冬の寒い時期の手紙に書く、時候の挨拶の1つである「厳冬の候」!
この「厳冬の候」の読み方は、何とよむのでしょうか?そして、その意味はなんでしょうか?また、使う・使える時期は、いつからいつまでなのでしょう?
そこで今回は、厳冬の候の意味・読み方!時期、いつまで使うか、時候の挨拶の例文もご紹介します!^^
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もくじ
厳冬の候の読み方と意味は?
出典:https://www.pakutaso.com/20160236060post-7103.html
とても寒いですが〜、という意味になります。
「候」の意味は、「〜の季節になりました」「様子をうかがう」という、物事の表面に表れる様子。きざし。などの意味があります。
天気や季節の状況、つまり、時節、気候、時候のことをさしています。
「候」は、「みぎり」とも読み、みぎり・〜の折など、女性的なやさしい表現として使うことが多いですね。
ですから、「厳冬の候」は、「一年で最も厳しい季節に入り」「寒さが最も厳しい季節になりました」といった、手紙で最初の挨拶の言葉になります。
「厳冬」も「候」も余り馴染みがないので大丈夫かなと思うかもしれません。たいていの時候の挨拶は、音読みで読む場合が多いです。
こうした定型句を知っていると、季節ごとにあれこれ考えなくても、手紙の書き出しがスムーズに進みます。
「厳冬」と同じような意味を表す言葉として、「極寒」「酷寒」「厳寒」などがあります。
厳しい寒さ、凍てつくような寒さ、肌を突き刺すような冷たいといった意味で、真冬の冷たい空気感が伝わってくるような言葉ですね。
俳句でも、「厳寒・極寒・酷寒・厳冬」は、歳時記の季語で「冬・晩冬」という意味になります。
その中でも、寒さの厳しい冬を表すのが「厳冬」になります。
厳冬の候の時期はいつ?いつまで使える?
のが、時候の挨拶として適切です。
1月中旬を過ぎると、旧暦の二十四節気の小寒から大寒に入るところで、みぞれが降ったり、雪が積もったり、底冷えもしてきて、一年で最も寒い時期となります。
「小寒」「大寒」という言葉は、この二十四節気から来ています。
一年間を24等に分け、その区切られた期間にそれぞれ名前がついています。
現在の太陽暦になってからも、季節の節目を示すものとして使われています。
祝日になっている春分や秋分、また、夏至や冬至なども二十四節気のひとつです。
旧暦で「小寒」は、冬至のあとの15日間で、1月6日ごろから始まります。
「大寒」は1月20日ごろから立春までの15日間でになります。
「厳冬の候」は、文字通り冬の最も寒い時期に使う言葉です。
1年のうちで一番寒い時期と言えば、大寒の時期(1/20-2/3)なのですが、それだと期間がとても短くなってしまうので、1月中、または冬至から使っても大丈夫ですよ。
新暦では、冬というと12月~2月のことですが、旧暦の場合は10月~12月となっていて、ちょっとややこしいですね。
どちらにしても、現在使われている時節の挨拶の、正しい使い方を知っておくと便利です。
1月7日の「松の内」までは、「初春の候」「新春の候」「迎春」などのお正月らしい挨拶がありますので、「厳冬の候」はあまり使いません。
1月でも上旬はお正月気分、それ以降は寒さを表す言葉が最適なので、しっかり抑えておくといいですね。
1月に出す便りで、「厳冬の候」という挨拶は、寒中見舞いにも使える表現です。
お礼状や招待状、喪中の知らせが届いたりしている方に、ご様子はいかがですかという、寒中見舞いを出すこともできます。
年賀状を出したばかりなので、寒中見舞いを出す時期は短いかも知れません。夏には、暑中見舞いがありますが、こちらのほうがよく知られているかもしれませんね。
寒が明け、2月3日に「立春」になったら、「春を待つ」言葉になりますので、「厳冬の候」は使いません。
冬から春の移りめの頃は、気をつけてくださいね。
つまり、「厳寒の候」「厳冬の候」を使えるのは、1月5日頃~2月3日頃の立春の前日まで使うのが適ししている時候の挨拶です。
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厳冬の候の使い方、時候の挨拶を使った例文・文例と結び
出典:http://wbg.jp/photo_00145/
「厳冬の候」を使った例文です。
手紙の基本的な構成は、次のようになります。
時候の挨拶 「厳冬の候」など
相手の安否を尋ねる言葉
本文〜
結びの挨拶 結語 敬具 かしこなど
【書き出しの挨拶】
・謹啓、厳冬の候、貴社にはなお一層ご発展のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 厳冬の候、寒の入りとなり、身の縮むような寒さですが、お元気でしょぅか。
【結びの挨拶】
・今年も引き続きご高配を賜りますようお願い申し上げます。敬具
・寒さひとしお厳しき折ですが、一層のご活躍をお祈り申し上げます。敬具
厳冬の候を、どのように使うのか、実際の文例をあげてみました。
冬の、特に寒いこの時期には、結びに相手の健康や体調を気遣う言葉を入れておくことを、忘れないようにしましょう。
ほんの一言付け加えるだけで、心暖まる手紙になります。
仕事や案内状などの手紙の結びには、相手の繁栄や活躍を祈って結ぶのがいいでしょう。
書き出しには「拝啓」「謹啓」などを、結びの言葉には「敬具」「敬白」「かしこ」などをセットで使うことを知っておくと便利です。
かしこは、ビジネス文章以外で、女性が使うとやわらかな印象になります。
「時候の挨拶」の使い方で、一番む難しいところは、使う時期でしょうか。
季節外れの時候の挨拶から始まる手紙が届いたりすると、相手に誤解されたり、内容も本当なのかと疑問を与えることになりかねません。
最近は、ラインやメールでほとんど済ませてしまうという人も、たまには手紙を書いてみてはいかがですか。ひと味違った、あなたのイメージを与えることができますよ。
書くのは難しく考えずに、いつも携帯でやりとりしているように書くことから進めます。最初に、時候の挨拶を入れると全体が引き締まって、手紙らしい文章にまとまります。
便箋や封筒、切手なども選ぶ楽しみが出てきます。郵便局に行くと、記念切手や季節の切手など数十種類もあって、どれにしようか迷うほどです。
もし、家に昔の切手があったら、そういうものも時期を選んで使うと、受け取った相手も嬉しいはずです。
厳冬の候以外の1月時候の挨拶の言葉はある?
「厳冬の候」以外にも、1月に使う時候の挨拶の言葉には、次のようなものがあります。
1月に使う時候の挨拶
・寒風の候(かんぷうのこう)
・寒冷の候(かんれいのこう)
・大寒の候(だいかんのこう)
・小寒の候(しょうかんのこう)
・初春の候(しょしゅんのこう)
・新春の候(しんしゅんのこう)
・降雪の候(こうせつのこう)
・正月の候(しょうがつのこう)
・孟春の候(もうしゅんのこう)
・芳春の候(ほうしゅんのこう)
・甚寒の候(じんかんのこう)
・頌春の候(こうしゅんのこう)
日本語の豊かさでしょうか、一月の書き出しだけでもたくさんの言い方がありますね。
ただし、ビジネス文章では、時候の挨拶を省いたり、季節とは関係なく「時下」(このごろはという意味)とすることもあります。
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まとめ
「厳冬の候」は「げんとうのこう」と読みます。冬のとても厳しい寒さを感じる季節になりましたという意味ですね。
日本語には、時節を上手に表す、ピッタリの美しい言葉があります。友人や仕事でも、ぜひ使ってみてください。手紙の格が上がることまちがいありません^^
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