季節の雑学

初夏とはいつから?時期や意味、初夏の候の使い方や立夏との違いは?

新緑がまぶしい季節が来る頃、天気予報で「明日は初夏の陽気になるでしょう」という言葉をよく耳にします。「初夏」は字の通り「夏の始まり」を表す言葉ですが、具体的には、いつなのでしょうか?
そのため今回は、初夏とはいつから?時期や意味、初夏の候の使い方や立夏との違いは?もご紹介します!^^

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初夏はいつ?いつから?

出典:http://www.idokaba.net/article/2016/04/21/718

「初夏」が始まるのは5月初旬です。

たしかに5月は太陽と新緑がまぶしい季節ですが、本当にもう「夏」と呼んでしまっていいのでしょうか。いくら暑い日が増えても夏休みは2ヶ月以上も先の話、5月はセミもまだまだ鳴きませんし、蚊も飛んでいません。

このようなことから「5月はまだ夏じゃないのでは?」とか「「正式な夏は梅雨明けからじゃないの?」と違和感を覚える人も多いのではないでしょうか。

しかし「5月が夏の始まり」と言われるののにはきちんとした根拠があるのです!

旧暦から判断

「初夏」は旧暦上では「4月ごろ」を表し、現在のカレンダーより1カ月早いのが特徴です。

旧暦は節分の日を起点にして1年が始まる、いわば「昔のカレンダー」です。

旧暦にはその月ごとに呼び名がついていて、たとえばお月見が催される「仲秋の名月」の「仲秋」は、「秋の中ごろ」を指す言葉です。そして「初夏」もまた「夏の初めごろ」を表しています。

では、昔のカレンダーである旧暦の「初夏」とは、現代では具体的にいつからいつまでになるのでしょうか。

ここで、「旧暦における各月の呼び名」を詳しくみてみましょう。

【旧暦における各月の呼び方】
■早春(旧暦1月)2月初旬から3月初旬
■仲春(旧暦2月)3月初旬から4月初旬
■晩春(旧暦3月)4月初旬から5月初旬
■初夏(旧暦4月)5月初旬から6月初旬
■仲夏(旧暦5月 6月初旬から7月初旬
■晩夏(旧暦6月)7月初旬から8月初旬
■早秋(旧暦7月)8月初旬から9月初旬
■仲秋(旧暦8月)9月初旬から10月初旬
■晩秋(旧暦9月)10月初旬から11月初旬
■初冬(旧暦10月)11月初旬から12月初旬
■仲冬(旧暦11月)12月初旬から1月初旬
■晩冬(旧暦12月)1月初旬から2月初旬 
そもそも、旧暦の呼び名が存在した理由ですが、天気予報が存在しない昔の人にとって旧暦は季節を知る貴重な手段となっていました。

同じ「夏」でも「初夏」「仲夏」「晩夏」の3つに分かれているのが旧暦の大きな特徴です。これは、旧暦が季節に合わせて働く農業や林業を営む人たちにとってもっとも重要な「季節」を伝える役割を果たしていたためです。

「梅雨が明けたら夏では?」「5月はまだ夏ではない!」という現代人が違和感は、このような「1カ月早い旧暦」の仕業だったのですね!

初夏とは?

出典:https://www.travel.co.jp/guide/article/10391/

「初夏」は5月初旬から6月初旬までの期間を表す旧暦上の言葉です。

旧暦では同じ夏を「初夏」「仲夏」「晩夏」の3つに分けて、1年を4つの季節(四季)に分けていましたよね。

さらに日本には季節をより細かく表現した暦「二十四節季」という考え方があります。

二十四節季の中では「初夏」という言葉は使われていませんが、「初夏」の始まりを説明するための十分な証拠があります。

二十四節気とは?

出典:http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/

「二十四節季」は、太陰暦の季節感をより「リアル」にしたものです。

農業を営む人にとって種まきや田植えなどの時期は非常に重要なものですから、単なる「初夏」ではちょっと漠然としすぎていますよね。

そこで生まれたのが「二十四節季」です。1年をさらに細かく24等分にして、その区切りごとにより季節感のある別の名前をつけていました。

立春」や「啓蟄」、「春分」や「夏至」、「小暑」や「大寒」などの言葉をカレンダーで見たことがありませんか?まさしくそれが「二十四節季における季節」です。

二十四節季をもとにして考える「初夏」は、野山が新緑に輝き始める「立夏の日」から、草木がさらに生い茂る「小満の日」までとされ、その期間は5月上旬から6月上旬までとされています。

旧暦と二十四節季、どちらも「初夏」は5月上旬から6月上旬までですから、夏の始まりは「5月上旬から」と考えて間違いはありません!

