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形見を身につける効果は?身につける時の注意点も解説

形見を身につけるのって悪いことなのかな?

私は身につけたいんだけど、縁起が悪いよって言われてしまって……

形見を身につけるのが良いのか悪いのか、すぐにはわかりませんね。

形見の由来や身につけ方、身につけるのがためらわれる場合の対処法も見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 形見を身につける意味や由来
  • 形見を身につける方法や注意点
  • 形見を身につけたくない時の対処法

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形見を身につけるのは基本的には良いこと

形見というのは故人の物なので、人によっては、身につけるなんて縁起が悪いのでは、と思ってしまうかもしれませんね。

しかし、そうとも言い切れません。

その理由を見ていきましょう。

形見を身につけるのはどんな効果があるの?

形見には、故人の生前の思い出や「気」が宿ると言われています。

故人との仲が良好で、優しく思いやりある関係であったなら、形見にはあなたを想うポジティブな気が宿ります。

形見をつけていると護られていると感じるのはその為です。

護られていると思うと安心できますね。

安心できるということは良い影響を受けているということなので、基本的には良いことなのです。

形見は受け取った人の身代わりになったりするの?

故人が愛用していた形見には、受け取った人の災厄を代わりに受けたりする、お守りのような役割をしたりということもあるようですね。

大怪我をするところが怪我をせず、代わりに以前もらった形見が壊れたりという話もあります。

「ワタシの友達で、

頂いた形見の水晶のブレスレットが

その友達が夏に雷が近くの大木に落ちた時・・」

「え・・?」

「嘘のようだけど、数珠みたいな水晶のブレスレットが半分割れていたって・・

本人はな〜にも無かったみたいだったのね

アクセサリーは身代わりになってくれたりするので」

引用:故人の形見分け☆身に着けて良いのか

ご友人から形見分けについて相談をされた占い師の方のお話です。

叔母からもらったネックレスを身につけることに悩んでいたご友人に、占い師の方は「感謝の気持ちを持って身につけてみると良い」とアドバイスした後、上記のようなお話をされています。

また、故人のためによく供養してあげた時、故人がもう言えないお礼を言う代わりに、以前もらった形見が急に出てきたり、など不思議なことがあったりもするようです。

友達とランチしたあと、自転車で帰ろうと思ったらいつもジーパンのポケットに入れているはずの自転車の鍵がない。 バックをゴソゴソ探っていたら、バックのポケットから5年前に亡くなった父の形見のタイピンが 出てきました。

(省略)

訳あって今までお墓を建てていなかったのですが、来月7回忌を迎えるので、それを機にお墓を建てることになって 今その完成を待っている状態です。 来月は父の7回忌&納骨をします。

そのことで、この不思議な出来事の前日に実家やお墓に行き、いろいろと用事を済ませたきたところでした。

引用:Yahoo!知恵袋

この方は、そのタイピンはご自身が亡くなったお父様にプレゼントしたものだった、バッグは購入したばかりのものなので、そこからタイピンが出てくるのも不思議だし、亡くなったお父様からのメッセージかと思った、とのことでした。

形見に関して不思議な話は、意外とあるものなのですね。

形見分けの意味や由来は?

形見分けとは、故人の愛用品を、家族や親戚、友人で分けることです。

故人の愛用品を各々手元に置いて供養するため、というのが本来の意味合いですね。

故人を忘れず形見を使用することが供養に繋がります。

これは日本独自のしきたりです。

奈良時代の古典から見る形見

形見分けは日本古来の風習です。

日本の古典文学を紐解くと、形見を与えたり、形見を大事にしていたりといった場面が見られます。

例えば、奈良時代末期に編纂された日本最古の和歌集、万葉集には「我が形見見つつ偲はせあらたまの年の緒長く我れも偲はむ」という歌が詠まれています。

これは笠女郎(かさのいらつめ)の歌で『私の形見を見て、私のことを思い出してください。いつまでも長く、私もあなたさまのことを思っています』という意味ですね。

出典:楽しい万葉集

平安時代の古典から見る形見

平安時代の有名な長編古典である源氏物語にも、第41帖「幻」の中で「形見の文」という段落が出てきます。

最愛の紫の上を亡くした源氏の君が、出家に先立ち身の回りを整理して、紫の上の衣、つまり形見を女房(侍女)たちに与えるのです。

これが形見分けですね。

竹取物語でも「かぐや姫の昇天」の段落で、かぐや姫が「脱ぎ置く衣を形見と見たまえ」『わたし(かぐや姫)の脱いで置いていく着物を形見としてください』と言って月に帰る場面が出てきます。

