夏と言えばお盆なわけですが、そのお盆の風物詩でも「迎え火」と「送り火」。この送り火と迎え火の時間はいつ行えばいいのでしょうか?日にちややり方も気になりますね☆
そのため今回は、送り火と迎え火の時間はいつ?日にち、やり方・なぜまたぐの?をご紹介します!^^
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もくじ
送り火と迎え火の時間はいつ?
出典:https://www.irasutoya.com/2017/11/blog-post_171.html
送り火と迎え火にはそれぞれ、決まった時間に行なうのがよいとされています。では具体的にどの時間に送り火と迎え火を行なうのがいいのでしょうか。
送り火
お盆の期間に帰ってきたご先祖さまの霊は、現世からまたあの世へ戻っていますので、送り出すために送り火を焚きます。
余談ですが、送り火には地域社会全体行事として行なわれることもあり、大きくわけて、山で行なわれる送り火と、海や川で流す送りの2種類があるそうです。
送り火は、夕方に行なうのが一般的です。その日の午前中までご先祖さまが家に居るとされていますので、「午後」に焚くのがいいですが、実際には夕方以降に行なうことが多いです。
厳密に何時という決まりはなく、完全に暗くならないうちに行なう程度に考えて問題ないと思います。ただ、地域などでは送り火を行なう時間帯が違ってくるようで、真っ暗になった夜に行なう場合もあるようです。
送り火は、ご先祖さまをお見送りするためのものなので、ゆっくり行ないたいという気持ちから夜に送り火を焚くところもあるのです。
迎え火
迎え火は、ご先祖さまの例を自宅に招くための道しるべと言われており、「自宅はここですよ」とご先祖さまにわかりやすく示すためのものです。家の門口や玄関で行なう場合もあれば、お墓の前で行なう地域もあるなど、やり方はさまざまです。
迎え火も一般的には当日の夕方に行ないます。ただ、迎え火も決まった時間はとくになく、地域や各家庭の事情にあわせた時間帯に行なうのが良いと思います。
また、家族みんなが揃ってから迎え火を行なうと思いますので、みんな休みの場合は夕方に、誰かが仕事で遅くなる場合は夜に迎え火をする場合もあると思います。
送り火と迎え火の日にはいつ?
出典:https://en-park.net/books/8113
送り火と迎え火の時間帯がわかったところで、続いてはそれぞれの日にちについてご紹介します。
ちなみにお盆の時期については、東京都では7月に迎え、地方などでは8月にお盆を迎えるなど、地域によってお盆を迎える時期が違います。
それは、お盆には「新のお盆」と「旧のお盆」があるためです。
これを踏まえると、今年の旧のお盆(月遅れのお盆)は8月13日〜16日頃、新のお盆は7月13日〜16日頃となり、一般的に「お盆休み」と呼ばれているのは、「旧のお盆」である8月13日〜16日頃ということになります。
つまり、旧のお盆では8月13日、新のお盆では7月13日に迎え火を行ないます。
そして送り火は、旧のお盆では8月16日、新のお盆では7月16日に行ないます。
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送り火と迎え火の材料とやり方
続いて送り火と迎え火を行なうときの材料についてご紹介します。送り火と迎え火は、どちらも材料は同じで、以下のものを準備しましょう。
- 焙烙(ほうろく)
- オガラ
- 着火剤・マッチなど
焙烙とは、素焼きの土鍋のことで、仏壇屋さんなどで買うことができます。また、オガラはスーパーなどでも売っていますので、手に入れるのは難しくありません。ネットでも手頃な大きさのものが売られています☆
【手順】
材料の準備ができたら、下記の手順で火を焚きます。
- オガラを適当な大きさに折る(大きすぎると燃えるのに時間がかかるため)
- 折ったオガラを焙烙に入れる
- マッチなどの着火剤を使って火をつける
もしも火がつきにくい場合は、新聞紙や折込チラシなどでオガラを包んでから火をつけると燃えやすくなります。また、風が吹いているときは、燃えカスが飛び散らないように気をつけましょう。
こちらの焙烙は直径25.5cm、高さ4cmほどの調度良い大きさです。きちんと素焼きもされていますので、お盆の送り火や迎え火に利用できます。
マンションやアパートなどの場合
マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、玄関先で火を焚くのは難しいかと思います。このようなときは、火を焚くのではなく、「盆提灯(ぼんちょうちん)」を飾って代用します。
盆提灯は、迎え火や送り火と同様にご先祖さまが帰ってくる際の目印となりますので、火がなくとも盆提灯を灯してその明かりを目指して来てもらうようにします。また、盆提灯を使って迎え火、送り火の代わりに使う場合は下記のようにします。
- 盆提灯に火を灯し、手で持って玄関先に立ちます。
- ご先祖さまの霊をお迎えする気持ちで一礼します。
- 黙祷を捧げたら盆提灯の明かりを消します。
マンションやアパートで行なうときは、玄関先から盆提灯に火をつけたまま家の中に入る必要はありません。また、実際に火をつけるタイプではなく、スイッチで明かりが灯る簡易式の提灯も売っていますので、もしも火を使うのに抵抗がある人は、そのようなものを探してみるのも良いでしょう。
こちらは折りたたみ式の手提げ盆提灯です。風情あるデザインで送り火・迎え火の代用として使うことができます。
お盆の送り火と迎え火はまたぐ?その意味は?
出典:https://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_71.html
地域によっては、お盆の迎え火と送り火の行なう際に、火をまたぐ風習があります。特に東京などの都市部で行なわれているそうです。
なぜ、そのようなことをするのでしょうか?
まず、お盆の期間にご先祖さまをお迎えするという意味の迎え火をまたぐ理由は、病気から身を守るという意味があると言われています。東京都などの都市部では、送り火や迎え火を「3回またぐ」ことで「病気から身を守る効果がある」と考えられてきたそうです。
具体的なやり方は、灰になったオガラをまたぐときに「家の玄関から外の方向に向けて」またぎます。これを3回繰り返します。
また、送り火や迎え火をまたぐ際は、自分の宗派のお経(お題目)を唱えたり、その地域に伝わる言葉を唱えることもあるなど、地域によってさまざまなお盆の風習があるようです。
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送り火の行事は何がある?
毎年、全国各地で送り火イベントが行なわれています。その中からいくつか代表的なものをご紹介します。
京都五山送り火
出典:http://bigkarasu.com
祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩のひとつで、8月16日の夜8時に点火されます。
東山如意ケ嶽の「大文字」のほか、金閣寺附近の大北山(大文字山)の「左大文字」、松ケ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」および上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」があり、これを京都五山送り火とよんでいます。
また、五山の送り火は雨(たとえ豪雨)でも開催されます。
長崎精霊流し
出典:https://youpouch.com/2017/08/15/452577/
毎年8月15日に行なわれ、盆前に亡くなった人の遺族が故人の霊を弔うために手作りの船を造り、船を曳きながら街中を練り歩き極楽浄土へ送り出すという長崎の伝統行事です。
当日、夕暮れ時になると「チャンコンチャンコン」という鐘の音と、「ドーイドーイ」の掛け声が町のあちこちから聞こえ、さらに耳をつんざくほどの爆竹の音が鳴り響き、夜遅くまで行列が続きます。
まとめ+関連記事
マンションやアパートで暮らしている場合でも、盆提灯で代用すれば問題ありません。
送り火や迎え火を焚く場合は、近所のスーパーやネットで手軽に材料が買えますので、事前に準備をしてからお盆を迎えましょう^^
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