初午祭り(はつうままつり)を知っていますか?
初午の“午”は“うま”と読み、十二支の“馬”を意味する言葉です。
初めて聞く方もいるかも知れませんが、この初午祭は古くから伝わる伝統的な行事の一つで、身近にある“ある物”が誕生するきっかけとなっています。
そして、実は恒例行事として全国各地で行われています。
では、その初午祭とはどんなお祭りなのでしょうか?その意味や由来、また、2018年はいつ・どこで開催されるのでしょうか?
そのため今回は、初午祭とは?2018年はいつ、意味や由来、場所やお供え物もご紹介します!^^
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もくじ
初午祭はどんなお祭り?意味や由来も
出典:https://www.youtube.com/watch?v=o3atOTe5mVk
“午”は十二支で表した“馬”を意味する言葉で、初午祭りとはその名の通り“午”が主役のお祭りです。
豪華に行われている初午祭りでは、色とりどりの華やかな装飾を背中に乗せ、首から鈴をかけた“鈴かけ馬”と呼ばれる馬が、多くの人で賑わう神社の境内や街中を練り歩きます。
元々は、初午の日に全国の稲荷神社で家内安全や商売繁盛といった願いを込めて食べ物を奉納する日でした。
今では、全国各地にある稲荷神社で初午祭りが毎年行われており、中でも鹿児島神社や伏見稲荷といった有名な場所で
は、多くの観光客が集まる大人気イベントの一つにもなっています。
初午祭りの意味
祭事である初午祭りは、農業の神である宇迦之御魂(うかのみたま)として奉られる稲荷神に御供え物をし色々な願いを祈る行事です。
由来のあった頃から、初午の日に言い伝え発祥の地であり神様が奉られている伏見稲荷大社へ初午詣をするようになりました。
その後、庶民の間で五穀豊穣を願い、商いの家では商売繁盛を祈り、漁師は大漁祈願するといったように全国各地へと広まりました。
そし現在のように、当たり前に行う恒例行事として浸透していき、毎年欠かせないイベントになりました。
全国各地に4万もある稲荷神社では毎年行われており、大きな神社だけでなく、小さな神社でも赤い登りがたち、この日だけは盛大な賑わいを見せます。
初午祭りの由来
人気のイベントとなっている初午祭りは、全国に4万社もある稲荷神社の総本山“伏見稲荷大社”が由来となっています。
伏見稲荷大社で伝わる故事によると、711年(和銅4年)の2月の最初の午の日に、五穀を司っている農業の神である宇迦之御魂(うかのみたま)が稲荷山(別名:伊奈利山)の三箇峰に降りたという言い伝えがあります。
この日に、稲荷神を奉る祭事として“初午祭”が行われた事が由来となっています。
初午祭りの動画も紹介
初午祭りは、全国の稲荷神社で開催されています。
賑わっている初午祭りを記録した動画があるので紹介します。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=GYP1iyU5xA0
毎年鹿児島の鹿児島神社では、馬が太鼓や三味線に合わせて踊り歩く様子を見ることができ、20万人もの人出で盛り上がりを見せる鹿児島を代表するお祭りとなっています。
他にも有名なところでは、総本山の伏見稲荷大社で行われる初午祭りも賑やかですが、大阪の玉造稲荷や、愛知県の豊川稲荷などがあります。
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初午祭の2018年の日程はいつ?
出典:http://bibibits-of-knowledge.com/archives/8824.html
2018年の初午祭は、2月7日に開催されます。
初午の日は、各神社で少し日程が異なるため、初午祭りが初午の日とは別の日に開催される事もあります。
そのため、近くの稲荷神社や、行きたいと思う稲荷神社の開催日程を確認しておくことをオススメします。
ちなみに、昨年の初午祭は2月6日土曜日でした。
2017年は初午の日が丁度土曜だったので、当日に初午祭りを行う稲荷神社が多かったようです。
総本山の伏見稲荷大社は、初午の日に初午祭りも行われ、玉造稲荷や豊川稲荷も同じく初午の日に行われました。
そして、鹿児島にある鹿児島神宮の初午祭りは少し日程がずれて、2月28日に行われていました。
初午祭の場所は?
初午祭りの開催場所は、全国の稲荷神社です。
初午の日は、各地にある稲荷神社で赤いのぼりが立ち、お供え物もされ、とても華やかに彩られるのですぐにかると思いますが、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
有名な初午祭りを行っている各地の神社をまとめたので、是非参考にしてください。
・伏見稲荷大社(京都)
・玉造稲荷(大阪)
・豊川稲荷(愛知)
・鹿児島神宮(鹿児島)
・笠間稲荷(茨城)
・太鼓谷稲荷神社(島根)
・祐徳稲荷(佐賀)
初午とは?
