季節の雑学

門松はいつから・いつまでの時期、期間に飾る?意味や由来、処分方法も

もういくつ寝るとお正月ですね。1年はあっという間に過ぎてしまいます。
そして新しい年を迎えるのですが、お正月の準備やっていますか?
お正月の飾りと言えば、やはり玄関前に飾られる門松ではないでしょうか。
定番の門松ですが、いつからいつまで飾れれば良いのでしょうか?時期・期間はどれくらいでしょうか?
また、門松の意味や由来、処分方法も気になりますね!
そのため今回は、門松はいつからいつまでの時期・期間に飾る?意味や由来、処分方法もご紹介します!^^

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門松はいつから飾る?その時期・期間は?

出典:http://www.pictcan.com/item/0087.html

お正月飾りの定番といえば、やはり一番目に付く門松です。
門松と言えば、玄関前に大きく豪華に飾られているモノが印象的です。
大きさは特に関係ありませんが、昔のような飾りは場所を取るので、近年ではスーパーや雑貨屋などで手軽に買える小さなモノを見かけます。
そんな門松飾りですが、いつ出せばよいのか迷ったことはありませんか?
まずは、どのくらいの時期に飾れば良いのかを説明します。

門松など正月の準備は12月13日から

結論から言うと、門松を含めた正月飾りは12月13日から飾り始めるとされています。
そもそも、お正月は“松の内”と呼ばれる期間に行う行事です。
“松の内”の中でも、12月13日が正月始めとなっています。
そのため、12月13日を越えるとテレビで耳にする煤払い(すすはらい)や、松迎え(まつむかえ)といった正月の準備が各地で行われます。
なので12月13日以降であれば、門松をいつ飾っても問題ありません。

関東と関西では飾り始める時期が違う

基本的には12月13日が正月始めとなっていますが、実は関東と関西では“松の内”の期間も違うので、正月の準備をする日が異なります。
関東は12月8日から、関西は12月13日からとされています。

門松を飾る日に大安は関係ない

門松は、お正月に飾る縁起物です。
縁起物聞いて大安を気にする人もいるかもしれませんが、関係ありません。
そもそも大安とは、中国から伝わった六曜が起源となっています。
しかし、六曜が伝わる前から日本独自の文化として門松に起因する神事などがあったので、大安でなくても問題ありません。
日本の正月を飾る準備とされている12月13日からという時期は、日本の文化として脈々と伝えられています。
なので、大安を気にせず安心して飾ってください。

門松を飾らない方がよい時期・期間は?

29日は門松を飾らない

29日という日付は、二重苦をイメージさせます。
そのため、二重に苦しむ29日は縁起物を飾るには縁起の悪い日付になります。
ちなみに、9が付く日も避けましょう。
9という数字は縁起が悪く、苦に通じるという印象があるので避けた方が良いでしょう。

30日や31日も門松を飾らない

年末の31日は一年最後の日なので、一夜飾りもしくは一日飾りとなってしまいます。
門松の由来で説明しますが、神様を迎えるためのありがたい門松を一夜限りの日に飾るのは神様をおろそかにしてしまう行為です。
神様に失礼なので、31日は飾らない方が良いでしょう。
そして、30日も忌み嫌われる日付となっています。
31日は大晦日と言いますが、これは旧暦の呼び方からきており、昔の年末最終日は晦日と呼ばれる30日でした。
晦日とは、月の最後を意味する言葉です。
そのため、30日も31日と同じ意味合いを持ちます。
と言うことから、30日と31日は門松を飾るにはふさわしくない時期となります。

門松を飾りつける目安の時期・期間は?

松の内という事から、飾り始めは12月の13日からで、神様に失礼のないよう時期を見て28日までには門松を飾り終えておきましょう。
お正月の準備期間とは言っても、年末のビックイベントとしてクリスマスも控えています。
そのため、12月は25日までクリスマスの飾りが行われ、飾る場所がありません。
12月13日から正月飾りを初めてしまうと、クリスマスと正月が混在しよく分からなくなってしまいます。
クリスマスツリーと一緒に、門松を玄関に飾る訳にはいきませんね。
そもそも、準備期間中ならいつ飾ってもかまわないので、クリスマスが終わる26日から28日までの間にお正月の飾り付けをしましょう。
時期的にも26日と27日は大掃除をして、キレイになってから飾る事をオススメします。
8が付く日は末広がりで縁起も良いので、実は色々な意味でクリスマスが終わった後の28日はちょうど良い時期となっています。
なので、28日に門松を玄関に飾ると良いでしょう。

門松はいつまで飾る?

