり、イルカのショーで指導員の方が、イルカの名前や年齢を紹介されたりもしていますが、はっきりとしたデータは存在していないのです。
イルカは、世界中で約80種、日本近海では約40種ほど生息すると考えられています。寿命などの正確なデータが存在しないとしても、いったい、どんな種類のイルカがいて、どれくらいの推定寿命なのか、簡単にまとめてみました。
主なイルカの種類と推定寿命
生息地:世界中の冷温帯から熱帯域にかけての沿岸部
体長:約3~4.2メートル
推定寿命:20~30年
生息地:北太平洋西側、オーストラリア付近の南太平洋、インド洋など
体長:約2.5〜2.7メートル
寿命:約30〜40年
生息地:北太平洋北部(日本海)の冷温帯
体長:約2.4~2.8メートル
推定寿命:約27年
生息地:小笠原、東シナ海、台湾近海、世界中の熱帯の海など
体長:約2メートル
推定寿命:20年以上
生息地:大西洋の温帯から熱帯、特に北大西洋のメキシコ湾流が流れる海域
体長:約2.3メートル
推定寿命:約40年
生息地:北半球の寒冷な沿岸域
体長:1.5~2メートル ※メスのほうが大きい
推定寿命:20年(野生)
生息地:アジアの沿岸
体長:約1.6~1.7メートル
推定寿命:20~30年
生息地:マゼラン海峡、フォークランド諸島周辺、ケルゲレン諸島周辺など
体長:約1.5〜1.65メートル
推定寿命:不明(正確には分からず)
生息地:世界中の温帯や熱帯の海域
体長:約3〜4メートル
推定寿命:30年以上
生息地:温帯から熱帯の海域
体長:約5〜6メートル ※オスの方が大きい
推定寿命:60年弱
生息地:日本近海など
体長:約5.5〜5.7メートル
推定寿命:45年
生息地:北極、亜北極域など
体長:約4〜6メートル
推定寿命:30~50年(野生)
生息地:世界中の海
体長:約6~9メートル ※オスの方が大きい
推定寿命:35~60年(オス)/50~80年(メス)
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水族館のイルカの種類や寿命は?
出典:http://ur0.biz/xjvv
水族館のイルカといわれると、一般的に、上記にも含まれている、バンドウイルカ、シャチ、シロイルカ、ハナゴンドウ、イロワケイルカ、スナメリなどがあげられます。イルカショーでジャンプなどのパフォーマンスをしているのは カマイルカ、バンドウイルカなどもおり、人間によって飼育されているのはよく見かけますよね。
水族館では、10年以上飼育されていることを確認されることも多く、20年以上生きていたという話を聞いたことがあります。なんと、世界では、60年以上も飼育されていたという記録も残されているとか。ご長寿!
水族館は海よりも、外敵が少ないため、生き延びやすいという見方もある一方で、一説によると、水族館のショーなどで活躍するイルカたちの寿命はかなり短く、7年とされています。その短さの原因は、ストレスにあるといわれていますが、実は、それを裏付ける正確なデータは存在していません。
野生のイルカの寿命
野生のイルカの寿命についても、詳しいデータはどこからも正式に発表されておらず、長寿なのか短命なのか、実際のところ不明です。ただ、あくまで推測ですが、野生の場合は、外敵に襲われる可能性が高かったり、危険な地域もあるため命を落としやすかったり、餌に必ずありつけるとは限らなかったりするため、飼育されているイルカたちよりも、生存確率は低いとの見方は有力です。
イルカの生態は?
