初詣や七五三、厄除け等色々な時に神社へ行ってお参りしてますよね。
受験や恋愛など、神頼みで行く方も多いのでないないでしょうか。
そこで、神社に行くと必ず目に付く“大きな鈴”のようなモノがあります。
あの鈴は“鐘”という扱いになります。
今回は、カランカラン鳴らずあの鐘に注目し、様々な視点から紹介致します!
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もくじ
神社の鐘(鈴)
出典:http://a-sakai-blog.sblo.jp/s/archives/201410-1.html
神社で必ず目にするモノと言えば、賽銭箱の上にありカランカランなんとなく鳴らすアレです。
神社内で手を合わせる拝殿の中央、賽銭箱の真上辺りに位置する場所に“大きな鈴”のような“鐘”がまつられています。
実質、鐘というと下記上の画像の方が鐘なのですが、『神社で鐘』とい言えばこの大きな鈴のことを鐘と呼ぶ人が多いようです。
出典:http://www.kidzworld.com/article/26414-omisoka-japanese-new-year
神社の鐘(鈴)・鐘紐の名前は?
出典:http://a-sakai-blog.sblo.jp/s/archives/201410-1.html
実際、釣鐘として祀られているモノですが、専門用語で“本坪(ほんつぼ)”もしくは“本坪鈴(ほんつぼすず)”といいます。
尚、宗教によって扱いや呼び方も変わり、お寺にある除夜の鐘鳴らすときの大きな鐘は“鰐口(わにぐち)”といいます。
鐘紐の名前
拝殿上にある鐘には、その鐘を鳴らすために必ず、麻縄や紅白・五色の布など紐のようなモノが添えるように垂らされています。
あの紐の事を“鈴緒(すずお・すずのお)”といいます。
ちなみに、お寺に除夜の鐘等で鳴らす大きな鐘がありますが、あの鐘を鳴らす叩き棒は“撞木(しゅもく)”と呼ばれています。
神社の鐘(鈴)を鳴らす意味は?
出典:http://saisaibatake.ame-zaiku.com/gakki/youtube_gakki/mikosuzu.html
鐘(鈴)を鳴らすには二つの意味があります。
ここでは、その鐘(鈴)を鳴らす意味について説明します。
魔除けとして祓い清める
鐘が奏でる涼しげな音は、参拝に来た人達を祓い清める効果があるのです。
そして、鐘の音で祓い清める為に響き渡る音は、魔除けの力があるとされています。
尚、参拝の際に鳴らす鐘と同じように、神事で巫女が神楽舞の時に鳴らす神楽鈴も、涼しげな音を奏でて魔除けのお祓いとして用いられています。
神様へご報告
涼しげな音には、さらにもう一つ別の意味合いがあります。
それは、鐘を鳴らす事により、神様をお招きするという意味です。
拝殿にある賽銭箱真上に祀られた鐘の音には、自分を祓い清めると共に、神様へお参りに来ましたという事を知らせる為に鳴らすのです。
清々しい音で祓い清め、神霊の発動を願うモノとして、鐘が取り付けられているのですね。
神社に鐘(鈴)がある意味や理由は?
神様へ気持ちを届ける為に
出典:https://youtu.be/Bls9O1kWxfQ
神々の世界と現世をつなぐ為の“緒”にさわり、鐘を鳴らし神の訪れを願うのです。
神様の“訪れ”を、語源からの意味で合わせていくと“音連れ”になります。
神様は、基本的に言葉を用いません。
その為、神様へ投げかけるのは“言葉”でなく“音”となったのです。
鐘を鳴らす事で神様に“音連れ”を表し、お願いを伝える準備をします。
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神社に鐘がある意味や効果、理由は?
