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てるてる坊主のやってはいけない作り方!都市伝説が怖いって本当?

晴天を願って軒先に吊るす「てるてる坊主」。

子どもの頃に作ったことのある方も多いかと思いますが、正しい作り方を知っていますか?

この記事では、てるてる坊主のやってはいけない作り方や由来、語り継がれている都市伝説についてご紹介します。

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てるてる坊主のやってはいけない作り方や捨て方とは?

出典:写真AC

てるてる坊主の作り方には、やってはいけない作り方や捨て方が存在します。

今までてるてる坊主を何気なく作っていた方も、もしかすると今まで作っていた方法がやってはいけない作り方に該当する可能性もあります。

ぜひチェックして、自分の作り方と照らし合わせてみてくださいね。

顔を描くのは晴れてから

てるてる坊主を作る時、実は先に顔を描くのではなく、晴れた時に顔を描くという順序が正しいそうです。

筆者はてるてる坊主の顔を描いた後に吊るしていたので、この事実を知り驚きを隠せませんでした。

顔を描いていない状態で吊るし、見事晴れて願いが叶ったら顔を描いて処分するようです。

この順序の理由としては、てるてる坊主を吊るした時に雨に濡れてしまうと、顔を描いた墨がにじんで泣いているように見えるからだといわれています。

そして泣いている顔になったてるてる坊主は、雨を引き寄せてしまうのだそうです。

左目だけ後に描く方法

てるてる坊主は、吊るすときには顔なしの状態にしておくのが正しい方法です。

とはいっても、「今まで顔を描いて吊るしていたので、顔のないてるてる坊主を吊るすのは味気ない」と思う方もいるでしょう。

その場合は左目だけを描かずに吊るす、という方法もあります。

左目以外の顔(右目、鼻、口など)を描いて吊るし、晴れた後に左目を描き加えて顔を完成させてから処分する、という方法です。

右目を入れる時に晴天の願いを込め、願いが叶ったら左目を入れる、ということに大きな意味があります。

ダルマの目入れとの関係

てるてる坊主の目を片方ずつ入れるのは、なんだかダルマの目入れに似ていますよね。

実際にこの方法は、ダルマの目入れに影響を受けているという説もあります。

縁起ダルマの発祥の寺である「黄檗宗少林山達磨寺」のダルマは、願いを込めながら左目(向かって右目)に目を描き入れ、願いが叶った後に感謝の気持ちを込めながら右目(向かって左目)を描き足します。

てるてる坊主の目入れの順とは逆ですが、選挙の時のダルマの目入れはこの逆の順で行うので、てるてる坊主の順と同じですね。

ダルマ同様、てるてる坊主の右目をはじめに描く際には「晴れますように」と願いを込めながら描きましょう。

そして見事晴れた時には「ありがとうございました」と感謝の気持ちを持って左目も描き入れてください。

左目を描いていないことで「晴れて願いが叶ったら左目を描くぞ!」と思えるので、より気持ちが強くなりお天気もよくなりそうですね。

てるてる坊主の首を縛るのはOK

てるてる坊主の「首を縛る」と聞くとなんだか不吉な感じがしますが、正しい作り方なので縛ってしまって問題ありません。

首の部分を縛ることで、顔と身体の境界がよりはっきりとわかります。

てるてる坊主を逆さに吊るすと…?

