本記事では各家庭にもあるであろうハサミを使った穴の開け方・それ以外の道具で穴を開けられる道具について紹介していきます。
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もくじ
ベルトの穴をハサミで開けられるのか?
出典:パブリックドメインQ
最初に結論を言いますと、ベルトの穴はハサミで開けられます。
しかし、ハサミでベルトの穴を開けるのは慣れるまで難しいです。 その理由を、ここでは紹介します。
ハサミを使うと仕上がりが悪くなる
ハサミの部分をベルトの生地が貫通するまでグリグリ擦り付けると、下のような仕上がりになります。
- 穴がボロボロになる
- 革にヒビが入る
- 擦り付けた部分の革が盛り上がる
- 表裏で穴の大きさが違って見える
ハサミの部分で穴は開けられますが、穴を開ける道具のようにキレイに仕上げるのは難しいです。
時間がかかる
生地が貫通するまでグリグリするとなると、どうしても多くの時間や労力が必要になります。
1個開けるだけならまだいいかもしれませんが、3個も4個も開けるとなると大変です。
穴の大きさの調整が難しい
穴がハサミの太さと同じ大きさになり、調整が難しくなります。
調整できる程度までで穴開きを止めるのは難しいので、慣れない間は慎重にハサミでの穴開けを行う必要があります。
生地が傷みやすくなる
ハサミで穴を開けると、ベルトを曲げたり握ったりして押し込まなければいけない場合もあります。 そのため、生地が傷みやすくなります。
素材によっては穴開けしないほうが良い
ハサミで穴を開ける時は、以下のような「革を加工した素材」のベルトにしましょう。
- エナメル
- スエード
- サドルレザー
- ブライドルレザー
上記で紹介した以外の、本物の革や耐久性に優れたラバーを使ったベルトの穴開けはおすすめしません。
革を加工した素材と違い、硬くて穴が開きにくいので失敗する可能性が高いです。
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バックル付きベルトはハサミで調整可
出典:パブリックドメインQ
バックルがないタイプは、ベルト部分に穴を開ける以外に長さを調節する手段がありません。
しかし、バックル付きのベルトでハサミを使う場合、下の手順で調整を行います。
- 印を付ける ベルトループに通して、いつも履くウエストの位置に合わせた状態で印を付けます。
- 切りたい長さを決める 真ん中の穴から、印を付けた部分までの長さを測って切る長さを決める。
- バックルを外して長さを測る バックルを外した方の先から、カットする予定の長さを測って印を付ける。 測るのはバックルのピンのくぼみから真ん中の穴までです。
- ベルトをカットする ベルトの生地がレザーの場合、裁ちバサミのような大きくてしっかりしたタイプを使うと切りやすいです。切れ端は最後に使うので、取っておいて下さい。ベルトをカットする時、真っ直ぐ切ることを意識して下さい。切り口が斜めの状態で金具を付けると、固定が甘くなって外れる場合があります。失敗しそうで心配なら、下のように切るのがおすすめです。 印より長くカットして徐々に切る カットする部分に真っ直ぐ線を書く 一度カットしたら、やり直しができないのでよく見ながら切りましょう。 ハサミを深く入れて、刃の根元側から切るとキレイに仕上がります。
- 穴を開ける目印を付ける バックルを当てたまま、バックルのネジ穴からベルトに印を付けます。
- 穴を開けてバックルを付け直す 印を付けた部分に穴を開けたら、バックルなどを付け直して完成です。バックルを付ける際は、軽く奥に当たる位で金具を閉じて取り付けましょう。無理に奥まで差し込み過ぎると、上手くはまらない可能性があります。
バックルは下の手順で取り外します。
- ベルトを裏返す
- ベルトを挟みこんでいる金具の隙間にドライバーなどを差し込む
- 金具を持ち上げて緩める
- 手で取り外す(硬い場合もあるので注意して下さい)
手で取り外す際は、金具のギザギザした部分でケガをしないよう慎重に行いましょう。
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ハサミ以外で家にあるもので代用するなら?
出典:パブリックドメインQ
ハサミがない場合、ベルトの穴を開けるのに代用できる道具は何があるのでしょうか?