出典:http://kataduke-life.com/cat-something/67/

門松を飾っても、いつまで飾っておけばいいのかと悩む人も多い事でしょう。
飾り始めでも紹介しましたが、縁起物の門松を飾り終える際の時期に仏滅などは関係ありません。
正月飾りは、“松の内”と呼ばれる期間に飾るモノなので“松の内”が終われば門松は片付けます。
では、その“松の内”がいつまでなのかについて説明します。

門松の飾りは1月7日まで飾る

一般的に“松の内”は、1月7日までを意味するので、年が明けて7日までは飾り、8日になったら片付けてしまって大丈夫です。
仕事始めが4日からという人が多いので、7日はもう正月ではないと感じる人も多いでしょうが、7日まで飾る決まりとなっています。

門松は本来1月15日まで飾る

一般的には1月7日までですが、“松の内”の中でも“小正月”と呼ばれる期間があり、その“小正月”の終わりが1月15日なので、15日まで飾っておくという風習が残る地域もあります。
そして、門松を処分する行事として行われる“どんど焼き”が“小正月”に行われる事が多く、ほぼ1月15日か14日に行われているので、その時期までは飾るという風習も残っています。
主に、関西地方の風習として残っています。
ちなみにどんど焼きとは、無病息災を祈願して、正月飾りや書き初めなどを一カ所に持ち寄って燃やす行事で、もとは神事だった正月の火祭りが起因となっています。

門松を1月20日まで飾る地域もある

“小正月”の1月15日よりも遅く、“二十日正月”と呼ばれる1月20日まで飾る地域もあります。
“二十日正月”は正月の終わる節目としてされており、京阪地方や、岐阜・石川・群馬の中でも、一部の地域にこの風習が残っています。

江戸時代に門松を飾る期間が変えられた

地域によって異なる“松の内”ですが、大きく分けて関東は1月7日、関西は1月15日となっています。
元々は、日本全国1月15日が共通認識で、その後の1月20日に鏡開きを行うことで、正月が終わる頃合いとなっていました。
正月の終わりは、“松の内”が終わってから鏡開きをするのですが、この鏡開きの日程が江戸時代に変えられた事によって、“松の内”の期間も変更されました。
理由として、江戸時代の徳川3代将軍家光が亡くなった4月20日を発端に、毎月20日が月命日となり、お祭りなどの行事が次々と自粛されていきました。
正月も例外ではありません。
月命日に鏡開きは良くないという事になり、その後鏡開きが1月11日に行われるよになりました。
しかし、“松の内”である1月11日は、まだ“歳神様”がいるので鏡開きを行うには神様に失礼だとなり、徳川幕府が1月7日をもって飾り納めという御触れ出しました。
お膝元の関東はその通達が広まりましたが、関西まではしっかりと伝わらなかったので1月15日までが“松の内”という風習が残ったと言われています。

江戸時代に起こった大火災によって門松の飾る期間が変わった

“松の内”の変更には諸説あり、徳川幕府の御触れとは別に、1657年の1月18日から20日までの3日間に起こった“明暦の大火”と呼ばれる大火災が原因だったのではないかという説があります。
こ大火災で、江戸の市街地は殆どが消失してしまいました。
その後、正月の松飾りが燃えやすいモノとして見られ、翌年から早々と片付けるようになり、必然的に1月7日までで正月飾りは終わりという習慣になったという話です。
そんな正月飾りが早めに片付ける習慣によって、“松の内”も短くなったようです。

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門松を飾る意味・由来は?

出典:https://kotobank.jp/word/%E9%96%80%E6%9D%BE-45629

門松を飾る時期について説明しましたが、近年の家庭事情で飾らない家も増えています。
そこで、何故お正月に門松を飾るのかという意味と由来について説明します。

門松を飾る意味

御先祖霊の集合体を総称して“歳神様”と呼び、お正月は本来その“歳神様”を自宅へお迎えしお祝いする行事でした。
そして、玄関前に飾る門松は“歳神様”をお迎えするための目印です。
1年の始めにやってくる神様は、その年の健康と五穀豊穣を約束してくれると言われています。
門松は、神様をお迎えする大事な意味を持っています。
幸福をもたらす神様を自宅へ招待しするため、心から感謝する気持ちで玄関へ門松を飾りましょう。

門松を飾る由来

神を祀るために門松を飾る

竹や松で作られる門松は、“歳神様”への目印だけでなく、“歳神様”の依り代(よりしろ)とされ、正月飾りの中でも最も重要な飾りです。
樹木には神が宿ると言われており、中でも松は“祀る”を連想させるありがたい樹木なので、門松として使われるようになりました。
門松は、別名“松飾り”・“飾り松”・“立て松”とも呼びます。
そして、門松は竹の入れ物など竹が主になっているようにみえますが、実は松が主役の飾りです。

門松の由来

松は祀るという意味から、もともとの門松は松だけで飾られていました。
そんな門松の由来となっている風習が、平安時代の宮廷儀礼である小松引きです。
小松引きとは、1年で最初の子(ね)の日に外出し、小さな松の木を引き抜く事で、長寿祈願をするという行事です。
その後、室町時代から長寿を連想する竹も一緒に飾られるようになり、現在の門松へと形を変えていきました。

門松の飾り方は?

