鼻をつまみたくなるような、あの銀杏の強烈な臭い!!そもそも、銀杏はなぜあんなに臭いのでしょうか?もし、触ってしまったら、早く臭いを消す方法ってあるのでしょうか?
そのため今回は、銀杏が臭い理由・成分は?臭さを消す方法・対策や踏んでしまったら?をご紹介します!^^
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もくじ
銀杏が臭い理由・原因は?
出典:https://www.pakutaso.com/20170824241post-13103.html
臭いのは生き残るための知恵?
銀杏があんなに強烈な悪臭を放っているのは、動物たちを追い払い、生き残るための知恵だったのです!
相手を惹きつけるような匂いならまだしも、この臭いのせいで木の実が大好きな日本ザルやネズミでさえ、銀杏には寄り付かないそうです。
なるほど…、植物とは思えないほどのレベルの高さに驚かされますね。
黄金に染まるイチョウ並木の下では、木から落ちた実が独特の臭いを発生しています。
まるで、油の腐ったような悪臭が鼻を突きます。
でも、それも理由があってのことなので、我慢するしかないですね。
また、いちょうは繁殖力が強い植物です。
いろいろな場所に植えられていて、世界最古の樹木の仲間となっています。
ヒトにもある成分!?
出典:https://www.pakutaso.com/20141132322post-4841.html
銀杏が臭い原因は、「酪酸」と「エナント酸」という成分によるものです。
酪酸はブタン酸ともいわれ、人間の足の悪臭と同じ成分で、鼻を突くような臭いがあります。
「エナント酸」はブタン酸とも呼ばれる油状の液体で、腐敗臭のような強い臭いを発します。
銀杏はこれらの成分の両方を含んでいるために、臭さも2倍強烈なんですね。
強烈に臭いアレの成分も
銀杏の臭いの成分はわかりましたが、「酪酸」の「酪」は文字通りバターやチーズにも含まれていて、乳製品が腐敗すると、この臭いを発生します。
そして、この成分は人間の皮脂にも含まれているそうです。
汗臭い下着を放っておいたり、毎日履く靴の臭いとか、どこかで……かいだことがある気がしたのは、そのせいですか^^;
それにしても、銀杏の子孫を残すためとはいえ、この強烈な臭いってすごいパワーですね。
銀杏の臭さを消す方法
出典:https://www.irasutoya.com/2014/06/blog-post_941.html
臭い成分があるのはどこ?
銀杏の成分はどこが臭いのかというと、果肉の部分にあります。
柔らかい外皮種の汁の部分で、私たちが食べる部分は中心部分の硬い殻に覆われたところです。
銀杏はタンパク質やビタミンを多く含み、栄養価が高い食材です。
それを守るための防衛本能として、実をつける雄株だけがあんなに臭い成分を作り出したというわけです。
ちなみに、種子のつかない雄株のほうは、それほど臭くはありません。
もしも踏んでしまったら?
スニーカーや靴底で銀杏を踏んでしまったら、靴を水で洗い流したあと、重曹を溶かした水に数時間つけておきます。
その後、もう一度水洗いすると臭いが取れます。
重曹は脱臭効果が高いので、おすすめの方法です!
もしも踏んでしまったら、すぐに臭いを消す方法はありませんが、気を取り戻してください。
臭いから捨てるわけにもいきませんからね。
料理に使う時は?
実の詰まったままの銀杏を水の中で腐らせたり、揉んだりして種と果肉を分離します。
この時はすごい腐敗臭があるので、洗い流したあと日本酒に1時間ほど漬けておきます。
次に流水を流しながら種を取り出し、その後天日干して乾燥します。
拾ってきた場合はちょっと厄介ですが、銀杏の臭いを取る作業から始めなければいけません。
もうひとつの方法として、土の中に約1ヶ月埋めると、不思議なことに臭いがなくなるそうです。
こちらなら臭い思いをしなくても処理できますが、時間がかかります……^^;
銀杏を採ってってくるのは簡単ですが、食べるまでになかなか大変ということですね。
ようやく臭いが取れたと思ったら、次は殻を破るのに一苦労してませんか?
そんな時には、銀杏割り器という道具があると、時間もかかりません。
銀杏の節をはさんで柄を握ると、節の部分で殻がきれいに割れます。
使いやすいバネ式で、たくさんの銀杏を続けて割るのもラクラクです。
いつもペンチで失敗して実が潰れてしまうという方、これ本当に使えますよ!
