ツバメがベランダに巣を作ってしまったのだけど、巣立って雛がいなくなるまでどれくらいかかるのかしら?
可愛いツバメさんですが、家に巣を作られてしまうと大変ですよね。
本記事でツバメの巣作り・巣立ちに関して詳しく説明していきます!
この記事でわかること
- ツバメの巣作りの時期
- 巣立っていなくなるまでの期間
- いなくなった後の巣は壊した方が良いのか
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もくじ
ツバメの巣作りの時期・期間
時期や季節
地域にもよりますが、ツバメが巣を作る時期は3月下旬~6月下旬頃までになります。
季節が春になり、ポカポカとした暖かい日が増えると、ツバメは巣を作り始めます。
この時期になると、ツバメが空を飛び交う光景を目にすることも多いですよね。
昔から、ツバメが家に巣を作るのは縁起が良いと言われているので、毎年ツバメが家に来るのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
≫ツバメは縁起が良い?風水や玄関にあると金運・幸運が舞い込む?
ツバメの姿を見掛けると、本格的な春の訪れを感じます。
「ツバメの巣」は春の季語にもなっていますよ!
巣作りの期間
ツバメの巣作りの期間は、数日で終わる場合と数週間~1ヵ月程度掛かる場合の2通りがあります。
数日で終わるのは、既に作られている巣(前の年に作った巣)を修復する場合です。
この場合は、既に作られているものを少し修復すればいいので、1日~3日程で完成します。
数週間~1ヵ月程度掛かるのは、何もないところに一から作る場合です。
この場合、修復して作る巣よりも時間が掛かるのは当然ですよね。
一から作る場合に数週間~1ヵ月と、ツバメによって差が出るのは、材料の調達の関係や、場所によっては巣の材料が引っ付きにくく、巣作りが難しくなってしまうケースがあるからです。
また、個体によって器用、不器用もあり、不器用なスズメだと巣作りに時間が掛かってしまいます。
不器用ながらせっせと巣を作る、そんなツバメの姿も愛らしいですよね。
巣作りが上手く進まないと、ツバメが巣作りを途中でやめてしまうこともあります。
これは、先に記述したように土台と巣の材料の相性が悪く、巣作りがスムーズに進まなかったり、天敵であるカラスやスズメ、ヘビなどを警戒したためです。
ツバメがあえて人の多い場所に巣を作るのも、こういった天敵から身を守るためなんですね。
ツバメは2回子育てする?
ツバメは、1年に2回子育て(産卵)をします。
2回目も、1回目と同じ巣で子育てをすると思いきや、殆どのツバメは1回目とは別の場所で子育てをするんです。
一度子育てを経験した場所の方が2回目も安心して子育てが出来そうなのに、別の場所を選ぶなんて、不思議ですよね。
ただ、2回目は、「1回目とは全く別の場所」というわけではなく、1回目に作った巣のすぐ近くに新しく巣を作ったり、近くの巣を修復して使ったりします。
また、1回目と同じ雄と雌のペアであれば、同じ巣を修復して子育てをすることがありますが、1度子育てをした後で、巣がもろくなっていると判断したら、別の場所で巣作りをし、子育てをします。
このような理由から、2回目の子育ては、1回目とは別の場所でするのが一般的というわけです^^
【ツバメの巣立ちの時期】巣からいなくなる時期はいつ頃?
雛が巣立っていなくなるのは時期
ツバメの巣立ちの時期は、4月~7月下旬頃になります。
ツバメは3月下旬~6月下旬頃までに巣を作り、卵を産みます。
そして、産んだ卵を雌があたため、2週間程でヒナが生まれます。
ツバメのヒナが並んで巣から顔を出している姿はとても可愛いですよね。
ツバメのヒナは、生まれてから20日程経つと、巣立ちの時期を迎えます。
4月~7月下旬頃には各地で巣立ちの様子を目にすることが出来ますよ。
家に巣を作られてしまって、「早めに巣立ってほしい」という方もいらっしゃるでしょう。
ヒナが生まれたらそこから2,3週間ほどでいなくなるので、それまで巣を壊すのは我慢ですね。
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巣立ったツバメの行方は?
