12月は、本格的に冬が始まり、寒さを感じる季節ですよね。そんな12月の季語は、どういったものがあるのでしょうか?12月にふさわしい手紙の書き方も、気になりますよね。
そのため今回は、12月の季語は?俳句や時候の挨拶、手紙の書き出し・結びの文例もご紹介します!^^
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もくじ
12月の季語は?
出典:https://www.irasutoya.com/2014/08/112.html
季語とは、俳句の中で季節を表現するために用いられる言葉です。
季語が入っていることで、その句が表現しようとしている季節がわかります。
俳句には一つ以上の季語を取り入れることが、ルールになっています。
12月の季語は、「霜月」「寒波」「初雪」など、寒さを感じさせるものや、
「大晦日」「年越し」「除夜の鐘」など、年末を連想する言葉が多くみられます。
季語があるのとないのとでは、句を詠んだ時に頭の中に浮かぶ光景が全く変わってきたりします。
上手に季語を取り入れて、背景をイメージさせることができる句を詠みたいですね。
12月の別称
私たちは、11月、12月と、月のことを数字で表しますが、12月には、いくつか別称があります。
代表的なものは「師走」です。聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
12月にはお坊さんに来てもらいお経をあげてもらうという習慣があったため、
「師」(お坊さん)が「走る」(忙しい)月ということで、師走と呼ばれるようになったといわれています。
師走以外にも、梅が咲き始める頃という意味の「梅初月(うめはつづき)」、
旧暦の立春(1月)を待つという意味の「春待月(はるまちづき)」、
旧暦の冬の三か月の最後の月という意味の「三冬月(みふゆづき)」など、10以上の別名があります。
今では、数字で表現するのが当たり前になっていますが、
漢字を使った別称も、時期をうまく表していて奥深いですね。
12月の季語の俳句は?
出典:https://www.pakutaso.com/20180155011post-14750.html
手紙で使える俳句
【時雨】今朝から日和うしなふ時雨かな/阿波野青畝
【落葉】落葉踏むけふの明るさあすもあれ/水原秋桜子
【枯萩】枯萩のこんがらがりてよき天気/田中みつぼ
【空風】から風の吹き枯らしたる水田かな/天野桃隣
【柚子湯】さめかかる肌に柚湯の匂ひけり/長谷川かな女
【冬至】門前の小家もあそぶ冬至かな/野沢凡兆
有名な俳句
12月の季語が使われている代表的な俳句を紹介します。
【冬籠】冬籠りまたよりそはん此のはしら/松尾芭蕉
【年忘れ】半日は神を友にや年忘れ/松尾芭蕉
【冬構】門閉じぬ客なき寺の冬構/夏目漱石
【行く年】行く年や猫うづくまる膝の上/夏目漱石
【冬木立】釜入れて香におどろくや冬木立/与謝蕪村
【年の暮】ともかくもあなた任せのとしの暮/小林一茶
俳句の歴史
俳句というと、すごく昔からあるように思いますが、俳句という言葉は、大正時代にできたものです。
意外と最近なのですね。
それ以前には、「発句」と呼ばれていました。
かんたんに、俳句の歴史を紹介しましょう。
15~16世紀には、「連歌」「俳諧」と呼ばれる、17音と14音からなる詩が盛んに歌われていました。
その中から、「発句」と呼ばれる前の17音だけが作品として独立していき、これが俳句の原型となります。
それまで、俗文芸とされてきた俳句ですが、松尾芭蕉によって権威を認められるようになり、
今となっては日本の文化、芸術として受け入れられています。
12月の時候の挨拶は?
出典:https://www.pakutaso.com/20140300079post-3968.html
時候の挨拶とは?
