節分といえば、「鬼は外〜、福は内〜」豆まきは子供たちも大好きな年中行事ですが、「ヒイラギ鰯」という、ヒイラギの枝と鰯の頭で作ったものを玄関先に飾る風習を見たことがありますか?地域によっては、あまり馴染みがないというところもあるかもしれません。
では、そのヒイラギ鰯の飾り方、由来やいつまで飾るのでしょうか?
そこで今回は、節分のヒイラギ鰯の飾り方!由来やいつまで飾る、作り方、処分は?をご紹介します!^^
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もくじ
節分のヒイラギ鰯の飾り方・作り方
出典:http://yorozudailynews.blog.so-net.ne.jp/2015-12-10
「ヒイラギ鰯」は、ヒイラギの枝に焼いた鰯の頭を刺したもののことです。
飾り方は「節分」にヒイラギ鰯を、玄関の外の戸口に飾ります。
節分には豆をまいて「鬼は外〜」ってやりますね。それと同じような理由で、ヒイラギ鰯を飾っておくことで、トゲトゲしたヒイラギの葉が鬼の目を刺して家の中に鬼が近づかないとか、焼いた鰯の煙や臭いを嫌がって鬼が家の中に近寄らないという説もあります。また逆に、鰯を焼く臭いで鬼をおびき寄せ、ヒイラギのトゲで鬼の目を刺して追い返すと言い伝えられている地方もあります。
節分の「ヒイラギ鰯」はどんなものでしょう?さっそくその作り方を見てみましょう。
ヒイラギの枝 1本
鰯の頭 1 つ
鰯を頭だけ、または丸ごとこんがり焼きます。
頭の部分だけを取ってヒイラギの枝に刺します。
出来上がったら、ヒイラギ鰯を玄関外の戸口に飾ります。
高さは大人の目の高さかそれより上、軒下あたりでもいいです。
とにかく、目に触れるようなところに飾りましょう。
ヒイラギの枝と鰯の頭、ヒイラギ鰯を作るのに必要なのはこれだけです!
とても簡単ですね、もし知らない人がいたら節分に作ってみてください。時期になると、スーパーなどで節分の豆やヒイラギと鰯を、同じコーナーに置いているところもあるので材料を手に入れるのも難しくないです。冬の鰯は脂がのっていて美味しいので、大きめの鰯がオススメです。ヒイラギは花屋さんに置いてあるところもあります。
ヒイラギ鰯は、節分に魔除けや厄除けとして、古くから行われている風習です。地域によっては鰯の尻尾を飾るというところや、鰯の代わりにニンニクやラッキョウなど用いるところもあり様々ですが、鬼は臭いに弱いというのは共通しているようですね。
節分には豆をまき、ヒイラギのトゲで鬼を家に入れない、鰯の煙で鬼を寄せ付けないと、昔の人は知恵をしぼって何重ものガードで邪気ばらいをしていたのです。ヒイラギ鰯は、ヒイラギの枝に鰯の頭を刺して作るものということが分かりましたね。
折り紙で作る方法もありました↓↓↓
出典:https://www.youtube.com/watch?v=S82mD1JkEVc&t=2s
節分にヒイラギ鰯を飾る由来は?
出典:http://tetsuya4.blog.fc2.com/blog-entry-992.html
では、なぜ節分に飾るのでしょうか?
その由来は、紀貫之の土佐日記の中にも、平安時代から「ヒイラギ鰯」が宮中行事としてあったことが記されています。
昔は、季節の変わり目などは、邪気が滞ると考えられていてました。そこで「門守」という、神社のお札を家の門口に貼り、病気や邪気が家の中に入ってこないように、「ヒイラギ鰯」という風習もそのひとつと考えられます。
ヒイラギや松の葉など、先の尖ったものや臭いの強い焼き魚などを用いて、厄除けや魔除けに使っていたのですね。
平安時代は、しめ縄に柊の枝とボラの頭を刺したものでしたが、いつ頃からか鰯が使われるようになったようです。ボラは、成長とともに名前が変わる出世魚としておめでたい魚です。それが江戸時代になると、この風習は庶民の間でも広まっていきます。節分の日には、邪気払いの「ヒイラギ鰯」を飾ったり、節分には豆まきを寺社でも行うようになりました。今でも、伊勢神宮でお正月に売っているしめ縄には、柊の小枝を挿してあります。
ところで、なぜボラから「鰯」に変わったのでしょうか?すぐに鮮度が落ちるので魚辺に弱いと書く鰯ですが、日本の海域ならどこでも捕れる魚ですし、立春のころの鰯は脂がのって一年中で一番美味しい時期なのです。しかも焼くと煙が大量に出るだけでなく、臭いも強いのです。魔除けや厄除けには、煙や臭いが欠かせないものとして鰯が最適だったのでしょう。
節分の豆まきは鬼を家に入れないためですが、そもそも、「鬼」って何でしょう?
