季節の雑学

厳寒の候の読み方と意味!時期やいつまで使えるか、時候の挨拶の例文も

冬の季節に、年賀状や挨拶文で「厳寒の候」という単語をよく見かけます。
「厳寒の候」の読み方は、一体、なんと読むのでしょう?そして、その意味は、なんでしょうか?
また、時期はいつか、いつまえ使える単語なのでしょうか?
そのため今回は、厳寒の候の読み方と意味!時期やいつまで使えるか、時候の挨拶の例文もを含む例文もご紹介します!^^

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厳寒の候の読み方と意味は?

出典:http://wadapro.at.webry.info/201310/article_11.html

「厳寒の候」は、「げんかんのこう」と読みます。

「厳寒」は、文字通り「厳しく寒い」という意味を表します。
そして、「候」は、「様子をうかがう」という意味の漢字で、その意味から、「変化が現れる様子(きざし)」という意味になりました。

従って、「天候」や「気候」という単語は、「天気の様子」「空気の様子」という意味になります。
ですから、「厳寒の候」の意味は、「厳しく寒い変化が現れる様子」、つまり、「厳しい寒さの気候」となり、大変寒い時期ということを表しています。

「厳寒」という言葉を使う場合には、文字の通り 「大変厳しい寒さ」という意味で、冬の季語になります。
同義語として「甚寒(じんかん)」「極寒(ごくかん)」などの言葉もあります。
また、反対語として 「酷暑(こくしょ)」、「極暑(きょくしょ)」、「厳暑(げんしょ)」など夏に使われる言葉もあります。

「候」は、「様子をうかがう」という意味から、その時の天候や気候の様子を表す言葉ですから、「厳寒の候」の意味は「寒さが厳しい季節ですが」「厳しい寒さが身にしみる今日この頃」という感じになるでしょう。

そういう意味で、1月を過ぎて1月20日頃の「大寒」の寒い時期に向かい、手紙の冒頭に書く「時候の挨拶」として、「厳寒の候」は季節柄をよく表しているので、この時期の時候の挨拶にはよく使われているのです。
今年の冬の寒い時期のお手紙に、「厳寒の候」で始まるお便りを書いてみるのもいいかもしれません。

厳寒の候の時期はいつまで使える?

「厳寒の候」は「時候の挨拶」として使いますが、2月3日の節分、そして、2月4日の節入りを過ぎると、暦上では立春の季節に入っていますから、「時候の挨拶」にその言葉は使いません。

厳寒の候の時期はいつ?

「厳寒の候」は、1月の「時候の挨拶」で使われる季語です。
1月中旬は、旧暦の二十四節気では小寒から大寒へと変わる時期で、雪が積もったり、みぞれが降ったりなど、寒さが大変厳しくなり、気温も低下してきます。

「厳寒の候」を挨拶文などで使う時期は、1年のうちで一番寒さが厳しい頃になります。
しかし、実際には、年末の12月下旬~2月の「節分」辺りまでの寒い時期なら、つまり、挨拶として「厳寒の候」を使う時期は、1年のうちで最も寒さが厳しい頃になり、実際には12月下旬~2月の「節分」辺りまでと、比較的長く使える時候の挨拶と言えるでしょう。

12月に入ると、寒さを感じる日も増えてきますが、「冬至」12月22日頃にはかなり寒い日も多くなり、この「厳寒の候」を使い始める場合も増えてくるでしょう。
年も明けて、1月6日頃の「小寒」になると一段と寒さが厳しくなり、「小寒」を過ぎ1月20日頃の「大寒」に向かう頃の、1年のうちで最も寒い時期に使われる言葉です。

そして、厳しい寒さが終わりを告げる「寒の明け」は、2月4日頃の「節入り」からになり、春の季節に暦上は入ることになります。
「厳寒の候」という挨拶は、それまでの期間、年賀状や寒中見舞いにも使っている表現です。

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厳寒の候の使い方、時候の挨拶を使った例文・文例と結び

出典:http://01.gatag.net/0012475-free-photo/

それでは、「厳寒の候」をどのように使うのか、実際の例文を参考に説明していきましょう。
もちろん、手紙に書く時は、「候」以外にも「折」「みぎり」を当て嵌(は)めて「厳寒の折」または「厳寒のみぎり」といった使い方もあります。

正月を越して、冬の特に寒いこの時期は体調を崩しやすい季節ですから、相手の健康を気遣う言葉を入れておくことも重要です。
「厳寒の候」は、「時候の挨拶」ですから、文章のはじめに季節柄を表すご挨拶として用います。
手紙は書き出しが大切ですが、「時候の挨拶」で本文を始めたら、最後の結びの部分もきちんとした締めの文章になっている方がいいでしょう。

【書き出し】
・拝啓 厳寒の候、近頃冬の底冷えが一段と増していますが、いかがお過ごしのことでしょうか。
・謹啓 厳寒の候、ビルの間を吹き抜ける木枯らしが辛い時期ですがお元気でお過ごしでしょうか。
・拝呈 厳寒の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと拝察いたしております。
【結びの挨拶】
・寒さ厳しき折、くれぐれもお体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。敬具
・寒さ厳しき折から、お風邪など召しませぬようお気を付けください。敬具
・おだやかな厳寒をご家族でお迎えのこととお慶び申し上げます。かしこ

