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「年越しうどんではだめ?」年越しそばが一般的な理由・うどんの縁起も

年越しそばって、うどんに変えてもいいのかな?

そばよりうどんの方が好きだし...

けど縁起悪くなっちゃうかな?

近年では年越しうどんを食べる人も多いですよ!

確かにこれで縁起が悪くなってしまったら嫌だと思うので、

年越しうどんを食べて良いのか解説していきます!

この記事でわかること

  • 年越しはそばではなく、うどんでもいいのか
  • 年越しうどんにして縁起は落ちないのか
  • そもそもなぜ年越しはそばが一般的なのか

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年越しは"うどん"でもいい?だめ?

年越しそばではなく、うどんでもいい!

最近では、年越しにうどんを食べる人が増えています。

麺類の中でも人気のうどんは、冬の鍋にも欠かせない食材です。

そんなうどんだからこそ、大晦日の寒い日に食べたい料理の中でも上位に位置することでしょう。

年越しそばが一般的に知られていますが、実際のところうどんではダメなのかという事を考えてみましょう。

年越しうどんは縁起がいい

年越しに食べるそばは、長寿や健康に対する願掛けのようなモノで、大晦日という一年の最後に食べる縁起の良い食べ物です。

縁起の良い食べ物という考え方からすると、やはりうどんよりもそばの方が歴史も理由も確かにあります。

しかし、うどんにも長寿を願うようなげんかつぎ的な意味もあります。

最近流行りの年越しに食べるうどんは、“来年こそ太く長い一年になりますように”や、見た目から“太く長く幸せに”という願いが込められています。

そばにも当てはまりますが、実のところ来年は“より良い年になりますように”と縁起を担いで食べる年越しうどんに決まったモノはありません。

ただし、具としてのせているトッピングに意味合いを掛け合わせる事で、来年への願掛けに食べられています。

そういう点では、そばよりもうどんの方がバリエーションが豊富です。

日本人は年越しに麺類を食べる

様々な言葉等が掲載される辞書に、年越しそばは載っていますが、年越しうどんはまだ載っていません。

そんな年越しそば中心に、日本全国では様々な麺類が年越しの食べ物として食べられています。

独特な料理が特徴の沖縄では、年越しそばとして沖縄そばを食べるそうです。

もしかしたら、どこかに年越しラーメンと言うモノがあってもおかしくないかもしれません。

年末の寒い中、初詣に行く方も多いと思いますが、昔境内のそばに屋台のラーメン屋が出ている場所もありました。

そのため、初詣に出向いた人たちの体を温めるラーメンは人気の屋台です。

年越しラーメンや年明けラーメンも悪くないですよね。

年越しうどんの意味は?

さて、年越しにうどんを食べても全く問題ないという事でしたが、年越しうどんや年明けうどんを食べる意味合いについてもう少し掘り下げます。

うどんは縁起の良い食べ物

うどんもそばも、縁起の良い食べ物です。

そして、長い食べ物という形状から、“健康長寿”や“家運長命”など、長寿に関わる縁起の良い食べ物としてよく食べられています。

しかし、うどんの方が太く長いので、そばよりも御利益がありそうな感じがします。

そして、迎春の料理と言えば、おせちや紅白に彩られた料理が思い浮かびます。

そのせいか、真っ白なうどんにのせる紅いトッピングにも注目が集まっています。

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うどんにのせるトッピングが大事

白いうどんに、紅色のトッピングを入れる事で、迎春を祝う紅白の縁起が良い食べ物となります

料理投稿サイトなどでも、色とりどりに飾られた年越しうどんのレシピが公開されています。

やはり、美味しく色鮮やかなうどんで新年を迎えたいですね。

うどんにのせるトッピングの意味

うどんにのせるトッピングですが、わかりやすいところでおせちの定番、紅白かまぼこは縁起のよい食べ物です。

ほかにも、紅い色のかまぼこや、かにかまなども鮮やかな紅で縁起が良さそうですね。

他にも、おせちの具として入っている海老は腰が曲がるまで長生きという長寿のシンボル的な食材なので、うどんを彩る食材としても人気です。

少し意味合いは変わりますが、風邪予防に生姜を入れて寒い年越しをうどん温まり乗り切るというモノもあります。

うどんにのせる変わったトッピング

紅色の食材が好まれていますが、他にもたくさんの紅色をしたトッピングを紹介します。

先ほど紹介した海老を使った桜エビのかき揚げや、紅い色に近い金時人参のかき揚げは色だけでなく、元々うどんの具として人気です。

さらに、梅干しやトマト、明太子を入れるうどんもあります。

明太子のトッピングはよく見かけますが、そば屋の天ざるで梅干しやトマトの天ぷらを出す店もあるので、この2つは意外と美味しいトッピングです。

他にも紅い実という見た目も含め、松の実を滋養強壮として入れたり、クコの実は老化防止の効果があるので、うどんに入れるとアクセントになります。

まさに、健康と長寿に効果がある食べ物です。

年越しうどんの由来は?

年越しそばは由来となる歴史があります。

しかし、年越しうどんには、実のところそこまでの歴史や由来がありません。

まだまだ歴史の浅い年越しうどんは、年越しそばほどの人気がまだないので、毎年至る所で注目されている年越しそばの流通には勝てません。

太く長くを願ううどんに対して、細く長くのそばほどの謙虚さがないという声もあります。

ただ、うどんを食べて、うんどんで運を呼ぶという印象を付けるために、さぬきうどん振興協議会は頑張っています。

うんをどんどん的な感じですね。

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年越しがそばな理由は?うどんとの違いは?

辞書にも載っているほどの年越しそばですが、いつから食べられるようになったか知っていますか?