「陰(おぬ)」という言葉が「鬼」の語源とされています。良い気の「陽」に対して、悪い気の「陰」は邪気や目に見えないもの、この世のものではないものとされ、人に災いをもたらすと考えられています。災いや疫病などは、鬼のしわざであると昔の人は信じていました。その鬼を追い払うということから、節分に豆をまいたり、ヒイラギ鰯を飾ったり、鰯を食べる地域もあります。鰯の頭は玄関先に飾って、身のほうは食べて体の中の鬼を追い出し無病息災を願うとい意味があるのですね。
古くは上巳(じょうみ)の節句と呼ばれていた桃の節句や、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句などにも臭いの強い花や草木が用いられています。
上巳とは、3月3日にあたり中国では忌むべき日とされ厄払いを行う日でした。桃の持つ自然の生命力にあやかって厄災を払うという行事でしたが、いつの頃からか女の子の誕生と成長を祝うひな祭りへと変化していったものです。
また、ヒイラギは漢字で書くと木辺に冬と書いて柊と読みます。晩秋から初冬にかけて花をつけることから、冬の木となったとも言われます。葉が固く先が尖っているので刺ったら痛いです。ヒイラギが魔除けとして使われるのは日本だけでなく、欧米にもあります。クリスマスのリースの飾りもヒイラギが用いられます。キリスト教ではヒイラギは不死の象徴や魔力の象徴として、ヒイラギを飾ることでクリスマスの間、悪魔を寄せ付けないためと言われています。
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節分のヒイラギ鰯は、いつからいつまで飾ればいいの?
ヒイラギ鰯を飾るのは、節分の日から2月の終わりまで、のところが多いです。
地域によって、飾っておく期間はいろいろです。
・ひな祭りまで。
・節分の日、1日だけ。あるいは、節分が終わった翌日まで。
・節分から翌年の節分までの1年間。
・二十四節気のひとつ2月19日ごろ「雨水」まで。
えっと、ビックリな話ですが、猫が食べていくまで飾っておくという微笑ましいところもあるそうです!
ヒイラギ鰯を飾る期間は地域によってまちまちですが、昔から受け継がれてきた風習だけに、住んでいる地域のようすを誰かに聞きながら、そのやり方に従って習慣を受け継いでいくようにしたいですね。
節分のヒイラギ鰯の処分の仕方は?
出典:http://comolib.com/magazine/dondoyaki-tokyo-select5/
ヒイラギ鰯は鬼退治や厄除けで飾っていた縁起物なので、処分の仕方もしめ縄と同じように考えたらいいですね。
まず、どんと祭りの時に神社へ持って行って焚き上げてもらう。
節分にどんと焼きが終わっていたら、翌年のどんと焼きまで置いておく必要があります。
どこの神社でも行っているわけではないので、よく調べてからにしましょう。
飾りを取り外し、焼いて灰にして玄関前に盛っておく。あるいは、玄関先に埋めておく。
自宅で処分する場合は、塩で清めたあと半紙に包んで捨てる。
最近の都会の暮らしや忙しいことを考えると、自宅で処分も仕方ないことですね。ただ、ヒイラギ鰯は厄除けのお守りにだったという、気持ちを忘れないようにしましょう。
節分の時期は三寒四温の季節の変わり目なので、風邪などを引きやすくなります。病気を寄せ付けない、邪気を持った鬼を寄せつけない、邪気を払うなど、昔の人は節分になると豆まきやヒイラギ鰯で無病息災を祈ったのですね。「ヒイラギ鰯」の他の呼び方として、焼嗅(やいかがし)、やっかがし、やいくさし、やっさし、ヒイラギ刺しなど地域によって違ったりします。また、大豆の枝の豆がらや、枝や葉に悪臭があるトベラという枝をつけて、家内安全のお札を添えるところもあるそうです。
西日本では、節分の日は「節分いわし」といって鰯を必ず食べますし、鰯には良質なタンパク質、カルシュウム、鉄分、タウリン、DHAなど豊富に含まれているので、健康のためにも鰯はとても良さそうです。
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まとめ
「ヒイラギ鰯」の作り方はとても簡単でしたね。飾る意味は、ヒイラギのトゲで鬼を家に入れない、鰯の煙と臭いで鬼を寄せ付けないでしたね。節分には豆まきと鰯と恵方巻を食べれば、鬼も何重ものガートに驚いて退散するはず!今度の節分には、ぜひ試してみてください^^
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