てるてる坊主を逆さに吊るすと雨が降る、といわれています。

逆さにすることで、本来の効果である「晴れ」の逆、つまり「雨」になってしまうのです。

実は、てるてる坊主を吊るす紐を首の部分につけると、吊るした時に逆さになってしまいやすいです。

首ではなく、できるだけ頭の方に紐をつけるように工夫すると、逆さになりにくいですよ。

また、頭の部分が大きかったり重かったりしても逆さになりやすいです。

できるだけ頭は軽く小さめに作ることで、逆さになることを防げます。

あめあめ坊主は他にもいる

「雨が降るてるてる坊主」はこの他にもまだあります。

それは「黒いてるてる坊主」「顔を先に描いて吊るしたてるてる坊主」「スカート部分に切り込みを入れたてるてる坊主」です。

晴れを願う時には白い布でてるてる坊主を作るので、その反対色という意味で黒いてるてる坊主は雨を降らせるのだそうです。

黒いてるてる坊主を軒先に吊るしている場面を想像してみてください。

いかにも雨が降りそうですよね。

「顔を先に描いて吊るしたてるてる坊主」についても、正しい順序の反対なので効果も反対になり雨が降る、ということですね。

また、てるてる坊主のスカートの部分に縦方向にハサミで切り込みを複数入れると、縦線が雨を表すため雨が降る、ともいわれています。

このような雨を願うてるてる坊主は、「ふれふれ坊主」「あめあめ坊主」「るてるて坊主」などと呼ばれています。

どれも雨が降りそうな呼び名ですね。

もし雨を降らせたい時には、試してみてください。

てるてる坊主の正しい捨て方とは

てるてる坊主を捨てる時は、そのままゴミ箱に捨てるような粗末な扱いは避けてください。

願いを込めて作ったものなので、晴れても雨が降っても最後まで丁寧に扱いましょう

晴れた時は目を描いて捨てる

てるてる坊主を吊るして翌日晴れた場合、感謝の気持ちを込めながら顔を描き入れて(左目以外を描いている場合は顔を完成させて)、その日に処分してください。

処分方法は、余裕があればてるてる坊主にお酒をかけ、外から見えないように袋などに包み、燃えるゴミに捨てましょう

もしくは近くの神社でお焚き上げしてもらうと、より丁寧ですね。

お焚き上げはお守りや千羽鶴、だるまなどと同様、神社に頼めばできますよ。

昔はお神酒と一緒に川に流していたようですが、現代では環境のことを考えるとよくありません。

燃えるゴミに出すか、お焚き上げをおすすめします。

いずれにしても、てるてる坊主に対して最後まで感謝の気持ちを持つことが大切です。

雨だった時は目を描かずに捨てる

てるてる坊主を吊るした翌日に残念ながら雨が降った場合は、顔は描かず(左目以外を描いている場合もそのままで)処分します。

この場合も晴れた時と同様、そのまま燃えるゴミに捨てるのではなく、外から見えないように袋などに入れてから捨てましょう。

雨が降ったとしても、あなたの気持ちが込められたてるてる坊主なので、最後まで丁寧に扱ってくださいね。

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てるてる坊主の都市伝説が怖いといわれる理由

出典:写真AC

てるてる坊主には都市伝説があり、それが怖いといわれています。

てるてる坊主の由来や、童謡のてるてる坊主の歌詞について、ご紹介します。

てるてる坊主の由来は生贄?

てるてる坊主の由来は「中国の掃晴娘(サオチンニャン)」の説と「日本のお坊さん」の説の2つがあります。

どちらも悲しいお話です。

中国の掃晴娘とする説

1つ目は、中国の「掃晴娘(サオチンニャン)人形」という紙人形が由来だという説です。

昔、中国に紙切り細工が大好きな「晴娘」という美しい少女がいました。

ある時、ひどい雨が長い間降り続き、このままでは都が水没してしまう恐れがありました。

そこで晴娘が晴れを願うと「龍神の妃になるなら雨をとめる。拒めば大惨事になる」という声が天から聞こえてきます。

村のために、晴娘はそれを承諾。

すると、長く降っていた雨がやみ、晴娘は消えていました。

その後、人々が村のために身をさしだした晴娘をしのび、ほうきを持った少女の紙人形を作って軒先に吊るすようになりました。

これが、ほうきで雨雲を掃いて晴れにするという「掃晴娘人形」の由来だといわれています。

この掃晴娘人形の風習が日本に伝わり、てるてる坊主に変化したという説です。

お坊さんが首を跳ねられた説

2つ目は、日本のお坊さんが首を跳ねられた説です。

昔、長い間雨が降り続き水害で困っていたお殿様のところへ1人のお坊さんがやってきました。

お坊さんはお殿様に雨をやませることを約束しお祈りをしましたが、翌日になっても雨がやむことはありませんでした。

「騙された」と怒ったお殿様はお坊さんの首を跳ね、その首を白い布に包み、見せしめに軒先に吊るしたのです。

すると、それまで降り続いていた雨がやみました。

この話が元となり、晴れを祈る時にはてるてる坊主を吊るすようになった、という説です。

たしかにてるてる坊主の見た目はお坊さんの首にも見えてきますが、こんな怖い話だったとは驚きですね。

てるてる坊主の歌詞の続きが怖い

童謡「てるてる坊主」の歌詞、あなたは最後まで知っていますか?

