縁起物のアイテムとして知られている、だるま。姿かたち、とても愛らしいですよね。日本人なら誰しも、街中で見かけたり、お土産でもらったりするのではないでしょうか。でも意外と知られていないだるまの意味や由来。 スポンサーリンク
そのため今回は、『だるまの意味や由来は?目入れ理由、赤い白い黒等の色の理由やご利益、形の理由も』をご紹介します!^^
もくじ
だるまにはどんな意味や由来がある?
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だるまには、代表的なものとして、「無病息災」「家内安全」のほか、「七転び八起き」、「商売繁盛」、「開運出世」などの何度も転んでも、負けずに打ち勝っていくような意味が込められています。何度転んでも起き上がるだるまは、幾度となく失敗しても、諦めずに、何度も立ち上がって奮闘していくことを体現したものとして、自分用でもお土産でも、とても愛されている縁起物アイテムです。
また、だるまは、お土産屋さんだけでなく、お正月や祭礼時、縁日などで、神社仏閣の境内付近で並んでいる夜店でよく見かけたりしますよね。入学や卒業の時期、受験シーズンなどは特に、だるまを売るお店の数が増えていると感じたり、スポーツでも仕事においても負けられない局面に遭遇した際に、だるまを購入することもあったのではないでしょうか。かくゆう私も、受験勉強の追い込み時期に、だるまを見ては勇気をもらい自分を鼓舞していたなと、とても懐かしく思います^^
さて、だるまの意味は、姿かたちから想像するに難くありませんが、由来についてはご存知でしょうか?
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だるまは、中国の唐の時代のおもちゃがルーツと考えられています。お酒を勧める道具の一つで、酒胡子(しゅこし)と呼ばれる、お尻のとがった木製の人形のおもちゃが始まりと言われており、もともとは、お酒の席の遊びとして使われていました。明の時代に入ると、酒胡子(しゅこし)から張子(はりこ)で作られた不倒翁(ふとうおう)と呼ばれるおもちゃが登場し、転がしても倒れない翁を描いた人形が出現したのです。今のだるまの基礎といえるかもしれません。この倒れない翁は、老いてもますます元気な姿の意味に考えられるようになり、お酒の席における客の健康を祝福する意味が込められていきました。
中国から日本に不倒翁(ふとうおう)がやってきたのは、室町時代の後半。日本では、転んでも起き上がる原理を活用し、外観を元気な子供の姿に変えて、起き上がり小法師(こぼし)という名で、子供のおもちゃとして人気を博すようになりました。この起き上がり小法師が、現在のだるまの原型になっています。中国では、「老いても倒れない」との言い伝えから、日本では、「転んでも立ち上がる」「転んでも自分を奮い立たせる」という、より力強いイメージを含む意味で知れ渡っていくようになります。現在のだるまのようになるまでは少し先で、江戸時代中期に入ってから、起き上がりだるまとして親しまれていくんですよ。
そもそも、だるまは、禅宗の始祖であると伝えられている達磨大師を指しています。そのことを見聞きされたこともあるかもしれませんね。歴史をたどっていくと、日本でいう古墳時代の頃に、達磨は南インド出身の王子として生まれ、と般若多羅の弟子、菩提達磨なります。その後、中国の嵩山(すうざん)の少林寺に入門。そこで9年間、壁に向かって座禅し奥義を悟ります。ちょうど、日本でいう平安時代の頃、中国から日本へ禅宗が伝わっているのですが、禅の教えが難解ゆえに信仰の対象として広く受け入れられず、江戸時代に入ってから、その教えがやさしく説かれはじめ、達磨大使の話などが民衆に一気に広まっていきました。
その達磨大師の話が広まった江戸時代の中期頃、様々なものを似たものに「見立てる」ことが流行していたとされています。達磨大師が、上述した起き上がり小法師に見立てられたことにより、手も足も見せず(一説によると、9年間の座禅で手足が腐ったという伝説もある)、いかめしい顔で座禅する達磨が身体を揺さぶりながら起き上がるこっけいさから、起き上がりだるまが誕生したと伝えられています。
愛嬌たっぷりの姿をしているだるまですが、深い歴史と意味があるんですよ。面白いですね!