巣立ったツバメは、10日間程は巣の近くで親ツバメから餌をもらい、自分で餌をとるようになると巣立ったツバメ同士で集まります。
ツバメが巣立った後、めっきり見かけなくなって心配になることもありますよね。
ツバメが巣立った後は、昼間は外を飛び回ってエサを探し、夜はねぐらですごす事が多いので、子育て中と違って、あまり人目につきません。
そして、秋になると冬を越すため暖かい東南アジアやオーストラリアなどへ渡っていきます。
ツバメは冬を越すために、数千キロもの距離を飛んで海をわたるのです。
巣立った後の巣を撤去するべき理由
- 衛生面の問題があるため
- 害獣問題が発生するため
- 来年も戻ってくる可能性があるため
上記の理由に関して、詳しく解説していきます。
衛生面の問題があるため
巣の下、周りには糞であったり、泥・藁などが散らかることになります。
これが厄介で、放置すると悪臭の元になってしまいます。
下に受け皿を置くのは必須になりますし、真下だけをカバーしても意外に広範囲に落とされるので掃除も必要になることが多いです。
また鳥そのものにダニや寄生虫を飼っていることがあり、玄関近くに巣を作られてしまうと家屋に浸入される恐れもあります。
害獣問題を回避するため
ツバメの雛を狙って他の動物が寄ってくることがあります。
もう巣立っていて巣にいない場合でも、ヘビやカラスが残った臭いを嗅ぎつけてやってくる可能性は十分にあります。
また、上でも説明しましたが、衛生面が悪くなってくると虫が湧いてきてしまいます。
それを食べる大きな虫→その虫を食べる鳥・動物がやってきてしまって害獣問題にもなりかねません。
来年も同じ場所に戻ってくる可能性があるため
ツバメに目印を付けてどれくらい同じところへ帰ってきたかを調べた調査によると、同じエリアに帰ってきたツバメは二割程度で、同じ巣に帰ってきたのは、その半分程度が戻ってきたという結果があるようです。
ツバメが日本に帰ってくるのは、毎年3月~4月ごろです。
数千キロも離れたところへ渡っていったツバメがどうして元の場所に戻ってくることができるのか。
不思議ですよね。
ツバメは、太陽や星座の位置と時間を照らし合わせて、元の場所に戻ってくるといわれています。
一年経っても巣作りをした場所を覚えているなんて、すごいですよね。
≫【ツバメの寿命は何年?】燕は毎年同じ場所(巣)に戻ってくる?
感心してしまいますが、来年も子育てが始まってしまうと、また同じ問題に悩まされてしまいます。
雛が生まれてしまうと、鳴き声で騒音問題にもつながります。
ツバメの鳴き声の意味は?ジーやツピー等の種類での違い、雛の鳴く声の意味や生態も
そのため、巣立って巣が空になったら、早めに撤去してあたりを掃除することをオススメします。
ツバメの巣を撤去する方法
こちらはスズメの巣を撤去する動画ですが、スズメもツバメも同じ材料で巣を作ることが多いので、基本一緒です。
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撤去する前の事前知識
「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」 により、許可なく野鳥のヒナや卵の捕獲・採取などを行うことは禁止されています。
つまり、卵を産まれてしまったら雛が巣立つまで巣の撤去をすることはできません。
巣を作られた段階であれば撤去して大丈夫ですが、卵がすでにあった場合は巣立ちが終わるまで見守ってあげましょう。
親鳥・雛が数匹巣にいると、糞が落ちてきて、下にいる人に当たってしまうこともあるため、下記のような注意喚起のビラを貼っておくと親切ですね。
巣の中にヒナや卵がいなければ、撤去していただいて問題ありません。
そのため、巣立った後に巣を撤去してください。
撤去しないと、再びその巣で卵を産まれる可能性があります。
巣立ちまで待てない場合は、鳥獣の捕獲等許可申請を行った上で、ご自身で撤去するか、専門業者に依頼してください。
巣を撤去するタイミングは2つあります。
- ツバメが巣を作り始めた時
- 巣が完成する前に撤去
- その後、上で紹介した鳥よけの道具で再度作られることを防ぐ
- ヒナが巣立った後
- ヒナは産まれて2,3週間ほど巣立つ
巣を撤去するために準備するもの
巣が作られた場所にもよりますが、おそらくあまり撤去しやすいようなところには巣を作らないのではないかと思います。
ムクドリも巣は極力目立たない場所に作りたいと思いますので...