1つずつ紹介していきます。
穴あけポンチ
革製品に穴を開ける道具。
ベルトの穴がキレイに仕上がるので、手元にあるなら使うのがおすすめです。
先端が鉛筆の円錐状になっていて3ミリ、4ミリ、5ミリなど太さに種類もあります。 穴あけポンチを使う場合、下の手順で穴を開けます。
- 穴を開ける位置を確認して印を付ける
- ベルトを作業場所に置き、穴を開ける位置に穴あけポンチを当てる
- ベルトの穴が貫通するまで穴あけポンチの上からハンマーで叩く
- ベルトの穴の位置を決める時、元の穴との間隔を確認しましょう。
元の穴との間隔がズレてたりすると、見た目が不格好になります。
逆に小さすぎると、金具が入らない可能性もあります。
穴あけポンチを使う時は、以下の点に注意します。
- 叩く力を徐々に強める (最初は弱めに叩いて跡をつけることで、ズレにくくキレイな穴に仕上がります)
- 手を叩かないようにする(軍手を着用して使うと安全です)
- 穴の大きさを揃える(全体的な見た目がいびつになります。また、穴に金具が入らない場合もあります)
今回は金槌などで叩くタイプを紹介しましたが、穴あけポンチには下の種類もあります。
- ペンチ型
ペンチに似た形になっていて、取っ手を握って生地に穴を開けます。
保管に場所を取りますが、下に敷く物やハンマーなどの必要な道具が少ないので手軽にできます。 - スクリュータイプ
先端部がスクリュードライバーのように、ドリル状になっているタイプの穴あけポンチ。
ベルトの生地に先端部を押し付け、グリグリと擦り付けて穴を開けます。
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千枚通し
手を使って紙や布に穴を開けるための道具で、革のような硬い素材にも使えます。
千枚通しは主に下のような使い方をします。
- 紙に突き刺して閉じ紐や糸を通す穴を開ける
- 布に突き刺して裁縫時に生地の角を整える
似た道具でキリがありますが、千枚通しとの違いは先端が角錐状でドリルのように木材を削れる点です。
対して千枚通しは先が細く尖っているだけなので、穴を開ける事に特化しています。
彫刻刀
木材を切ったり削ったりする時に使う刃物。
繊細な線を掘ったり模様を作ることができるので、木版画に使われる場合が多いです。
ベルトに穴を開ける場合、彫刻刀の中でも丸い刃を使いましょう。 彫刻刀で穴を開ける時は、下の2つの方法があります。
- 生地をくり抜いて穴を開ける
彫刻刀を生地に当てたまま、生地を反時計回りに動かしてくり抜いて穴を開けます。 - 彫刻刀を金槌などで叩いて開ける
穴を開けたい部分にあらかじめ印を付け、半分ずつ彫刻刀を金槌などで叩きながら開けます。
革のような硬い素材でなければ、短時間で開けられるのでおすすめです。
ネジ
出典:フリー素材.com
ネジは先がドリル状に尖っているので、生地にねじ込ませれば穴は開けられます。
ネジで穴を開ける場合、下の2点を気を付けるとキレイに仕上がります。
- 空中でやらない(台など水平な場所に置いて行う)
- 一気に貫通させる
上の2つに気を付けることで、穴を開けた周囲の生地を盛り上げることなくキレイに仕上げます。
アイスピック
氷を割る調理器具で、お酒を扱う店で見かける事が多いです。 アイスピックは下のように使います。
- 利き手でアイスピックの先端から2㎝程度の部分を握る
- 利き手と逆の手で生地を固定する
- 斜め上から突いて穴を開ける
- アイスピックは氷を砕く事に特化した道具なので、千枚通しやキリよりも強い力がかかりやすいのが特徴です。
アイスピックには、主に下のタイプがあります。
- ノーマルタイプ(定番のアイスピックで強い力が必要ない)
- ミニタイプ(重心が安定しやすく使いやすいので初心者におすすめ)
- ピッケルタイプ(持ち手が四角なので転がりにくいのが特徴。上級者におすすめ)
- 複数歯タイプ(歯が複数あるタイプで、細かい氷を作る時に使います)
- ベルトに穴を開ける場合は、ノーマルタイプかミニタイプのアイスピックがあれば問題はありません。
他にもこんな代用品があります
- 穴あけパンチ(持ち手を握って穴を開ける道具)
- ドライバー(キリや千枚通しと併用して使うのがおすすめ)
- ボールペン
- 目うち(見た目は千枚通しに似てます)
- はと目(目うちに見た目が似ていて、先が丸いです)
- くぎ(穴の内側に反って少しずつ開けて、くり抜く感覚で使います)
代用品についてはこちらでも解説しております!
べルトの穴開けを代用できる道具7選!きれいに開ける方法も紹介!
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ベルト穴を開ける時は下に敷くものを用意する
出典:パワーズ
叩いた時の衝撃を吸収して、作業台への傷を防ぐ為にも下に敷くものが必要になります。
ここではベルトに穴を開ける時、下のものを敷くのがおすすめです。
厚めの板 カットしたベルト生地の切れ端 上の2つがなければ厚みのある雑誌でも代用できますが、少し不安定になるので作業する際は注意して下さい。
作業場所を傷付けないようにする為にも、ベルトの穴を開ける時は必ず何か分厚い物を敷きましょう。
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ベルトなしでやり過ごす
出典:パブリックドメインQ
100均が閉店した時間で、どうしても道具が手に入らないなら1日ベルトなしでやり過ごすのも手段です。
ベルトなしでやり過ごすには、どうすればいいのでしょうか?
ここではベルトなしでやり過ごす方法を紹介します。
いつも通り過ごす
ベルトを忘れたという事実を、意識しないで1日を過ごします。
意識すると行動の節々に出て、不自然に思われますし気持ちも落ち着きません。
ただ強いて気を付けるなら、なるべく座る時間を短くすることです。
開き直る
ベルトを忘れたと公言すれば、恥ずかしさや周囲の目を気にすることなく過ごせます。
ただ、身だしなみに対する意識が甘いと思われる可能性もあるので、公言する時は注意が必要です。
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まとめ
この記事をまとめると
- ベルトの穴はハサミでも開けられるが、仕上がりが悪くなる
- ハサミ以外にも、家にあるもので代用できるかも
- どの方法で穴を開けるにも、下に敷くものがあった方がよい