だるまの目がない理由は?
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だるまの目がない理由は、願いをこめる際に目を書くこと、いわゆる「開眼(かいげん)」という風潮が広まったからといわれています。
江戸時代のだるまの置物が流行った頃、疱瘡(ほうそう)といわれる天然痘ウィルスを病原体とした感染症が蔓延し、その感染力の強さにより、多くの人々が視力を失い失明したり、死に至ってしまうことも少なくありませんでした。だるまは、すでにその当時、縁起物として認知されており、疱瘡の原因となるものを避ける魔除けとして扱われていたそうです。
失明することも多かった疱瘡(疱瘡)。目がキレイに描かれているだるまは重宝され、反対に、目の描き方が雑なものは売れ残るようになりました。その結果、だるまを売っていた職人や商人たちは、だるまに目をいれず、買ってくれる人たちに描かせるようになったのです。
縁起物として愛されていただるまは、仏像と同じように拝まれるようになりました。仏像を作る際も、彫師は最後に目を入れることで 仏像に魂を入れ込むと考えられているように、だるまにも、疱瘡除けの願いをこめて、「開眼(かいげん)」の儀式を行うことが瞬く間に広まったとされています。
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だるまの目入れをするのはいつ?
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だるまの目入れをするのは、願いごとをする時が一般的です。
人によってそれぞれで、この日じゃないとダメという風に決まった日はありません。自分のタイミングで、叶えてほしいと思った願いごとを、しっかりと心をこめて願いながら目を描くことが大切です。
ひとつの願いごとに対して、片方にひとつの目を描きます。願いごとの数に応じて幾つものだるまを購入して、目を描いていくことはおススメしません。自分が叶えたい願いごとに対して、相応の努力を行ったうえで、心をこめて目を描いていきましょう。そして、そのだるまを大切にすること。きっと心強いサポートを得られると思いますよ。
そして、願いごとが叶ったら、もう片方に目を描いていきます。叶えてもらったことに対して感謝の気持ちを忘れずに目を描くことを心掛けましょう。
だるまの目入れはどちらから?
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だるまの目の入れ方は、地域や願い事の内容によって違うことはありますが、一般的に、願いごとをする時は、だるまの顔と向き合った状態で、向かって右側の目(だるまの左目)に目を描き、願いごとが叶った暁には、向かって左側の目(だるまの右目)に目を描いていきます。だるまの左目には物事の始まりを、だるまの右目には物事の終わりを意味すると考えられています。
普段の願いごとは、上述と同じだけれど、選挙の際は、向かって左側の目(だるまの右目)から目を描き、願いが叶ったら向かって右側の目(左目)に目を描いていくこともあります。また、願いごとをする時から、一般的だとご紹介した方法とは逆の、だるまの右目から始まり、だるまの左目で完結する地域もあります。ほかにも、だるまの種類によっては、「合格祈願」「就職祈願」などの一年を通して区切りがあるような願いごとは、片方の目から描いていく一方で、「商売繁盛」「健康祈願」など、一年を通して区切りなく願うものに関しては、最初から両目の目を描いたりすることもあるんですよ。
だるまの目を描く順番が間違ったからといって、新たに購入して、最初からやり直す必要はありません。片方に目入れしたものは最後まで大切にするようにしましょうね。魂が宿っていると同じことなんですから。
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だるまが赤い理由は?