- ゴミ拾い用のトング
- 肘まである手袋
- ゴミ袋
- ダニ用殺虫剤
撤去方法
巣を作られた場所にもよりまずが、巣を撤去する方法は非常にシンプルです。
巣は基本的に枯草などで作られているそうなので、それらを回収するだけです。
とはいっても、撤去をした話を聞いてみると、回収した枯草の量がゴミ袋2~3袋ぐらいになったという話もありますので、それなりに大変そうです。
まずは、長めのトングを使って巣から枯草などの巣材を少しずつ引っ張り出していきます。
ヒナや卵が隠れていないかを慎重に確認しながら回収していきますが、ダニが大量発生しているときは、ダニが巣の周りに大量に放出されるようです。
この時に、巣の中に卵やヒナが居なければダニアースなどを使って巣材が全体的に濡れたようになるまで吹きかけます。
今後巣を作られないように対策をする
巣を撤去しておけば、来年戻ってきたらそこで子育てする可能性は低いですが、再び一から巣を作る可能性もあります。
そのため、巣を作られたくなければ巣を作らせない対策をして方が良いでしょう。
100均で買える道具でも、簡単に対策することができます。
≫100均でアイテムでツバメに巣を作らせない方法
- アルミホイル・CDなどの光るものを吊るす
- ラミネートテープを貼り付ける
- ネット又は、たくさんのヒモ・テープをぶら下げる
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ツバメの生態
ツバメの集団ねぐら
親ツバメと巣立ったツバメは集団でねぐらをとります。
昼間は数十羽で餌をとりに行き、夜には数千羽もが集まってねぐらを取ることもあります。
ねぐらは、池や沼、河原などに多く取られます。
東南アジアで冬を超す
ツバメは、冬の間は東南アジアなどの暖かい地域で過ごします。
日本から数千キロも離れたところに、数十日ほどかけて渡り、冬を越します。
ツバメが渡る時の飛ぶ速度は、時速50kmほどで、1日300kmも飛ぶこともあります。
渡りをする理由
ツバメが渡りをするのには、エサを取るため、暖を取るためなど、いくつかの説があります。
ツバメが渡る理由として挙げられている説を、いくつかご紹介します。
- 日本は樹木や昆虫が多く、多くのエサを確保することができるが、秋~冬になるとエサが少なくなるので、エサを求めて渡るようになった。
- 氷河期は、多くの地域が氷に覆われ、エサを取ることができなかったため、暖かい土地を探して渡った。それを繰り返しているうちに習性となった。
- かつて、大陸は一つだったものが、次第に移動して現在の6大陸になった。ツバメの渡りは大陸移動と関係している。
以上のような説がありますが、ツバメがどうして毎年大変な思いをして海を渡るのか、はっきりとした理由は分かっていません。
渡りをする距離とルート
日本で生まれたツバメの多くは、太平洋を横断して台湾、フィリピン、マレーシア、オーストラリアへと渡っていきます。
日本から台湾までの距離は約2,000km(東京から)、オーストラリアとなると、5,000km以上にもなります。
途中、太平洋の島々で休憩をしながら南の国を目指します。
あまり知られていませんが、ロシアなど、日本よりも北の国で生まれたツバメが、日本に渡ってきて冬を越すこともあります。
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【まとめ】ツバメの巣立つ時期は、生まれてから2,3週間ほど!
ツバメの巣作りの時期・巣立つまでの期間などについて解説してきました。
親ツバメも、その雛も可愛いですが、家に巣を作られてしまうと色々問題も出てきてしまいます。
そのため、冬が明けてだんだん暖かくなってきた時期には、巣を作られないように対策した方が良いです。
卵・雛がいる間は巣の撤去はできないので、いなくなったら巣は撤去しましょう!!
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