出典:http://ur0.biz/SZdt
どこの水族館にいっても、大人気のイルカ。愛くるしい表情や、可愛い鳴き声、そして人間の言葉や動きを理解する賢さを持っているイメージがありますよね。でも、イルカを知っているようで、実は、詳しく知らないという人も多いかもしれません。
どういった生態をもっているのか、見ていきましょう^^
イルカとクジラは同じ
イルカとクジラ、全く違うように見えますが、実は、生物分類上は違いがありません。どちらも、クジラ類。具体的には、クジラは、ヒゲクジラとはクジラに区別され、イルカとシャチは、ハクジラに分類されます。よって、イルカはクジラの仲間なのです。
では、イルカとクジラをどうやって見分けられるかというと、体の大きさで区別されるんですよ。一般的に、成体の時点で、体長が4メートル以下のものを「イルカ」、体長が4メートル以上のものを「クジラ」としています。ちなみに、4メートル以上超えるイルカも存在していますが、基本的には、4メートル以上は「クジラ」です。クジラの小さい頃をイルカと呼んだり、4メートル以上になったらクジラに呼び変えるといった、出世魚のようなこともありません。あくまで、大人になった時点の大きさで区別しているんです。
明確な線引きはなく、曖昧ではあるのですが、大きさで判断するなんて面白いですね。
イルカは哺乳類
イルカは海をすいすい気持ちよく泳いでいるイメージから、「魚類」と間違われやすいですが、実は「哺乳類」なんです。海洋生物ではあるものの、魚のエラ呼吸と違い、イルカは、「肺呼吸」をおこなう珍しい種。頭頂部にある噴気孔という穴を使って呼吸をしています。噴気孔は、人間でいう鼻のような役割ですね。
また、魚は卵で子供を産みますが、イルカは胎児で子供を産むんです。イルカは、オスとメスで一生添い遂げるカップルもいれば、複数のメスと繁殖を行うタイプのオスイルカもいます。ですが、イルカのメスは、人間と同様、約10ヶ月の妊娠期間を経て、出産、子育ても行います。一回の出産で、一匹の子供。生まれるときは、水の中で溺れてしまわないように、いわゆる逆子のような状態で、尾びれの方から出てくるようです。イルカによっては、繁殖の周期は様々ですが、2〜3年に一度産むのが一般的。なかには、生涯で20匹近く出産するイルカもいるんだとか。子だくさんイルカ^^
呼吸や子供の産み方からも分かるように、魚とは一線を画しています。
イルカの食べ物
多くのイルカは、魚やタコなどを好んで食べます。水族館でもショーで演技ができたとき、ご褒美に魚を与えてもらっているのをよく見かけますよね。野生だと生きている新鮮な魚を、水族館だと新鮮な魚の時もありますが、冷凍したものを解凍して与えています。ちなみに、歯はあるものの、噛み切らずに飲み込むそうです。
ちなみにイルカは、海に住んでいるからといって海水を摂取しているわけではありません。食べ物である魚やタコから水分を摂取しているほか、体内にある脂肪が燃焼したときにできる水分で補給しています。多くの塩分などが含まれている海水を摂ってしまうと、排尿が促進されてしまい、万が一、排尿を補うための水分を確保できない場合に陥ると、脱水症状を起こしてしまうそう。脱水症状が起きてしまったら、最悪の場合、死に至ってしまう可能性も。だから、海水はあまり摂取しないような体の仕組みになっているようですよ。
イルカのコミュニケーション能力は高い
出典:http://ur0.biz/KWMB
イルカは、コミュニケーション能力に優れているという話をよく耳にしますよね。仲間とのコミュニケーションを図る際、声とも言うべきイルカ独自の音を使って、仲間と表現しあいます。イルカの発するこの音には、約30種類以上もあると考えられており、うまく使いこなして信号を送りあっているのです。
また、イルカは、集団で行動することが多い生き物。水族館ではあまり群れで行動することは見かけないかもしれませんが、海で生きている野生のイルカたちのほとんどは群れで動くことが多いのです。集団で行動することによって、外敵から自分たちの身を守り合うことも。その際ももちろん、イルカ独自の音を駆使します。お互いのコミュニケーションを大事にしていることがうかがえますね。面白いことに、クジラもそのイルカの集団に入って一緒に泳ぐこともあるとか。クジラもイルカの仲間とはいえ、少し愉快ですね。