他にも、大和物語、とはずがたりなど様々な古典で形見に関する場面が見られます。

形見分けという行為が生活に身近だったことがわかりますね。

出典:四季の美 

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形見をいただいたらお礼をする?どう言えば良い?

形見をいただいても基本的にお返しもお礼の手紙も必要ありません。

形見分けという行為そのものは喜ばしいことではないからです。

遺族がお礼を求めている訳ではないことも理由としてあげられます。

遺族は故人との思い出を分かち合い、供養することを求めているので、お悔やみの言葉や、故人との思い出を語るのが良いとされています。

形見を身につけることのスピリチュアル的な意味は?

スピリチュアル的に見て、形見を身につけるということは、亡くなった方の残されたエネルギー、波動を受け継ぐということです。

形見にするものは、感謝の気持ちが浮かぶもの、楽しかった思い出がよみがえるものがいいですね。

あなたを大切に想うポジティブな気が宿った形見には、あなたの魂を強化してくれる作用があると言いますから、大切に扱いましょう。

形見を身につけることの風水的に見た場合

風水の観点から見て遺品は「陰の気」を持つ物に当たります。

形見の衣類や貴金属を身につけたい場合は、午前中から正午の間に太陽光に当ててからが望ましいです。

そして新しい「気」を入れて使うようにすると良いですね。

具体的に身につける方法は?

実際に形見を身につける場合、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。

いただいた形見が汚れていたり、デザインが古かったりすると、身につけるのがはばかられますよね。

形見は必要に応じて、汚れを落としたり、リメイクをしても良いとされています。

具体的な方法を見ていきましょう。

汚れを落とす

そのまま身につけることができそうなら問題ありませんが、経年劣化などでそのまま身につけるのはためらわれる、という場合もありますね。

衣類はクリーニングに出したり、万年筆や時計などは専門店に修理や洗浄に出したりしましょう。

腕時計は重曹や眼鏡洗浄剤で掃除する方法もありますが、精密機器は専門店の方が安心かもしれませんね。

リメイク・リフォームする

アクセサリー類などは、普段使うにはデザインが時代にそぐわないと感じることもあります。

そういった場合は日常的に使えるように、リングをネックレスにしたりなど、リメイク、リフォームするのがいいですね。

着物をポーチやバッグ、日傘にリメイクしたり、ネックレスや指輪を使いやすいデザインにリフォームしたり様々な方法があります。

リメイク・リフォームの専門店は色々ありますので探してみるといいでしょう。

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形見を身につける時の注意点

形見を身につける場合、他にどのような点に気をつければいいのでしょう?