1〜3番の歌詞は下記のとおりです。

童謡「てるてる坊主」
作詞:浅原鏡村
作曲:中山晋平

(1番)
てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに 晴れたら金の鈴(すず)あげよ

(2番)
てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
私の願(ねがい)を 聞いたなら あまいお酒を たんと飲ましょ

(3番)
てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いたなら そなたの首を チョンと切るぞ

引用元:Uta-Net

筆者は「てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ」の歌詞しか知らなかったので、その続きがあったことに驚きました。

特に、3番の歌詞の最後「そなたの首を チョンと切るぞ」は、前述のお坊さんが首を跳ねられた話にもつながりますね。

子どもが歌う童謡なのに、なんとも残酷な歌詞です。

また、2番の歌詞「私の願(ねがい)を 聞いたなら あまいお酒を たんと飲ましょ」は、前述の正しい捨て方でご紹介した「てるてる坊主にお酒をかけてから処分する」ことにつながっています。

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てるてる坊主の正しい作り方をご紹介

出典:写真AC

てるてる坊主の由来や都市伝説をふまえた上で、てるてる坊主の正しい作り方をご紹介します。

正しい方法で作ることで、てるてる坊主の効果もより期待できますよ。

用意するもの

頭の部分布/ピンポン玉/ティッシュペーパー
全体を包むもの白い布/白いハンカチ/ティッシュペーパー
首を縛るもの輪ゴム
吊るすもの紐、セロテープ

ティッシュペーパーと記載していますが、雨で濡れる可能性があるため、布をおすすめします。

正しい作り方と注意点

てるてる坊主の作り方

  1. 布やティッシュペーパーをきれいに丸めて頭を作る、またはピンポン玉を用意する
  2. 白い布やハンカチ、ティッシュペーパーの中央に頭部分がくるようかぶせ、形を整える
  3. 首の部分を輪ゴムで縛る
  4. 頭の部分に、紐をセロテープでとめる
  5. 軒先や窓際に吊るす

注意点①逆さにならないように

頭の部分が大きく重くなると、吊るした時にバランスが崩れて逆さになりやすいです。

頭は小さめに、軽くなるよう作ってください。

また、吊るす紐を首ではなく頭につけることで、逆さになることを防げますよ。

注意点②顔は描かない

基本は顔を描かずに吊るしますが、顔を描きたい場合は左目以外を描いて吊るしてください。

翌日になって晴れた段階で、顔を完成させましょう。

注意点③前日に南側に吊るす

吊るす場所は玄関や窓際など、外と家の境界線に吊るすことが一般的です。

陽のあたりやすい南側の窓の外がおすすめで、逆に陽のあたりにくい北側はおすすめしません。

縁起のよい南天の木に吊るすと、さらに効果が高いですよ。

「てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ」と歌いながら吊るすとよいですね。

吊るすタイミングは、晴れてほしい日の前日です。

それより手前の日から吊るしたい気持ちもわかりますが、前日に吊るす方が効果が高いと言われています。

捨てる時は丁寧に

前述のとおり、てるてる坊主は翌日晴れたら顔を描き、雨であれば顔を描かずに処分します。

お願いした後に吊るしたまま放置したり、他のごみと一緒にごみ箱にポイッと捨てることのないよう、最後まで丁寧に扱ってくださいね。

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まとめ+関連記事

この記事をまとめると

  • てるてる坊主は、翌日晴れたら顔を描いて処分し、雨なら顔を描かずに処分する
  • 逆さに吊るしたてるてる坊主や黒いてるてる坊主は効果が逆になり、雨を祈願するものとなる
  • 吊るした時に逆さにならないよう、紐は頭の部分につける方がよい
  • てるてる坊主の由来は「中国の掃晴娘人形」または「日本のお坊さん」の説がある

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