誰しも、ベルトの穴の位置の悪さに、地味なストレスを感じたことがあるかと思います。
身近な工具としてドライバーがありますが、きれいな穴を開けることは難しいでしょう。
その上で、ドライバーを使用したベルト穴を開ける方法・代用できるものを紹介します。
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もくじ
ドライバーを使ってベルト穴を開けるには、他にも道具が必要
残念ながら、ドライバーのみでベルトの穴を開けるのはおすすめできません。
理由は、その出来ばえと関係します。
しかし、ドライバーに加えてその他2つの工具があれば、ベルトの穴を開けることができますよ。
それも専門的な道具ではなく、普通の家庭にもあるような工具です。
キリ・ハンマーがあると比較的キレイに開けられる
ドライバーのほかにキリとハンマーを利用して、ベルトに穴を開けることができます。
キリとは先端の尖った工具で、小さな穴を開けるためのものです。
通常は釘などを木材に打ち込むためのガイド(ひっかかり)をつくる役割を果たします。
他に形状がよく似たものとして、千枚通し・アイスピック・目打ちがありますが、用途や細かい部分の違いがあります。
また、キリが入っているドライバーセットも多く売られています。
ですから「キリなんて持っていない」と諦めてしまっている方は、実は持っているかもしれません。
ぜひ確認してみてください。
それでは、ドライバー・キリ・ハンマーを使った、ベルトの穴あけ方法を見ていきましょう。
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- 位置の目印だけでなく、開けたい穴の形を書いておくと、不格好な形の穴になるのを防止できます。
- ハンマーでキリを打ち付けて、複数箇所に穴をあける
- 印の形に沿って、穴を開けていきます。多くの方は円状のベルト穴でしょうから、円の形に沿って穴を開けていきます。
- マイナスドライバーで穴と穴をつなぐ
- キリで開けた複数の穴を、ハンマーでマイナスドライバーを打ち込むことによってつなぎます。
開けた穴の部分のベルト生地をくり出して、完成です。
以上の工程で円形の穴ができます。
家庭にある工具で、穴を開けることができますが、いくつか注意点があるので、必ず確認してください。
- キリは先端が尖っているため、取り扱いには注意をはらう。
- ハンマーでキリを抑える手を打ち付けてしまわないようにする。→ハンマーは大きく振りかぶらず、手元で小刻みに手首を使って打ち付けましょう。
- 安定した、硬い場所で施工する。→特に賃貸の場合は、フローリングなどに傷をつけないように注意が必要です。
- 詳しくは後述します。
また、仮にキリやドライバーがない場合は、その特徴が備わっているもので代用ができます。
キリの場合は、先端が尖った細長いもので、ハンマーの場合は、キリやドライバーを打ち込めるような堅いものが使えるでしょう。
これについても後述するので、参考にしてみてください。
ドライバーのみで穴を開けるのは大変
以上では、ドライバー・キリ・ハンマーを使ったベルト穴の開け方を紹介しましたが、中にはキリやハンマーがない家庭もあるでしょう。
確かにベルトに穴を開けるためだけに、これらの工具をそろえるのも、はばかられますよね。
しかし、ドライバーのみでベルトの穴を開けるのは、やはりおすすめできません。
ベルト生地は堅く、手の力だけで穴を開けるのには、それなりの時間を要しますし、仕上がりも悪く、穴の部分がボロボロになってしまいます。
仮にハンマーを使用した場合にも、ドライバーのみで作った穴はやはり、見栄えが良くありません。
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ドライバー以外で家にあるもので代用するなら?
仕上がりの面でおすすめできないドライバーですが、他にベルト穴を開けるのに利用できるものは何かあるのでしょうか?