穏やかで愛くるしいイメージのイルカですが、コミュニケーション能力が高く、お互いに連携し合えることによって、実は、仲間はずれも起きてしまうこともしばしば。コミュニケーションを密に取り合うことで、グループが生まれてしまい、そのグループに属せなかったら、弱いものいじめのようなことが起きてしまうのだとか。ひどいときは、集団で攻撃して、死に追いやることも。グループ化して集団になることで、攻撃的になってしまうのでしょうか。
可愛いくて人懐っこいイメージしかあまり知られていないイルカの一面。悲しい現実もあるものです。
イルカの身体的特徴
イルカの身体的な特徴はどのようなものでしょうか。簡単にまとめてみました。
基本的に、目から入ってくる情報を確認し、処理する能力は高い。
上下合わせて、およそ80本ほどの尖った歯を兼ね備えている。人間と同じように、乳歯から永久歯へと生え変わり、何らかの影響で永久歯が抜けてしまうと、新しい歯は生えてこない。
なお、多くの歯を持っている割に、食事の際は噛んで食べたりしないため、虫歯になりにくい。
一般的な動物にあるような耳の形はしていないものの、小さな穴があり、耳の役割を果たしている。
ただ、音を完全に聞いて理解できるほどではなく、下あごの骨から伝わる「骨伝導」によって音を感知。
イルカの皮膚は、水泳の選手が着る水着のようなもので、水の抵抗をあまり受けないようにつくりになっている。
ゴムのような弾力性に優れた質感。また、水を弾く性質をもった潤滑油のようなものが出ているとのこと。
また、皮膚の新陳代謝は凄まじく、約2時間ほどで新しい皮膚に生まれ変わると考えられている。
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クジラの寿命は?
出典:http://ur0.biz/YmD9
イルカの寿命は、種類によって違えど、平均20年〜30年と推測されており、寿命が長い種類は、60年〜80年まで生き延びています。では、イルカの仲間であるクジラの寿命は、いったいどれくらいのものなのでしょうか。
- ザトウクジラ:約40年〜50年
- マッコウクジラ:約60年〜70年
- セミクジラ:約70年
- シロナガスクジラ:約80年〜90年
- ホッキョククジラ:約200年以上!!
イルカに比べると、比較的、クジラの方が寿命が長いといわれています。
しかし、ホッキョククジラについては、群を抜いており、もはや、哺乳類最強と崇められています。納得ですね^^
イルカ以外の長寿の動物たち!
出典:http://ur0.biz/XQPr
イルカは一般的に、長生きする生き物として考えられています。もちろん、海も危険な環境なので、全てのイルカに当てはまるとは言えません。それでも、平均で20年、最長でも80年生きるって、とても凄いことですよね。
海洋生物以外でも、イルカ以外にご長寿の動物はいるのでしょうか?いくつかリサーチしてみました^^
ホッキョククジラ:200年以上
先ほども紹介しましたが、やはり、イルカの仲間であるホッキョククジラ。寿命200年以上。海洋生物かつ哺乳類で圧倒的に長生きしている存在です。
なんと、これまでに確認された最高齢のホッキョククジラは、推定211歳とのこと。圧巻ですね!
ニシオンデンザメ:270年以上
脊椎動物のなかで、現在最長の寿命を記録していると考えられているのが、北大西洋に生息するニシオンデンザメだそう。過去の調査を通じて明かされた寿命は、少なくとも平均で272歳と推定されています。
なかには400年以上生きる個体もいるとか。
カメ:100年以上
長生きのイメージが強い、カメ。水族館などで、ゆったりと動くカメをどこか微笑ましく感じたりしませんか。カメ(特にゾウガメなど)は、基本的に長生きする生き物。平均でも100歳は生きるんです。これまでに記録されているなかで、最も長生きしたカメが、ホウシャガメと考えられています。少なくとも、188歳!
現在の最高齢といわれているのが、アルダブラゾウガメ。およそ186歳(2019年現在)。
「亀は万年」という言葉にぴったりですね^^
- アイスランドガイ:500年以上
- 微生物:5万年(メキシコの地下水晶洞窟から発見)
- 巨大ウィルス:3万年(シベリアの永久凍土から発見)
- ベニクラゲ:不老不死
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みんなに愛されるイルカの寿命や生態について紹介しました。寿命は長い方とはいえ、人間の手で寿命を縮めてしまうこともなきにしもあらず。イルカも私たちと同じ生き物。温かく見守りながら、大切にしていきたいですね^^
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