初牛祭りについて色々と紹介しましたが、そもそも初午とは毎年2月の最初の午の日の事を言い表します。
旧暦は現在のような数字で表さず、十二支で表現されていました。
時代劇等で時々耳にする午の刻といった表現はここからきています。
十二支の一つである“午”に関するお祭りを紹介しましたが、今回の初午の他にも“初”を付けて、その時期に相応しい催事を行う風習は昔からあります。
・初子の日⇒正月の最初の子の日、または11月最初の子の日
正月最初の子の日には、野に出て小松引きや若菜摘みなどの子の日遊びが行われる。
11月最初の子の日には、商売をやっている家で大黒天を奉る。
・初丑の日⇒夏の土用の中でも最初の丑の日
鰻を食べたる。
丑湯に入る。
・初寅の日⇒正月の最初の寅の日
福徳を願って毘沙門天に参詣する。
・初卯の日⇒正月の最初の卯の日
初卯詣を行う。
・初辰の日⇒正月の最初の辰の日
防災のまじないをする日。
(大阪の住吉大社では、月の初めの辰の日に“初辰詣り”を行う)
・初巳の日⇒正月の最初の巳の日
弁財天に参詣する。
・初申の日⇒旧暦2月の最初の申の日
奈良の春日神社の祭典が行われる。
・初酉の日⇒正月の最初の酉の日、または11月の最初の酉の日
浅草鷲神社の祭礼がある。
酉の市も各地で開催される。
・初亥の日⇒正月の最初の亥の日
摩利支天(まりしてん)で縁日が開かれる。
そして初午の日は、全国各地の稲荷神社で商売繁盛、豊作、開運、家内安全などを祈願する催しが行われています。
旧暦2月の初午の日は、今の3月にあたるので稲作を始める時期でもあり、稲荷の名は“稲生り”から来たとも言われています。
そういった様々な事を含めて、稲荷神を奉り豊作を祈願するようになりました。
最近では、初午の日にちなんでコンビニでもいなり寿司を置く店が増え、初牛の日に食べるいなり寿司を“初午いなり”と呼び、若い人にも初午の日を知ってもらう機会が増えています。
初午祭りではお供え物をする?
初午祭りで御供えする物は一般的に、いなり寿司・しもつかれ・初午団子の3つです。
他にも、赤飯や団子油揚げなども御供えするようです。
そんな御供え物の種類だけでなく、御供え物が持つ意味も紹介します。
いなり寿司
稲荷神社の守り神として知られるキツネの好物といえば油揚げですが、この油揚げを人間が食べられるようにした物がいなり寿司です。
いなり寿司は、神様の使いであるキツネの大好物である油揚げに酢飯を入れて奉納した物が起源となっています。
そして、神様に奉納する大事な御供え物という意味合いもあるため、ただのいなり寿司ではなく“おいなりさん”と呼ばれる由縁になっています。
そんないなり寿司の形も、地方によって少し異なります。
東日本では俵型を一般的によく見かけますが、西日本ではキツネの耳やキツネの顔に見立てた三角が主流です。
昔の初午の日は、油揚げを奉納して、五穀豊穣、商売繁盛を願って参拝してから、いなり寿司を家族と一緒に食べていました。
しもつかれ
出典:http://www.location-research.co.jp/kyoudoryouri100/recipe/recipe/090058
“しもつかれ”とは、鮭の頭とすった大根や人参、油揚げ、大豆、酒かすを煮た煮付けの事を言います。
初午の行事食として、栃木県を中心に北関東で伝わるおせちや節分の豆の残りをうまく使った郷土料理の一つです。
初午団子
出典:http://www.zengakuei.or.jp/gyoji/10gunma/gunma3.html
初午団子とは、蚕のように白い団子を意味します。
昔の初午には蚕の神様を奉る行事も行われていたので、養蚕をしている家では繭がたくさん出来るように、餅粉で繭の形をした団子を作り御供えしていました。
地域によっては、団子の中に小豆を入れ繭玉に見立てたり、ざるの中にマブシと呼ばれる藁のような物を入れて、蚕が繭を作っているように飾ります。
そして、作った団子は繭がシミにならないよう、醤油を付けずに食べます。
そんな初午団子を振る舞う事で、繭から毛羽をとる“繭かき”の作業が賑やかになって良いとされていたので、近所の家に配る風習もありました。
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まとめ
時々見かけていた2月の初旬に並ぶいなり寿司には、今回紹介した初午の日がきっかけとなっている事を知る人は少ないのではないでしょうか。
そんな初午祭りという、神様を奉る歴史ある風習は、今後も後世に残していきたいですね。
とはいえ、美味しい物を食べるお祭りは大歓迎なので、賑やかな稲荷神社でお願いをしながら、美味しくいなり寿司をたくさん食べましょう。
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