スピリチュアルな観点からも見ていきましょう。

故人はどんな人生を歩みましたか

故人はどのような人柄で、どのような人生を歩まれましたか。

色々あったけれど、おおむね幸せだった、満足できる人生だったという場合は、形見を身につけるのは問題ないでしょう。

逆に出世を強く願っていたけれどうまくいかなかった、やりたいことがあったけれど叶わなかったなど、心残りがあると、形見にそれが残る可能性があります。

また、思いもよらず罪を犯してしまった、などという場合も、心残りという点で、形見に影響が出る可能性があります。

そういった場合、形見を身につけずに置いておいた方がいいでしょう。

故人はどんな最後を迎えましたか

天寿を全うされた場合は問題ありません。

穏やかな最後でしたら形見を身につけるのは良いことです。

最後闘病をしていても、本人が前向きに捉えていたようなら問題はないです。

注意したいのは自ら命を絶たれた場合、この世への未練や悲哀、憎しみなど、ネガティブなエネルギーを抱えて留まってしまう場合があります。

生前の性格が良い人でも、そのような最後を遂げて霊魂になると現世を彷徨ってしまい、ネガティブなエネルギーで引き込んでしまうことがあると言われています。

思い入れのある物はそういったネガティブなエネルギーを呼び込む可能性があります。

その為、この場合は形見を身につけるのは、一旦保留にした方がいいかもしれませんね。

よく供養をしてあげますと時間がかかっても成仏できますので、なるべく供養してあげましょう。

故人との関係性はどうでしたか

故人とあなたの関係性はどうでしたか?

よく目をかけてもらった、可愛がってもらったなど、関係性が良好であれば、形見を身につけることはあなたに良い影響をもたらします。

反対に、反りが合わなかった、など関係性に少し思うところがある場合は、形見との波動が合わないことがありますので身につけない方がいいかもしれません。

もし形見を身につけることにネガティブな意識があった場合

形見を身につけようとすると、悲しい気持ちになる、不安になってしまう。

そのような場合は、どうしたらいいのでしょう。

形見を身につけるのをやめてもいい?

持っていると悲しい感情が溢れる、悪い事が起きている気がする、もし、そう言ったネガティブな思いにとらわれるならば身につけるのは一旦やめましょう。

故人の形見とあなたの波動が合わないのかもしれません。

波動の合わないものを無理に身につけると運気の低下にも繋がります。

何よりあなたがネガティブな思いをすることは、故人も望まないのではないでしょうか。

しまっておく

形見が手元にきたけれど身につける気が起きない。

それは身につけなくてもいいものかもしれませんし、時期が今ではないのかもしれません。

それでも捨てられない、心惹かれるものは、形見とあなたの波動が共鳴している可能性があります。

無理せずそっとしまっておきましょう。

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お焚き上げする

身につけるとネガティブな気持ちになってしまうものは、神社仏閣でお焚き上げしてもらうという方法があります。

神社仏閣に申し込みをした後、郵送したり持ち込んだりしてお焚き上げをしていただきます。

神社でのお焚き上げは「炎によって浄化して天に還すこと」、お寺でのお焚き上げは「炎によって浄化して故人に還すこと」で、宗教的意味合いは異なります。

しかし、魂の宿ったものを炎と共にきちんと供養してもらうと言う点は同じです。

正しく供養すると悪い影響も出ません。

処分する

風水では「陰の気」を持つ形見や遺品は処分すると運気が上がるといいます。

そうは言っても処分しづらいものでしょうが、本当に取っておきたいものを選り分けて、手に取ると気持ちが落ち込んでしまうような物は処分しても良いかもしれませんね。

もし処分するのであれば、良く晴れた7のつく日に処分しましょう。

処分した後は家の中心から北西の方向に、線香や白檀、柑橘系のお香を焚いて、風を通すとなお良いです。

売る時に気をつけておきたいこと

お焚き上げをしたり、正しく処分をすると、故人の気の影響下から外れますが、売る場合はある程度繋がりが残ります。

つまり、形見の影響が残るのです。

買い手が善良な人だった場合ポジティブな影響が来ますが、そうではなかった場合ネガティブな影響が来る可能性があります。

気になる場合はきちんと処分した方が良いかもしれません。

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【まとめ】形見を身につけることは、故人を偲びつつ未来に一歩踏み出すこと

形見を身につけることがどういう意味かについて見てきました。

古典から見た形見分けの由来、具体的に身につける方法などを知ることができましたね。

形見はケースバイケースで扱いが異なりますので、一概にこうした方が良いとは言えません。

故人がどういった人生を歩んだか、故人とあなたとの関係性はどうだったかを振り返り、形見との向き合い方をゆっくりと考えてくださいね。

形見を大切に保管したり、正しく処分したり、丁寧に使用することは故人への供養にもなります。

心を込めて向き合うことが大事なのですね。

しかるべき時期にしかるべき形で、自然に大切に取り扱いましょう。

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