季節の雑学

春寒の候の意味は?時期・いつまで使うか、読み方、使い方や例文も

手紙や挨拶文で「春寒の候」という言葉を見かけたことはないですか? 三寒四温の寒さが残る3月頃の時候の挨拶ですね。では、「春寒の候」の読み方は何と読み、その意味は何でしょうか?また、使う時期はいつまでか、例文や使い方も気になりますね!
そのため今回は、春寒の候の意味は?時期・いつまで使うか、読み方、使い方や例文もご紹介します!^^

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春寒の候の意味・読み方!

出典:https://www.pakutaso.com/20120351079post-1298.html

「春寒の候」は、「しゅんかんのこう」と読みます。

時候の挨拶は、だいたい音読みが多いので簡単なのです。ただし、俳句の季語では「春寒」を「はるさむ」と、訓読みすることもあるので気をつけてください。

「春寒の候」の意味は、

・「春を迎えても、まだ寒い日があるこの頃」
・「春とは名ばかりの、寒さが残っている季節」

など、手紙で最初に書く挨拶の言葉として使います。

「春寒」の意味は、「春になりましたが、まだまだ寒い日もあり〜 」「春とは名ばかりですが、〜 」となります。

「候」の意味は「〜の季節になりました」「〜様子をうかがう」など、物事の表面に表れるようす。きざし。などとなります。

ちなみに、この「春」とは、旧暦2月4日頃の「立春」以降のことを言います。

つまり、「春寒の候」とは、「立春を過ぎてからのぶり返した寒さ」「春風がまだ肌に冷たく感じられる頃」といった意味になります。

春寒の候の時期はいつ?いつまで使える?

出典:http://free.gatag.net/2010/05/14/190000.html

「春寒の候」を使える時期は、
立春(2月4日)〜啓蟄の前日(3月4日)頃まで

2月末までとしてもいいのですが、場合によっては3月に入っても寒さが残っていることもあるので、手紙を出す相手の方の地域によって考慮して出すようにしましょう。

早春、仲春、晩春と段々と暖かくなる時期の中で、「春寒」は、早春に使うのがぴったりの言葉です。

これとよく似た言い方に、「余寒の候」があります。「春寒の候」は、2月〜3月上旬の早春の頃に使うと説明しましたが、これに対して「余寒の候」も、2月から3月上旬まで使います。

どうやら、2つの挨拶の使える時期が重なっていますね。

私達の感覚では、春は3月からじゃないの?と考えますが、この時期の気候は三寒四温の言葉どおり、寒さと暖かさが行ったり来たりして不安定なので、どんな風に使い分ければいいのか、2つの区別を説明しましょう。

「余寒の候」は、「立春」(2月4日頃)が基準となり、この日から3月上旬までの時候の挨拶となります。

「余寒」とは、「歴の上では春なのにまだ寒さが残っている」という意味になります。

これに対して「春寒の候」は、「寒いけど、もう春がやって来た」という意味になります。

どちらも似ているようですが、「余寒」のほうは、「〜寒さが残っている」と寒さのほうに重点が置かれて、「春寒」のほうは「〜もう春がやって来た」と、春のほうに重点が置かれていますね。時期・気温などによって「余寒」と「春寒」は日々、微妙な気候現象なので、春らしい気分を敏感に感じながら、どちらかを使ったらいいか参考にしてください。

「立春」とは旧暦の二十四節気のひとつで、一年で最初の節気のことを言います。

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春寒の候の使い方、時候の挨拶を使った例文・文例と結び

出典:http//01.gatag.net/0012475-free-photo/

春寒の候の使い方、時候の挨拶を使った例文・文例をご紹介します!
まず、並び順は下記の順番で使います。

  1. 頭語 拝啓・謹啓 など
  2. 時候の挨拶 春寒の候 など
  3. 相手の安否を尋ねる言葉
  4. 本文〜
  5. 結びの挨拶 結語 敬具・かしこ など

 

【書き出しの挨拶】

・拝啓 春寒の候 皆様にはお変りなくお過ごしでしょうか。
・拝啓 春寒の候 春とは名ばかりの未だ寒い日が続きます。
・拝啓 春寒の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

上記の3つは、目上の方や親しい方など、個人などに送る時の定型文です。
春寒の候以下の文章は、自分なりにアレンジを加えてみてください。そうすると、自分らしいメッセージを届けることができます!

 ・拝啓 春寒の候 貴社におかれましては益々ご発展のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 春寒の候 平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

上記の2つは、会社宛や仕事関係のビジネス文章です。相手先に失礼のないように、誤字・脱字にも気を配りましょう。

【結びの挨拶】

・春とは名ばかりの寒さですが、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。 敬具
・気温の変化が激しい折ですが、お風邪など召しませんようお気をつけくでさい。敬具
・春の訪れまでもう一歩です、ご健康でご活躍のほどお祈りいたします。 かしこ

上記の3つは、目上の方、友人など個人宛てに送る時の結びの文章です。
手紙の最後に相手を気遣う言葉を入れると、まだまだ寒い時期だけに、気持ちがよく伝わる手紙になります。

・時節柄、お体を大切に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。 敬白
・貴社、いっそうのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。 謹言

上記の2つは、会社宛や仕事関係のビジネス文章の結びです。
手紙の最後は相手の会社の繁栄や活躍を祈って結ぶのがいいでしょう。

手紙を送る相手によって、いろいろ言葉使いが違っていますね。
この他にも、結びの挨拶は次のような言葉でも表わせます。

・立春とは名ばかり、体調を崩しやすいものです、どうぞご自愛のほどを。
・寒暖定まらぬ時期ですので、くれぐれもご自愛ください。
・春の訪れもすぐそこまで、お元気にてお過ごしください。

 

「春寒の候」以外にも、2月を表す言葉に「梅花」「節分」「雨水」(2月19日頃〜2月下旬)、
3月上旬を表す言葉に「花冷え」「早春」などもあるので、こんな言葉も手紙で使うと素敵な表現になりますね。

書き出しには「拝啓」「謹啓」などを、結びの言葉には「謹言」「敬具」「敬白」などを使います。

「拝啓」より「謹啓」のほうがより丁寧な頭語に、結びも「敬具」より「謹言」がより丁寧な表現になります。

女性であれば、より親しい相手への手紙で、結びの「敬具」を「かしこ」と言い換えると、よりやわらかな表現になります。

特に、春とは名ばかりの寒さが残るこの時期は、結びに相手の健康や体調を気遣う言葉を入れておくのを忘れないようにしましょう。ちょっと一言つけ加えると、手紙をもらった人は嬉しいものです。

ただし、ビジネス文章や仕事上の案内状では時候の挨拶を省いたり、いつの季節でも使うことができる「時下」(この頃はの意味)とすることもあります。

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まとめ

「立春」を過ぎると、暦の上で「春」が始まります。いかがでしたか?「春寒の候」は、「しゅんかんのこう」と読みます。「春なのにまだ寒さが残っている頃」の時候の挨拶に使います。手紙の書き出しや結びの挨拶に、季節感のある言葉を使うと印象も良くなると思います。文例も参考にしながら、手紙やビジネス文章でも、ぜひ使ってみてください。

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