12月の季語や季節をあらわす言葉に「~の候」「~の折」といった定型句を付けると、
手紙の時候の挨拶になります。
・拝啓 寒冷の候 年末を迎え、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
「寒冷の候」や「初冬の候」は、ビジネス文章や案内状、
目上の人に対するあらたまった手紙の書き出しに使えます。
この他にも、「冬至の候」「初氷の候」や、季節の言葉「大雪」「大晦日」「年越し」「除夜の鐘」「年の暮」「クリスマス」「年用意」「御用納め」「年忘」…など、冬の寒さを表す言葉や、年越しに関係する言葉を入れると良いですね。
二十四節気とは
時候の挨拶には、二十四節気がよく使われます。
二十四節気とは、冬至、大雪など、その季節の自然現象を表した単語が使われています。
春分、夏至、秋分、冬至などは今でもよく使われていますが、
それ以外にも小寒、大寒、小雪、大雪などいろいろあります。
今でもカレンダーに小さく書いてあることが多いので、チェックしてみましょう♪
ちなみに、二十四節気に書いてある言葉と実際の季節がちょっと違うな。と感じるのは、
二十四節気は旧暦ベースで考えられているからです。
使える時期に注意
同じ12月でも、時期によって使える挨拶、使えない挨拶があります。
たとえば、「冬至の候」は12月下旬に使える挨拶であり、上旬に使うのはふさわしくありません。
また、「大雪」は12月上旬から中旬に使える挨拶であり、下旬に使うのはふさわしくありません。
冬至は12月20日前後であり、大雪は12月10日前後にあります。
これらは二十四節気としてカレンダーでも確認することができるので、
使える時期が間違っていないか確認してから手紙を書くようにしたいですね。
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12月の手紙の書き出しの文例
出典:http://01.gatag.net/0011052-free-illusaration/
12月の手紙の書きだしの、代表的な文例を紹介します。
・早いもので今年も残すところあとわずかとなってしまいました。
・イルミネーションが美しく輝いております。
・初冬とは申せ毎日ひどい寒さが続きますが
・年内も残り少なになって参りました。この一年はどんな年だったでしょうか。
・なんとなく気忙しい師走となりますたが、いかがお過ごしでしょうか
・今朝は庭に霜が降りていましたが、貴地の寒さはいかがでしょうか
・年の瀬も間近になって参りましたが、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
体調をねぎらうことなどが、12月の手紙の書きだしにふさわしいですね。
あらたまった相手用は?
ビジネスや目上の人に手紙を書くときは、どういった表現を使えばよいのでしょうか、迷いますよね。
「頭語」「時候の挨拶」「結び挨拶」を上手に選んで、目上の人への手紙にふさわしい内容に仕上げましょう。
2.時候の挨拶「師走の候」などを書きます。
3.相手を気づかう言葉「いかがお過ごしですか」などを入れます。
4.「さて」「このたびは」「さっそくですが」などの起語から入り、本文~を書きます。起語は、ここから用件ですと知らせる言葉で、これを入れると流れがスムーズになります。
5.相手の活躍や健康を祈る結びの挨拶を書きます。最後に「敬具」「かしこ」などの結語を添えます。
6.日付、自分の名前、宛名を書きます。(自分の名前は便箋の下のほうに、宛名は便箋の高い位置に書きます。)
季節の変わり目の時期には、相手の健康や体調を気づかう言葉を忘れずに入れましょう!
手紙の書き方は面倒くさいと思うかもしれませんが、用件をスムーズに伝えるためのマニュアルと考えれば納得できるのではないでしょうか☆
ビジネスや目上の人への手紙など、あらたまった相手に向けて書くときは、
これらのルールを守れば、失礼のない文章に仕上がりますよ。
12月の手紙の結びの文例
出典:https://www.irasutoya.com/2013/04/blog-post_823.html
12月の手紙にふさわしい、結びの文例を紹介します。
・ご多忙の折ではございますが、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・来年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
・来年も変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
・健やかに新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
・ご多用な歳末のにぎり、体調を崩されないようにお過ごし下さいませ。
・皆様おそろいで、穏やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
・まだまだ寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
・来年も良い年になりますよう願っております。
・忘年会シーズンですが、飲みすぎには注意してよい年末をお過ごしください。
・ご家族おそろいで、良いお年をお迎えくださいね。
・空気が乾燥してまいりました。お風邪などひかれないようにお気をつけてお過ごしください。
・何かと忙しい時期ではございますが、健康には十分気を付けてお過ごしください。
12月の手紙の結びの文例は、寒くなってきたので体調を気遣うことや、
来年もよろしくお願いしますという意味合いの内容を入れるとよいですね。
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12月の季語は、冬の寒さや年末に関する言葉が使われるということがわかりました。手紙では、体調をねぎらう言葉や、一年間のお付き合いに感謝するような言葉を入れると良いですね☆
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