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初夏と立夏の違いは何?

出典:http://netwadai.com/blog/post-4805

「初夏」は5月6日から6月5日の期間を表す「旧暦」の言葉で、「立夏」は夏の始まりの日を表す「二十四節季」の言葉です。

「立夏」は「夏が立つ」という言葉から由来していますが、意味合い的には「夏の訪れ」ということになります。つまり、「立夏」は「夏の日すべて」を表す言葉ではなく「夏が来た日」や「夏が始まった日」など、限られた期間を表す意味の言葉なのです。

まとめると、暦の上で「立夏の日」を迎えたらいよいよ「初夏が始まる」となります。

「立春」や「立秋」、「立冬」も考え方は同じです。立春の日は「春が始まる日」、立冬は暦の上では「冬の季節」に入る日となります。

ちなみに夏が終わりを告げるのは、「立秋の日」を迎える8月7日前後となります。

また、場合によっては「立夏」の次に訪れる「小満の日」を迎える日(毎年5月20日ごろ)までの期間が「立夏の季節」とされることもあります。

そのため手紙やメールを書く場合「立夏の候」を使っても間違いではありませんが、「初夏」よりも使える期間が短いことに注意が必要です。

また、二十四節季は毎年少しずつ日にちが異なります。「立夏」を季語に用いる場合は「立夏の日」と「小満の日」を確認しておきましょう。

初夏を季語として使うなら「初夏の候」をつかおう

出典:http://wakuwaku-days.com/early-summer/

5月に手紙を書くなら「初夏」という季語を使いましょう。

かしこまった手紙やメールには、季語を交えた「時候の挨拶」を書くのが正式なビジネスマナーです。

目上の人に向かって、「5月に入り、夏が始まった感じがしますね!」とは書くのはおすすめできません。

ビジネスメールで「初夏」を使うときは「初夏の候」を使いましょう。「初夏の候」には「夏の始まりの季節となりました」という意味があります。

実際に「初夏」を使った、かしこまった手紙の例文は以下のようになります。

例文
■初夏の候、みなさまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
■初夏の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

このように冒頭部分に季語である「初夏」を持ってきた場合は、手紙の結びに

例文
■向暑の折、くれぐれもご自愛下さい。
■季節の変わり目でございます。何卒お身体おいといください。

といった、「季語に合わせた、相手を気遣う結び文」を忘れずに書きましょう。

また、初夏は6月初旬までの期間なので、「初夏の候」を使って6月初めに書く場合には

6月初め例文
■梅雨入りも間近でございます。体調を崩されませぬよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

といった「梅雨入り目前」といったよりリアルな季節に合わせた結び文に置き換えてみてもいいでしょう。

ちなみに、挨拶分の季語を使う部分に「時下」という言葉が使われているのを目にしたことがありませんか?

「時下」は「簡略化」や「手短に」といった「日常使い的な意味合い」がありますので、特別なメールを送るときには避け、季語を使うのが正式なマナーとなります

初夏の候はいつ使う?

出典:https://wome.jp/articles/1075

「初夏の候」を使うのは、初夏の期間である5月6日から6月5日までの間です。

6月6日からは「盛夏」に代わるので、手紙やメールを送るタイミングには注意しましょう。

私たちがリアルに感じている「初夏」と、暦における「初夏」には多少差があります。

「梅雨が明けたから、初夏でいいか!」と思うのは間違いで、梅雨が明ける7月初旬はすでに「晩夏」(夏の終わり)となります。

目上の人やビジネス相手にメールを送るときに用いる「季語」は、旧暦が基準になっていることを忘れないでくださいね!

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季節を表す言葉は日本にはたくさんの種類があり、それぞれに深い意味を持っていることがわかりました!四季の言葉を正しく知って使いたいですね☆
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