以下では、考えられる代用アイテムを6つご紹介します。
穴あけポンチ
あまり知られていない工具ですが、これが最もきれいに穴を開けられるアイテムです。
仮に穴を開けるために、何か購入する予定なら、この穴あけポンチを強くおすすめします。
※以下で穴の開け方を紹介しますが、ハンマーやカナヅチなど、打ち付けるものがセットで必要です。
穴あけポンチとは、通常ブルーシートやアクセサリー・バッグなどの生地に円状の穴を開ける際に必要で、ハトメという金具をつける工程で使用します。
穴あけポンチは、ダイソーなどの百均・ホームセンターで売られています。
専門的な工具ですから、コンビニに置かれているとは考えにくいです。
夜遅くまで開いているお店なら、ドン・キホーテには置いている可能性があります。
DIYなど他にも使用する目的がある場合は、ホームセンターへ、即席でベルトの穴開けに使用したい場合は百均を利用すると良いでしょう。
それでは、穴あけポンチでのベルト穴の開け方を紹介します。
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- 円形の正確な穴を作るわけではないので、大まかな位置だけでOKです。
- ベルトにネジをねじ込む
- 力を入れながら、ネジを回すように穴を開けて完成。
クッキーの型抜きの要領でできるので、難しいことはありません。
穴あけポンチでは、非常にきれいなベルト穴をつくることができますが、注意点もいくつかあります。
- 必要な穴あけポンチの内径を事前にチェックする
- ベルト穴の内径を測っておくことで、スムーズに購入できます。
- ほとんどのベルト穴は、内径4mm~5mmの穴あけポンチを使用して穴が開けられます。
- 穴あけポンチの円状の刃の部分には触らない
- 一見、切れそうには見えないので注意が必要です。
その他の注意点はドライバー・キリ・ハンマーを使った穴開け方法のものと同様です。
千枚通し
千枚通しは、文字通り紙を千枚(大量の意)重ねたものに穴を開けるための文房具です。
穴あけパンチがなかった時代、文書を綴じ紐でまとめるとき、紙に穴を開けるために使われました。
このため、キリやアイスピックのように先端が尖っています。
ベルト穴を開ける方法は、ドライバー・キリ・ハンマーを使用した際と同様です。
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- ハンマーでキリを打ち付けて、複数箇所に穴をあける
- マイナスドライバーで穴と穴をつなぐ
実はキリの尖った先端部分の形状は、用途別に種類が分けられています。
このため、単純に尖った形状を持つ千枚通しの方が、穴を開けるのに向いているでしょう。
彫刻刀
彫刻刀を日常的に使用する方は、あまりいないかもしれませんね。
しかし、小学校や中学校の頃の工作や美術の時間に使用したものが残っている方、お子さんが彫刻刀を使用している方もいるでしょう。
彫刻刀にも種類がいくつかありますが、
- 平刀…先端に平らな形状の刃がついている
- 丸ニードル…先端が針状になったもの
これらを使えば、前述のマイナスドライバーとキリの代用になるでしょう。
使い方は
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- ハンマーで丸ニードルの彫刻刀を打ち付けて、複数箇所に穴をあける
- 平刀の彫刻刀で穴と穴をつなぐ
なかなか、日常生活では彫刻刀を使用する機会は少ないので、この機会に再利用できますね。
ネジ
出来ばえを気にしないのであれば、ネジを使ってベルトに穴を開けることができます。
おすすめは、L字型のフックの付いたネジです。
通常のものよりも力を入れやすいでしょう。
穴を開ける方法は、
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- 円形の正確な穴を作るわけではないので、大まかな位置だけでOKです。
- ベルトにネジをねじ込む
- 力を入れながら、ネジを回すように穴を開けて完成。
ベルトの穴と比べて、ネジで作った穴は小さく、はじめはベルトを止めづらいでしょうが、使用していくうちに丁度良い大きさに広がります。
ただやはり、ベルト生地が盛り上がってしまいますし、ボロボロとして見栄えは良くありません。
目打ち
目打ちは千枚通しやキリと同義に扱われることもありますが、正確には裁縫に使用する道具です。
主な使われ方は、縫った生地の角を整える、ミシン縫いでのまち針やしつけ糸の代わりの補助として、細かい糸をほどく…など様々な用途です。
このように裁縫の細かな作業に使われる目打ちは、先端が尖っていることから、キリや千枚通しのようにベルトの穴開けにも代用できるでしょう。
使い方は、前述のキリ・千枚通し・彫刻刀の丸ニードルと同様です。
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- ハンマーで目打ちを打ち付けて、複数箇所に穴をあける
- マイナスドライバーで穴と穴をつなぐ
アイスピック
アイスピックは氷を割るための調理道具で、カクテルなどの飲み物のために使用します。
氷を砕くための道具だけあって、先端は鋭く、力が入りやすいように持ち手の部分がくびれていることが多いです。
このアイスピックについても、前述のキリ・千枚通し・彫刻刀の丸ニードル・目打ちと同様の方法でベルトに穴を開けることができます。
- ベルトの穴を開けたい部分に印をつける
- ハンマーでアイスピックを打ち付けて、複数箇所に穴をあける
- マイナスドライバーで穴と穴をつなぐ
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ベルト穴を開けるときは、下に敷くものを用意する
以上でベルトに穴を開ける方法を紹介してきましたが、すべての方法において必ず下に敷くものを用意しましょう。
賃貸の場合は特に、部屋の傷に敏感になりますよね。
持ち家の場合にも、大切な家のフローリングが傷つくのは防ぎたいところです。
これに関しては、購入する必要はまったくありません。
家にあるもので代用しましょう。
以下にリストを用意したので、施工の際には参考にしてみてください。
- 新聞紙(重ねて使用)
- チラシや裏紙(重ねて使用)
- 雑誌(厚みのあるものが良い)
- カレンダー(1年分の壁掛けのもの)
- 段ボール
- タオルや雑巾(重ねて使用)
- DIYなどで余った板
- カッターマット(この上に上記のものを引くと、なお良い)
- 子供の図工や美術で使用するゴム板
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まとめ+関連記事
この記事をまとめると
- ドライバーのみでベルト穴を開けると、仕上がりが良くない
- ドライバーを使うなら、キリとハンマーを併せて使う
- 最もきれいにベルト穴が開くのは、穴あけポンチ
- ベルト穴を開けるには、家にあるもので代用ができる場合がある