出典:http://medical13.com/691.html

神様に対する心持ちから、門松は重要視されています。
昔は山へ行き松などを集め、その家々で飾り付けを行っていました。
次は、その飾り方について説明します。

飾る門松は雄松と雌松の左右一対

一般的に、門松は玄関前に左右一対として飾られています。
そして、飾る松にも種類があり、それぞれ左右に置く意味を持っています。
左右一対で飾られる門松を“松飾り”、もしくは“お松さま”と呼び、左側には雄松、右側には雌松を飾る決まりとなっています。
各松の特徴を説明します。

向かって左側に置く門松は“雄松(おまつ)
《雄松の特徴》
・黒松と呼ばれ樹皮が黒っぽい
・葉には太く・固い・長い特徴がある
・白い葉牡丹(はぼたん)を活ける
逆に、向かって右側に置く門松を“雌松(めまつ)
《雌松の特徴》
・赤松と呼ばれ樹皮が赤っぽい
・葉には細い・柔らかい・短い特徴がある
・紅い葉牡丹(はぼたん)が活ける

門松で飾られる竹の位置で意味が異なる

竹の飾りには、先端を斜めに切った「そぎ」と、真横に切った「寸胴(ずんどう)」の二種類があります。
この2種類の竹を使い門松は作られています。
門松は、長さの異なる3本の竹を組み合わせ飾られていますが、その3本の組み合わせにも意味があります。
長さの異なる竹の組み合わせが持つ意味を紹介します。

《出飾り》
長い竹と短い竹が内側、中くらいを外側に置く一般的な飾り方です。
長い竹と短い竹を両親に見立て、中くらいを子供に見立てています。
これには、親が子供を後押ししているようなイメージになっています。
息子なら早く一人前に独り立ちするように、娘なら良い縁に恵まれ結婚し家を出るようにという意味合いを持ちます。
もしくは、病院の先生と看護婦のように見立てた長い竹と短い竹で、中くらいの竹を患者とする意味合いもあります。
この場合は、患者の病気が早く治り病院を早く出て行くようにという意味になります。

要するに、その場から良い意味で出て行くように、送り出すという意味で“出飾り”と呼ばれています。

《迎え飾り》
出飾りとは逆に、中くらいの竹を内側にし、長い竹と短い竹を外側に置く飾り方です。
お店をしている場合の飾り方で、お金やお客が入ってくるようにという意味があります。
一般家庭の場合は、子宝がやってくるようにや、お嫁さんやお婿さんを迎えられるようにという思い込めて飾ります。
妊娠中の場合は、元気な赤ちゃんがやってくるようにという思いを込めて飾ります。

商売繁盛はもちろん、良縁や子宝に恵まれますようにという願いを込めて、福を迎えるという意味の飾り方です。

門松は1本で飾っても問題ない

江戸以前は、庭に1本だけを飾るという風習もありました。
その時代は、1本が正しい飾り方となっていたので、現代でも一対にせず1本のみの飾り方でも問題はありません。
1本の場合は、左右どちらに飾っても決まりはないので、飾りやすい方に飾って大丈夫です。
尚一本飾りの場合は、雄松と呼ばれる黒松が主流となっています。

門松の処分方法は?使いまわしはできる?

門松の処分はどんど焼き

門松の処分方法は、一般的にどんど焼きでお清めしながら燃やしてもらうことです。
どんど焼きで正月飾りなどを燃やる事には意味があり、お迎えした“歳神様”をお見送りするという由来があります。
“松の内”が終わると、各地域の神社でどんど焼きが行われるので、近所の神社なので行われる日程をチェックしておきましょう。
元々祝日だった成人の日に合わせて行われていましたが、最近は月曜日の祝日へ固定されているので、15日に近い土日に行われるようになりました。

どんど焼き以外の門松処分方法

忙しくて“どんど焼き”に出せなかった場合は、細かく砕いてから塩で清める
丁寧に新聞紙で包んでから燃えるゴミへだしましょう。
ただし、地域によって門松は大型ゴミ扱いに指定されている場所もあるので、前もって確認しておくことをオススメします。
もし自宅で焼く場合は、御神酒と塩で土を清め、清浄な炎で焼くというのが正しい手順となっています。

門松の使い回しはオススメ出来ません

近年では毎年の飾りとして使い回しする家庭も増えていますが、正月飾りを燃やす事にも意味があります。
降りてくる“歳神様”を迎える目印として飾った門松を神社で燃やす事によって、来ていただいた“歳神様”を天に送り返すという意味合いがあります。
正月飾りの門松は縁起物なので、最後まで大事に扱いましょう。
使い回しはエコかもしれませんが、縁起物と由緒ある風習という歴史があります。
1年の無病息災を祈願して、しっかりと正しい方法で毎年処分する事をオススメします。

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まとめ

門松についてわかりましたでしょうか。
実は松が重要で、神様をお迎えする大事な目印となっている門松は、とてもありがたい縁起物です。
しっかりと御利益があるように、最初から最後まで大事に扱いましょう。
それでは、今年もあと少しですが、悔いの残さず過ごしていきましょう。

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