最後に、年越しそばが食べられるようになった理由と合わせて、そばとうどんの違いを紹介します。

年越しそばは江戸時代から始まった

年越しそばを食べる習慣は、江戸時代の中頃から始まりました。

諸説ありますが、そば自体の縁起良いという事と、食べる事に対するげんかつぎのようなモノという説が有力視されています。

100%のそば粉で打つそばは、ボソボソしてしまい、とても食べにくい食べ物です。

そば粉を水に溶かした、“そばがき”というモノを主食代わりにしていた時代もあります。

そこで、つなぎを混ぜ合わせて作る製法が江戸時代の前期に広まっていきました。

つなぎを入れる事で、細長い今のそばの形状への進化です。

丁度この頃に、切れやすく細くて長い食べ物という特徴から、1年の願掛けのような感覚で、そばが好まれるようになり、その後大晦日に来年も細々でも健やかな1年でありますようにという思いを込めて、そばを食べる年越しそばを食べる習慣が始まりました。

年越しそばを食べる理由

そもそも、年越しそばには主に2つの理由があります。

1つ目は、製法が変わった事により、細く長い形状から長寿にあやかるためという理由です。

2つ目に、切れやすいという食感から、一年の厄災を断ち切るという願いが込められています。

他にも、当時の金細工師が金銀の粉を集める時、そば粉を使った事から、そばは金を集めるモノとしても好またという説があります。

さらに、そばの栽培方法から起因した内容で、雨風にさらされても太陽を浴びるとすぐに持ち直すことから、失敗があってもやり直せると言う縁起の意味も含まれています。

そばは健康や長寿の象徴的な食べ物になった理由

今でも健康食として世界中に広まっているそばは、江戸時代に流行った病気の一つ脚気の改善にも一役かっています。

当時、おかずなどの栄養バランスを考えず白米中心の食事をしていた日本人は、栄養過多になった結果、脚気が流行しました。

そこへ、そばを食べると脚気になりにくいという噂が広まり、そばは健康食としてたちまち流行り、人気の食べ物となりました。

実際、脚気にならないために必要なビタミンB1が含まれているので、本当に効果があったのだと思われます。

年越しとして食べられる理由の一つ“長寿”という点においても、年越しは健康に良いそばを食べて体を清めてから年越しをすると考える人が増え、新年を迎えるため健康に良いそばで体を清めるためにと食べられていました。

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年越しそば、なぜうどんではない?

長寿という点では、うどんも太く長くと言う願いが込められているので、負けていません。

切れやすい食感から厄災を断ち切ると言う願いに対しても、うどんでも問題ないはずです。

うどん県を掲げる香川県の本場のうどんは、ちくわぶのように柔らかく、お箸でつまみながら食べるうどんもあります。

しかし、そばとうどんでは根本的な違いがあります。

うどんの原料となる小麦粉には、弾力を出し延びるための成分であるグルテン含まれています。

しかし、そば粉にはグルテンが含まれていません。

そば粉の特性として、つなぎを入れないと伸ばせないそばを改良し誕生した二八そばは、江戸時代から主流となっています。

二八そばは、そば粉が8・小麦粉2の割合で作られます。

さらに、山芋や卵をつなぎにして混ぜて伸ばしてつくる製法もあります。

やはりそばはうどんと違い、切れやすい食べ物となっています。

うどん県である香川県では?

年越しうどんを食べる方が多い!

うどんの国とも言える香川県では、年越しにうどんを食べる習慣もあるようです。

さすがうどん県です!

全国的に年越しうどんが流行りつつありますが、一緒に年明けうどんも流行っています。

香川県にある“さぬきうどん振興協議会”が決めた定義によると、実は年越しうどんではなく、年明けうどんが正しい食べ方となっています。

尚、元旦の1月1日~15日までに食べるうどんを、年明けうどんと呼びます。

“さぬきうどん振興協議会”では、『年末に年越しそばを食べ、お正月にはその年の幸せを祈りながら年明けうどんを食べましょう』とアピールしています。

“おせちもいいけど、うどんもね”的な感じでしょうか。

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一方、そばを食べる方もいる

うどんといえば、やはりうどん県を掲げている香川県ですね。

そんなうどん大好きの香川県でも、年越しはそばを食べている人は多くいます。

香川県にも、ちゃんとそばの専門店があるので、必ずしもうどんしか食べないという訳ではありません。

年越しそば・うどんについてよくある質問

うどんとそば、どっちがヘルシー?

答えは、そばです!

ただカロリーはうどんの方が低いです。

矛盾しているように聞こえるかもしれないですが、これにはGI値が関係しています。

GI値とは、食後の血糖値の上がりやすさを著しているのですが、これが高い方が太りやすいと考えて貰えば大丈夫です。

このGI値で比べると、そばよりうどんの方が圧倒的に高いため太りやすいのです。

また、うどんにはモチモチな食感にするためにグルテンも含まれているため、食べすぎると消化不良を起こす可能性もあるので、そばのヘルシーと言えます。

年明けうどんはいつ食べるの?

年越しではなく、年明けに食べるうどんですね。

年明けうどんはその年の始めに、良い年になるように願掛けをするもののため、1/1~15日くらいまでに食べると良いとされています。

ちなみに、これはうどん県である香川県が発祥です。

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【まとめ】年越しは、そばではなくうどんでもいい!

年越しは蕎麦か、うどんかについて、由来などもあわせて解説しました。

年越しそばが一般的にですが、うどんも負けなくらい縁起の良い食べ物です。

もしそばよりうどんの方が好きなら、うどんを食べちゃって良いと思います!

好きなものを食べた方が幸せな気分で来年を迎えられますからね!

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