出典:http://ameblo.jp/sinsin0611/entry-12189959437.html
今度は、鐘についてです。
大きな鐘でぼ~んと鳴る鰐口ですが、一般的に鐘撞き用の御堂としてお寺へ祀られるはずなのですが、時々神社にも祀られている事があります。
これには深い訳があり、日本の歴史を遡る必要があるのです。
神仏分離活動のによる影響
江戸から維新をかけた明治の時代となった新しい日本へとなったのですが、当時の明治政府が出した見解として「天皇の宗教は神を祀る事にある為、神道を国教にしよう」という動きになりました。
天皇を神と崇め、神様を祀る神社だけが崇拝されるという神仏分離活動が起こった為に、元々お寺で仏教として行ってきたお坊さんが、外観を神社風にして危機を免れたと言われ、神社に大きな鰐口があるのは、それが理由となっています。
神社の鐘(鈴)・鐘紐について
鐘(鈴)の素材は?
出典:https://www.ohata.org/brass.html
素材は主に、銅や真鍮製等の金属で作られています。
(※:身の回りのモノで例えると、銅は10円玉・真鍮は5円玉の材料です。)
形状としては、お椀をひっくり返したような型等の外観があります。
そして、音を発生させる紐のような部品が必ず取り付けられています。
ちなみに、巫女が神楽舞などの神事に使う、手元で鳴らす小さな鈴も同じ系統になり、基本的な素材としては金や銀、銅が用いられています。
鐘(鈴)と鐘紐
神様へお参りに来ましたと言うことを伝えるために鐘を鳴らすのですが、必ず鐘とセットで取り付けられている紐のようなモノがありますが、アレも気になりませんか?
次は、鐘に付いている紐を紹介します。
鐘紐の素材
出典:http://ooasajg.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html
“鈴緒”の素材は、ほぼ“麻”で出来ています。
紐が麻で出来ている理由に諸説あります。
地方によっては、「神さんのモンは麻でしょ」となんとなく決まっている所もあるようです。
麻を使う意味
何故、鈴緒に麻が使われるようになったのかというと、大麻が持つ毒素が魔除けの効果があるとされ、昔は神事で重宝されていたからです。
巫女の行う神事で神様の力を借りたり神様にお願いする神降ろし、もしくは神懸かりの儀式を行う際に、大麻を炊いてある種のトランス状態になることで神に近づくとされていました。
ということで、麻は神様に近づく為の必須アイテムだったのです。
ですが、現代において大麻取締法が施行されている為、昔のように大麻を使う事は出来ません。
それでも麻は必需品ということで、現代では無毒の麻を使用しているそうです。
“緒”の語源
本坪を鈴緒を使い自分を祓い清めると共に、神様へお参りに来ましたと伝える為に鐘を鳴らしますが、何故“紐”や“綱”と言わず、“緒”と表現するのでしょうか。
理由としては、”鈴緒”の“緒”という語が、魂や命をつなぐという意味合いがあるからなのです。
そして、“へその緒”の“緒”もここからきているのです。
神社でお参りする時のマナー
出典:http://blog.goo.ne.jp/taitouku19/e/f37f3f1d8b91486658a5e632aa7e28b8
お参りで、鐘(鈴)を鳴らす時のマナーを紹介します。
- まず一礼。
- 緒を引いて鐘を鳴らす。
- お賽銭をそっと入れる
- 鐘をもう一度ならす
- 二礼二拍一礼
このようにお参りするのが礼儀です。
覚えておきましょう。
昔の中国で場を清める為に用いられたモノは?
諸説ありますが、昔の中国では麻雀を用いていたそうです。
涼しげな音で場を清める為、中国では神事や葬式などの清らかに場を鎮める為に麻雀を昔はしていたそうです。
麻雀の“洗牌(しーぱい)”の音が涼しげで、場を清める意味を持っていたようです。
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まとめ
今回、神社に祀られている鐘の名前や、その近くに添えられている紐を紹介しました。
しっかりとした意味合いを理解してから礼儀正しくお参りする事により、神様への願いが叶いやすくなるかもしれません。
いつの時代も、神頼みはつきものです。
ただお願いするのではなく、神様に対する姿勢を改めてみてはいかがでしょうか。
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