秋の味覚の茶碗蒸しに入れたり、加熱して塩をまぶして食べると、美味しいですよね!^^
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銀杏は臭いだけじゃない!?
出典:http://japanism.info/ginkgo-autumn-free-sozai.html
直接触るのはNG!
処理中に銀杏の果肉部分に触れてしまうと、手がかぶれることがあるので注意しましょう!
銀杏の食べる部分は、果肉の中のさらに殻に包まれた胚乳種の部分です。
ですから、食べる時は果肉の部分を取り除かなければいけません。
かぶれてしまった時の応急処置にに関しては別記事でご紹介しています↓↓↓
もしも触ってしまったら?
手や足についた銀杏の臭いを消すには、石けんをつけてよく洗い流すと大丈夫です!
街路樹などを散歩していて、もし触ってしまったらどうしよう?
簡単には取れないのでは…と慌てますよね。
臭いが移ってしまわないうちに、早く対応することが大切です。
ただ、アレルギー症の人でかぶれが出てきた場合は、すぐに皮膚科を受診するようにしてくださいね。
銀杏にはこんな効果も(効能について)
最近、いちょう葉の成分から出たフラボノイドとテルペノイドという薬用成分が話題になっています。
栄養価の高い銀杏の実だけでなく葉も注目され、1960年以降、医療効果の研究が進んでいます。
具体的には、いちょう葉エキスには血流の促進効果などが認められています。
ちょっと健康に自信がない、疲れやすくなったという人は、いちょう葉エキスを毎日続けて飲むと、健康維持につながります。
自然成分だけでできた養生食品なので、体に優しく効いていくのがわかります。
ドイツ・フランスなどのヨーロッパ諸国やアメリカなどでも、広く健康維持に利用されているので安心です。
食べ過ぎには要注意!
美味しくて、ついパクパクと手が伸びる銀杏ですが、食べ過ぎると良くないといわれています。
「ギンコトキシン」という毒が含まれ、食べ過ぎると意識を失ったり、神経麻痺を引き起こしたりすることもあるそうです。
大人は1日5〜6粒程度なら問題ないのですが、5歳未満の小児だと、5〜6粒食べても中毒の症状が出る場合もあるので注意が必要です。
採れたてはもちろん、一年中「銀杏のむき身」が食べられたら、これは嬉しいですね!
健康にも良いので毎日食べたいという人は、調理済みの揚げ塩ぎんなんが重宝します。
クセになるほろ苦さと口当たりのよいサクッとした食感は、お酒のつまみにも最高です♪
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銀杏=臭いは違う?
出典:http://komekami.sakura.ne.jp/wp-content/uploads/pc010788.jpg
臭くない銀杏並木のヒミツ
銀杏の木には雄と雌があり、雄の木には実が付かず、雌の木には銀杏の実が付きます。
そのため、街路樹などで銀杏を植え替える際には、実がならない雄の木を植えているそうです。
雄の銀杏には実がならないので匂いもせず、実を踏んで車がスリップするという危険もなくなるというわけです。
銀杏は防火にも有効
銀杏は防火にも有効といわれています。
関東大震災の時には、高野槇、銀杏、珊瑚樹が実際に防火の効果があったとされ、三大防火樹といわれます。
また、京都の西本願寺では、江戸時代に2度の大火があった時にも、銀杏のおかげで延焼しなかったそうです。
境内には、その時の「水吹きのいちょう」が敬されています。
銀杏の歴史はいつから?
銀杏はその昔、遣唐使の時代に中国から日本に伝わったといわれています。
恐竜が生息していた中生代に全盛を極めた銀杏ですが、一度絶滅して現在は中国原産の品種です。
日本人の私たちにとって、「いちょう」はとても馴染み深い植物ですね。
全国各地の神社仏閣に植えられていて、樹齢1000年という古木も多く残っていますよね。
村や町でよく見かける鎮守の森も、昔から自然を敬ってきた人々にとっては象徴的な存在です。
また、いちょうの歴史で驚くような話ですが、150年ほど前までヨーロッパでは絶滅してしまった化石だったそうです。
それが明治維新で開国された日本に来てみたら、いちょうの木がそこら中にたくさんあって、「生きた化石」として大騒ぎになったそうです。
日本が島国だったので、取り残されていたんでしょうか……何とも不思議ですね。
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銀杏が臭いのは雌の木だけで、子孫を残すためでした☆銀杏拾いに行くときは、直接さわらない、靴で踏まないなど、臭い対策にしっかり気をつけてくださいね☆
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