体調を崩しやすい冬の寒いこの時期は、相手の健康を気遣う言葉を入れておくと、相手に対しての心遣いが伝わりますね。

しかし、年賀状のように新年のご挨拶を兼ねている場合、年賀の挨拶とともに相手の幸せを願う分が入っていると、心のあたたかい思いが伝わることもあるでしょう。。
書き出しの言葉と結びの挨拶は、いつも使う言葉として覚えておいて、幾つかのパターンを用意しておくと、便利かもしれませんね。

年も明けて、1月20日頃は、旧暦の二十四節気で言うと、1年で最も寒さが強くなる「大寒」にあたります。
ちなみに、年が明けた1月5日頃からは「小寒」と呼んで、徐々に寒さが強まっていく時期になります。
時候の挨拶で時候の挨拶を使う場合は、2月5日頃の立春までを目安に使い分けるのが良いでしょう。

上記の文例以外にも

【書き出し】
・拝啓 厳寒の候、〇〇様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 厳寒の候、皆様にはいつもながらお変わりなく何よりに存じます。
・拝啓 厳寒の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 厳寒の候、寒さが肌を刺す日々が続いていますがお変りなくお過ごしでしょうか。
・拝啓 厳寒の候、〇〇様にはますますご健勝とご繁盛のことと存じます。
・謹啓 厳寒の候、皆様にはご清栄のことと大慶至極に存じます。
・謹啓 厳寒の候、例年よりも冷え込みが厳しいですがお元気でお過ごしでしょうか。
・謹啓 厳寒の候、本格的な冬の寒さ来たとのことでお身体は大丈夫でしょうか。
・謹啓 厳寒の候、まだまだ春の声は聞こえませんがお変りなくお過ごしでしょうか。
・謹啓 厳寒の候、貴社ますますご発展のことと、心からお喜び申し上げます。
【結びの挨拶】
・今年も幸多い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。かしこ
・本年もご厚情賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。謹言
・寒さが厳しいですが、お身体を崩さぬようご自愛ください。敬具
・今年も変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます。敬具
・新年にあたり、皆様のご健康をお祈りいたします。敬具
・寒さの折りから、お風邪などにはくれぐれもお気をつけ下さい。かしこ
・寒さ厳しい折、体調にはどうかお気をつけくださいませ。かしこ
・積雪が見込まれます、足元にはお気をつけください。かしこ
・朝夕の底冷えが厳しく感じます、どうかお体を大切に。かしこ

等の文例があります!

手紙や文章を書く時のテクニックは、まず前文から始めるのが普通です。
その内容は、初めの「拝啓」などの挨拶の言葉、時候の挨拶、相手の様子伺い、主文や用件など、そして、末文と用件のまとめ、相手への気遣いや思いやりの言葉、結語、そして、「後付」日付、署名となります。
この文章構成に「時候の挨拶」を取り入れて季節感が漂う手紙を書きましょう。

「時候の挨拶」の使用法での一番ややっこしいところは、「使う時期」だろうと思います。
読み手も、いちいちその言葉の詳しい意味などを深く考えたりしませんが、季節外れの時候の挨拶を使っている手紙を目にすると、相手に余計な思いを与えてしまうことがあるかもしれません。

例えば、一本調子になりがちなビジネスメールに、この「時候の挨拶」とり入れることで、文章の一段と格式が高いものになります。
時候の挨拶は、使用するTPOに応じて、漢語調で端的に表現したり、口語調の表現でわかりやすくしたりすることもできます。

文章の最後には、普通「敬具」などの結語で文章を結びますが、女性が書く場合、ビジネス文書以外でしたら、最後に「かしこ」とすることで、女性らしい、やわらかな印象のを相手に与えることができます。
ご自身の状況に合わせて使い分けましょう^^

厳寒の候以外の1月時候の挨拶の言葉はある?

「厳寒の候」以外にも、1月に使う時候の挨拶の言葉には、以下のようなものがあります。

1月に使う時候の挨拶
酷寒の候(こくかんのこう)
厳冬の候(げんとうのこう)
寒風の候(かんぷうのこう)
寒冷の候(かんれいのこう)
大寒の候(だいかんのこう)
小寒の候(しょうかんのこう)
初春の候(しょしゅんのこう)
新春の候(しんしゅんのこう)
降雪の候(こうせつのこう)
正月の候(しょうがつのこう)
孟春の候(もうしゅんのこう)
芳春の候(ほうしゅんのこう)
甚寒の候(じんかんのこう)
頌春の候(こうしゅんのこう)

先ほどご紹介した例文のように、その時のTPOや気分に合わせて、時候の挨拶を使い分け、「拝啓 〇〇の候、近頃冬の底冷えが一段と増していますが、いかがお過ごしのことでしょうか。」というふうに書けば、失礼なく季節感を含めたご挨拶文になります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
「厳寒の候」は「げんかんのこう」と読み、大変寒い時期を表す「時候の挨拶」として使われている言葉でした。
挨拶文を書くときの参考にしてください^^

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