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だるまが赤い理由は、古くから、赤色には強力な魔除け、厄除けの効果があるとされているためです。ほかにも、赤色には、エネルギーや元気をもたらしてくれる効果があると考えられています。なかには、赤色の理由として、災いや厄、病気を焼き尽くすためとか、達磨大師は位の高い赤色の法衣を着て座禅を組んでいたためといった理由があるんです。だるまが赤色の理由からも、私たちに力を与えてくれる感じがします。
一般的に、だるまの色は?と聞かれると、赤色と答えてしまうほど、赤いだるまを多く見かけます。諸説ありますが、赤い色のだるまには大願成就をはじめとして、すべてのご祈願に効果があるとされていますよ。開運を望まれるかたはこの赤いだるまをおススメします。
赤以外のだるまの色の意味は?
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だるまって、赤色だけでなく、様々な色のだるまがあるんです。見かけたことありますか?
だるまは日本全国で作られていますが、特に、群馬県で作られている高崎だるまには、10種類以上の色のだるまがあるんですよ。
だるまの色とご利益をまとめてみました。
だるまの色とご利益について
青:落ち着きを招く、学業アップ、仕事運アップ
黄:金運アップ、幸運アップ、開運、すべての祈願に効果あり
緑:身体健勝、家族健康、家庭内の災いを防ぐ、家内安全
橙:子宝成就、災難除け
桃:恋愛成就、愛情運UP
茶:人間関係、信頼、独立運アップ
紫:健康長寿、品格の向上、個性発揮
金:金運アップ、地位向上、仕事運アップ、優勝
銀:自己実現しやすい、性格変身、改革推進
黒:黒字を招く、金運を招く、商売繁盛、事業繁栄
白:浄化作用、恋愛運や良縁運アップ
ありがたいご利益で温かく見守ってくれるだるまですが、自分の目的にあった色のだるまを選ぶことできれば、より強力なパワーで後押ししてくれること間違いなさそうです!
だるまがあの形の理由は?
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だるまが、あの愛くるしい、まるっとした形になったのはなぜでしょうか。その理由としては、諸説ありますが、中国から日本に不倒翁(ふとうおう)という転がしても倒れない翁を描いた人形のおもちゃが伝わった際、日本で広く受け入れられるために、外観を子供に変え、転んでも立ち上がる「起き上がり小法師」という形のおもちゃに生まれ変わったものが人気を博したことは、大いに影響しているといえます。その後、江戸時代中期になると、見立てるという流行が世間をにぎわすなか、同時期に広まった禅宗の始祖である達磨大師を、「起き上がり小法師」に見立てることで、今のだるまへと変貌を遂げてきました。
だるまに手足を作らなかったのは、中国の嵩山(すうざん)の少林寺で、9年もの間、達磨大師は座禅の姿には手足を見せなかったとか、9年間の座禅で手足が潰れてしまったからなどの理由も考えられていますが、だるまの原型とされる「起き上がり小法師」の愛くるしさや倒れても起き上がる姿に心を打たれたから、現在のだるまの形を残したのかもしれません。
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だるまのおすすめはこちら★
ミニサイズからでも選べる、立派な存在感を放つ縁起物アイテム、福だるま。
何度でも起き上がる張子のだるまで、机の上にひとつあるだけでエネルギーがもらえます。
「縁起だるま」で名高い少林山のふもとで、ひとつひとつ伝統工芸士の手で作られており、ふるさと伝統工芸品にも指定されている、高崎だるま。
目的に合った色のだるまを選ぶことができ、自分の願いをかなえてくれる力強い味方になってくれそうです。
福運を迎えるお守りとして愛されている、福だるま。
少林山達磨寺の九代目住職東嶽和尚が、地元の農民に作らせたのが、福だるまの起こりといわれています。
200年の昔から続く歴史ある福だるま、しっかり願いを叶えてくれそうです。
まとめ+関連記事
だるまには、その姿かたちから、なんとなく縁起物なんだろうなと感じていても、だるまにまつわる特別な意味など知らなかった方も多いかもしれません。これを機に、だるまを身近に感じてもらい、ぜひ自分用に、お土産に、ゲットしてみてくださいね!
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